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【既卒は就職できない?】上手くいかない原因と成功させるポイント

既卒は就職できないと言われやすい

新卒と比べると既卒は不利になりやすく、就職できないと言われることも少なくありません。既卒=就職に不利というイメージから、「何とか新卒のうちに就職を決めないと」と焦る人もいるでしょう。確かに卒業すると新卒から既卒という区分には変化しますが、果たして既卒だからといって、それほどまで就職に悪影響を及ぼすのでしょうか。

一般的にいわれていることと、実情が異なることは多いため、何でも鵜呑みにするのは危険です。既卒は本当に不利なのか、不利だとしたならどのような点でマイナスに働くかといった細部まで考え、理解する必要があります。既卒と就活の関係性を正しく理解し、就職できないと言われているのは本当なのか正しい答えをみつけましょう。

既卒は就職できないのか?

不利なイメージが強いために、既卒では就職できないと正社員の道を諦め、派遣やバイトで働くことを考える人もいるでしょう。事実既卒になった後、そのまま正社員にならずにフリーターとして長期間過ごす人もいます。しかし、当然これは個人差があり、全員が全員既卒になった後、同じ人生を辿るわけではありません。人によってどのような進路を歩むかは違うため、ひとつのモデルケースをすべてと考えず、複数の可能性を考慮することが大切です。

約43%の既卒者は就職を決めている

既卒であっても就活をおこない、就職を決める人はいます。人によってどのような区分で働くかは違いますが、正社員で採用される人も多いでしょう。一般的に既卒は就職で不利になると思われ、就職できないとさえいわれることもありますが、事実はそうではありません。

2019年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、既卒者の内定率は43.3%となっています。約4割の人は就職を決めいていると考えれば、既卒者は就職できないとは言い切れません。また、現役学生の内定率は82.6%となっています。既卒者の就職率は現役学生の半分以上であることが分かります。

既卒であっても正社員になれる可能性は十分あり、それを掴み取れるかどうかは、自分の頑張り次第といえるでしょう。既卒でも就職の道は残されているため、新卒のうちに就職を決めなければと必要以上に焦る必要はありません。

新卒と同条件で採用する企業も多い

就職はできても、条件が不利になるから既卒は望ましくないと考える人もいますが、これも間違いです。既卒だからといって、新卒と比較して必ずしも条件が悪くなるわけではありません。むしろ卒業してすぐの場合、既卒も新卒も同様の条件で採用したいと考える企業は多いです。

採用条件が同じであるなら、既卒と新卒の違いは就職するタイミングくらいしかありません。新卒の場合は、内定が決まってから卒業し、その後就職となりますが、既卒ならすでに卒業しているため、内定後、スケジュールが決まり次第入社となります。既卒の場合は、選考から入社までのスパンが短いため、タイトなスケジュールになることも多いですが、条件面では新卒とほぼ変わらないことは覚えておきましょう。

卒業後の期間が長引くと不利になりやすい

既卒だからといって、それだけで就活で不利になるわけではありませんが、卒業してから就活するまでの期間が長く開いている場合は注意が必要です。空白期間があまりにも長すぎると、何をしていたのか不審に思われることもあり、それがマイナス要素となって不利になる可能性はあります。

卒業からの空白期間は履歴書をみると一目瞭然であり、誤魔化すのはNGのため注意が必要です。もちろん、空白期間があるからといって、それ自体がマイナスの評価を受けるとも限りません。期間が空いたとしても、その間何をしていたのかしっかり説明し、納得してもらえるなら問題はないでしょう。人によってはやむを得ない事情で就職できなかったということもあります。そのため、問われた際にしっかり答えられれば大きなマイナスにはなりません。

既卒の就職活動が上手くいかない理由

既卒だからといって就職できないわけではなく、新卒同様の条件で雇ってもらえることもあります。就活においても既卒自体が不利な要素にはなりえませんが、実際に就活をしていると、なぜかなかなか就職が決まらず、困っている人が多いのは事実です。既卒だからといって不利にならないのに、なかなか就職を決められないのには原因があります。何が原因で就活が上手くいっていないのか、既卒にとくに多いポイントを踏まえて知っていきましょう。

