就活のマナー
【就活でのマスク着用マナー】与える印象と注意するべきポイント
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就活でマスクをするのはマナー違反
一般的に就活でマスクをするのはマナー違反です。「マスクぐらい使ってもいいじゃないか」と考える人もいるかもしれません。ただ、マスクがマナー違反とされるのには理由があります。
また、どんな状況でもマスクをするのは絶対にダメ、というものでもありません。マスクをしなければならない理由があるなら、着けてよい場合もあります。一番ダメなのは、自分がしたいからするというワガママな理由です。
就活で理由なくマスクをしても、マイナス評価が待っているだけでしょう。どうして、就活ではマスクをするのはダメなのか、マスクをしてもよいケースやその際の注意点を解説します。マスクが理由でマイナス評価とならないよう、就活における注意点をチェックしておきましょう。
マスクをしてはいけない3つの理由
マスクをしてはいけない理由を理解しておきましょう。大きく分けて3つの理由があります。表情、会話、自分自身への管理に関する問題点です。マスクをしてはいけない理由は、就活がどのような場所でおこなわれ、何を目的としているか考えていけばすぐに理解できるはずです。
普段からマスクをするのが普通の人は、とくに注意したほうがよいでしょう。マスクをすることで、どうして表情、会話、管理面に影響があるか具体的に解説します。
面接官が表情をチェックしづらい
面接の際、マスクをしていると面接官は就活生の表情をみるのがむずかしくなります。就活において、面接官は自社にふさわしい人材を探していることを忘れてはいけません。面接官は質問に対する答え以外にも、就活生のあらゆる部分から情報を集めています。そのひとつに表情があるのです。
特に面接官がチェックしている要素のひとつに、口元があります。口角があがる、噛む、開ける、閉じる、さまざまなしぐさから、笑っている、リラックスしている、緊張している、不快に感じているなどの情報を読み取ることが可能です。
その口元をマスクで隠すだけでも、表情は読み取れなくなります。目だけだと、無表情や怒っているような印象になりやすいともいわれているのです。このような理由から、マスクをするのは就活生にとっても大きなマイナスとなります。
声が聞き取りにくくなる
マスクをすれば、面接官に声が届きづらくなります。結果、面接などでよい答えをいえたとしても、きちんと内容が伝わらずライバルの就活生に差をつけられることにもなるのです。マスクをしたままで話をしてみれば分かるのですが、どうしても声がこもります。また、面接以外でもマスクをすることで損をするケースは多いです。
グループディスカッションのような、複数人で話し合わなければならないとき、マスクをしていればスムーズに会話ができない可能性もあります。その様子を担当者もチェックしているはずですから、マスクをして得になるようなことはありません。
面接などでは、自分の意思や考えを面接官にきちんと伝えることが重要です。そのことを考えれば、マスクはしないほうがよいという結論にたどり着くでしょう。
体調管理が甘いと判断される
就活では、心がまえや体調管理もチェックされていると考えてください。面接は、前日に突然「明日来てください」と伝えられるわけではありません。何日も前から期日を指定されます。面接日は事前に分かっているはずです。それなのに、面接当日、風邪をひいたなどの理由でマスクをすることに対し、面接官はいい印象を持ちません。
花粉症など、体調管理をきちんとしていても対策がむずかしい症状はあるでしょう。どんなに体調管理をしていても、風邪をひくことはあるかもしれません。ただ、花粉症はある程度、理解してもらえる可能性はありますが、風邪だと少し印象が違ってくるのです。
ビジネスの現場では、体調管理が甘いと判断されても仕方ありません。規則正しい生活ができていない、自己管理能力が低いというのは、仕事をする上でマイナス評価です。そのため、風邪が理由のマスク着用は、面接官によい印象を持ってもらえません。
体調不良により欠席をする際の連絡方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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就活でマスクをする時のポイント
