目次
就活はマナーが重要
就活には特有のマナーが存在し、これらが守れているかどうかも評価の対象になります。どれだけ上手にアピールができていても、マナーが全く守れていないとマイナスの評価となり、不合格になる可能性もあるため注意しなければなりません。反対に細かいマナーまでできていると好印象を与えやすく、高評価に繋がることもあります。
就活時のマナーは、社会人になってからも使えるもの、就活だけでしか使わないものと幅広くありますが、どちらもしっかり身につけておくことが大切です。身につけたものが無駄になることはなく、就活特有のマナーでも就職後何らかの形で活かされることはあります。就活に必要なマナーはシーンによって違うため、状況別のマナーを学び、内定の獲得を目指しましょう。
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覚えておくべき就活マナー【基本編】
就活では説明会や選考など数多くのイベントがあり、それぞれで必要なマナーは異なりますが、全てに共通するマナーもあります。どのシーンでも共通の基本マナーを覚えることは、選考をスムーズに進めるための大前提であり、これができていないと内定の獲得は大きく遠のいてしまいます。基本のマナーができていない=就活に臨む意欲、やる気がないと判断され、それだけで評価を下げられることも少なくありません。大幅な減点をされないためにも、最低限の基本は身につけておきましょう。
明るい表情ではきはきと挨拶をする
就活において挨拶は、第一印象を決定する大きな要因です。面接の最初に大きな声で明るく挨拶ができる就活生には、面接官も「フレッシュな人が来てくれたな」と注目します。面接時間は限られているため、第一印象をよくすることは非常に大切なことです。
挨拶は、相手の目を見て明るい表情でするようにしましょう。うつむきながら挨拶をしてしまう人は多いです。また、つい語尾をのばしてしまう人もいます。はきはきと発音できるように意識しましょう。
ビジネスにおいて挨拶は基本中の基本です。ぼそぼそとした挨拶しかできない人には、「この人はクライアント先にも受けが悪そうだな」と思われかねません。明るい表情ではきはきとした挨拶を心がけましょう。
時間を守る
時間を守ることは、就活のマナーである以前に人としてのマナーでもあるため、特に注意して守りましょう。ビジネスの世界において時間は非常に貴重なものと考えられており、時間を守れない=信用に値しないと思われます。どのような場合でも遅刻は禁物で、正当な理由があろうとマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。
印象が悪くなるだけではなく、時間を守らないと多くの人に迷惑をかけてしまうことを理解して、良識ある行動を心がけなければいけません。また、時間は遅れるのもよくありませんが、早すぎる場合もよくありません。約束より早すぎる時間に到着すると、企業の準備ができておらず、迷惑をかけてしまいます。そのため、10〜15分前行動を意識しましょう。
速やかに連絡する
約束していた選考に間に合わない場合や参加できなくなった場合は、速やかに連絡するようにしましょう。遅刻の連絡をしない就活生が非常に多いため、注意が必要です。
選考の時間に間に合わないと分かった時点ですぐに連絡をいれ、企業の指示を仰ぐようにしましょう。事前連絡なしに遅刻をしてしまうのは論外です。
また、選考に参加できなくなったときや辞退したいときも、連絡をいれましょう。就活生の中には、もう関わることもないからとドタキャンする人もいます。しかし企業は忙しい中、選考のためにスケジュールを調整しています。企業に迷惑をかけないために、欠席するときも分かった時点で連絡をしましょう。
覚えておくべき就活マナー【言葉遣い編】
誤った言葉遣いを使っている就活生は意外に多いです。普段正しい言葉遣いを意識することが少ないため、履歴書やエントリーシートを作成しているときに正しい表現が分からなくなることもあるでしょう。
間違った言葉遣いで話してしまうと、人によっては「失礼だ」と不快に感じてしまう人もいます。コミュニケーションを円滑にするために、正しい言葉遣いを使えるようになることが大切です。間違えやすい言葉遣いについて紹介していきます。よく確認しておきましょう。
貴社と御社の使い分け
就活を始めると、「貴社」と「御社」という言葉を見たり聞いたりするでしょう。これは、相手企業を指す言葉です。どちらも企業を敬う言葉ですが、シチュエーションによってどちらを使うのかが変わるため、注意しましょう。
貴社と御社の違いは、書き言葉であるか話し言葉であるか、ということだけです。「貴社」は書き言葉です。履歴書やエントリーシートを書くときは、貴社を使うことになります。「御社」は話し言葉です。面接で話す中で、相手企業のことを指すときは御社を使いましょう。
