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メンズスーツの流行りとは
メンズスーツには流行り廃りがあり、就活できるなら流行り物を着たいと考える人も多いでしょう。スーツは社会人にとっての戦闘服のようなもので、決められた範囲内ではありますが、個性を発揮し、おしゃれをすることもできます。
フォーマルな装いでありながら、おしゃれに着こなすこともできるため、びしっと決まって私服よりもかっこよく見えることも多いでしょう。しかし、単にスーツを着ているとそれだけでかっこよく見えるわけではありません。スーツにもトレンドがあり、時代遅れのスーツを着ているとダサく見えてしまうことも多いです。
また、就活の場合はトレンド感だけではなく、フォーマルさも意識しなければなりません。流行りを知りながらも、就活にふさわしいメンズスーツとはどのようなものかを考え、身だしなみへの理解を深めましょう。
メンズスーツの基本の形
メンズスーツの基本の形は、大きく分けて「シングルスーツ」「ダブルスーツ」の2種類があります。両者の違いは、ボタンの並びにあります。シングルスーツは、ジャケットを着用した際に、前のボタンの並び方が縦一列になるタイプのものです。一般的によく見られるデザインのもので、ビジネスシーンでは広く普及しています。一方、ダブルスーツは、ボタンの並びが二列になるタイプのものを指します。
もう少し詳細に解説すると、ツーピーススーツ、スリーピーススーツという言葉があります。ツーピーススーツは、ジャケット・スラックスの2つがセットになっているスーツのこと指し、スリーピーススーツは、上記にベストを追加したスーツになります。
メンズスーツはクラシックスタイルが流行り
メンズスーツの流行りは時代の移り変わりとともに変化しますが、近年ではクラシックスタイルの流行が定着しつつあります。クラシックスタイルとは、昔ながらのスーツであり、スーツの原型とも言える基本的な形です。
スーツの流行は移り変わるものの、結局もっとも機能的で美しく見える従来のスタイルに戻ってきたとも言えるでしょう。クラシックスタイル=古臭いわけではないため、どのような特徴を持っているのかを細かく理解することが大切です。
基本はタイト
メンズスーツの流行りはタイトが基本で、全体的にシャープですっきりしたデザインが好まれています。バブル期はジャケットもズボンも大きいオーバーサイズのスーツが流行りでしたが、現在では体型に合ったスタイリッシュなデザインがトレンドです。
一部で昔ながらのダボっとしたシルエットも人気がありますが、主流はあくまでタイトであることは覚えておきましょう。ジャケットやパンツは細長いシルエットになっており、腰から足にかけてが細くなったテーパードのきいたものも多いです。
スタイリッシュでややカジュアルにも見えやすいため、リュックを合わせる社会人も増えています。かっちりとしているものの、トレンド感も残したスタイルが、現在の主流といえます。
重厚感ある英国式
クラシックスタイルでは、重厚感のある昔ながらの英国式も人気です。英国式のスーツはジャケットがややふっくらとしたデザインで、がっしりした体型に見えやすいのがポイントです。ふっくらしているといっても、バブル期のスーツのようにダボダボなわけではなく、きちんと体のサイズに合っているため、野暮ったくは見えづらいでしょう。
英国式のスーツは機能的なことも特徴で、使いやすいことも魅力のひとつです。ポケットの配置や生地の厚さ、強さなど細かく設計が考えられているため、ビジネスからプライベートまで幅広いシーンで活躍します。
重厚感がありながらも、全体的にはトレンド通りにタイトであるため、スタイリッシュに見えやすく、フォーマルさを演出しながらおしゃれも実現できます。
スリーピースが流行
メンズスーツはジャケット・パンツ・ベストのスリーピースが流行しており、ビジネスでもスリーピーススーツを着用している人は多いです。スリーピーススーツはジャケットを脱いでもフォーマルな印象を与えることができ、かつ温度調整もしやすいなどメリットは数多くあります。
