履歴書

履歴書の書き方を例付きで紹介|上手に書くポイントと合わせて紹介

例を参考に履歴書を作成しよう

履歴書を上手に作成するには、例を参考にするのがおすすめです。履歴書には複数の種類があり、販売元や発行元によって記入項目は少しずつ違います。しかし、基本的な個人情報や仕事をするために伝えるべきこと、企業が知っておくべきことなど、固定の項目も多く、それらは必ず記載しなければなりません。

履歴書は書類選考で使用されるため、しっかりアピールできる内容で書かなくてはいけませんが、アピール項目以外も評価の対象です。見られているのは志望動機や自己PRだけではなく、その他の項目も総合して評価が決定します。細かい点でも書き方を間違えるとマイナスの印象となってしまうので、例を参考に細部までこだわって履歴書を作成しましょう。

項目別履歴書の書き方例

履歴書に記入する項目は多く、すべて埋めるだけでもひと苦労です。加えてアピールの文章も書かなければならないため、基本的な事項は適当に流して書いてしまっているという人は多いでしょう。

しかし、履歴書は細部まで評価の対象になっているため、基本的な事項でも注意を払って、正しく記入しなくてはいけません。項目別の正しい書き方を知り、細部までミスのない履歴書を作成しましょう。

住所・連絡先

住所や連絡先は深く考えずに書いてしまう人も多いですが、実は失敗しやすくもあるため注意が必要です。まず住所ですが、これは現住所であるだけではなく、「郵便物を送った場合、確実に届く」住所の記載が大切です。例えば実家を離れて一人暮らしをしている場合、住民票は実家に置いたままの人も多いでしょう。

そのような場合は、履歴書にも実家の住所を書いてしまいがちですが、遠方にあって郵便物に素早く対応できない場合は、現在住んでいる家の住所を記入しなければなりません。また、電話番号は連絡がつくことが前提です。複数ある場合は、日中もっとも連絡がつきやすいものを記入します。家と携帯の両方がある場合は、個人の携帯番号を優先して記入するのが一般的です。

学歴・職歴

学歴は中学校卒業時から、現在の卒業見込みまで書くのが一般的です。企業によってはいつから学歴を記入しなければならないのか指定することもあり、その場合は指示の範囲内で記入しましょう。基本的に義務教育中の学歴を記入する場合は、卒業年のみで構いません。以降は入学と卒業、卒業見込みまで記入します。

大学の場合、卒業年度を記して卒業見込みとしますが、「卒業見込」と「み」を省略するのはNGです。また、「卒業予定」も場合によっては卒業できない可能性があるという印象を与えるため、「卒業見込み」と書きましょう。職歴はアルバイトではなく、正社員で就職した履歴を記載するため、新卒なら「なし」が基本です。就職してから大学に入った場合は、そのときの職歴を記入しましょう。

本人希望記入欄

本人希望記入欄は、「就職先に対して希望すること」を記す項目です。就職時の労働条件や勤務地に希望がある場合は、本人希望記入欄でリクエストができますが、記入しても必ず叶えられるとは限りません。また、選考で不利になることも多いため注意が必要です。

希望がない場合は、「貴社規定に従います」と書くのが一般的です。これは企業が提示する条件を飲むことを示す表現です。意味は「特になし」とほぼ同義ですが、履歴書の正しい書き方としては「貴社規定に従います」になるため、こちらを使用しましょう。

趣味・特技

趣味や特技は仕事と関係ないとイメージする人も多いでしょうが、実は重要な評価ポイントのひとつです。趣味や特技では人柄や個性が見られているため、「どのような趣味を持っているか」「なぜそれを趣味(特技)としているのか」を書きましょう。ただ名称を列挙するだけではなく、趣味や特技にどのように取り組んだのか、文章で説明することが大切です。

また、志望先の仕事に関係するもの、例えばIT業界を志望していてプログラミングが趣味の場合などは、スキルが評価されるケースもあるため、簡単にレベルも伝えましょう。

資格

資格欄ではこれまでに取得した資格だけではなく、企業と関係がある場合は、現在取得に向けて勉強中、あるいはすでに試験を受けて結果待ちのものも記入できます。勉強中の場合は、資格名を書き、取得に向けて勉強中と書きます。結果待ちの場合は、資格名+取得予定としておきましょう。資格を複数持っている場合は、取得した順番(取得年月日がもっとも古いもの)で記入するのが一般的です。