また、企業を指す言葉で「弊社」という言葉もあります。これは社員が自分の会社をへりくだって言う言葉です。就活生は誤って相手企業のことを弊社と言ってしまわないように気をつけましょう。
就活でよく使う謙譲語
・先ほど言ったように →先ほど申し上げましたように
・会いました →お会いしました
・行きます →参ります
・わかりました →かしこまりました
・聞いてもよろしいでしょうか→お伺いしてもよろしいでしょうか
・お時間をもらい →お時間をいただき
・知っています →存じ上げております
・見ました →拝見しました
・帰ります →失礼いたします
謙譲語は、相手への敬意を表すために自分の行為をへりくだって表現する言葉です。面接で自分の動作を話すときは謙譲語を使うことになります。謙譲語を使うことで相手を敬うことにもつながるため、正しく使うようにしましょう。
この謙譲語は、学生が使用する機会の少ない言葉遣いです。そのため、面接でいきなり謙譲語を使用することは案外難しいといえます。正しく使うためにも、よく使う謙譲語を覚えてしまいましょう。
就活でよく使う尊敬語
・言っていた →おっしゃっていた
・見てください →ご覧ください
・聞く →お聞きになる
・知っている通り→ご存知の通り
・教えてください→ご指導ください
・する →なさる
尊敬語は、相手の動作を表現する時に使う言葉です。尊敬語を使うことで、相手への敬意を表します。面接では、面接官や選考で出会った社員の言動と行動を表すときに使用することが多くなります。
尊敬語も謙譲語同様に、学生が使用することの少ない言葉遣いです。また、アルバイト先や大学教授に対して使用していたとしても、知らず知らずのうちに誤って使ってしまっていることも多いです。正しく使えているのかを、面接までに確認するようにしましょう。
覚えておくべき就活マナー【身だしなみ編】
就活では、身だしなみにもマナーがあります。身だしなみも第一印象に影響を与えるため、きちんとマナーを守ることが大切です。身だしなみでマナーを守れない就活生は不真面目な印象をもたれるため、よい内容を話していても説得力に欠けます。
また、身だしなみのマナーを守ることはビジネスの基本です。身だしなみに気を配れていない人は、ビジネスマンとしての基本ができていない人と思われかねません。恥をかかないためにも、就活での身だしなみのマナーを確認しておきましょう。
男性のスーツの着こなし方
スーツを購入するときは、サイズが合ったものを選ぶようにしましょう。また黒や紺などの落ち着いた色のスーツが一般的です。
男性は、ズボンの折り目がついていることを確認しましょう。折り目が無くなっている場合は、クリーニングに出すかアイロンをかけてメンテナンスをしましょう。ワイシャツはしわが無くパリッとしたものを着るようにします。
ワイシャツを家で洗濯する場合は、アイロンをかけることが必須です。襟元から中のTシャツが見えてはいけません。ネクタイはシンプルで派手すぎないものを正しい結び方でつけるようにしましょう。靴下は暗い色で丈が長いものを使用します。くるぶしまでの短い靴下を使ってはいけません。靴は、汚れていたら磨くようにしましょう。
女性のスーツの着こなし方
女性のスーツも男性同様に、サイズの合ったものを購入するようにしましょう。色も黒や紺などの落ち着いた色が一般的です。
スカート丈は、座ったときに膝上5㎝以内になる長さがよいです。短すぎても長すぎても印象がよくないため注意しましょう。スカートは、座ったときにしわがつきやすいです。しわがあれば伸ばす必要があります。パンツスーツには折り目がついていることを確認しましょう。
アクセサリー類は基本的につけない方がよいです。爪は短くし、マニキュアを塗るなら薄いピンクやクリアなどの自然な色にしましょう。女性の場合は、靴下ではなくストッキングを着用しなければなりません。ストッキングの色は、自分の肌の色に近い自然なベージュがおすすめです。
髪型を整える
髪型は顔の印象を左右するパーツです。奇抜な髪色で就活に挑んだり、起きたそのままの状態で選考に向かったりしないようにしましょう。
男性の場合、長髪や茶髪はマイナスな印象を与えてしまいます。面接官によっては「不真面目で常識のない人」と捉えられることがあるため、普段は明るい髪色にしている人も就活では自然な髪色で挑むようにしましょう。また、少量のワックスでセットすることで清潔感を出しましょう。
女性の場合、お辞儀をしたとき顔に髪がかからないようにまとめておきましょう。前髪は顔にかからないようにサイドに流したり、ピンで固定したりしておくと無難です。「面接中に髪を触る行為は集中していない証拠」と考える面接官もいるため、しっかりとセットしておきましょう。また男性同様に自然な髪色にすることが大切です。
健康的で自然なメイクにする
