OB・OG訪問
【OB・OG訪問のメリットと質問例】やり方と注意点をご紹介
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目次
就活攻略にはOB・OG訪問がおすすめ
就活のスムーズな攻略を目指すには事前の対策が重要であり、OB・OG訪問もそのひとつです。OB・OG訪問は必須ではありませんが、やっておくと就活でも有利に働きやすく、選考でプラスになることも多いです。スムーズな攻略を目指したいなら必要と言えるため、積極的に実践しましょう。
ただし、OB・OG訪問をする際にはいくつかのポイントがあり、それらを踏まえて取り組むことが大切です。OB・OG訪問は必ずしもプラスになるとは限らず、方法を間違えると時間を無駄にして終わり、マイナスに働く可能性もあります。OB・OG訪問を就活に役立てるためにも、上手なやり方をマスターしておきましょう。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人
OB・OG訪問とは企業で働く先輩から情報収集をすること
「OB・OG訪問」は、志望する業界や企業で実際に働いている先輩の元へ行き、詳しい業務の内容や社内の雰囲気などについて聞くことです。様々な質問をして、業界・企業研究に繋げていきます。志望する企業について分析することは、就活においてとても重要になりますが、企業の内部まで知ることはなかなかできません。そこですでに現場で働いてる先輩に詳しく話を聞くことで、社内の様子を知るチャンスを作ることになります。
インターネットでも口コミなどをみることはできますが、やはり実際に働いている社員から直接話を聞くことは貴重な機会になるでしょう。企業の業務内容や毎日の仕事の流れなどを理解するだけでなく、入社後に自分がどのような働き方をするのか、具体的なイメージを持つこともできます。それにより、選考試験での効果的な志望動機や自己PRにも繋がっていきます。
OB・OG訪問をしたほうがいい人
リクルーター制度がある企業を志望する場合は、必ずOB・OG訪問をしなければなりません。リクルーター制度では、OB・OG訪問が面接としておこなわれていることもあり、訪問の時点で選考がスタートしています。金融や保険、インフラ、通信などはリクルーター制度を採用している企業が多くあります。
また、商社・銀行・保険業界などの人気企業では、優秀な学生を絞り込むために入社への熱意をチェックします。その判断材料としてOB・OG訪問をおこなったかどうかを基準にすることがあります。OB・OG訪問が選考の基準になっている企業の場合、熱意をアピールするために積極的に社員へコンタクトを取り、10人ほどに訪問するのがおすすめです。ほかにも、企業や業務、社員について詳しく知りたい人はOB・OG訪問で直接話を聞くとよいでしょう。
OB・OG訪問をおこなうメリット
OB・OG訪問を上手におこなうには、まずはなぜ就活に必要なのかを理解することが大切です。OB・OG訪問は必須のイベントではないため、やっていない人も当然います。やっていなくても就活を攻略している人もいるため、わざわざ時間を割いてまでおこなうのは無駄ではないのかと考える人もいるでしょう。確かに時間を割かなければなりませんが、就活の貴重な時間を費やすだけの価値はあります。OB・OG訪問をおこなう意味を明確にして、どのようなメリットがあるのか知っておきましょう。
業界・企業への理解を深める
OB・OG訪問をおこなうのは、業界や企業への理解を深めるためです。OB・OG訪問では企業や仕事の話、さらには業界内の動きや今後の展望など、幅広い情報を仕入れることができます。業界や企業に関する情報は就活では必須であり、どれだけ細部まで情報を入手できるかで、就活でのアピール力も違ってくるでしょう。
他では得られない情報を得ることができ、他の学生よりも志望先についての理解を深めやすい点は、OB・OG訪問ならではのメリットです。就活は情報戦になることも多いため、有益な情報をひとつでも多く仕入れることが大切です。業界・企業研究の方法は他にもありますが、OB・OG訪問は短時間で多く、かつ信頼性の高い情報を仕入れやすいため、効率よく理解を深められるでしょう。
就職への意欲を高める
就職への意欲を高めることも、OB・OG訪問をおこなう意味のひとつです。実際に企業で働く人の話を聞くことで、社会人になってどのような仕事をするのかが分かり、就職後の自分の姿もイメージしやすくなります。学生から社会人へのステップには大きな変化があるため、不安や焦りなどマイナスの感情を抱える人も少なくありません。
