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【インターンが内定に直結する?】本選考との関係と参加の必要性

インターンは内定にどのように影響を及ぼすのか

インターンは就活イベントのひとつであり、今後の就活に向けて積極的に参加しておこうと考える人は多いでしょう。インターンに参加すると本選考で有利、内定にも影響するといわれることが多いですが、実際のインターン参加と内定の関係性はあまり知られていません。何となく有利になるから、周りの人が参加しているからという理由でインターン参加を決める人も多く、インターンの必要性自体を理解できてない人もいるでしょう。

インターンに参加することで得られるものは多く、就活に活かせるものも少なくありません。しかし、経験がすべて就活に役立つとは限らず、インターンに時間を削った分、就活に悪影響を及ぼす可能性もあります。インターンは本当に内定に影響するのか、関係性を正しく把握しておくことが大切です。

インターンと本選考の内定は関係ないのか

インターンと本選考の内定は関係ないのか

インターンに参加するかどうかを決める上でもっとも気になるのが、参加が本選考での内定に影響するかという点です。実際に就活を有利に進めるためにインターンに参加するという人も多く、本選考に影響しないなら参加しないという人もいるでしょう。仮に本選考の結果に影響しないとしても、インターンから得られるものを考慮すると参加する意味はありますが、少しでもプラスになって欲しいと考えるのも当然です。実際にインターンは本選考にどの程度の影響を与えるのか、内定との基本的な関係も知っていきましょう。

評価が影響する企業は多い

インターンが本選考にどのように影響するのかは、企業によって違います。そのため、一概に参加によって内定に近づくといえるわけではありませんが、インターンでの振る舞いを見て本選考での評価の参考にする企業は多いでしょう。そのため、結論からいえば、積極的に参加したほうが選考で有利になりやすく、内定も獲得しやすいといえます。

ただし、実際にどの程度影響するのか、本当に本選考での評価に加えられるかは公表されていないことがほとんどです。インターンと本選考に関する関係性を全く公表しない企業もあり、反対に選考とは関係しない明言する企業もあります。しかし、関係しないというのはあくまで建前で、実際には評価の参考にされていることも多いため、すべて本選考に繋がると思って参加したほうがいいでしょう。

インターンで内定直結の場合もある

本選考での評価に影響する場合だけではなく、インターンの時点で内定が獲得できる場合もあります。企業はインターンも選考の機会のひとつと考えており、優秀な学生を見つけると、他の企業に取られる前に囲い込みをすることも少なくありません。そのため、インターン期間中に内定が決まり、就活解禁前に就活を終えられることもあります。

すべての企業が内定直結のインターンをおこなっているわけではありませんが、一部企業ではインターン採用を積極的におこなっていることは覚えておきましょう。ただし、インターン中に決定した内定は、あくまで仮の内々定に過ぎません。そのため、その後の行動や振る舞い、素行次第では内定の話はなかったことになる可能性もあるため、注意が必要です。

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内定直結のインターンとは

インターンは選考にプラスの影響をもたらすことはもちろん、内定が決まることもあるため、積極的に参加するのがおすすめでしょう。しかし、内定直結型のインターンとはどのようなものか、そもそも本当に存在するのかと疑問に思う人も少なくありません。内定直結型のインターンは、数がそれほど多くないため知られていない場合もありますが、確実に存在します。どのような企業が内定直結型のインターンを実施することが多いのか、特徴を知っておきましょう。

実務経験をおこなうのが基本

ひとくちにインターンといっても、企業によって実施内容は異なります。企業の説明や体験型のワーク学習ということもありますが、内定直結型のインターンの場合は実務を経験することが基本と考えましょう。実務は、その企業で社員と一緒に仕事をし、経験を積むことを指します。

さすがに仕事を丸投げにされるわけではなく、担当者についてもらいながらの仕事となりますが、実際に企業の利益にも関係するため、責任を持つことは確かです。また、実務を経験したからといって、必ずしも内定が決まるわけではなく、活躍し、企業が採用したいと考えた場合のみ内定に繋がります。実務の出来次第では、場合によってはマイナスの評価を受けて本選考で不利になる可能性があることも頭に入れておきましょう。