女性は、就活時は第一印象を一番に考えてメイクをしましょう。普段は自分のおしゃれのためにメイクをしますが、就活では相手がどう感じるかを意識しなければなりません。そのため、ナチュラルで健康的なメイクを心がけましょう。
目元を強調しすぎると、きつい印象を与えてしまいます。アイシャドウやアイラインは控えめにしましょう。チークはつけすぎると子供っぽい印象になってしまいます。控えめにいれるようにしましょう。眉はブラウンで描くとフレッシュな印象に仕上がります。リップは、色選びが重要です。自然な血色になるような色を使用しましょう。
就活では厚化粧でもノーメイクでも印象が悪くなってしまいます。健康的なナチュラルメイクができるように、練習しておきましょう。
覚えておくべき就活マナー【説明会編】
企業説明会は企業の担当者から話を聞くだけと思っている人もいるでしょうが、実はこれも選考の一環としてみられていることが多いです。説明会時の様子を細かくチェックしている企業は多く、どのような態度、振る舞いで臨んでいるかが、本選考の評価に影響することも少なくありません。また、反面プラスに働くこともあるため、工夫次第で選考を有利にできます。説明会でのマナーを知り、選考以外の部分でも好印象を与えましょう。
メモを取って話を聞く
説明会はただ担当者の話を聞くだけではなく、しっかりメモを取りながら話を聞くことが大切です。話を聞く姿勢はみられがちなポイントであり、メモを取っていない=話を聞いていない、あるいは企業に興味を持っていないと評価される場合も多いです。メモするべき情報を聞き逃さないよう集中して取り組みましょう。
メモを取ることで担当者からの印象がよくなりやすいですが、それだけではなく有益な情報を聞き逃さないため、就活を有利に進めやすくなります。就活は情報戦であり、より多くの情報を得て、それを上手く活用できることが大切です。説明会は情報収集に最適な場であるため、少しでも有益な情報を記録して、後の選考に繋げる意識をもちましょう。
積極的に質問する
企業によって説明会の進み方は違いますが、最後に質問タイムを設けている場合が多いです。質問タイムがあるなら積極的に質問することが大切です。質問をすることで前向きな姿勢をみせることが、マナーといえるでしょう。積極的に質問をすると意欲の高さをアピールでき、顔と名前を売り込むことができるため、選考でもプラスに働きやすいです。
ただし、質問さえしているなら何でも高評価になるわけではありません。質問内容次第では悪印象を与え、悪目立ちする可能性もあるため注意が必要です。質問してもいいのは、説明を聞いてもよく分からなかった部分、さらに深く知りたいと思ったことなどです。資料に書いてあることや仕事の条件面への質問はタブーであり、マナー違反になるため注意しましょう。
覚えておくべき就活マナー【書類選考編】
書類選考にもマナーがあり、これができていないと就活の初期段階でつまづいてしまうため、注意しなければなりません。書類選考は応募者が多いだけにふるい落としの側面が強く、少しでもマイナスの要素がみつかると不合格になることが多いです。反対にいえば、きちんとマナーを守っているなら、すぐに足切りにあうことはありません。書類選考の基本のマナーを知り、まずは応募書類を読み込んでもらえるよう、最低限のハードルはクリアしましょう。
基本は手書き
応募書類は基本的に手書きで作成するのが一般的であり、パソコン作成だと印象が悪くなりやすいことは理解しておきましょう。日本では手書き文化が根強く残っているため、手書き指定をする企業も少なくありません。手書き指定の場合にパソコン作成の書類を提出すると、応募規定に合わないとしてその時点で不合格になる可能性も高いです。
もちろん、パソコン作成が指定されているなら、それに従う必要がありますが、そうでないなら手書きで作成することを心がけましょう。手書きの場合は人によって字の上手い下手が出やすいですが、とにかく丁寧に書くことが大切です。得手不得手に関係なく、丁寧に書くことが基本のマナーで、これができていないと印象は悪くなります。
誤字脱字に気をつける
誤字脱字に気をつけることも基本のマナーで、これはパソコン作成で提出する場合も同じです。誤字脱字があると雑な印象を与えてしまい、詰めが甘いといったマイナスの評価を下されることも多いです。また、見直しをせずに間違ったものを送ったとして、企業への志望意欲が低いとも思われかねません。
間違ったものを送るのは、それだけでマナー違反のため、書き上げた後は何度も確認することが大切です。また、間違いを見つけた場合は、修正ではなく書き直して提出しましょう。手書きでも二重線と訂正印で修正は可能ですが、手直しした跡があると印象がよくありません。修正跡もないほうが印象がよいため、間違った場合は最初から書き直しましょう。
覚えておくべき就活マナー【面接編】
