身だしなみ
【面接の身だしなみのポイント】注意点やクールビズの着こなし
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目次
身だしなみを整えて面接を攻略しよう
面接では身だしなみも評価されているポイントで、しっかり整えておかなければなりません。身だしなみによる評価の変化は大きく、どのような格好をしているかで、第一印象は大きく変わると考えましょう。第一印象は短い面接時間内に簡単に覆すことはできず、多くの場合で最初の印象通りのまま終わってしまいます。
つまり、第一印象が悪いと、その後の印象も悪いまま面接が進んでしまい、評価の上でも不利になりやすいため注意しなければなりません。身だしなみをきちんと整えておくと、面接での第一印象は格段によくなり、高評価も獲得しやすくなります。頭からつま先まで身だしなみは細かく見られており、シーンによってマナーも異なるため、それぞれのポイントを把握しておきましょう。
面接の身だしなみでみられているポイント
見た目の印象でマイナス評価を受けてしまわないためにも、面接時の身だしなみではどのようなポイントがみられているのか、知っておくことが大切です。細部まで考えるとチェックポイントは多数ありますが、大まかに考えるとみられているポイントは2つです。
大きく考えた時の2つが守れているかどうかで、全体的な印象が変わるといっても過言ではありません。2つのポイントを把握して、上手に身だしなみを整えましょう。
①清潔感
身だしなみでは清潔感が非常に重要であり、少しでもこれが損なわれていると悪印象を与えてしまいかねません。清潔感は感覚的な問題のため難しい部分もありますが、みていて不快にならない身だしなみは清潔感があると考えましょう。
そのため、服装はもちろん、爪や髪、汗、体臭など細かい点にも気を配らなければならず、常に身ぎれいな格好を心がけなければなりません。たとえ服装が問題ないとしても清潔感がないと判断されると、それだけで印象は悪くなってしまうため注意が必要です。
清潔感は自分では判断することが難しいため、親や友人に見てもらい、問題がないか確認してもらうとよいでしょう。また、出かける前には姿見で全身をチェックし、最終確認をおこなってから面接に望むことが大切です。
②TPO
時と場所、場合に合わせた身だしなみを心がけることが大切であり、これができているかどうかもチェックされているポイントです。就活ではフォーマルな服装が求められるため、基本的にはリクルートスーツで問題ありません。
しかし、場合によっては私服で来るように指示する企業もあり、この時はオフィスカジュアル程度を意識してコーディネートを考える必要があります。また、同じスーツ指定、私服指定であっても、業界が変わるとその意味合いも異なるため注意が必要です。
例えば、金融系の企業でスーツ指定となった場合は、フォーマルさが第一で細部までフォーマルを貫かなければなりません。しかし、アパレル系の企業なら、スーツでもややカジュアルなものでOKなこともあり、志望先の雰囲気に応じて少しずつ身だしなみを変化させることが大切です。
面接時に見られる身だしなみの基本
面接をスムーズに攻略するには、基本の身だしなみから考えることが大切です。身だしなみには細かいポイントがありますが、何より重視しなければならないのが基本部分です。基本的な身だしなみが整えられていないと、印象はより悪くなりやすく、面接でも不利になります。また、基本ができていないことで、就活そのものへの意欲が低いとも思われかねません。身だしなみの正しい整え方を知っておきましょう。
スーツの着こなし
就活ではスーツ着用が基本であり、着こなし方は身だしなみの基本として見られています。面接時は単にスーツを着ているかどうかではなく、正しく着こなせているかがチェックされていると考えましょう。就活ではフォーマルさを意識したリクルートスーツが基本で、色は黒か紺、ダークグレーといった落ち着いたものが基本です。
また、中に着るシャツは白色が基本で、できるだけ無地が好ましいでしょう。薄いストライプ程度ならOKの場合もありますが、判断が難しいため、迷うなら無地がおすすめです。男性ならネクタイを締め、第一ボタンは一番上まで留めましょう。女性のブラウスにはスキッパーカラーという首元がやや開いたものがありますが、それ以外のものは第一ボタンまできちんと留めなければなりません。
性はネクタイの色や柄に気を付ける
