業界研究

就職人気ランキングTOP10|就職先を決める上で大切なこと

人気が高い就職先が気になる就活生は多い

皆さんは、就活生に人気のある企業ランキングを見たことはありますか。就活生に人気のある企業は様々な機関で調査されており、毎年人気ランキングが発表されています。文系学生に人気のある企業ランキングや、理系学生、男女別などのジャンルごとに調査をしていることが多いです。

就活生からの人気が高い企業は、ずばり安定している企業といえます。事業の安定性と継続性、従業員の多さ、福利厚生などの働きやすい環境が整っているイメージを持つ人が多いでしょう。認知度が高く、売上高や職務環境も充実している企業が多いので、人気のある企業が気になっている就活生は多いのです。この記事は、就活生なら誰しもが気になる人気の企業ランキングを見ながら、人気企業について解説していきます。

就活生に人気の企業TOP10

就活生に人気の企業TOP10

  1. 日本航空(JAL)
  2. 伊藤忠商事
  3. 全日本空輸(ANA)
  4. 三菱東京UFJ銀行
  5. トヨタ自動車
  6. 三菱商事
  7. サントリーグループ
  8. 東京海上日動火災保険
  9. 資生堂
  10. 東日本旅客鉄道

それでは、就活生に人気の企業を第1位から第10位までご紹介します。ここでは、キャリタス就活2019が2017年12月1日~2018年3月21日の期間に調査した「発表!2019年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?〜就職希望企業ランキング:総合編~」を参考にしました。ランキングには誰しもが知っている企業が勢揃いしています。

就活生に人気のある企業は、他の就活生も気にしている企業であり、多数の応募が募るということです。もしも人気のある企業に応募をしたいという方は、ライバルが多いということも覚えておきましょう。優秀な学生からの応募も集中し、倍率も高いです。選考に進むためにも、企業のことをよく知り、書類選考や面接の対策を練りましょう。

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①日本航空(JAL)

就活生に人気の企業ランキング第1位は「日本航空(JAL)」です。企業HPによると資本金は3,558億4,500万円、従業員は32,753人(グループ連結、2017年3月現在)です。主な事業内容は「定期航空運送事業及び不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯する又は関連する一切の事業」となっています。

第1位に輝いたのは日本航空(JAL)でした。就活生からの人気が非常に高く、毎年人気ランキング上位にランクインする企業です。平均勤続年数は14.2年(2016年度実績)と長く、平均有給休暇取得日数は17日(2016年度実績)となっています。社員が生き生きと働ける環境があり、世界規模の事業に携わることができるフィールドがあることが大変魅力的な企業です。

航空会社の仕事内容について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

②伊藤忠商事

就活生に人気の企業ランキング第2位は「伊藤忠商事」です。企業HPによると資本金は2,534億4,800万円(2017年4月1日現在)、従業員は4,354名(2017年7月1日現在)です。主な事業内容は「世界63カ国に約120の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスの展開」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第2位は、伊藤忠商事がランクインしました。伊藤忠商事は創業が1858年で、歴史もあり、日本の社会を牽引してきた企業のひとつです。今では、営業所数は国内9店、海外103店(2017年4月1日現在)も拡大し、世界中に事業が展開されています。グローバルな事業に携わりたい方におすすめの企業です。

総合商社の就活の進め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

③全日本空輸(ANA)

就活生に人気の企業ランキング第3位は「全日本空輸(ANA)」です。企業HPによると資本金は250億円、従業員は13,518名(2017年3月31日現在)です。主な事業内容は「定期航空運送事業、不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯事業」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第3位は、全日本空輸(ANA)がランクインしました。全日本空輸(ANA)は、第1位にランクインした日本航空(JAL)と同じ航空業界の企業です。役員及び管理的地位にある者に占める女性の割合は、役員10.5%、管理職12.2%と女性比率が高く、女性のキャリアアップに注力している姿勢が見受けられます。

④三菱東京UFJ銀行

就活生に人気の企業ランキング第4位は「三菱東京UFJ銀行」です。企業HPによると資本金は1兆7,119億円(2017年3月末、単体)、従業員は34,276名(2017年3月末、単体)です。主な事業内容は「金融業およびその他付帯業務」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第4位は、三菱東京UFJ銀行がランクインしました。三菱東京UFJ銀行は金融業の会社で、メガバンクのひとつでもあります。三菱東京UFJ銀行は、平均勤続勤務年数が14.5年(2017年3月末)、育児休業取得者数は1,020人(女性874人、男性146人、2016年度実績)となっています。事業の安定性もさることながら、働きやすい環境が整っている企業といえます。