ただし、志望先に関係する資格がある場合は、それを最初に書いてアピールしても構いません。資格欄に書ききれない場合は、志望先に関係しそうな資格を優先し、関係性の強いものから順に書きましょう。別紙を付けてアピールすることも可能ですが、取得資格に関連性がないと単に資格マニアと判断され、評価されない可能性もあるため注意が必要です。

履歴書のアピール項目例文

履歴書は基本的な項目はもちろん、アピール項目も注意して記入しなければなりません。基本的な項目が正しく記入できているのは当たり前であり、大前提とも言えます。基本がきちんとできた上で、どのようにアピールしているかが重要視されるため、アピール項目で失敗すると、書類選考を勝ち抜くことはできません。履歴書のアピール項目は大きく「志望動機」と「自己PR」です。それぞれ例文を参考にして、どのように書くべきか考えてみましょう。

志望動機

私は家事の手間を省ける商品を広く販売することで、生活の小さなストレスを軽減させたいと考えています。大学から一人暮らしを始め、家事がいかにストレスの溜まるものか思い知りました。貴社は洗剤からトイレタリー商品まで幅広く展開しており、高機能ながら低価格で日常使いできる商品が特徴です。多くの人に貴社の商品を使用してもらうことで、家事の負担を減らしてもらいたいと考えています。大学時代は居酒屋でアルバイトをし、コミュニケーション能力を身につけました。貴社では営業として働き、顧客が求めるものを理解し、理想を実現できるプランを提案することで、活躍したいと考えています。

この志望動機は、洗剤やトイレタリー商品のメーカーを題材に書かれています。最初になぜその業界を選んだのかを明確にすると、志望動機の根幹部分を提示できており、信頼性のあるアピールの下地ができています。さらに実体験を交えつつ、志望先ならではの特徴を踏まえて述べると、志望度の高さも裏付けられているでしょう。大学時代の経験から仕事でどのように活躍するかも明確に示されており、企業で働く姿がイメージしやすく好印象を与えられています。

自己PR

私は目標の達成に向けて継続して努力できます。大学時代はバレーボール部に所属しており、サーブが得意でした。サーブだけは誰にも負けないことを目標に、毎日練習前と後、100本のサーブ練習を行いました。4年間努力を重ねた結果、サービスエースはチーム最高、サーブミスはチーム最低と誰にも負けない成績を残せ、チームの勝利にも貢献できました。貴社では営業としては働き、常に目標を持って実現に向けた粘り強い努力を続けることで、誰にも負けない営業マンを目指したいと考えています。

自己PRでは目標の達成に向け、継続した努力がアピールされています。結論から述べると、何をアピールしたいかが明確に伝わり、分かりやすく伝えられています。また、過去の経験からどのようにアピールポイントを磨いたかも伝わり、信ぴょう性が高いでしょう。能力を示すだけではなく、それが仕事でどのように活かせるか言及されている点もポイントです。仕事での活かし方の提示により、志望度の高さもアピールできているでしょう。

履歴書の書き方基本

履歴書の書き方基本

履歴書は項目別の記入内容だけではなく、書き方自体も工夫しなければなりません。そもそも基本的な書き方を間違えてしまうと、いくら各項目が完璧でも、評価は下げられてしまいます。場合によっては、応募の規格を満たしていないとして読まれずに不合格になる場合もあるため注意が必要です。基本をしっかり守ることは「履歴書を読んでもらう」ために必須であるため、身につけておきましょう。

黒のボールペンを使う

履歴書は黒のボールペンを使って記入するのが基本です。黒のボールペンを使用するのは他人に改ざんされないためであり、簡単に消して書き直しができる鉛筆を使用するのはNGです。また、黒以外のボールペンやマジックペンを使用するのはNGなため、必ず黒のボールペンを用いましょう。

履歴書が改ざんできてはいけないため、黒のボールペンでも消せるフリクションタイプのものは使用できません。フリクションのボールペンは熱によって消えるため、保管状況によっては何もせずに消えてしまう恐れがあります。しっかり記入したつもりでも、企業に届く頃には真っ白になっている可能性もあるため、フリクションの使用は避けましょう。

修正ではなく1からやり直す

履歴書は改ざんできない、されないことが重要であるため、修正も基本的にはNGです。修正液や修正テープを使ってしまうと誰も簡単に改ざんできることになり、信用がなくなってしまいます。修正跡がある=書き換えられた可能性があり、本人以外が手を加えているという印象を与えてしまうため、これらを使用して修正するのはやめましょう。

そもそも履歴書は公的な書類であるため、間違った場合は一から書き直さなければなりません。正式な修正方法として、間違った箇所に二重線を引き訂正印を押すというやり方もありますが、これもいい印象を与えないことが多いです。方法に関係なく、修正跡はあると悪印象に繋がりやすいため、よっぽど緊急で提出しなければならないとき以外は書き直しましょう。