在学中も就活の行動量が少なかった人が多い

既卒者の中には、在学中に意欲的に就活をしていなかったために新卒で就職できなかったという人が少なくありません。そのため、そもそも就活に対する行動量が少ないという特徴があります。

人によっては、在学中でも意欲的にできていなかった就活に、卒業後やる気を出して取り組むことを難しいと感じる人もいます。元々の就活への行動量が少ないにもかかわらず、その頃と変わらない活動をしていては、精力的に活動している現役学生より就職率が下がってしまうのは当然です。

既卒者は、新卒で就職した人に、就活時の行動量を聞いてみましょう。自分の行動量が少なかったと感じる場合は、就活の仕方を大幅に改善する必要があります。

バイトで忙しい

既卒になると、自由な時間が増え、大学に通う必要もなく就活だけに集中できます。しかし、生活のためにはバイトをして当面の生活費を稼がなければならないという人もいます。バイトに追われているうちに、就活に取り組めなくなる人も多いです。バイトをがっつり入ると月に10万円以上稼げることも多く、場合によっては新卒の初任給以上に稼ぐこともあるでしょう。

お金が手に入るだけに、正社員で就職しなくても大丈夫なのではないかと思い、就活に真剣になれない人も少なくありません。バイトを入れすぎたために多忙で就活どころではなくなり、なかなか就職できない人もいることは覚えておきましょう。

精力的に活動していない

新卒では多くの人が一斉に同じタイミングで就活を始めるため、何となく周りに流されて取り組めている人も多いでしょうが、既卒だと就活は自分ひとりです。他の人もやっているからという焦りがなくなり、つい怠けてしまうことも少なくありません。また、新卒での失敗が頭に浮かんで、就活自体にネガティブな印象を持ってしまい、なかなか腰が上がらないという人もいるでしょう。

就活に後ろ向きになってしまい、精力的に取り組めない結果、なかなか就職できないという人は少なくありません。既卒の就活も新卒と同じで、内定を勝ち取るにはある程度の選考数が必要です。何十社受けて1社から内定が出るかどうかが就活のため、真剣に取り組めていないと成功を勝ち取るのは難しいでしょう。

いつまでも同じやり方で続けている

新卒時同様に一生懸命就活に取り組んでいるにも関わらず、既卒になってもなかなか就職を決められない人もいます。これは熱意はあってもやり方が間違っているパターンで、いつまでも学生のときと同じやり方で就活に取り組み続けている可能性が高いです。そもそも新卒で就活に取り組んだ結果内定がもらえず既卒になっているなら、そのやり方は失敗だったといえます。

やり方を変えずに就活に取り組んでも、当然学生のときと同じで成果を上げられる可能性は低く、また同じ失敗を繰り返してしまうでしょう。精力的に取り組むことが大切とはいっても、ただがむしゃらに頑張るだけでは就活を成功させるのは難しいです。同じ失敗を繰り返して、いつまでも就職が決められない人もいるため、注意しなければなりません。

既卒で就職を勝ち取るには

就活で失敗する理由を踏まえて、既卒でも就職を成功させるには何が必要なのか考えましょう。既卒であっても就職は可能で、就活市場でも不利なわけではありません。新卒と既卒で比較しても両者に差はなく、就活市場における価値は同じと考えましょう。価値が同じであるにも関わらず、なぜ失敗するのかは、取り組み方が原因である可能性が高いです。やり方を見直し、既卒に合った方法を取ることで就活をよりスムーズに進められるでしょう。

積極的に就職活動を進める

既卒で就職を勝ち取るには、まずは精力的に動くことを心がけなければなりません。就活は非常にハードなため、長期間続けて活動していると疲れてモチベーションが下がることも多いです。低いモチベーションでだらだらやっても成果は期待できないため、気持ちを切り替え、一念発起して就活と向き合うことが大切です。