将来像がイメージできないことから、就職への意欲を落としてしまう人も多いですが、OB・OG訪問をおこなうことで、マイナスの感情を払拭しやすくなります。その企業での仕事の様子だけではなく、社会人としての仕事への取り組み方、心構えも分かるため、参加する企業に関係なく意欲を高めやすいでしょう。就職の意欲が高まることで就活への意識も上がり、ポジティブな気持ちで就活にも取り組みやすくなります。
選考で有利になる場合もある
OB・OG訪問をおこなうことで、場合によっては選考で有利になることもあります。OB・OG訪問は必須のイベントではないため、実施することで採用担当者からチェックしてもらい意欲の高さが評価されることもあります。選考時の評価にプラスしてもらえる可能性もあり、少しでも有利な状態で就活を進めたいなら積極的に参加する価値はあるでしょう。
また、仮に選考での評価に影響しない場合でも、OB・OG訪問で得た情報を就活に活用することで、結果的に選考は有利に進めやすくなります。実際に現場で働く人の意見や物の見方、細部の情報は就活でも大きな武器になることは覚えておきましょう。直接的、間接的に選考で有利になることが多いため、OB・OG訪問をおこなう意味は大きいです。
人事担当者には聞きにくい質問ができる
仕事内容や業務についての質問は、人事担当者にも聞くことができます。しかし、給与面や休暇などの待遇について聞くのはタブーともいわれていて、質問しにくいと思うこともあるでしょう。
また、社内の人間関係や上司との接し方、どのような人が働いているのかなどは現場の人にしか分かりません。そのような少し聞きにくいことや細かな点でも、OB・OG訪問では話しやすいはずです。
就活生と近い年代の先輩方なら数年前には同じような立場だったため、どのようなことを聞きたいかなども分かりますし、人事担当者に比べると話しやすい雰囲気になります。「少し聞きづらい質問なのですが」と前置きをして、知りたいと思うことを聞いてみましょう。
OB・OG訪問のやり方
OB・OG訪問を実施するにはやり方がありますが、これが分からず困っている人は少なくありません。OB・OG訪問は自分から行動して進めなければならず、スムーズにおこなうためには、一連の流れと基本的なやり方の理解が必要です。多くのメリットを得て就活に役立てるためにも、基本的なやり方を把握しておきましょう。
①連絡先を入手する
OB・OG訪問をおこなうには、まずは連絡先を入手しなければなりません。すでに連絡先を持っているなら問題ありませんが、連絡が取れないことがほとんどのため、つてをたどってコンタクトを取りましょう。連絡先の入手方法は、友人や知人から辿るか、大学のキャリアセンターを利用するのが一般的です。
部活動やサークルに所属しているなら、その繋がりから人脈を辿ることで志望先の企業に勤めるOBやOGが見つかる可能性があります。それらの繋がりがないなら、キャリアセンターで先輩の就職先を開示してもらい、そこから連絡先を入手しましょう。すべての先輩が就職先と連絡先を開示しているわけではありませんが、情報を提供している人は多いため、志望先次第では見つかる可能性は十分にあります。
②アポを取る
連絡先を入手した後は、アポを取って訪問の日取りを決めます。OB・OG訪問は連絡を取ってすぐにおこなえるものではなく、お互いにスケジュールを調整しなければなりません。自分はよくても先輩の都合がつかないこともあるため、予定をしっかり調整して無理のないスケジュールでおこなうことを心がけましょう。
OB・OGの都合がつかないと実施できない場合もあり、無理にお願いすると迷惑がかかるため注意しなければなりません。アポを取る際には、どのような経路で連絡先を入手したのかを示し、自身の身元を明かすことが大切です。どのように連絡してきたのか、また誰なのかが分からないと怪しく思われ、OB・OG訪問が実現できなくなる可能性もあるため、注意しなければなりません。
B・OG訪問の依頼メール例文
件名:OB訪問のお願い(〇〇大学・氏名)
〇〇株式会社
〇〇部〇〇課
〇〇様
初めてメールをお送りいたします。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
本日は大学のキャリアセンターで〇〇様のことを知り、OB訪問のお願いでご連絡差し上げました。
現在就職活動をしており貴社を志望しております。
貴社への理解を深めたく、仕事内容についてお話を伺えればと願っております。
ご多忙中とは存じますが、お受けいただけるようでしたら〇月〇日までで、〇〇様のご都合のよろしい日時と場所をお知らせいただけませんでしょうか。
