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【エントリーシート対策講座】高評価のポイントを例文付きで解説
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目次
エントリーシートは書き方が重要
応募書類のひとつにエントリーシートを採用する企業は多く、履歴書同様に就活では欠かせない存在といえるでしょう。エントリーシートは書き方が非常に重要であり、少しの違いで評価はよくも悪くもなります。書き方のポイントを踏まえ、評価される点を意識するだけでも好印象は与えやすくなるため、取り組み次第で書類選考の合格率を上げることも可能です。
就活の初期段階である書類選考はスムーズに作成できることが大切であり、ここでつまづいてしまうと就活自体も難航します。エントリーシートは書き方講座を参考に作成するのがおすすめです。上手な書き方のポイントを把握し作成に役立て、書類選考の突破を目指しましょう。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・インターンの志望先を決められない人
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エントリーシートの書き方講座【基本編】
エントリーシートの書き方講座では、まずは基本的な書き方から紹介します。エントリーシートは履歴書とは違って企業ごとに質問を自由に設定できるため、記入する内容はそれぞれ異なります。そのため、書くべき内容も違ってきますが、内容以前に気をつけなければならないポイントを知ることが大切です。大前提の部分ができていないと、内容のよし悪しに関係なく評価してもらえない可能性もあるため、基本をしっかり押さえて作成しましょう。
丁寧・簡潔に書く
エントリーシートは丁寧かつ簡潔に書くことが大切であり、これが守れていないと印象が大幅に悪くなります。手書きの場合は汚く見えないよう、ゆっくり丁寧に書きましょう。字が上手くても雑に書かれていると印象は悪いです。反対に字が苦手な人でも、丁寧に書いていることが分かると好印象であり、評価を下げられることはありません。応募する企業によってはパソコンで作成することもありますが、この場合は英数字の半角表記や漢字にする言葉、しない言葉の表記を揃えるなどの工夫が必要です。
また、簡潔に書くことも重要です。長々としたアピールはかえって逆効果になります。提示する情報量が多くなりすぎると、結局何が大切なのかが分かりづらくなり、評価してもらえない可能性があることは理解しておきましょう。
語調を揃える
語調を揃えることも重要であり、これは手書きにもパソコン作成にも共通していえることです。語調とは語尾の表記であり、ですます調なのか、である調なのかを揃えなければなりません。基本的にはどちらを使用しても構いませんが、表記が統一していないとちぐはぐな印象を与えてしまい、人柄が上手く伝わらないため注意が必要です。また、細部まで見直していないと判断され、雑な印象も与えてしまいます。
語調はどちらを使用しても構いませんが、それぞれでどのようなイメージがつきやすいかは違います。ですます調は柔らかく、丁寧な印象、である調ははっきりとした強い印象を与えやすいと考えましょう。優しい表現で伝えたいならですます調、強くアピールしたいなら言いきりの形のである調がおすすめです。
空欄はなくす
エントリーシートは空欄をなくさなければなりません。全ての設問に回答するようにしましょう。空欄のあるエントリーシートを提出しても「志望度の低い人」や「やる気のない人」と思われてしまう可能性があります。そのため、企業が書類をチェックする際に一目ではじかれてしまうこともあります。
また、文章で回答する設問は、回答欄の9割以上を埋めなければいけません。回答していても空白が目立つエントリーシートは、空欄があるときと同様にマイナスな印象です。しかし、とにかく何かを書いて埋めればよいというわけではありません。自分をアピールするための情報を少しでも多くエントリーシートに記載するという意識で、埋めていきましょう。
誤字脱字に注意
エントリーシートでは、誤字脱字がないよう慎重に記入することが大切であり、ひとつでも間違いがあると印象は悪くなります。また、「誤字脱字がある=見直しをせずに提出している」と思われ、志望度が低いと疑われかねません。間違え方次第では意図した内容とは別の意味で伝わってしまい、それが評価に影響する可能性もあります。
作成後は必ず見直して、誤字脱字を見つけた場合は最初から書き直しましょう。エントリーシートの間違いは修正も可能ですが、修正跡があると見栄えが悪くなり、マイナスの印象もつきやすいです。ミスも修正跡もないに越したことはありません。用紙が1枚しかないならあらかじめコピーを取り、綺麗に作成できたものを提出しましょう。
エントリーシートの書き方講座【応用編】
エントリーシートの書き方講座の応用編では、さらに詳細なポイントを紹介します。エントリーシートは基本に忠実に作成することが大切ですが、それらは当たり前のことであり、できているからといってプラスの評価を得られるわけではありません。高評価を獲得するには、さらに細部の書き方も工夫して、読みやすく評価されやすい内容にすることが大切です。そもそもエントリーシートとは何のための書類かを考え、企業の目線から評価されるポイントを考えましょう。