また、ダークカラーのスーツならベストを着ることでさらにタイトにも見えやすく、スタイルアップしやすいことも人気の理由でしょう。フォーマルながらもおしゃれさも演出できるため、着用できるシーンが多いことも、スリーピーススーツが人気の理由のひとつです。
ビジネスではもちろん、結婚式などのパーティやプライベートなシーンまで活用できるため、1着1揃えで持っておくと便利なスーツといえるでしょう。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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就活で流行りのメンズスーツを着用してもいいのか
流行を押さえたスーツを選ぶことで、スーツでもおしゃれを楽しむことはできますが、問題は就活でも流行り物を着てもよいのかです。就活では身だしなみが重要視されているため、スーツに気を遣うことは大切です。
しかし、身だしなみを整えるといっても、ただおしゃれに気を遣うだけではなく、フォーマルさを意識し、社会人にふさわしい装いをしなければなりません。メンズスーツの流行りを追うことは、就活的にOKなのかどうかを知っておきましょう。
就活はリクルートスーツが基本
就活の基本はリクルートスーツであり、これは流行り廃りに関係なく固定されています。リクルートスーツの定義は実は曖昧で、就活をする際に着用されるスーツ、あるいは就職してすぐの人が着ているスーツを指してリクルートスーツと呼ぶことがほとんどです。
そのため、実際にはリクルートスーツという種類のスーツがあるわけではなく、学生や新人でも着用しやすい、安価かつフォーマルに見えるスーツがリクルートスーツです。もちろん、ひとくちにリクルートスーツといっても種類は豊富で、細部にトレンドを採用しているものも増えています。全体的な傾向としてタイトなスーツが主流になっているため、リクルートスーツもタイトなものが多いことは覚えておきましょう。
フォーマルなデザインならOK
就活ではリクルートスーツが基本なため、ビジネススーツは避けたほうが無難ですが、絶対にNGなわけではありません。ビジネススーツに分類されるものでも、フォーマルなものなら着用しても問題はなく、スーツで個性を発揮することで、他の学生との差別化が図れる場合もあります。
就活時のスーツ選びで重要なのは、「フォーマルに見えるか」「就活の場にふさわしい服装であるか」です。トレンドを取り入れた場合でも、フォーマルで就活にふさわしいと判断されたなら、マイナスの印象を与えることはありません。
ただし、トレンドを追いすぎるとどうしてもカジュアルに見えやすくなり、身だしなみの印象が悪くなる可能性が高いことは理解しておきましょう。
スリーピースは避けるべき
メンズスーツはスリーピースが流行りですが、これは就活には不向きです。スリーピースのスーツはビジネスでも着用されますが、ツーピースのスーツに比べるとややカジュアルな印象を与えてしまいます。
完全にカジュアルではないものの、おしゃれさが目立ち過ぎるため、就活での着用はふさわしくないと考えましょう。身だしなみに厳しい企業だと、スリーピースというだけで評価を下げられる可能性もあるため、注意が必要です。
もちろん、アパレルや美容系など、カジュアルな服装でもOKな業界ならスリーピーススーツでも問題はありません。スリーピーススーツは持っていると便利ですが、就活では着用できるシーンが限定されるため、購入するなら就職後のほうがおすすめでしょう。
就活用のメンズスーツの選び方
就活では身だしなみは評価の重要なポイントであるため、スーツの選び方には特に注意しなければなりません。どのようなスーツを着ているかによって第一印象は大きく変わり、面接で同じ受け答えをしても評価が異なる可能性すらあります。
メンズスーツはリクルートスーツからビジネススーツまで幅が広く、どれを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。スーツを選ぶ際のポイントは大きく3つのため、それらを把握して就活にふさわしいスーツを選ぶことが大切です。
色
就活用のメンズスーツは、まずは色にこだわりましょう。就活用のスーツはダークカラーが基本で、明るい色はすべてNGです。基本的には「黒」「紺」「グレー」の3色から選ぶことになりますが、グレーは「ダークグレー」や「チャコールグレー」に限られます。