突然のお願いで大変恐縮ですが、何卒宜しくお願い申し上げます。
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佐藤 太郎(さとう たろう)
○○大学 ○○学部 ○○学科 ○年
電話番号:090-xxxx-xxxx
メール :xxxx@xxxx.com
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件名はOB・OG訪問の依頼だとすぐに分かるようにし、大学名と氏名も記載しましょう。最初にあいさつをして、訪問をしたい旨を伝えます。候補日は都合の良い日を選んでもらいますが、相手が指定した日時を断ることがないように、あらかじめ、期日や都合の悪い日があったら明記するとよいでしょう。
③訪問する
アポを取り、お互いに都合のいい日にちを決めて訪問となります。訪問する際は、前日に当日のスケジュール確認のメールを送り、簡単なあいさつもしておきましょう。また、当日どのようなことを聞きたいのか、質問をリストにして送ることも大切です。OB・OG訪問は質疑応答の形式で進むことが多く、何を質問するかによって得られる情報は違ってきます。
鋭い質問をすることで、有益な情報を得やすくなりますが、当日いきなり質問をぶつけてしまうと、OB・OGが返答に困ることもあります。質問自体がよくても、回答が得られないと結局情報は入手できません。相手を困らせないためにも、質問リストを事前に送り、当日スムーズにやり取りが進められるようにしましょう。
④メールや手紙でお礼をする
OB・OG訪問の後には、メールや手紙でお礼を伝えましょう。忙しい中で自分のために時間を割いてくれた先輩へ感謝の気持ちを述べることはマナーでもあります。電話だと仕事の手を止めてしまうことにもなるため、時間が空いている時に読めるメールや手紙がよいでしょう。
メールはいつでも時間を気にせずに送信できるメリットがあります。しかし、早朝や深夜など非常識と思われる時間帯に送るのは避けましょう。メールは個人の携帯電話に転送される可能性もありますので、なるべく勤務時間内に送るようにしてください。
手紙は相手の元へ届くまでに多少時間がかかります。メールでお礼をする人のほうが多いですが、手紙はメールよりも丁寧な印象を与えます。メールでも手紙でもビジネスマナーを守り、正しい言葉遣いで書くように注意しましょう。
OB・OG訪問のお礼メール例文
件名:OG訪問のお礼(〇〇大学・氏名)
〇〇株式会社
〇〇部〇〇課
〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
本日はお忙しいところ貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。
チームで働く仕事の面白さや難しさのお話は、印象に残り大変勉強になりました。
これから〇〇様からいただいた貴重なお話を参考に、さらなる企業研究を進めてまいります。
またご相談させていただくこともあるかもしれませんが、その際はご指導お願いいたします。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
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佐藤 太郎(さとう たろう)
○○大学 ○○学部 ○○学科 ○年
電話番号:090-xxxx-xxxx
メール :xxxx@xxxx.com
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お礼メールは、なるべく早く送るようにしましょう。メールには印象に残ったことや、教えてもらったことを具体的に書いて、感謝の気持ちを伝えます。相手の部署名や名前は間違えると大変失礼になりますので、送信する前に念入りに確認しましょう。
OB・OG訪問をおこなう時期
OB・OG訪問はおこなう時期も重要であり、いつから動き出すかによって訪問のスムーズさも違ってきます。時期を間違えると、せっかく連絡先を入手してもアポが取れずに実現しないこともあるため注意しなければなりません。OB・OG訪問はお互いの都合があってこそ実現するものであり、自分ひとりの都合だけでできるものではないことは理解しておきましょう。スムーズにOB・OG訪問を実現させるためには、おこなう時期に注意を払うことが大切です。
早めがおすすめ