金融業界の動向について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

⑤トヨタ自動車

就活生に人気の企業ランキング第5位は「トヨタ自動車」です。企業HPによると資本金は6,354億100万円(2017年3月現在)、従業員は364,445人(連結、2017年3月末現在)です。主な事業内容は「自動車および関連部品の開発、製造、販売、その他」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第5位は、トヨタ自動車がランクインしました。日本の自動車産業のリーダー的存在であるトヨタ自動車は、毎年就活生からの絶大な人気を得ます。世界規模の事業で活躍したい人や、自動車産業の最先端に携わりたい方には大変おすすめの企業です。平均有給休暇取得日数は、20.8日(2016年度実績)と群を抜いています。

⑥三菱商事

就活生に人気の企業ランキング第6位は「三菱商事」です。企業HPによると資本金は2,044億4,666万7,326円、従業員は6,233名 ( 連結 77,164名、2017年3月31日現在)です。主な事業内容は「国内外のネットワークを通じて、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業関連の多種多様な商品の売買や製造、資源開発、インフラ関連事業、金融事業を行うほか、新エネルギー・環境分野等における新しいビジネスモデルや新技術の事業化、総合商社の持つ機能を活かした各種サービスの提供など」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第6位は、総合商社である三菱商事がランクインしました。三菱商事は、国内および海外の約90カ国に200店を超える拠点を持つグローバル企業です。世界中にお客様がいる環境で、規模の大きいグローバルな事業に挑戦したい方におすすめの企業です。

⑦サントリーグループ

就活生に人気の企業ランキング第7位は「サントリーグループ」です。企業HPによると資本金は700億円、従業員は37,745名(2017年12月31日現在)です。主な事業内容は「グループ全体の経営戦略の策定、推進、およびコーポレート機能及び技術開発実験、工程改善案検討、データ解析などの業務・酒類、食品事業をはじめ、健康食品事業、アジアや中国での事業展開や、アメリカやオセアニアにおける飲料ビジネスなど世界各国へ事業を展開」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第7位は、サントリーグループがランクインしました。CMでもお馴染みのサントリーグループは、グループ会社の数が312社(2017年12月31日現在)もある大規模な会社です。平均勤続勤務年数は17.1年(2017年度実績)と長く、安定した会社であることがうかがえます。

⑧東京海上日動火災保険

就活生に人気の企業ランキング第8位は「東京海上日動火災保険」です。企業HPによると資本金は1,019億円(2017年3月31日現在)、従業員は1万7,368名(男8,932名、女8,436名、2017年3月31日現在)です。主な事業内容は「損害保険業」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第8位は、東京海上日動火災保険がランクインしました。東京海上日動火災保険は金融・保険業界の企業です。創業から130年以上がたち、今や業界のリーディングカンパニーとして活躍しています。多くの案件数を誇る損害保険業に携わりたい方には必見の会社です。

⑨資生堂

就活生に人気の企業ランキング第9位は「資生堂」です。企業HPによると資本金は645億円、従業員は46,000名(2015年12月現在)です。主な事業内容は「化粧品、業務用化粧品、石鹸、シャンプー、リンス、医薬品などの製造販売、輸出入、資生堂化粧品のカウンセリング、販売他」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第9位は、資生堂がランクインしました。テレビCMや化粧品販売店で必ず目にする資生堂は、女性からの人気が非常に高い企業です。株式会社資生堂では総合職を募集しており、資生堂ジャパン株式会社ではビューティーコンサルタントを募集しています。いわゆる美容部員になりたい方は後者への入社となります。

⑩東日本旅客鉄道

就活生に人気の企業ランキング第10位は「東日本旅客鉄道」です。企業HPによると資本金は2,000億円、従業員は5万4,880名(2018年4月1日現在)です。主な事業内容は「鉄道事業、生活サービス事業、IT・Suica事業、鉄道車両製造事業など」となっています。