外資系やベンチャーに多い傾向

実務経験を伴うインターンは、外資系やベンチャー企業に多い傾向にあります。その他の企業でももちろん実務ありのインターンは実施されていますが、数が非常に少ないことは覚えておきましょう。外資系やベンチャー企業で実務ありのインターンがおこなわれやすい理由は、実力主義であることが理由といえます。

外資系やベンチャー企業では、新卒であっても即戦力が求められ、就職時点で高い能力、素質を提示しなければなりません。就職後の成長を見越したポテンシャル採用ではないため、実際に仕事をやらせてみて、その出来によって合否を決めることは多いです。特に外資系の場合は、インターンとして独立しているわけではなく、選考のステップの一環としてインターンが組み込まれることもあります。

インターンで内定を獲得する就活生の特徴

インターンの参加は、企業によって内定に有利になることがあります。中には内定直結型のインターンも存在します。企業から内定をもらうためには、インターン参加中に、よい印象を残して効果的にアピールすることが大切です。

インターンで内定を獲得してきた先輩方はどのような就活生だったのでしょうか。ここでは、インターンで内定を獲得する就活生の特徴をご紹介します。インターン参加に向けてぜひ参考にしてみてください。

企業研究をおこなった上で自分の考えを持っている

インターンに参加する前には、企業研究を念入りにおこなうことが大切です。企業のことだけではなく、業界全体の動向なども確認しておくとよいでしょう。さらに、企業研究で学んだことから自分の考えを導き出してみることも大切です。

例えば、企業の事業内容などを知った時に「この事業は今後どのような展開になるのだろう」「この企業が現在力を入れている部分はどこだろう」「他の企業と比較して、この企業が優れている部分はどこだろう」など考えてみると、自分なりの意見が見つかります。

自分の考えを持っていることで、インターンシップ中におこなう課題やプレゼンテーションにおいても、より具体的で的確な回答ができるはずです。

業界のトレンドを取り入れた提案ができる

インターンに参加する前に企業研究をおこなう就活生は多いですが、ほとんどの場合企業の情報を集めるだけになってしまいます。業界全体のトレンドや動向、市場の状況など幅広い知識を持っていると、インターン中の課題で効果的な提案が可能になります。

ビジネス全体に興味を持ち、最新の情報を知っておくと、新しいアイデアを出したり斬新な発想をしたりすることに繋がるでしょう。企業では、常に新しい考えが必要となります。

インターンシップの課題では、「既存の商品の売上を伸ばすためにはどうしたらいいか」「新しい事業を考える」などひらめきが必要なテーマがよく出題されます。日々のインプットを続けることで、トレンドを取り入れた斬新な提案ができるでしょう。

周りに流されず自分の意見を主張できる人

インターン中には自分の意見や考えを提示して、先輩や上司からアドバイスをもらうことが多くなります。この時に、周りの評価を気にしすぎないように注意しましょう。否定的な意見を受けると「この考えはやめた方がいいのか」と不安になることもありますが、人の意見に流されてばかりでは、本当の自分のよさを出すことができません。また、意見を変えると軸がブレていると感じられます。

「企業によい印象を残すためにはどうすればいいか」と考えるだけでなく、目の前の課題に精一杯取り組み、自分のよい部分を最大限に活かすようにする方が、最終的に結果を残せます。まずは自分がやるべきことに真摯に取り組むようにしましょう。

インターンの期間別内定への影響度

内定に直結するインターンがあるのは確かですが、すべてがそれに該当するわけではありません。企業ごとに実施内容は違い、それぞれで内定への影響度も変わると考えましょう。つまり、インターンに参加したからといって、必ずしも内定に近づけるとは限らず、どのインターンに参加するのかも非常に重要です。もちろん、インターン中の振る舞いや行動によって評価されることが大前提ですが、参加する期間によって内定への影響度が変わることは理解しておきましょう。

1DAYはほとんど影響しない

1DAYインターンは気軽に参加できるのが特徴で、企業や仕事を知るには最適なイベントです。開催期間が1日と短いため、企業説明程度で終わることが多く、内定にはほとんど影響しないと考えましょう。参加したことで意欲の高さを認められることもありますが、それもプラスαといった程度で、本質的に高評価になるわけではありません。

もちろん、内定にはそれほど影響しないものの、参加する意味がないわけではなく、プラスになることも多いです。企業への理解が深まり、知識を身につけておくことで、本選考でのアピールもしやすくなるでしょう。インターンで培った情報や知識を活かして、参加していない学生と差別化ができるという点では、内定への影響度は多少はあります。