面接時のマナーも重要であり、始まりから終わりまで一挙手一投足に注目されていると考えましょう。面接でのマナーは基本的なものが多く、これができていないと評価に大幅に影響します。上手にアピールができていても、マナー違反では高評価には繋がらず、不合格になるケースも少なくありません。自分をスムーズに売り込むためには、マナーをきちんと守ることが必須事項です。入室から面接中、退室まで一連の流れで必要なマナーを知っておきましょう。
入室時は3回ノックする
入室時にはノックをして、なかの人に声をかける必要があります。ノックの回数は3〜4回が基本で、国際的には4回がフォーマルとされていますが、国内の就活なら3回で問題ありません。ノックをした後は、「失礼します」と声をかけ、中から「どうぞ」と返事が返ってくるまで待ちましょう。
返事があった後は扉を開け、もう一度「失礼します」と言ってから中に進みます。椅子の横に立って、面接官から声がかかるまで待ちましょう。その後の流れは面接ごとに違いますが、「どうぞお座りください」と椅子をすすめられてから座る点は共通しています。この際にも「失礼します」と断ってから座りましょう。何も言わずに座ったり、すすめられる前に勝手に座るのはNGです。
正しい姿勢で座り質問には的確に答える
面接は面接官からの質問に対して的確に答えることがマナーであり、余計な話をしないようにしましょう。問われたことを簡潔に答えられるかどうかもチェックされているポイントで、質問の意図に反する答えはマナー違反だけではなく、マイナス評価にもなってしまいます。また、面接中は目線や表情、仕草といった細かいポイントもみられています。
目線は面接官に合わせ、表情は軽く笑顔を意識することが大切です。落ち着きのない仕草はNGで、姿勢を正して座ることを心がけましょう。面接は自分を売り込む場ですが、面接官の話を聞くことも大切です。自分の話ばかりして、相手の話を聞かないのもマナー違反になるため、会話のキャッチボールを意識して話を聞く姿勢もみせましょう。
お礼と挨拶をして退室する
面接終了後は退室となりますが、「本日はこれで終了です」の合図でまずは一度、その場でお礼を言いましょう。「本日はありがとうございました」と座ったまま伝え、立ち上がってからさらに「失礼します」と続けます。そして、荷物を持って出口に向かいましょう。出口でも振り返ってもう一度「失礼します」とあいさつをし、そのまま静かに扉を閉めて退室します。
退室時のあいさつは「失礼しました」ではなく「失礼します」で問題ないため、間違えないよう注意しましょう。「失礼しました」だと何か間違い、失敗をしてそれを謝っているような印象を与えてしまい、不自然です。細かい言葉遣いにも注意して速やかに退室し、退室後も長居はせずに速やかにに企業を出るようにしましょう。
覚えておくべき就活マナー【電話編】
就活をしていると、企業と電話で連絡を取り合うことがあります。しかし、最近は手軽に人と連絡を取り合えるツールが発達していることもあり、電話に苦手意識を持つ就活生が多いです。
苦手意識を無くすためにも、電話でのマナーを確認しましょう。初めは緊張して思うように話せなくても、マナーが守れていれば企業側も不快には感じません。また、電話は回数を重ねていくうちに慣れていきます。最初に押さえておくべき最低限のマナーを紹介します。
かける場所や時間帯に気を配る
企業に電話をかけるときは、かける場所や時間帯に気を配るようにしましょう。電話をかけるのに適した場所は、静かで電波のよいところです。駅のホームや繁華街などの騒々しいところから電話をかけると、相手に騒音が漏れ、声が聞き取りづらくなってしまいます。電波の悪いところも、声が途切れ途切れになってしまうため電話をかける場所に適していません。
電話をかける時間帯は、営業時間内です。また、営業時間内であっても始業開始直後や12~14時前後の昼休憩の時間帯、終業時刻間際は避けなければなりません。採用担当者が外出していたり、忙しくしている可能性があります。
企業に迷惑をかけないためにも、電話をするときは静かなところから適切な時間帯にかけるように注意しましょう。
メモを取れるものやスケジュールの分かるものを手元に用意しておく
企業との電話では、次回の選考の日時や場所など、重要な情報を伝えられることが多いです。そのため、メモを取れるものを手元に用意しておきましょう。電話をするときは緊張しているため、少ない情報量でも電話を切った後に思い出せなくなってしまうことがあります。情報を聞き漏らさないために、メモを取りながら電話をするようにしましょう。
電話で選考のスケジュール調整をする場合もあります。スケジュールの分かるものが手元にないと、確認してから電話をかけ直さなければならなくなります。すぐに日程が決められないと、企業もスケジュールが立てられなくなり迷惑を被ることになります。電話による企業との連絡をスムーズにおこなうために、メモや筆記用具、スケジュール帳を準備しておきましょう。