就活生に人気の企業ランキング第10位は、東日本旅客鉄道がランクインしました。「JR東日本」と呼ばれることが多いですが、正式名称は「東日本旅客鉄道株式会社」です。ご存知の通り、東日本の鉄道や電車などのインフラを支えている企業です。社会の基盤づくりに携わりたい方や、世の中のインフラを整えたいという人には大変おすすめの企業です。

ランキングだけを元に就職先を決めるのはNG

ランキングだけを元に就職先を決めるのはNG

就活生に人気の企業ランキングはいかがでしたか。やはり人気のある企業なだけに、知名度も高く、元々知っていた企業が連なっていたと思われます。テレビCMや新聞、広告、掲示板などでもよく目にしていたはずです。誰しもが知っている企業に就職すれば、周りからの評判も良く、事業も安定していて長く勤められそうだと感じる人も多いでしょう。

しかし、ランキングだけを参考にして就職先を決めるのはNGです。ランキングだけが全てではありません。自分に適した職種や環境を考えて就職活動をしなければ、実現したいことが達成できる会社とは出会えません。働く上で何を重視したいのか自己分析して、働きたいと感じた企業のことや業界について研究をしなければ、納得できる企業との出会いはありませんし、入社後のミスマッチが起きる可能性が高いです。

自分に適した職種や環境を考える

なぜランキングだけを元に就職先を決めるのはNGかというと、自分に適した職種や環境を考えなければ、自分の夢や目標を実現できる会社と出会うことが難しくなるからです。また、上辺だけの志望動機では、採用担当者や面接官に「この応募者からは会社で何を実現したいのかが伝わってこないので、次の選考に進ませることは難しい」と判断されやすくなります。

自分が心から納得していない企業に応募しても選考が通過する可能性は低く、企業側も自社に合わない人材であると判断してしまいます。まずは、自分に適した職種や環境を考えてみましょう。社会人になったら何をやりたいのか、何のために大学に進み勉強をしているのか、どのようなスキルを会社で活かせるのかを再考してみてください。どのような職種で、どのような環境で就業したいのかが見えてくるはずです。

働く上で何を重視したいのか

次に、働く上で何を重視したいのかを考えてみましょう。お金が一番大事という人もいれば、福利厚生だという人もいると思います。本音を言うと、有給休暇が使えるかどうか、年収はいくらくらいなのか気になっている人もいるかと思われます。

しかし、実際に会社に入社して、毎日働く上で大切にしたいことを考えてみてください。今学んでいる専門的分野を仕事でも活かしたいという人もいれば、在学中に取得した資格を活かして就業したいという人もいるでしょう。

他にも、コミュニケーション能力を活かして営業職になりたいという人もいれば、サポートするのが得意で総務職に就きたいという人もいるはずです。このように、仕事において何を重視するかで、社会で働く意義が見えてきます。そして、自分の実現したいことのイメージがはっきりと浮かび上がってくるのです。

自己分析や業界研究を念入りにおこなう

自己分析や業界研究を念入りにおこないましょう。自己分析は、自分がどのような人物なのか、どのようなことを実現したいのかを考えることです。そこから、自分にはどのようなスキルがあって、どのような業務に向いているのかを考え、自分自身のことを深く理解します。

そして業界研究をすることで、業界内の競合会社や各企業の性質が見えてきます。企業理解だけが深まるのではなく、企業を取り巻く環境についても知ることができるのです。このように、自己分析や業界研究を念入りにすることで、自分の企業での活かし方がわかり、どのように企業に貢献できるかが見えてきます。自分のことも業界のことも熟知している就活生は、入社後のミスマッチが起きる可能性が低く、企業にとっても好印象です。

就職ランキングは参考程度に留めておこう

就職人気ランキングTOP10と、就職先を決める上で大切なことについて解説しました。知名度が高い企業には安定性を感じます。規模の大きい会社に就職できればやりがいも大きく、達成感も充実したものが得られるでしょう。しかし、人気ランキングだけを参考にしては、自分と相性が良い会社と出会うことが難しくなります。

有名な企業だからという理由で、知名度のある企業にしか応募していなかった人は、ここでご紹介した就職先を決める上で大切なポイントを参考にしながら、自己分析をしてみてください。社会人として働くイメージをしっかり持つことで、明確な自分の目標が見えてきます。

人気ランキングはあくまでも参考程度にして、「これまでどのようなことを学んだか、どのようなことを実現したいのか」と客観的に分析することで、自己実現のイメージを膨らませましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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