論理的な記述を心がける
エントリーシートは論理的な記述を心がけることが大切であり、文章構成が非常に重要です。どのような項目でも、まずは結論を提示し、その根拠となるもの、理由へと繋げ、最後にまた結論を再提示するのが基本的な文章構成です。一連の流れを踏むことで論理的な記述になりやすく、内容にも信憑性が生まれるでしょう。論理的であることを心がけなければならないのは、読みやすく伝わりやすい文章にするためです。
いいたいことが分からず、主張を裏付ける根拠もないと、どのように評価すべきか分からず企業も困ってしまいます。評価してもらうには、まずは何を伝えたいのかを明確にする必要があります。分かりやすく信憑性が高い文章になるように、論理的な文章であることを意識しましょう。
経験は数字を用いて具体的に述べる
志望動機や自己PRなどを記載するとき、エピソードとして過去の経験を述べることがあるでしょう。そのときは、数字をいれることで具体的な内容にしましょう。数字を用いた具体的なエピソードは、努力や成果に説得力を持たせることができます。
例えば、部活動に関するエピソードであれば、何人の部員がいたのか、年間何試合の運営に携わってきたのか、といった数字をいれることで規模が伝わりやすくなります。
また、具体的なエピソードは、エントリーシートを読む人の印象にも残りやすくなります。限られた回答欄に長々とエピソードを記載することはできませんが、数字を使うことで簡潔かつ印象に残るエピソードを書きましょう。
志望意欲を訴えかける
エントリーシートは書類選考の一環であり、大きく考えると企業に就職したいという気持ちを伝えるために提出するものです。そのため、志望意欲のアピールは非常に重要であり、どの項目でも意欲の高さを提示しなければなりません。「志望意欲のアピール=志望動機の項目」とイメージする人は多いでしょうが、これ以外の項目でも意欲のアピールは可能です。
どのような質問に答える場合でも、最終的にはいかに企業に就職したいかという点に落とし込むことが、上手に意欲を伝えるポイントです。質問内容に端的に答えることは大切ですが、単に聞かれたことを提示するだけでは高評価を獲得するのは難しいです。質問の裏には必ず志望意欲を問う意図が隠されているため、そこまで深読みして意欲の伝わる書き方を心がけましょう。
採用メリットを提示する
企業はエントリーシートの内容から学生の人柄や魅力を見抜いて評価しますが、ただ評価されるのを待っているだけではいけません。より高評価を獲得するためには、自身から採用メリットを提示し、売り込むことが大切です。自分を採用することがいかに企業にとってのメリットになるか、利益に繋がるかを伝えることで、意欲の高さのアピールにも繋がります。
企業は単に労働力を求めているわけではなく、自社に貢献できる人材を採用したいと考えているため、自分から積極的に売り込むのは大切なことです。採用メリットを提示するためには、自分に何ができるか、仕事でどのように活躍できるかを具体的に伝えましょう。具体的なビジョンを提示し、働く姿をイメージさせることで評価も受けやすくなります。
エントリーシートの具体的な書き方と例文
エントリーシートで問われる内容は企業によって違い、中にはユニークな質問を設定していることもあります。しかし、一方で就活全体でもよく聞かれる頻出の質問を設定する企業も多く、これらの質問に対する回答の書き方を覚えておくことは大切です。頻出の質問は企業でも特に重要視されており、ここでどのようなアピールをするかで評価は大幅に変わります。頻出質問に対してどのように書くべきか、何を伝えるべきかを知り、評価される内容を書きましょう。
志望動機
私が貴社を志望した理由は、ホテルでの接客を通じてお客様の心に残る思い出づくりの手助けがしたいと考えているからです。私は観光地にある飲食店でのアルバイトを通じて、接客でお客様の思い出づくりの手助けができることに、やりがいを感じています。
また私は以前、貴社のホテルに宿泊したことがあります。そこで、お客様のための行き届いたサービスに感動しました。
入社後は、国内外どちらのお客様にもご満足いただけるサービスを提供するために、語学力とアルバイトで培ったコミュニケーション能力を発揮いたします。
志望動機では、いかに企業に就職したいのかを伝えることが大切です。上手に伝えるには「業界を志望したきっかけ」「企業を志望した理由」「就職後どのように活躍できるか」の3点から考えましょう。まず、冒頭で業界を志望したきっかけを述べ、志望動機のベース部分を提示します。次に業界の中でもなぜ該当企業を選んだのかを述べましょう。
業界内には似た企業も数多くあるため、なぜそれらではダメなのかを明確にすることが大切です。志望企業にしかない魅力や独自の特徴を、志望する理由に絡めて伝えましょう。志望度の高さをアピールした上で、就職後の仕事への意欲の高さもアピールします。どのように活躍できるか、自身の能力を簡単に提示した上でビジョンを述べましょう。
自己PR
私は協調性とリーダーシップを活かし、組織の問題を発見・改善することができます。
私はフットサル部の部長でした。部長になった当初、人によってやる気に差があることに気づきました。部員と話をすることで、原因は個人のスキルのばらつきであると分かりました。そこで、初心者向けの練習メニューを最初の30分に取り入れました。そのときスキルの高い人に、チームメイトへ技術を伝授するよう促すことで、チーム全体のスキルアップにつながりました。それにより戦術に幅ができ、今では2部リーグから1部リーグへ昇格しています。
