インターン

就職に有利らしいしインターンシップには行くべきか… 経験者「目的意識がないなら意味ないかも」

これからインターンシップへの参加を考えている方へ

就活を前にして、「正直、目的とかはハッキリしてないけど、就職面で有利らしいし、とりあえずいろんなインターンに行っておこう……」と考えている方、意味もなく手当たり次第に応募する前に、ぜひBさんのエピソードを読んでいってください。

現在大学4年生のBさんは、大学3年生の夏、選考つきの難関インターンシップに見事合格、意気揚々と参加してきました。「参加しておけば実績になるし何か学べるだろう」という気持ちで挑んだ彼女が得たものは、実績でも成長でもなく、大きな挫折と思わぬ気付きでした。

「目的はわからないけど一応行くべきかな」と応募し続けたら難関インターンシップに合格できた

ー就職活動を始められた大学3年生時の6月は、ちょうど16卒のサマーインターンシップが解禁になる時期ですよね。Bさんは動き出しが早かったほうですか?

いえ、私の周りではこの時期から動き出している人が多かったです。「早めに動いて、いろいろ経験を積んでおいたほうが有利だよね」「就活前に一回は行くべきだよね」という雰囲気がありました。

ーインターンシップには、短期のセミナー・実践型や長期のアルバイト型など様々な種類がありますよね。Bさんはどのタイプを受けていたんですか?

有名企業や難関系インターンですね。主に2日~1週間くらいの短期で、ESや面接などの選考があるものを受けていました。まあなかなか受からなかったんですけど(笑)。

ー有名なところは倍率も難易度も高いですよね。「こういうところに行きたい」「こんな経験を積みたい」といった目的意識はあったのですか?

ほぼなかったですね。参加すれば何か学べるだろうから、とりあえず行くべきかと思っていました。あとは、今思えば「難関インターンシップに参加した」という実績が欲しかったのかもしれません。実績があれば、就活も有利に進むかもしれないと思っていましたし。

ー正直者。でもそういう目的の学生は意外と多いような気もしますね。それで、参加できたインターンシップはあったのですか?

1社だけ選考を通過しました! 就活生の中でとても人気で、倍率が高くて選考が3回あるぐらい厳しいものだったのですが、意味もわからないまま運よく選考を進んでいって、気付けば合格して参加確定していました(笑)。

ーおぉ、良かったじゃないですか。意味がわからないままとはいえ、たくさん受けた甲斐がありましたね。

今でもなんで受かったのか分からないんですけどね。人事の方にも「誰かと間違って連絡していませんか?」と何度か確認したくらいです(笑)。

でも、参加が決まった時点ですごく嬉しくて、とても誇らしい気持ちになりました。周りで同じ選考に落ちている子もいたし、就活生の間では有名だったので、「あのインターンに行けるなんてすごいじゃん!!」って周りから言われて、あの時は鼻が高かったですね。

「難関インターンでも、目的意識がないなら意味ない」Bさんが味わった挫折

ー 有名なインターンシップに参加してみて、どうでしたか?

もうひどかったですね(笑)。
まず参加している学生のレベルがすごく高いから、チームを組んでもみんなの議論に全然ついていけないんです。グループで話し合う時間のうち6割ぐらいは黙っていたんじゃないかな。

ー それは苦痛ですね。

1週間のインターンだったんですけど、議論に入れず落ち込む毎日で、正直もうとにかく早く終わりたかったですね。今思えばもっと貢献できることがあったのかもしれないけど、その時は本当にいっぱいいっぱいでした。チームの人たちに当時どう思われていたんだろうって考えると恐怖です。。。

ー下手すれば自信喪失してしまいそうですね。

終わった後は数日間落ち込みました。「私ってダメな奴だなあ……」って。ただ、終わった後にまた友人たちから「どうだった? あのインターンに参加できたなんて本当にすごいね!」と声をかけられたんですよ。

それで、また調子にのってしまって(笑)。「難関インターンに参加できただけでも自分は周りよりリードしている」「きっとあの1週間で成長できたんだ!」「就活も有利になったはず!」と思うようになりました。

ーポジティブ。

そこからは、もう思い出すだけで恥ずかしいんですけど……
難関インターンに参加したことや「1週間で自分はすごく成長できた」という話を、SNSで発信していたんですよね。SNSの友達からはたくさんいいねやコメントがついて、それもまた嬉しかったんです。

ー就活生のそういう投稿は私の学生時代にもよく見かけました。今見るとちょっと恥ずかしくなるやつですね。

あ、その投稿はもうないんですよ。ある出来事があって、消しちゃって(笑)。

ー消されたんですか!

一緒に参加した友だちからのツッコミ「あのインターンに来た目的は何だったの?」

─いったいなにが……?

その投稿をしてしばらくしてから、インターンで一緒のチームだった友人から連絡がきたんです。そこで出会った人には勝手に気まずさを感じていたのですが、その友人は一番仲良くなった子だったので、久しぶりに連絡が来て嬉しかったです。

その友達は、私の投稿を見て連絡をくれたみたいだったのですが、その子には「Bは、あのインターンで何がしたかったの? 一体どんな成長をしたの?」と聞かれたんです。

ー 鋭い質問。Bさんはなんと答えたのですか?

答えられなかったです。思わず言葉につまっちゃって。

その子は続けて「SNSで『自分はインターンを通して成長した』って書いていたけど、実際に5日間の中でBがなにかを得よう、成長しようと目的を持って頑張っている姿はなくて、何もせずに時が経つのを待っているように見えたよ」と言いました。「このインターンに参加したことでBが成長したようには思えない」と。

ーそれはグサーっときますね。

グサーっと突き刺さりましたね。ショックと恥ずかしさでいっぱいになりました。でも本当にその子の言う通りだったなって。インターンに参加したことで成長できた気になっていたけど、目的もなくただ参加しただけじゃ意味ないし、結局なにも変わらないんだなと実感しました。

ちなみに、就職面で有利になると思っていたけど、就活の選考用に「難関インターンにどう取り組み、何を得たか」っていう具体的なエピソードまでは落とし込めなかったし、結局は参加したことをほぼアピールしないまま終わりましたね。

「特に目的なくインターンに参加したけど就活で有利にもならずただただ挫折した学生」Bさんに学ぶ教訓

ー この出来事を通して、その後なにか意識は変わったのですか?

変わりましたね。その後もいくつかインターンには参加したのですが、まずは「インターンに行けば何か得ることがあるだろうから、とりあえず行くべきかな」という考えを捨てました。

ー「できるだけ行ったほうがいい」という思い込みを捨て、明確に目的を持って参加するようになった、ということですか?

そうですね。ただ参加するのではなく「自分はこのインターンで何を経験して、何を学んで、どんな成長をしたいのか」と、事前にしっかり考えるようになりました。

あと、インターンや選考に参加した後はきちんと振り返りを行なうようになりましたね。「各場面で自分のしたことは適切だったか」「あの質問には何と答えるのがベストだったか」「今回見つけた自分の課題はなにか」など。最初のインターンは黒歴史すぎて、終わった後も「二度と思い出したくない……」と記憶を封印していたのですが(笑)。

ー行く前の準備と行った後の反省がなければ意味ない、ということですね。

「なんとなく成長した気がする」「いい経験ができた」と感じているときほど、きっとなにも変わってないんですよね……(笑)。インターンに参加するのはいいのですが、目的意識を持つこと、そして終わった後に振り返りをして次の挑戦に活かすことは、ぜひやってみてほしいです!

監修者プロフィール

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吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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