面接対策

【就活の面接対策】よくある質問や段階別の面接対策をご紹介

就活は念入りな面接対策が大切

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就活は面接でつまづく人が多く、これを乗り越えるにはしっかり事前対策をしなければなりません。ぶっつけ本番でも合格できるケースがないわけではありませんが、それはまれな例であり、アドリブだけではどこかでボロが出てしまうことも多いです。

最初のうちはよくても、段階を踏むごとにどんどんボロが出て、結局惜しいところで不合格になってしまうでしょう。対策をしたからといって、全ての面接に確実に合格できるわけではありませんが、合格率を高めることはできます。事前対策で何をすべきかを知り、最善を尽くして選考の突破を目指しましょう。

評価ポイントから見る面接の対策

評価ポイントから見る面接の対策

面接の対策をおこなうには、まずは何が評価されているのかを知ることが大切です。企業によって評価しているポイントの細部は違いますが、根幹部分では共通していることも多いです。業界、企業に関係なく見られやすい評価ポイントを知ることが、面接対策の第一歩になるでしょう。面接で共通して評価されるポイントは、いわば大前提としてできていることが求められる点でもあります。基本的なところで失敗しないためにも、評価ポイントは正しく理解しておかなければなりません。

身だしなみ

面接では身だしなみが細かくチェックされており、TPOに合わせた正しい着こなしができているか、清潔感ある身だしなみができているかがみられています。TPOや清潔感が重要視されているため、スーツか私服かに関係なく、評価されていることは理解しておきましょう。

面接時の服装はスーツが基本ですが、企業によっては私服を指定することもあり、この場合も身だしなみは評価されています。身だしなみは第一印象を決める重要なポイントでもあり、評価を大きく左右する部分のため注意しなければなりません。出かける前にきちんと整っているか確認することはもちろん、面接前に鏡で細部まで確認し、乱れたところがないかチェックしておくことが大切です。

基本的なマナー

面接では複数のマナーが存在し、それらの基本的な部分ができているかどうかも評価されています。例えば入室時なら、ノックをしているか、あいさつができているか、勧められる前に椅子に座っていないかなどがみられているでしょう。退室時なら、あいさつの仕方、扉の開け閉めの方法といった、細かい点もチェックされているため注意しなければなりません。

また、面接中でも基本的なマナーはみられており、挙動や仕草、言葉遣いにも注意が必要です。緊張すると出てしまう無意識の癖もみられていることが多く、姿勢が悪かったり、貧乏ゆすりをしたりしていても、マイナス評価の対象です。基本的なマナーはいわば当たり前の部分ですが、当たり前だからこそ気が回らず、失敗することも多いため注意しましょう。

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面接対策を始める時期

面接対策を始める時期としては、早い分にはいつからでも構いません。対策が早いに越したことはなく、4回生になるまで待たなくても、2回生や3回生のうちから始めておいてもよいでしょう。タイムリミットとして考えておきたいのは、就活の情報解禁となる3月1日までです。

3月1日に企業からの募集が開始となるだけではなく、早い企業だとすぐに面接を始めることも少なくありません。そのため、3月1日までには頻出の質問への受け答えを考えておいたり、自己分析をしておいたりするとよいでしょう。

3月1日までに間に合わないと、対策ができないまま面接が始まってしまう可能性があります。自己分析を含め、面接の対策には時間がかかるため、最低でも年始までには対策を始めておくのがおすすめです。

就活の面接で対策すべき質問

面接は質疑応答の形式で進み、質問に対する回答内容によって評価が決まります。回答内容以外にもみられている部分は複数ありますが、評価の大部分を握っているのは回答だと考えましょう。上手に答えられるよう、あらかじめ大まかな答えを用意しておかなければなりません。就活の面接には聞かれることが多い頻出の質問が存在するため、最低限それらの対策はしておきましょう。