OB・OG訪問はその他の就活イベントとは違って、おこなう時期が明確に決まっているわけではありません。お互いの都合によって実現するもののため、予定が合うならいつでもおこなえることが大きな特徴です。そのため、できるうちにやっておくのがOB・OG訪問の基本と考えましょう。OB・OG訪問はアポ取りで苦労することも多く、なかなか予定が合わずに数ヶ月経過するということもあります。
予定を合わせられるように早めに行動を始め、企業の繁忙期を避けて依頼するといいでしょう。訪問自体は快諾してもらえても、仕事の都合で実施できないことも多いです。早めに依頼してスケジュールには余裕を持たせておくと、確実におこないやすく、OB・OGへの負担も減らせるでしょう。
1〜2月は混み合う
OB・OG訪問は就活の情報解禁前の1〜2月がもっとも混み合う時期であり、このタイミングでスケジュールを抑えるのは非常に難しいです。連絡がついてもすでにスケジュールがすべて埋まっているということも多いため、基本的にはこの時期は避けたほうが無難でしょう。どうしても1〜2月の間でしかできないなら、かなり早めに連絡を取って先に予定を押さえておかなければなりません。
少しでも遅れると予定が埋まる可能性が高いため、実施を決めたらすぐに動き出しましょう。1〜2月が混み合うのは、希望する学生が多いことと、企業でも忙しくなりやすい時期であることが関係しています。1〜2月は決算期が近くて業務が立て込むことも多くなるため、OB・OGも予定を空けづらいことは理解しておきましょう。
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OB・OG訪問で聞くべき質問
OB・OG訪問は質疑応答の形式で進むため、何を聞くかが非常に重要です。質問によって得られるものは違うため、当日聞く内容は吟味して考えておかなければなりません。基本的には知りたいこと、気になることを聞くことが大切ですが、それだけではなく押さえておきたい基本の質問もあります。特に質問が思い浮かばない場合は、聞くべき質問を参考にするのがおすすめです。聞くべき質問を知り、なぜそれらがおすすめなのか、理由も知っておきましょう。
就職した理由
就職した理由は企業の魅力を知るための重要な質問であり、数ある企業の中でなぜその企業なのか、他の企業と差別化したポイントを知ることができます。就職は誰にとっても重要なイベントであり、選択肢に悩むことも少なくありません。就職という大きな決断をしたからには、理由や決め手を聞きましょう。
就職した理由を知ることで企業の魅力が分かり、志望動機にも活かしやすくなります。また、OB・OGが語る就職の理由が、自分にも合うか、魅力的に思えるかも考えてみましょう。決め手に共感できるかどうかで、企業との相性も測りやすく、志望先の選定にも役立てられます。
仕事のやりがい
仕事のやりがいは、企業と仕事そのものへの理解を深めるための重要な質問です。仕事の内容は企業によって違うため、どのような仕事を経験し、それにどのような魅力があるのかを聞いておきましょう。やりがいを聞くことで企業での仕事がイメージでき、自身が就職した場合の想像もしやすくなります。
また、やりがいも企業との相性を測る重要なポイントであり、これにも共感できるかどうかが重要です。企業によって得られるやりがいは異なります。企業やその仕事から得られるやりがいと、自身が仕事に求めるものが一致しているかを比較して、就活の方向性を決める際の参考にするとよいでしょう。
職場の雰囲気
職場の雰囲気は実際に働いている人しか分からない情報のため、OB・OG訪問では特に聞いておきたい質問です。就職先を決める場合、条件や仕事内容も重要ですが、一緒に働く社員や職場環境も重要です。仕事自体はよくても、職場の雰囲気や人間関係に問題があると、仕事に魅力を感じなくなってしまい、苦痛を感じてしまうこともあります。
興味の対象でなかった仕事も、職場の雰囲気がいいなら魅力的に感じられることもあります。職場の雰囲気は仕事への満足度を左右する重要な要素であり、志望先を選定する際にも大いに役立つ情報です。就職後のミスマッチを防ぐためにも、OB・OG訪問でしか得られない情報として聞いておくといいでしょう。
具体的な業務内容や1日の流れ
職種や所属部署によって業務内容や仕事の流れは異なります。企業のホームページや企業説明会などでは細かな仕事内容までは分かりませんので、OB・OG訪問の際に聞いてみましょう。想像していたものと異なることもありますし、具体的な業務内容を聞くことは入社後に仕事をしている自分自身のイメージにも繋がります。