このように、私は個人の問題を組織の問題と捉え、組織全体で解決へ導く力をもっています。これを活かし、御社でもチームを引っ張る存在として活躍したいと考えております。
自己PRは自身の魅力や強みを伝えますが、アピールする題材の選び方に注意が必要です。自分の魅力なら何でもアピールできるわけではなく、志望する企業が求める人材像に合わせてアピールしなければなりません。例えば主体性が高く、ひとりで何でもできるバイタリティをアピールしても、チームワークを重要視する企業では高評価を獲得するのは難しいです。
志望先の企業に合わせた内容でアピールすることが高評価を獲得する秘訣のため、まずは企業研究が必須です。しかし、企業が求める人材像に合わせるといっても、完全に一致する必要はありません。ある程度の方向性が同じなら問題はないため、求める人材像から大幅に外れないようにだけ注意しましょう。
学生時代頑張ったこと
私が学生時代に頑張ったことは、アパレルショップのアルバイトです。私の勤務先では全員にノルマが課せられており、私はそれを達成できずにいました。すると他のスタッフから「学生だからしょうがないよ」と声をかけられたことがあります。慰めの言葉でしょうが、私自身が学生であることに甘えていた事実に気づき、同じスタッフという立場の人たちからも甘やかされている現状が悔しくなりました。そこで私は、売上がトップの人の接客を参考に、接客の仕方を変えました。その努力を続けることで、1年後にはノルマの達成はもちろん、売上もトップになることができました。
この経験から、私は現状に満足せず常に上を目指す向上心を身につけました。御社でも、課題に対して妥協することなく、改善のために全力で取り組むことで貢献したいと考えております。
学生時代頑張ったことは、単に頑張ったエピソードを伝えるでは不十分です。頑張った経験から何を得たのか、それが企業でどのように活かされるのかを含めて書きましょう。頑張ったこと自体は基本的に何でも構いませんが、あまりにもマニアック過ぎるものは避けたほうが無難です。また、ギャンブルや犯罪を連想させるものは、最初からマイナスイメージがあるため、題材にするのは避けましょう。
勉強や部活動、アルバイト、その他課外活動なら基本的には何でもアピールできます。大切なのは経験そのものではなく、成長できたことと企業で活躍できることです。些細なことでもアピールは可能なため、最終的に企業での仕事に繋げることを意識して題材を選びましょう。
外部の講座を利用するのもおすすめ
エントリーシートの書き方が上手くマスターできないなら、外部でおこなわれる書き方講座を利用するのもおすすめです。就活のサポートをおこなう企業や機関、サービスは非常に多く、それらを活用することでもエントリーシートの書き方は学べます。サービスによってはエントリーシートの書き方だけに留まらず、就活全体のサポートが受けられる場合もあります。外部の講座も上手に利用し、プロのサポートも受けながらエントリーシートを作成しましょう。
キャリアセンターでの添削指導
大学のキャリアセンターでは、エントリーシートや履歴書などの応募書類の添削サービスをおこなっています。大学によって制度は違いますが、基本的には予約制が多く、無料で利用できるのが大きな魅力でしょう。予約さえ取れるなら、制限なしに利用できる場合も多いため、何度も添削を受けて少しずつ上達を目指すのがおすすめです。
キャリアセンターなら授業のついでに足を運びやすいため、空き時間を利用して就活の対策ができるでしょう。ただし、就活期間中は利用者が増え、予約が取りづらくなるため注意しなければなりません。確実に利用するためにも予約は早めに取っておきましょう。また、自分でもエントリーシートの書き方を学んでおくと、1回の添削指導でもマスターしやすくなります。
ナビサイトの添削サービス
就活のナビサイトでも、エントリーシートの添削サービスを実施しているところは多いです。サイトによってサービスの詳細は違いますが、制限つきで無料で利用できるものもあります。初回の1回だけ無料、添削文字数を制限して無料など、条件は異なるため事前に確認しておきましょう。有料版がある場合は、より細部まで添削してもらうことができ、有益なフィードバックが受けられます。
ナビサイトごとに特徴は違いますが、添削してもらうエントリーシートはデータでやり取りするのが基本で、添削には時間がかかることも多いです。場合によっては提出から数週間程度かかることもあるため、時間に余裕がある時に利用しましょう。
エントリーシート講座を参考に書き方をマスターしよう
エントリーシートの対策は就活の成功には欠かせないものであり、細部まで書き方を把握することが大切です。同じ内容でも書き方を少し工夫するだけで印象は違い、評価にも影響します。エントリーシートで高評価を獲得するのは難しいですが、ほんの少し意識を変えるだけでも結果は違ってくるため、念入りな対策をするほど合格率を上げられるでしょう。
高評価を獲得するには、エントリーシートの書き方講座を参考にするのがおすすめです。基本から応用までポイントをしっかり頭に入れましょう。細かい注意点でもきちんと守ることで評価を確実に上げることができ、書類選考突破の確率も高められます。上手な書き方をマスターし、評価される内容のエントリーシートを作成しましょう。