自己紹介

自己紹介は、面接の最初に聞かれる質問です。企業によっては名前をいわない、大学名をいわないなどの制限をつける場合がありますが、基本的には氏名と大学・学部・学科名などを伝えます。これに合わせて自分を知ってもらうための情報を付け加えることも大切であり、自分らしさが端的に伝わる内容を用意しておきましょう。

例えば、大学時代に力を入れて取り組んだことや、趣味や特技などでも構いません。どのような人間なのかを簡単に知ってもらい、興味を持ってもらうことが自己紹介での狙いです。全体で1分程度にまとめることを意識して簡潔にアピールポイントを考え、最後は面接への意気込みを述べて締めくくりましょう。

志望動機

志望動機は聞かれることが非常に多く、面接以前の書類選考でも必ず問われます。志望動機はなぜ企業を志望したか、いかに企業に就職したいかをアピールすることが大切です。志望した理由は根本的なきっかけ部分から述べ、就職意欲は他の企業との差別化を意識しながら考えましょう。

志望したきっかけを述べる際は、企業を志望した理由だけではなく、「そもそもなぜその業界を志望したのか」から伝えることが大切です。業界を志望した理由から伝えることで、志望理由の裏付けができ、意欲の高さも証明できるでしょう。他の企業との差別化では、志望企業ならではの特徴を踏まえることが大切です。最後に企業でどのように活躍できるかに繋げ、意欲が高くかつ採用メリットも伝えられる内容でアピールしましょう。

自己PR

自己PRは自身のいいところを積極的に売り込むことが大切ですが、単に長所を提示するだけでは高評価を獲得するのは難しいです。面接で求められる自己PRは、単に自分のよさをアピールするだけではなく、企業によって自分がいかに有益な人材であるかをアピールする場と考えましょう。そのため、提示するアピールポイントは、企業で役立てられること、企業が求めるものに合致するものでなければなりません。

どれだけ能力自体は素晴らしくても、企業で活かせないとアピール力は半減するため注意が必要です。どのような能力があるか、それをどのように発揮してきたか、そして仕事でどのように再現できるのかという流れで伝えましょう。最終的には仕事への再現性の高さに繋げることが大切で、採用メリットの提示が高評価を獲得するポイントです。

学生時代力を入れたこと

学生時代力を入れたことは、基本的にはどのような内容でもアピールできます。ギャンブルや犯罪に関係することといったマイナスイメージのないものなら、基本的に何でもOKだと考えましょう。題材は何でも構いませんが、取り組み内容を理解してもらえること、そこから成長できたこと、最終的に企業の仕事に繋げられることが大切です。

この3点が守れていないと、力を入れた内容に関係なく高評価を得ることは難しくなるため注意しなければなりません。学業から部活動、サークル活動、アルバイトやボランティアといった課外活動までアピールの幅は広いです。他ではアピールできなかった経験を提示できるチャンスのため、より自分らしさが伝わる経験を題材に選ぶといいでしょう。

失敗談・挫折経験

面接ではこれまでの失敗談や挫折経験について聞かれることも多いです。そのため、失敗談や挫折経験もスムーズに答えられるように、回答の準備をしておきましょう。評価されるためには、ただエピソードを話すだけではなく、そこから何を学んだのか、どのようにして挽回したのかなどを考えておくことが大切です。

ただ失敗したエピソードを伝えるだけでは、マイナスの印象を与えてしまうだけで評価を下げられてしまう可能性があります。また、失敗や挫折から学べない、成長できないといった印象を与えてしまうこともあるため、注意しなければなりません。

失敗談や挫折経験は、そのときどのように考えたか、行動したか、いかなる対応策を取ろうと思ったのかなど、詳細を伝えることが大切です。

長所・短所

長所と短所はセットで聞かれることが多く、両方とも対策が必要です。長所は自分のよいところを伝えますが、仕事で活かせるものに絞って伝えることが大切です。また、それをどのように身につけたのか、発揮したのかという根拠も合わせて提示しましょう。