短期はアピール次第で有利に働く

短期インターンは2〜3日程度や、長くても1〜2週間程度が多いです。体験型のワーク学習の場合が多く、実務を経験できるわけではありませんが、取り組み次第では評価に影響することもあります。実務ではないとはいえ、模擬的にでも仕事を経験しているのは事実で、そこから仕事への適性やポテンシャルが見られていることは多いです。

真剣に取り組み、高い成果を上げることで採用担当者から注目され、リクルーターをつけてもらって別ルートで選考が受けられる場合もあるでしょう。短期のインターンでは内定に直結するケースはほとんどありませんが、本選考での評価に影響しやすいことは確かです。積極的に自分を売り込んでアピールすることが、内定に近づくポイントといえます。

長期は内定直結も多い

長期インターンは1ヶ月以上が基本で、長い場合だと3ヶ月から半年程度続くこともあります。長期間働くことを前提にしているため、実務を任せてもらえることが多く、内定にも直結しやすいでしょう。内定直結を求めるなら長期インターンに絞ることが大切ですが、活躍できることが条件のため、仕事には真剣に取り組まなければなりません。

また、一度始めると途中で辞めることはできず、志望先の選定も重要です。憧れていた企業でも、実際にいざ働いてみると思っていたものとは違い、合わないと感じるケースも少なくありません。途中で辞退することが難しいからこそ、志望先は慎重に選ぶ必要があり、就職したいと思える企業に限定して、参加を決めることが大切です。

内定をもらうにはインターンに参加すべきか

インターンの特徴による違いはありますが、多少なりとも内定に関係、影響するのは確かです。そのため、就活で内定を勝ち取るには、インターンには参加すべきなのかと思う人もいるでしょう。インターンは希望者が全員参加できるわけではなく、応募した後選考を受けなければなりません。

選考で落ちると当然インターンには参加できず、参加できないことで焦ってしまう人も多いでしょう。インターンと内定の関係性をもう一度見直し、内定獲得には本当にインターンへの参加が必要なのかよく考えてみることが大切です。

インターンから成長が見込めるなら参加すべき

インターンは内定の獲得や本選考でのプラスの評価だけに限らず、学べることが多いです。業界や企業、仕事についての知識、理解が深まり、社会人としてのスキルやマナーも身につけられるでしょう。他にも人脈が広がる、仕事の価値観が身につくといったプラスポイントはあり、何が身につくか、得られるかは参加先や個人によって違います。

人それぞれ得られるものが違うため、必ずしもプラスに働くとは限りませんが、それでも何らかのメリットになることは多いです。インターンを魅力的に感じており、そこから何かを得られるという確信があるなら、積極的に参加すべきでしょう。選考への評価に繋がらない場合でも、インターンの経験を通じて成長することが結果的に選考の攻略に繋がります。

絶対に参加が必須なわけではない

インターンは内定への影響の有無を考慮せずとも参加するメリットは大きいですが、絶対に参加必須というわけではありません。インターンに参加せずとも内定を獲得する人も数多く存在し、反対にインターンに参加しても、内定がもらえない人もいます。実際に内定が獲得できるか、本選考でのプラス評価に繋げられるかは自分の頑張り次第で、努力の方向を就活に向けるならインターン未参加でも問題はありません。

ただし、インターンに参加しているほうが有利になりやすいのは確かで、企業によってはインターン参加者のみ募集を受け付けるということもあります。就活の選択肢を増やしたり、少しでも有利に選考を進めたりする上では、インターンへの参加は望ましいといえるでしょう。

インターンと内定は密接な関係にある

企業によってインターンと本選考は関係ないと公表していることもありますが、基本的にはこれらは密接な関係にあると考えましょう。インターンでの評価が本選考に影響することは多く、場合によってはインターンで内定を獲得できることもあります。これは企業がインターンを選考の一環と捉えているからであり、採用活動に役立てようと開催していることがほとんどだからです。

インターンの実施には多大なコストがかかり、それを回収するべく採用活動の参考にする企業は少なくありません。参加は必須ではありませんが、積極的に参加し、アピールしたほうが有利になりやすいのは確かなです。インターンを上手に活用して、内定の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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