男性はシャツにネクタイを締めなければならず、この色や柄にも注意しましょう。ネクタイの色は赤系や青系、黄色系などが好ましく、柄は派手過ぎないものを選ぶことが大切です。色もそれほど派手でないなら明確に決まりはありませんが、ゴールドや黒色のような冠婚葬祭で使用されるものは就活シーンで使用できません。
また、柄もストライプやドットなどなら問題ありませんが、キャラクターがプリントされたような、カジュアルテイストなものは避けたほうがよいでしょう。また、ネクタイの素材も重要であり、フォーマルシーンで使えるのはシルク素材に限られます。
ニット素材やタオル地のようなネクタイもありますが、これらは就活では使用できないため注意が必要です。
女性はアクセサリー類をつけない方が無難
就活時の服装は地味になってしまうことも多いため、少しでも着飾りたいと考える女性は多いでしょう。しかし、アクセサリー類をつけると華やかにはなるものの、カジュアルな印象になってしまう可能性が高いため、できるだけ何もつけないことをおすすめします。
ピアスやイヤリング、ブレスレットやアンクレット、リングなどは外し、シャツの中にしまえばみえないネックレスも外しておいたほうが無難でしょう。就活でOKとされている装飾品は、基本的には腕時計くらいであるため、これ以外のものは身につけていると余計なものと判断される可能性が高いです。
ただし、アパレルや美容系の場合は、ある程度のアクセサリーも許容されることがあります。志望先の雰囲気次第では着飾って選考に臨み、センスをアピールすべき場合もあるといえるでしょう。
シャツのしわや汚れに気をつける
スーツの着こなしで見落としやすいのが、シャツのしわや汚れです。せっかくアイテムを完璧に揃えられていても、しわや汚れがあって清潔感がないと印象が悪くなるため注意が必要です。就活は春から夏頃にかけて活動的になり、炎天下の中を歩き回ることも多いでしょう。
何日も連続して選考を受けるということも多く、シャツの洗濯やアイロンがけが間に合うよう、予備を複数着持っておくことが大切です。また、電車やバスで座った状態での移動が多いなら、しわにならないよう注意して座ることも心がけましょう。面接開始前には簡単にで構わないため、全身をさっと改め、ゴミや汚れがないかチェックすることが大切です。
髪型・髪色
髪型や髪色は身だしなみで重要視されるポイントです。髪型は男性なら短髪が基本、女性はロングでも構いませんが、綺麗にまとめることが大切です。無造作のままにせず、整髪料をつけて整えることが大切です。髪留めを使う場合は、目立たないシンプルなものにしましょう。
清潔感をアピールするには、顔のパーツがすべて出るよう、短くしたり、髪を上げたり横に流したりしましょう。髪色は黒が基本ですが、ほとんど分からないくらいのこげ茶程度ならOKとされる場合もあります。しかし、この場合もOKなだけで好印象にはならず、企業によってはNGとなる場合もあるため染めないのが無難でしょう。
靴や足元
身だしなみは全身みられているため、靴や足元も油断してはなりません。男性は黒色の革靴が基本であり、スニーカーやローファーなどカジュアルなものはNGです。また、紺色や茶色の靴はややカジュアルに見えてしまうことがあるため、黒色で統一したほうが無難でしょう。靴下は着用必須であり、真っ黒か濃いグレーなどを選びましょう。
女性は黒色のパンプスが基本であり、ベルトのないもののほうがよりフォーマルにみえます。歩きやすさを重視してベルト付きのものにしてもよいですが、企業によってはカジュアルと判断することがあるため注意が必要です。ヒールの高さは3~5cm程度が目安で、高すぎても低すぎてもよくありません。
面接以外で注意すべき身だしなみ
面接時には身だしなみが厳しくチェックされているため、念入りに整えなければなりませんが、見られているのはそれだけではありません。面接以外の部分でも身だしなみは見られていることが多く、細かいマナーも存在するため注意が必要です。面接以外でなら、どこで何をしていようと企業には分からないと思う人もいるでしょうが、実際は注意深く見られていることも多いです。選考外の部分で評価を下げないためにも、面接以外での身だしなみのマナーも知っておきましょう。
コートの着脱は屋外でする
就活では防寒着を着ることもあるでしょう。コートを含む防寒着はシンプルでフォーマルなものという決まりがありますが、それだけではなく着脱のタイミングにも注意しなければなりません。コートは外套とも呼ばれるもので、屋外での着脱が基本とされています。コートを着たまま会場入りするのは身だしなみの面ではマナー違反となるため、注意しなければなりません。