短所はただ提示するだけではなく、それとどのように向き合っているか、改善を目指しているかを説明する必要があります。短所を述べて終わるだけだとマイナスの印象でアピールが終了してしまい、評価が下がる危険性があるため注意しなければなりません。

また、長所と短所はそれぞれリンクしており、矛盾していないことが大切です。長所でコミュニケーション能力が高いとしておきながら、短所を人見知りとしてしまうと矛盾しマイナス評価になってしまうため、整合性の取れる内容でアピールしましょう。

企業選びの軸

企業選びの軸についても質問されることが多いため、答えられるように考えておきましょう。就活をスムーズに進めるには軸を決めて行動することが大切ですが、面接できちんと説明できるように、言語化しておくことが大切です。

就活の軸で意識したいのは、どのような仕事に興味があるのか、いかなる志を持って働きたいと考え、志望先を選んでいるのかということです。単に給料がよい仕事がしたい、休みなどの待遇がよい仕事に就きたいなどを軸にするのはNGであるため、注意しなければなりません。

また、軸そのものが定まっていないと、その場合も適当に就活をしている、不真面目などの印象を持たれてしまいます。就活の軸は志望先に合った内容で考え、志望先の条件と合致する内容で伝えることが大切です。

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将来の目標・キャリア

就活の面接では、過去だけではなく、就職後について問われることもあります。特に将来の目標や目指したいキャリアは聞かれることが多いため、あらかじめプランを考えておかなければなりません。就職後についての質問では、ある程度明確なプランがあること、それが志望先の企業で実現可能であることが大切です。

また、目標やキャリアを達成するために明確なビジョンが提示できると、好印象に繋がるでしょう。どれだけ壮大な目標があっても、それが達成できないもの、そもそも志望先で実現できないものだと、マイナスの印象になるため注意しなければなりません。また、達成できることを意識するあまり、低すぎる目標を提示すると向上心がないとも思われかねないため、バランスの取り方が大切です。

ユニークな質問

面接ではユニークな質問をされることもあります。例えば「あなたを動物に例えると」や、「無人島にたった1つだけ持っていくなら何か」などがあげられます。質問自体はユニークでも、求められている回答は奇をてらったものではないため、まじめに答えることが大切です。

また、なぜ面接官がそのような質問をするのか、本質を見抜いて回答を考えなければなりません。例えば動物に例える例では、自分のことをいかに理解しているか、個性を的確に伝えられるかなどがみられています。つまり、どのような動物を選んだからOKというものではなく、正しく説明できているか、面接官の質問の意図を汲み取った回答ができているかが重要といえます。

逆質問

面接では面接官が学生に質問するのが基本ですが、逆質問では学生から面接官に質問することができます。逆質問は学生の疑問を解決するために設けられていますが、当然これも評価の対象です。質問内容によって評価は違ってくるため、好印象が与えられる内容を考えておきましょう。

基本的には疑問に思っていることを聞くのがベターですが、調べてすぐに分かることや、給料や福利厚生についての質問はなるべく避けましょう。面接中にもう少し聞いてみたいと思ったこと、調べても分からないこと、仕事についての詳細などなら、無難で好印象にもなりやすいです。また、質問なしは意欲が低いとみなされるため、少なくともひとつは逆質問をすることが大切です。

集団面接の対策

集団面接は基本的には個人面接と同じですが、入退室の方法や質疑応答時の細かいポイントが異なります。まず入室時には一番最初の人がノックして扉を開け、後の人はノックはせずに続いて入室します。

退室も同様で、最初の人が扉を開けた後は最後の人が出るまで開けっ放しにするのが普通です。質疑応答で他の人が答えている時はその人のほうに体を傾け、聞いている姿勢をみせることが大切です。話を聞く姿勢も評価に含まれていることを意識して、話すことばかりに必死にならないようにしましょう。

また、集団面接では答えが被ることもありますが、気にせず自分の気持ちを伝えることが大切です。無理に他の人と比べようとせず、ありのままの自分を意識して、萎縮しないようにしましょう。