話す内容は事前にまとめておく
企業に電話をすると、初めのうちは、緊張により話す内容がとんでしまうことがあります。電話をかけたのに話すことが分からなくなり、しどろもどろになってしまっては、企業も困ってしまいます。そのような事態を避けるために、電話をかける前に話の要点をまとめて、メモしておきましょう。緊張していても、メモを見れば落ち着いて話すことができます。
また、話す内容をメモしておくことで、用件を伝え忘れてしまうことも防げます。とくに、聞きたいことが複数ある場合は、質問をメモしておかなければ聞き忘れてしまうこともあるでしょう。電話を切った後に再度かけ直すと、企業に手間をかけてしまいます。全ての用件を順を追って話せるように、話す内容は事前にまとめておきましょう。
覚えておくべき就活マナー【メール編】
選考の案内や結果などをメールで連絡する企業も多いです。メールは電話よりもハードルが低そうに感じられますが、電話同様にマナーがあります。企業相手に送るビジネスメールに慣れていない就活生の中には、知らず知らずのうちにマナー違反のメールを送ってしまう人もいるでしょう。メールのマナーは社会人の基本であるため、そのような就活生に対して「常識がない人」と考える人もいます。
メールで企業からの印象を悪くしてしまわないために、メールの基本的なマナーを確認しましょう。ここでは、3つの基本のマナーを紹介します。
分かりやすい件名にする
企業は、たくさんの人とメールで連絡を取り合っています。特に就職活動の時期、採用担当者のもとには就活生からさまざまな用件で多くのメールが送られてきます。そのため、メールを受け取った人が一目でメールの内容を判断できるように、分かりやすい件名をつけましょう。
件名が分かりづらいと、確認を後回しにされてしまう可能性があります。また、大学名と名前も件名にいれましょう。誰から送られてきたメールなのかが一目で分かるため、親切です。「○○について/○○大学 ○○(名前)」というように簡潔な件名で問題ありません。
企業から送られてきたメールに返信する場合は、件名は変更しないようにしましょう。件名を変えずに「Re:」をつけたまま返信することで、企業は「○○の件に対して○○から返信がきた」と判断することができます。
宛名の書き方に注意する
宛名の書き方にもマナーがあります。宛名は会社名、部署名、名前の順で記載します。(株)のように法人格を省略しないようにしましょう。「株式会社○○」と正式名称で記載しなければなりません。
様や御中も使い分けが必要です。個人宛にメールを送るときは「様」、部署宛てに送るときは「御中」とします。役職名が分かっている場合は、名前の前に役職名をいれて、「○○株式会社 人事部 部長 ○○(名前)様」などのように書きましょう。「○○部長様」という書き方は間違いです。担当者の名前が分からない場合は、「採用ご担当者様」と書いて問題ありません。
就活生はビジネスメールに慣れていないため、宛名を誤ってしまう人が多いです。正しく書けているかを、送信する前にも確認しましょう。
相手を気遣う文をいれる
メールの最後には、相手を気遣う文をいれると印象のよいメールになります。例えば「お忙しい中恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」のように、忙しい中連絡をくれたことや、選考などでお世話になることへの感謝が伝わる文をいれます。就活時期、採用担当者は非常に忙しくしているため、このような気遣いの一言があるかないかでも、就活生へ抱く印象が変わってきます。
また、内定者懇親会のようなイベントへの参加メールには「お会いできるのを楽しみにしております。」のように、参加できる喜びをつづると好印象です。メールの用件によって、相手への気遣いや感謝、自分の気持ちが伝わる一言をいれてみましょう。
就活マナーを守って好印象を与えよう
マナーは印象や評価を左右する重要なポイントであり、細かいこともきちんと守らなければなりません。マナー違反は印象が悪く、選考以外の部分でも評価に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。また、基本的なマナーができていないと、就活への意欲が低い、社会人になる意識に欠けると思われてしまいます。
やる気がなく就職意欲も低いと思われ、評価を大幅に下げられる可能性があるため、最低限の基本は特に重視して覚えなければなりません。マナー違反はマイナスに働きますが、反対にきちんと守れていると好印象を与えることもできます。マナーは細かいことまでしっかり守り、相手への配慮や敬意を忘れずに取り組むことで、就活の成功を目指しましょう。