証明写真は3ヶ月以内のもの

履歴書は証明写真を貼って提出しなければなりませんが、これは撮影から3ヶ月以内のものに限られます。証明写真は面接時に本人を確認するために使用されるため、撮影から年月が経ち、写真と実物の様子があまりにも違っていると、効果を発揮しません。

また、3ヶ月以内に撮影したものを使用している場合でも、写真の見た目と印象が大きく違っていると、昔に撮影したものではないかと疑われる可能性もあります。髪型を大幅に変える場合は、直近に撮影したものでもイメージが違ってしまうため、証明写真と面接の髪型が一致するようにしましょう。

年号は西暦か和暦で統一

生年月日や学歴、資格の取得年月日など、履歴書では年号を記入する箇所も多いです。年号は「西暦」か「和暦」どちらで記入すべきか悩む人が多いですが、履歴書全体で統一しているなら、どちら使っても構いません。混在していないないなら、どちらを使ったからといって印象が左右するわけではないため、普段から使い慣れているほうを選びましょう。

ただし、それぞれ略称を用いるのはNGです。西暦1999年を99年と表記したり、平成をHと表記したりするのはマナー違反になります。どちらを使う場合でも、「履歴書全体で統一させる」「正式名称で書く」が大切です。

履歴書を上手に書くポイント

履歴書を上手に書くためには、いくつかポイントがあります。履歴書はただ完成させるだけではなく、アピール力を高めて作成しなければなりません。また、就活中は何十枚と作成する必要があるため、効率的に書くことも大切です。履歴書は就活に必須のアイテムのため、スムーズに作成できることが大切です。上手に作成するポイントを理解して、アピール力の高い履歴書をスムーズに量産できるようになりましょう。

下書きをする

履歴書作成で手間取りやすいのは、書き損じがあり、最初から書き直さなければならない場合です。仮に最後の一文字で間違えたとしても書き直しが基本のため、この手間を省くために下書きをしておくのがおすすめです。鉛筆で下書きをし、それをボールペンでなぞって清書することで、書き損じが防げます。

下書き跡は綺麗に消さなければなりませんが、跡が残っていないなら何度下書きをしても問題ありません。下書きをする際は、消すことを考えて薄く書く、鉛筆の跡が残らないように優しく書くという2点大切です。また、清書後は下書き跡を消さなければなりませんが、書いてすぐだとボールペンのインクが伸びる可能性があります。インクをしっかり乾かしてから消しゴムをかけましょう。

作成後は必ず読み直す

履歴書は作成してすぐ提出するのではなく、作成後は必ず読み直すことが大切です。書いている最中は気が付かなくても、後から読み直すことで誤字脱字や表現の誤りに気付く場合があります。おすすめなのは数日期間を開けて読み直すことであり、何度も確認することで、ミスのない履歴書を作成できます。

読み直して違和感がある場合は、もう一度書き直すのがおすすめです。誤字脱字、表現の間違いがないとしても、アピール力が低いと書類選考を合格するのは難しいです。履歴書は何度も改善を繰り返し、ブラッシュアップして少しずつアピール力を高めなければなりません。書いて終わりにするのではなく、反省の材料にも使ってアピール力を高めましょう。

志望先によって作成方法を変える

履歴書は「手書き」と「パソコン作成」の2つの作成方法に分けられます。企業からの指定がないなら、どちらで作成しても構いませんが、志望先の企業によって向き不向きがあるため注意が必要です。公務員や金融系など堅い仕事や伝統を大切にする企業の場合、履歴書は手書き作成が無難です。

昔からの文化が根付いている企業だと、パソコン作成の履歴書はそれだけで印象が悪くなる可能性もあるため、注意しなければなりません。対してIT業界や外資系、自由な社風の企業の場合は、パソコン作成した履歴書がおすすめです。パソコンで作成すると字の上手い下手関係なく読みやすくなるため、ストレスなく読み進んでもらえます。

例を参考にアピール力の高い履歴書を書こう

履歴書は細部までこだわって作成することが大切であり、どの項目でも正しく記入しなければなりません。志望動機や自己PRなど、自身をアピールする項目はもちろん、基本的な情報を記す項目でも書き方には注意が必要です。基本的な項目でも、間違いがあるとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。履歴書は細部まで工夫して記入すること、空欄を作らずにすべて埋めることが大切です。正しい書き方で間違いなく記入し、少しでも評価されるよう工夫しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