コートは外で脱ぎ表面を内側にし、簡単に畳んで持ち歩くのがマナーです。これは外からの汚れを持ち込まないという配慮であり、見た目にも汚く見えないよう、ある程度綺麗に畳むことが大切です。また、脱ぐのと同様、着るのも会場を出てからのため、面接終了後すぐにコートを着ないよう注意しましょう。
ジャケットを脱ぐのは移動中のみ
就活は夏場でもジャケットを着用するため、あまりの暑さに脱いでしまいたいと考える人も多いでしょう。ジャケットは脱いでも構いませんが、移動時に限定しなければなりません。選考を受けている間は、どれだけ暑くてもジャケットは着たままが基本で、自分から脱がないよう注意しましょう。
これは、スーツの身だしなみはジャケットを着た状態で完成しているからです。ジャケットを脱いでしまうと、一気にカジュアルダウンしてしまい、相手にも失礼になりかねないことは覚えておきましょう。企業の人が見ていない移動中なら、ジャケットは脱いでも問題ないため、暑さを軽減するためにも脱いでおくのがおすすめです。会場入りする際には必ずジャケットを着て、身だしなみを整えてから受付へと進みましょう。
クールビズ指定の面接の身だしなみにも注意
夏場の暑さに参ってしまう学生は多いでしょうが、クールビズでもOKとして面接に招いてくれる企業もあります。夏場にスーツを着る大変さは、社会人がもっともよく分かっており、ハードな就活をこなす学生への配慮とも言えるでしょう。面接の案内に「クールビズでお越しください」「クールビズ可」と表記があるなら、それに従っても構いません。しかし、クールビズにもマナーがあり、身だしなみを考える上での注意点があることは理解しておきましょう。
長袖シャツにジャケット着用が基本
クールビズといっても涼しいラフな格好で臨めるわけではなく、基本的に長袖シャツにジャケットが正装です。つまり、普段の服装からネクタイを外した状態が就活時の基本的なクールビズのスタイルで、大幅に涼しくなるわけではないことは理解しておきましょう。もちろん、ネクタイの有無だけでも多少は変わり、首元が少し涼しくなることで暑さも多少ましにはなります。
クールビズと言えども、真夏だと結局暑いことには変わりませんが、だからといって、ジャケットなしで参加したり、半袖シャツを着たりするのはよくありません。企業によってはノーネクタイ、ノージャケットと指定する場合もあり、この場合はジャケットなしでも構いませんが、シャツは長袖であることがマストです。
ノーネクタイでもボタンは上まで留める
クールビズの考え方は企業によって違い、場合によっては変則的にジャケットなしの、ネクタイありという場合もあります。しかし、基本的に多いのはノーネクタイの状態で、この時の正しい身だしなみを考えなければなりません。ノーネクタイの場合、第一ボタンを外したくもなるでしょうが、これはNGとされている場合が多いです。
一部企業によっては、大きくはだけないなら第一ボタンのみ外してもOKの場合もありますが、基本は外さないのが無難でしょう。ネクタイをしている時でもボタンを留めるのが基本ですが、ネクタイをきつく締めていると第一ボタンを開けていても分からないこともあります。しかし、ノーネクタイの場合は首元が完全に見ているため、ボタンを留めているかどうかはすぐ分かってしまいます。
ボタンダウンはNG
クールビズは、半袖シャツがNGになるだけではなく、ボタンダウンのシャツもNGなため注意が必要です。普段の服装にノーネクタイでは落ち着かずに、多少首元にあるボタンダウンのほうがいいのではないかと思う人も多いでしょうが、就活時に着るのは間違いです。そもそもボタンダウンは、最初からネクタイが不要なシャツであり、デザインの時点からややカジュアル寄りといえます。
そのため、色や柄の有無に関係なく、着ているだけでカジュアルになってしまうことは理解しておきましょう。ボタンダウンはビジネスの中でも、パーティーシーンで着用されることがほとんどであり、就活には不向きです。
面接前に身だしなみをチェックしよう
面接で高評価を獲得するには、身だしなみのチェックが必須です。身だしなみが整っていないと入室時の第一印象から悪くなってしまい、その後の面接での評価にも影響するでしょう。第一印象はなかなか変えられないため、面接が上手くいくかどうかは最初の印象次第、つまり身だしなみ次第ともいえます。
身だしなみをよくするにはスーツの着こなしから髪型、髪色などで気を配らなければなりません。少しでも乱れているとマイナスの印象を与えてしまいかねないため、面接前には鏡で全身を見て最終チェックすることが大切です。頭のてっぺんからつま先まで、全身細部まで評価の対象になっていることを意識し、身だしなみを整えましょう。