それぞれで印象が違い黒はまじめで誠実な印象、グレーは明るく前向きな印象、紺は爽やかで清潔感のある印象を与えやすいです。ダークカラーならどれを着用しても問題ありませんが、業界や企業によっては黒はパーティ用スーツと判断される可能性もあるため、注意しなければなりません。
おすすめなのはバランスの取れた紺のスーツであり、光沢が少なく、明るくなりすぎない色なら、どの業界・企業でも着用しやすいでしょう。
柄
柄も就活用メンズスーツでは重要な要素で、無地が基本です。ダークカラーで落ち着いた色味のスーツを選んでも、柄付きだとそれだけでカジュアルな印象を与えてしまうため、注意しなければなりません。ビジネスマンではストライプやウインドペンなどの柄のスーツを着ていることも多いですが、ビジネスと就活ではスーツのマナーが少し異なります。
就職後なら多少の柄付きでも問題ありませんが、就活中は少しでも柄が入っていると身だしなみの印象が悪くなることは理解しておきましょう。また、無地でも使用している生地によってはカジュアルに見えるため注意が必要です。
タオル地やデニム地など、素材だけでカジュアルに見えるものは避け、ごく一般的なデザインのものを選びましょう。
シルエット
シルエットは全体の印象を左右する重要なポイントで、ジャストサイズで着こなすことが大切です。メンズスーツの流行りはタイトですが、必ずしも全員がタイトに着こなせるわけではありません。恰幅の良い人なら肩幅のしっかりしたデザインを選ぶことが大切で、無理にタイトなデザインを着ると窮屈な印象を与えてしまうため注意しましょう。
反対に大きすぎるぶかぶかなスーツを着るのもNGです。これはトレンドに反するからではなく、体に合わない大きすぎるスーツだとだらしなく見え、見た目の印象が悪くなるからです。スーツはジャストサイズで着こなすのがもっともかっこよく見え、フォーマルな印象も与えられるため、購入時には採寸や試着をし、体に合ったものを選びましょう。
就活でメンズスーツを着用する際のアイテム
就活では着用するスーツだけではなく、スーツ周辺のアイテムにもこだわらなければなりません。身だしなみはスーツを着ているだけで完成するわけではなく、全身をしっかり揃えてこそ整えられます。
身だしなみは細部までチェックされるものの、基本的にはトータルコーディネイトで評価されるため、スーツ以外の選び方もこだわりましょう。細部まで気を配ることで身だしなみは格段に良くなり、第一印象でも好印象を与えやすくなります。
シャツは白無地
就活時に着用するシャツは白無地が好印象でしょう。薄いストライプなど、多少の柄付きなら問題はありませんが、どの程度まで柄がOKとされるかは企業によって異なります。一方の企業ではOKでももう一方の企業ではNGとされることもあり、選び方が難しいため白無地で統一したほうが無難でしょう。
ビジネスマンでは白以外に薄いピンクや青色のシャツを着ていることもありますが、これは就活ではNGのため、注意しなければなりません。薄い色付きならそれほど目立ちませんが、白無地よりはカジュアルに見えてしまうため、就活ではNGとされています。
就職後なら控えめなカラーならOKですが、就活中はさっぱりとした爽やかな印象を与えるためにも、白無地に限定しましょう。
靴は黒の革靴
靴は革靴が基本で、色は黒がベストです。革靴は紺や茶色などもありますが、これらは黒に比べるとややフォーマルさに欠けるためNGです。また、紺やグレーのスーツを着ている場合でも靴の色は黒で問題ありません。
靴を選ぶ際には、色はもちろんデザインや靴底の素材にも注目しましょう。スリッポンタイプやベルト付きのものはカジュアルに見えるため避けたほうが無難であり、プレーントゥでストレートチップの紐靴がおすすめです。靴底はゴム底がおすすめで、これは長距離歩き回ることが多いからです。
ゴム底だと衝撃を吸収しやすく疲れづらいため、デザイン性だけではなく機能性も含めて就活に合った靴を選びましょう。
ネクタイの色にも気を配る
ネクタイの色にも気を配ることが大切で、スーツと同様どの色を選ぶかで与えられる印象は異なります。基本的には「赤系」「青系」「黄色系」の3つから選ぶことになり、無地よりも多少の柄付きを選ぶのが基本です。