就活に疲れてやる気が出ないなら、一度休息期間を取り、体力の回復を待ってから就活を再開してもいいでしょう。就職を決めるには、とにかくしっかり活動する必要があり、短期間でも集中しておこなうことで、スムーズに内定が勝ち取れる場合もあります。モチベーションは就職を決めるうえで重要であるため、これを取り戻してから就活に取り組むことが大切です。

既卒になった理由を分析する

新卒で就職が決まらない場合、原因があるはずです。既卒での就活を成功させるには、まずはその原因の見極めからおこない、既卒になってしまった理由を分析しましょう。既卒になった理由によって取るべき対処法は違い、問題をひとつずつ解決することがより確実に就職を勝ち取る最善策といえます。

例えば就活に本気を出せていないことが原因だったとしたら、既卒ではより熱心に取り組むことで問題を解決できる可能性は高いでしょう。志望先を絞り切れていなかったなら志望先の選定からおこない、面接で力を発揮できていなかったなら面接対策を万全におこなう必要があります。理由ごとに対処法はあるため、既卒になった理由とその対処法をセットで考えましょう。

「既卒の理由」や「空白期間」を説明できるようにしておく

既卒で就活をしていると、高い確率で「なぜ既卒になったのか」「卒業後の空白期間は何をしていたのか」を面接で聞かれます。これらの質問にしっかりと回答できなければ、採用するには問題のある人と評価されてしまう可能性があるでしょう。

そのため、既卒者は「既卒の理由」と「空白期間」について説明できるようにしておく必要があります。とくに曖昧な回答をしてしまうと、何か説明できない理由があるのだろうかと疑われてしまうため注意しましょう。

説明しづらい内容であっても、変に嘘をつく必要はありません。嘘をつくと、突っ込まれた際にバレてしまう危険性があります。過去の過ちを認め、その反省を踏まえて今どのように活動しているのかを自信をもって説明しましょう。

既卒歓迎の求人を探す

既卒歓迎の求人を狙って受けていくことも、採用を勝ち取るための対策のひとつです。現役学生の多くが利用しているマイナビやリクナビは、主に新卒向けの就活サイトです。既卒でも応募できますが、新卒と比べられるとやはり既卒のほうが不利になってしまう可能性が高いため、おすすめできません。

初めから既卒歓迎の求人を狙うことで、新卒と比べられるリスクを減らすことができます。既卒歓迎の求人を扱っている就活サイトもあるため、活用してみましょう。「DYM就職」は、既卒や第二新卒の就職に強く、優良企業の求人を2,000社以上扱っているサイトです。また、既卒や第二新卒を中心とした20代の就活に特化した「ウズキャリ」という支援サービスもあります。自分に合ったサービスを活用し、既卒歓迎の求人を探していきましょう。

エージェントの利用もおすすめ

新卒の就活ではなかなか馴染みがない人も多いでしょうが、就職を勝ち取るならエージェントを利用するのもおすすめです。エージェントはナビサイトとは違って単に求人情報をチェックできるだけではなく、個別の担当者がついて就職に関する相談に乗ってくれます。

エージェントは複数存在するため、それぞれでサービス内容は違いますが、応募書類の添削や面接指導といった直接的な選考の対策をしてくれる場合もあるでしょう。また、志望先を一緒に選定もしてもらえ、エージェントから候補を提示してもらうことも可能です。エージェント経由なら、通常とは違った特別なルートで選考を受けられ、より有利に就職を決められるケースもあるため、ぜひ利用してみましょう。

既卒で就職できるかかできないかは意欲次第

既卒では就職できない、就職は難しいと言われることも多いですが、実際はそんなことはありません。就職できるかどうかは既卒か新卒かに関係なく、就活への向き合い方で決まります。既卒でもしっかり就活と向き合い、徹底した事前対策をおこなうことで、スムーズに就職できる場合もあるでしょう。

就活市場では、新卒も既卒もそれほど変わらず、両者を同じ区分、条件で採用する企業も少なくありません。既卒か新卒かはほとんど関係ないため、就職は自分の意識次第と考え、腐らずにきちんと就活と向き合って就職に向けた努力を惜しまないことが大切です。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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