どうしてもマスクをしなければならないこともあります。花粉症なら体調管理を徹底していても対策がむずかしい場合も多いです。風邪をひいたら、他の就活生や面接官にうつるリスクも考えなければなりません。
マスクは、就活の場で絶対にダメだというわけでもないのです。ただ、マスクをするなら注意点があります。注意点を知っておかないと、やはり「マナー違反」と判断される可能性も十分にあるのです。就活でマスクをしなければならない時のポイントについて解説します。
一言断って許可をもらう
マスクをしなければならない時は、一言、断りを入れるとよいでしょう。マスクをするのは当然だという態度で、理由も伝えずに着け続けているからこそ問題なのです。受付や面接官に対し「大変申し訳ございませんが、風邪気味のためにマスクを着用してもよろしいでしょうか?」と確認を取ってください。
謝罪と着用許可を取ったが「いや、ダメだ」という面接官はまずいません。マスクを着けずに咳やくしゃみ、花粉症なら鼻水を垂らし続けているほうが面接官は気になるでしょう。同様に、どうしても鼻水が出るならそのままにせず、「申し訳ございません。鼻をかんでもよろしいでしょうか?」と声を掛けるようにしてください。緊張するかもしれませんし、悪印象を気にする人もいるでしょう。ただ、鼻水を垂れ流しているほうが面接官に気をつかわせてしまいます。
話をする時はマスクを外す
マスクで口を隠していると、会話がしづらいのは確かです。風邪でも花粉症でも症状がひどくなければ、基本的に会話をする時は、マスクを外したほうがよいです。許可を取るのは、咳やくしゃみ、鼻水などの症状がひどいときの手段と考えてください。
症状がひどい時なら他の就活生に迷惑をかけるため、受付などでマスクの着用許可をもらっておいたほうが無難です。誰かと話しをする時はマスクを外し、どうしても必要なら許可を取ることを意識してください。
事前に咳止めを飲んだりのどあめをなめたりする
風邪の症状がひどく、咳やくしゃみが止まらない場合もあるかもしれません。そのためには、事前に咳止めやのどあめを用意しておくのもよいでしょう。面接時に咳止めを飲んではいけないというルールはありません。面接会場などで、咳をしているほうが迷惑がられます。
花粉症でも同じです。花粉症の症状を抑えるような市販薬も販売されていますので、素直に飲んでおいたほうがよいでしょう。ただし、マスクも外せない上に、市販薬では対策がむずかしい人もいるかもしれません。
当日はむずかしいですが、面接日の前なら病院で専門医や薬剤師に相談することをおすすめします。風邪も花粉症も症状がひどくなる前の対策が必要です。病院へいくことも、体調管理の一環と考えましょう。
予定変更も視野に入れる
マスクをしなければならない、薬を飲んでもよくならないような症状なら、予定変更を考えてもよいでしょう。ただ、企業の都合や状況によって大丈夫かどうかは変わります。しかし、企業としても高熱でフラフラしている、咳を続けているような就活生については心配なはずです。症状が悪化して面接会場で倒れれば、迷惑をかけることになります。
そのようなことになりたくなければ、ダメ元でスケジュール変更を相談してもよいかもしれません。もちろん、誠実に、正直に理由を電話で伝えてください。最初からメールでは、気持ちを伝えるのがむずかしいです。電話で誠意を伝え、後でメールによりフォローするという形にしましょう。せっかくのチャンスを逃したくないのであれば、企業の担当者へ真剣に説明をすることで対応してもらえる可能性はあります。
就活ではマスクの使用をなるべく避けよう
基本的に、就活でマスクを着用するのは避けましょう。マスクをすると面接官は口元を見ることができず、表情も分かりづらくなります。話しをしても声がこもってしまい、会話をスムーズにおこなえなくなることも無視できない理由のひとつです。
また、風邪など体調面が理由によるマスクの着用は、体調管理が甘いという評価をされる可能性もあります。それでも、マスクをしなければならない時は、受付または面接官に対しマスクを使用してもいいかきちんと確認を取ってください。確認を取らずにマスクをしていると、印象を悪くする場合があるためです。面接や会社説明会などの期日が近づいたら、風邪をひかないよう体調管理に気をつかい、病院にもいって対策をおこないましょう。
マスクを着用する際のルールについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。