繁忙期はいつなのか、残業はあるのかなども参考になるでしょう。仕事をスムーズに進めていくコツやポイントなども聞いておくのがおすすめです。業務の目標や、周りの社員とどのように協力して仕事を進めていくかなどを知ることで、企業でどんな人が活躍しているのかも分かります。企業の求める人材を理解することは、志望動機や自己PRを作成する際にも役立ちます。
福利厚生や待遇について
福利厚生や待遇は、人事担当者に聞きにくい質問です。具体的にどのような福利厚生、給与や賞与、休暇があるのかを聞いてみましょう。OB・OGなら年代も近く、数年前は自身も同じようにOB・OG訪問をしていた立場です。公には聞きにくいことでも、知りたいと思っていると理解してくれるでしょう。
求人情報には福利厚生や待遇についても記載されていますが、どのくらいになるのかは実際に働いている人にしか分かりません。しかし、福利厚生や待遇は働く環境に大きく関係している大切な項目です。入社後にこんなはずではなかったと後悔しないためにも、OB・OG訪問の機会に聞いておきましょう。
就職活動におけるアドバイス
OB・OG訪問はこれから本格的に選考試験を受ける時のために、今後の就職活動についてアドバイスをもらう機会でもあります。先輩方が就職活動の際に気を付けていた点や、企業への面接対策なども聞いてみましょう。ただし、何でも教えて欲しいという態度だと自分で考えずに人に頼ってばかりとの印象を与えてしまうので注意してください。
自分自身の意見を述べて、それについてどう思うか、アドバイスがあれば教えて欲しいなどと聞いてみるとよいでしょう。また先輩から見た自分の第一印象や、自分の発言や行動で改善するべき点があるかどうかなども参考になります。自分では気付かない他人目線の意見を聞ける貴重なチャンスです。
OB・OG訪問での注意点
ここからは、OB・OG訪問の際に注意するべきポイントを紹介してきます。OB・OG訪問で話をする先輩は就活生と年代が近く、人事担当者に比べて話しやすいと感じますが、社会人としてのマナーを守ることは非常に重要になります。
自分の就職活動のために時間を作って話をしてくれる先輩に対して、失礼にならないように充分注意しましょう。具体的に気を付けたい点を紹介しますので、OB・OG訪問の際に参考にしてみてください。
調べれば分かるような質問はしない
OB・OGのメリットのひとつに、企業説明会やインターンなど集団では聞きにくい質問を聞けることが挙げられます。企業で実際に働いている先輩と、一対一で話ができる貴重なチャンスです。その時に、調べれば分かるような質問をするのは非常にもったいないことですし、相手に対しても失礼になります。
企業のホームページや就活サイト、業界のニュースなどで分かる情報は、企業に入社したいと思っているなら知っておくべき基本的なものです。調べれば分かることを聞くと「事前に何も調べていないのか」「志望度がそれほど高くないのか」などの印象を与えてしまいます。反対に、下調べをした内容の深い部分について質問すれば、よく調べていると感じられるはずです。
OB・OGに対して失礼がないように配慮する
OB・OG訪問に応じてくれた先輩は、こちらのお願いに対して個人の時間を使って話をしてくれます。就活生の今後の活動について、役立つための情報を教えてくれるのです。しかし中には感謝するべき先輩に対して、失礼な態度をとってしまう人も少なくありません。
こちらから依頼したにも関わらず待ち合わせ時間に遅刻してくる、相手の時間の都合を考えずに次々に質問をする、先輩が話しているのに聞いていないなどは、OB・OGに不快感を与えます。また、あらかじめ準備をせずに質問の数が少ない、先輩が話しているのに遮って自分の意見ばかりをいうなどもNGです。相手の立場を考え、失礼にならないように心掛けましょう。
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基本を押さえてOB・OG訪問を成功させよう
OB・OG訪問は就活をスムーズに進めるための重要なイベントであり、積極的におこなうことが大切です。OB・OG訪問では他では得られない有益な情報を得ることができ、就職へのモチベーションも高められます。選考で有利に働くことも多く、やって損になることはほとんどありません。
もちろん、やり方を間違えると得られる成果が少なくなり、時間を無駄にしてマイナスの結果に終わることもありますが、やり方次第で失敗は防げます。OB・OG訪問をスムーズにおこない、成功させるには基本的なやり方を押さえることが大切です。全体の流れとポイントを把握し、スムーズにOB・OG訪問を実施しましょう。