赤系は明るくポジティブな印象、青系は冷静でてきぱきした印象、黄色系は個性的で豊かな人間性をアピールしやすいです。もちろん、あくまで色の印象であり、実際の評価は応募書類や面接によって決まることは理解しておきましょう。
ネクタイの色を変えたからといって印象が大きく変わるわけではなく、アピールしやすい印象が変わるだけです。基本的にはフォーマルさを意識することが大切なため、就活の場でつけていてもおかしくないものを選びましょう。
おすすめのスーツブランド
就活が始まると、スーツへの視線が気になることも増えるでしょう。一般的に知られているスーツブランドを把握しておくことは損ではありません。ここでは、メジャーなブランドや、就活生向けにスーツを開発しているブランドを紹介します。
スーツを購入したいけれど、どんなブランドがあるのかわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
FABRIC TOKYO
まずはFABRIC TOKYOをご紹介します。FABRIC TOKYOは、初回のみ店舗での実測採寸をするだけで、ネット上でオーダースーツを注文することができる画期的なブランドです。一度採寸さえしてしまえば、データとして登録されますので、二回目以降のオーダーはネット上だけで完結できます。そして、オーダースーツだけではなく、オーダーシャツも同様に注文が可能となっています。
通常、オーダースーツというのは、仕立てる度に店舗に足を運び、体のサイズを測ってもらうことで自分にぴったりなサイズのスーツを作ってもらいます。ですが、FABRIC TOKYOではこの一連の流れを省き、ネット上だけでオーダースーツの注文が可能です。多忙な就活時でも、時間を効率的に使うことができます。多忙な人や、体形の変化が少ない人に向いているサービスです。
HANABISHI
次にご紹介するのはHANABISHIです。HANABISHIのスーツは、1着39,000円から仕立てることができます。リーズナブルで、就活生の財布にも優しい価格設定となっています。デザインやオプションによっては、厳選されたメイドインジャパンの生地や、海外から取り寄せた上質な生地を使用することもできます。プラスの価格変動はありますが、HANABISHIはスーツの選択肢が多く、ラインナップが豊富なことが特徴です。
優れた縫製技術や、HANABISHIならではのクラシックスタイルは、就活生だけではなく幅広い年代から人気を誇っています。就活の間だけではなく、入社後に着用しても、周りに劣らない高品質なスーツのオーダーができます。
BEAMS
洗練されたアパレルショップの印象が強いBEAMSでも、スーツを購入することができます。BEAMSはクラシックでスマートな印象の洋服を取り揃えているため、スーツにもそのようなこだわりが出ています。BEAMSではスタイリッシュなスーツが展開されており、流行を柔軟に取り入れているものが多く、クラシックとトレンドが上手にミックスされた多様なスーツが魅力的です。
価格帯として、大学生には買いにくいスーツも中にはあります。ですが、就活への決意や気合を入れるために、しっかりとしたスーツを購入するのもよいでしょう。また、ジャケットのみの購入でもスーツに合わせることができ、バッグや靴なども豊富に揃えているため、店舗で実際に試着しながら新しいスーツを見つけるのもおすすめです。
就活用メンズスーツは流行りを意識しすぎない
メンズスーツには流行りがあり、流行のデザインはスタイリッシュでかっこよく見えるものが多いです。同じスーツを着るならかっこよく着こなしたいと考える人は多いでしょうが、就活に限っては流行りを意識しすぎるのはよくありません。
多少流行りを取り入れて見栄えよく見せるのは大切ですが、完全に流行を意識してトレンド感が満載になってしまうと、カジュアルな印象を与えてしまいます。就活ではおしゃれよりもフォーマルさを意識する必要があり、トレンドで固めてしまうとどうしてもカジュアルに見えて身だしなみの印象は悪くなります。
身だしなみは就活の基本に忠実に整え、細部にトレンドを取り入れておしゃれさとフォーマルさを正しく両立できるようにしましょう。