ES(エントリーシート)

エントリーシートの長所と短所の効果的な書き方【例文付き】

長所と短所はエントリーシートでも頻出の内容

エントリーシートで問われる内容は企業ごとに違いますが、長所と短所はどの業界、企業でも頻出の内容です。どのようにアピールするかは事前に考えておかなければなりません。きちんと提示できることはもちろん、何を題材にするか、どのように伝えるかによって与えられる印象、評価は違ってきます。

長所と短所は選考でも重要なポイントであるため、エントリーシートに記入する内容もこだわることが大切です。長所と短所は就活でもつまづきやすいポイントのひとつですが、だからこそ念入りな対策が必要です。エントリーシートは就活の初歩でもあるため、頻出の質問をしっかり押さえて、好印象の獲得を目指しましょう。

エントリーシートで長所と短所が問われる理由

エントリーシートの質問内容は企業ごとに違うため、必ずしも長所と短所が問われるとは限りません。企業独自のユニークな質問を用意されていることもあり、内容はさまざまですが、それでも問われることが多いです。

質問設定の自由度が高いエントリーシートにおいて、なぜ初歩的な長所と短所が聞かれるのか、疑問に思う人も多いでしょう。長所と短所が聞かれることには理由があるため、何が求められているかを知っておくことが大切です。

学生の特徴を知るため

エントリーシートで長所と短所を聞くのは非常に単純な理由であり、学生の特徴を知りたいと考えているからです。長所と短所は、いわば自身の性格を端的に言い表したものであり、これを聞くことで学生がどんな特徴を持ち、どんな人間性をしているのかが分かります。

もちろん、長所と短所だけですべてが分かるわけではありませんが、人間性が簡潔に伝わるため、評価のベースが作りやすいです。企業によって異なりますが、毎年何百人、場合によっては何千人もの学生が選考を受けるのです。大まかな人間性を知るために長所と短所が求められています。

自己分析ができているかを判断するため

長所と短所をアピールするためには、自分を正しく理解している必要があります。上手にアピールできるかどうかで、自己分析ができているかを判断している企業は多いです。正しくアピールできていれば、自己分析がきちんとできており、客観的な視点を持って物事が見れるとして好印象を与えることができます。

自己分析は就活の基本であり、これがしっかりできていないとエントリーシートに限らず、選考でも困ってしまうことが多いです。自己分析ができているかどうかで、アピールの意欲を見ている企業も少なくありません。アピールの意欲がある=志望度が高いと判断されるため、長所と短所は上手にアピールすることが大切です。

企業との相性を確認するため

企業は信頼できる人柄で、やる気のある学生を採用したいと考えますが、それ以上に自社に合った人材を採用したいと考えています。長所と短所からは、企業との相性も測られており、これがもっとも重要なポイントと言えるでしょう。人柄がよく能力も高ければ活躍できる幅は広いですが、すべての業界、企業で活躍できるとは限りません。

何事も向き不向きがあるため、相性が悪ければ実力を発揮できないことも多いです。業界や仕事との相性が良いのは大切ですが、企業との相性はさらに大切といえます。企業との相性や考えなどが一致していないと、仕事でも活躍・成長できない可能性が高いため、ミスマッチを防ぐためにも長所と短所は重要視されています。

エントリーシートで長所と短所を書くポイント

エントリーシートで長所と短所を書く際にはさまざまなポイントがあり、それらを踏まえて作成することが大切です。長所と短所は単に提示できればいいわけではなく、どのようにアピールするかが重要です。

同じ題材でも、アピールの仕方次第で評価は変わるため、伝え方には特に気を配らなければなりません。逆に言えばアピール次第で高評価の獲得も目指せるため、上手な書き方をマスターして、エントリーシートのアピール力を高めましょう。

長所は企業の仕事にリンクさせる

長所と短所をアピールする際は、それぞれを分けてアピールします。まず長所のアピールでは、企業の仕事にリンクさせることを意識しましょう。企業が求めるのは自社で活躍・成長できる人材であり、相性の良さが重要視されています。

長所を提示し、それがどのように仕事で活かせるのかを明確に説明すれば、企業との相性のよさをアピールできます。長所は企業の仕事で活かせてこそより高い評価となるため、仕事にリンクさせることが大切です。仕事への活かし方を提示することで、企業で活躍する姿をイメージさせるだけではなく、企業への理解度の高さもアピールできます。どんな仕事があるのかを把握して、自分ならどのように活躍するかをイメージしておきましょう。

短所は克服の方法を述べる

短所のアピールでは、それをどのように克服したのかを述べましょう。自分の短所をしっかりと認識し受け止めることができていれば、自己分析ができていることも伝わり好印象です。さらに高評価を目指すのであれば、どのように向き合い、克服を目指しているかをアピールすることが大切です。

短所の克服方法を述べることで、自分に厳しく、誠実な人柄であることが伝わります。また、成長意欲の高さもアピールできるため、評価されやすくなるでしょう。短所については、すでに克服したものに限らず、現在克服に向けて努力しているものをアピールしても構いません。どちらの場合でも、短所とどのように向き合い、行動しているのかを、明確に伝えることが大切です。