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圧迫面接の対策

まず考えたいのは、圧迫面接は実際におこなわれている場合と、準備不足のところを追及され、就活生が勝手に圧迫面接だと思い込んでしまう場合があることです。後者の場合は、きちんと準備をしてから望むことで解決できます。もし分からないことがあっても正直に分からないと申し出て、今後学んでいく姿勢を見せることで乗り越えられるでしょう。

もしも本当に圧迫面接だった場合は、面接官は就活生のストレス耐性を見たいと考えているため、感情的になるのは禁物です。あくまで冷静に対応することを心がけ、怒ったり、語気を荒げたりすることのないようにしましょう。ただ、度を越した圧迫面接だと感じた場合は、面接を中断して退室してもよいでしょう。

段階別の面接対策

新卒の就活では選考の過程がいくつも設けられており、1社でも複数回面接を受けるのが基本です。企業によって回数は違いますが、1次、2次、最終と進むケースが多いでしょう。2〜4回程度の面接で内定が決まりますが、実は面接の段階ごとにも評価されているポイントが違うため、やっておくべき対策も異なります。面接の段階ごとの特徴を把握し、それぞれに合わせた対策をおこなうことが大切です。

一次面接

一次面接でみられるのは基本的な能力やマナー、受け答えなどです。企業によって応募人数は違いますが、一次面接では多くの就活生が残っています。そのため、足切りを評価のベースにしている企業は少なくなく、減点方式で評価が決定する場合もあります。評価ポイントは大前提となる基本ができているかどうかのため、基礎をしっかり固めて臨むことが大切です。

身だしなみや面接マナーといった部分はもちろん、頻出の質問の中でも、書類選考でも問われるような基本的な部分は必ず押さえておきましょう。基本がみられるだけに、基礎さえしっかりできているなら合格できるケースは多く、難易度はそれほど高くありません。面接官とコミュニケーションを取ることを意識し、基本に忠実に取り組むことが大切です。

二次面接

二次面接では能力や人柄を問われることが多く、一次面接よりも評価の基準は厳しくなりがちです。基本ができているのは大前提で、これらができているだけでは高評価の獲得は難しいため注意しなければなりません。評価は質問に対する回答内容や面接での振る舞いが影響することが多く、細部まで深堀りしてみられています。

頻出の質問でも、回答後さらに細かい部分にまで言及され、コメントを求められることもあるため、深堀りされてもきちんと答えられるようにしておきましょう。また、能力や人柄が見られているため、積極的に自分を売り込むことが大切です。受け身の姿勢で評価されることを待っているだけでは合格を勝ち取るのは難しいため、自分で売り込むことを意識して臨みましょう。

最終面接

最終面接では就職意欲の高さが問われており、就職したいという気持ちを熱意を持ってアピールすることが大切です。基本的な部分の評価は、すでに事前の面接で確認が済んでいるため、最終面接では熱意の有無だけを見て合否を決めるというケースも少なくありません。最終面接では志望度を問われる質問が多く、「内定を出したら就職するか」「弊社が第一志望か」などは聞かれがちです。

実際の志望度に関係なく、基本的には「就職する」「第一志望である」と答えることが大切です。ここで言葉を濁したり、別の企業を優先する発言をしたりすると、熱意が伝わらずに評価が一気に下がってしまいます。仮に第一志望は別にあったとしても、合格を勝ち取るためには、すべての面接に全力で臨み、第一志望のつもりで熱意をアピールしましょう。

就活は事前の面接対策が合否を分ける

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就活の面接を突破するには、事前準備が重要です。事前準備を怠ると当日力を発揮することができず、アピール不足で不合格になることも多いです。どれだけ能力が高く人柄がいい人でも、準備ができていないと自分の魅力を伝えることができず、高評価の獲得ができない可能性があります。

事前準備とは自分を売り込むため、正当に評価してもらうために必要なものであり、能力の有無や程度に関係なく、誰もがおこなうべきものといえます。きちんと準備することで、高評価を獲得しやすくなるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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