前向きに伝える

長所のアピールは特に問題はありませんが、短所は伝え方次第では暗い印象を与えてしまう可能性も高いです。せっかく短所で好印象を与えても、短所でマイナスのイメージがつくと高評価の獲得は難しいため、短所も前向きに思えるようにアピールしなければなりません。

短所であっても、前向きに捉えて克服を目指していることをアピールすれば、明るい印象を与えることができます。短所はそのままアピールするとどうしても暗くなりがちなので、特に印象には気をつけて文章を作成しましょう。

短所を前向きに捉えることで、アピール力が増すだけではなく、明るい人間性、新卒ならではのフレッシュさなどのアピールにも繋がります。全体的なトーンにも気をつけながら、前向きに伝えることを意識しましょう。

エントリーシートの長所と短所の例文

私の長所は、目標の達成に向けて継続して努力が出来ることです。小学校から大学まで水泳を続けており、常に1秒先のタイムを目指し努力を続け、目標を達成して、インターハイにも出場しました。
貴社でも短期的な仕事から長期的な仕事様々なものに取り組み、常に目標を意識して努力することで、自身を成長させ、仕事の成功を目指したいと考えています。短所は目標に向けて突っ走るあまり、視野が狭くなってしまうことです。
ひとつのことにのめり込むと周りが見えなくなるため、熱中したときこそ、意識的に周囲の意見に耳を傾けるようにしました。意識して周囲の意見を聞くことで、冷静な気持ちを持ち、短所を克服することができました。

目標の達成に向けて継続して努力できることが長所、それによって視野が狭くなることが短所として挙げられています。長所と短所はリンクした内容になっており、矛盾なくアピールできており好印象です。

それぞれがリンクしているため、人間性をより明確に表せています。長所ではどのように仕事に活かすかが述べられており、具体的な行動の方針などが提示できています。短所はどのように向き合い、克服できたかが述べられており、前向きにアピールでき好印象でしょう。

エントリーシートの長所と短所の注意点

エントリーシートで長所と短所を上手にアピールするポイントはさまざまありますが、それだけではなく、アピール時の注意点もあります。注意点が守れていないと、高評価の獲得は難しく、場合によってはマイナスの印象を与える可能性もあります。

より高評価を目指すためには、注意点も正しく理解しておくことが大切です。ミスのないアピールをするためにも、注意点を把握してさらに長所と短所の書き方の理解を深めましょう。

企業で活かせることを意識する

長所をアピールする際は、企業で活かせることを意識しなければなりません。長所と短所では、長所でいかに採用メリットを示せるかが大切であるため、ここで仕事との関連性を提示できなければ、高評価の獲得は難しいです。長所がどのように仕事で活かせるかを提示するのはもちろん、その企業で発揮できる長所をアピールすることが大切です。

どれだけ優れた長所を持っていても、それが企業の仕事で発揮できなければ、高評価を獲得することはできません。企業は能力の高い人材を求めているわけではなく、自社で活躍できる人材を求めています。長所は企業の仕事で活かせる内容でアピールすること大前提であるため、可能であれば仕事と関係のある内容を選びましょう。

改善できない短所はNG

長所も短所も基本的にはどんな内容でもアピールできますが、改善できない短所はNGです。短所は克服できている、あるいは克服を目指して努力していることが大切であり、それができていなければマイナスの印象を与えてしまいます。

完全に克服できていないとしても、努力して改善できていれば好印象を与えることは可能です。しかし、そもそも努力しても改善のしようがないものを短所として伝えてしまうと、アピールのしようがなく、印象も悪くなるので注意しなければなりません。

短所はそのまま伝えればマイナスの印象を与える可能性が高いため、いかにプラスの要素に変えて伝えられるかが大切です。改善が望めないものは、プラスの要素を付けようがありませんので、少なくとも改善の可能性があるものでアピールしましょう。

短所の割合が多くならないよう注意

長所と短所のアピールは、前向きに伝えることが大切であるため、暗くならないためにも短所の割合を増やし過ぎないことが大切です。長所と短所の両方が問われている場合は、それぞれ同じ項目で回答しなければならないため、それぞれの割合が全体の印象を決定します。

長所の割合が多ければ明るく、短所の割合が多ければ暗く見えやすいので、短所の割合は減らして伝えることが大切です。仮に克服できたとしても、短所ばかりのアピールになってしまうと長所が目立たず、採用メリットが伝えづらくなります。同じ内容でもそれぞれの割合次第で印象や伝わる情報は違ってくるため、長所を少し多めに伝えることを意識しておきましょう。

エントリーシートで上手に長所と短所をアピールしよう

長所と短所のアピールは就活では頻出であり、エントリーシートでもかなりの頻度で登場します。どのようにアピールすればいいのか悩む人も多いですが、ポイントさえ押さえていれば、それほど難しくはありません。

長所と短所のアピールで大切なのは、いかに明るく伝えられるか、採用するメリットをアピールできるかです。自分の特徴が仕事でどのように活かすことができ、かつ短所とも向き合える明るい人間性を持っているということを伝えれば、高評価は獲得できます。

アピールに失敗するのは、アピールが暗くなったり、採用メリットが示せていない、そもそも企業に合った内容ではないなどが原因です。上手にアピールするポイントと注意点の両方を把握して、長所と短所のアピールでエントリーシートの攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