面接対策

【圧迫面接にはどのような意味がある?】企業の意図と上手な対処法

企業はなぜ圧迫面接をするのか

就活では「圧迫面接」というものがあり、これに悩まされる就活生は少なくありません。圧迫面接は就活生に対して厳しく当たるもので、場合によっては考え方や存在自体を否定され、傷ついてしまうこともあるでしょう。

圧迫面接をおこなう企業は悪質とされ、批難の対象になることも少なくありません。そのため、企業イメージを悪くしないために、面接態度に気を遣う企業は多く、最近ではフランクに進む場合も多いでしょう。

しかし、一方で圧迫面接が残り続けているのも事実で、企業によっては意図的におこなっていることもあります。圧迫面接にはどのような意味があるのか、企業の意図を知り、対処方法も理解して、上手に乗り越えましょう。

圧迫面接に意味がない場合もある

基本的には圧迫面接はあえておこなうもので、企業イメージが多少悪くなったとしても、本当に良い人材を採用したいと考えて実施されます。しかし、全ての場合で意味があるとは限らず、企業によっては無意味に圧迫面接をしていることもあります。

この場合は、就活生や社員を大切にしない企業である可能性が高いため注意が必要です。面接の仕方からも企業の質は見極められるため、その圧迫面接には意味があるのかも考えなければなりません。

単に面接官の態度が悪い

企業側には圧迫面接の意図がなく、単に面接官の態度が悪いだけというケースもあります。この場合は、面接官本人も圧迫面接をしているつもりではないことが多いため、特に注意が必要です。

意味なく、無自覚に圧迫面接がおこなわれている場合は、それに過剰に反応してしまうと、悪印象になりやすいです。通常の面接と同じで、単に面接官が曲者と考え、対処しなければなりません。面接官の態度が悪いのは個人の問題で、企業全体の評価には直結しませんが、態度の悪い面接官が見逃されているという事実には注意が必要です。

直すべき部分が改善されていない、発見できていない企業は、労働環境が悪い場合も少なくありません。企業の在り方自体に問題があるケースもあるため、面接官個人が悪いのか、それを許す企業の風土が悪いのかはしっかり見極めましょう。

準備不足で圧迫面接と勘違いしている

企業側は普通に面接をおこなっているつもりでも、就活生側が準備不足で上手く答えられず、勝手に圧迫面接と勘違いしてしまうこともあります。通常の面接でも一点を深堀りして聞くことはあり、これはおかしなことではありません。

人柄を深堀りするための必要な作業であり、就活生の捉え方次第で圧迫面接と勘違いしてしまう場合があることは理解しておきましょう。圧迫面接に該当する厳しい追及とは、徹底的な準備をしてきてもなお、回答できないほどに深堀りされることを指します。

準備不足で何でも圧迫面接と決めつけるのは危険です。まずはしっかり事前準備をおこない、その上で本当に圧迫面接かどうか見極めることが大切です。

圧迫面接の例と企業の意図

実際にどのような圧迫面接があるのか、例を確認しながら理解を深めておくことも大切です。圧迫面接を意図的におこなう企業もありますが、実は面接官にはそのつもりはなく、学生が勘違いして圧迫面接に感じてしまっていることも少なくありません。

また、あえて圧迫面接をしている場合もありますが、これには企業にも何らかの意図があります。何が圧迫面接でその背景にはどのような意図が隠れているのか知っておくことで、対処もしやすくなるでしょう。

「なぜ?」と何度も質問を繰り返す

面接では面接官が質問をし、学生がそれに回答するという形式で進みます。基本的にはひとつの質問に対して回答が得られると、次の質問に移ることが多いです。しかし、面接官によってはひとつの質問を深堀りし、「なぜ?」と何度も同じ問いを繰り返すこともあります。

例えば志望動機を問われた場合に、「御社の理念に共感したから」と答えたとします。面接官はここで「なぜ理念に共感したのか」と問い、その答えに対してもなぜそう思ったのかと聞くことが多いです。何度も同じ問いを繰り返されると答えに窮してしまう学生は多く、圧迫されていると感じることも少なくありません。しかし、これには意図があり、面接官は圧迫面接をしようと考えていないケースも多いです。

相手のことを想像で解釈しないためにおこなう

何度も「なぜ?」と同じ質問を繰り返すのは、学生のことを深くまで知りたいと考えているためです。面接はその人を見極める場であり、細部まで深堀りすることで人間性や性格などを正しく知ろうと考えています。つまり、面接官は誤った認識で学生を判断しないために何度も同じ質問を繰り返し、根底にある人間性を知ろうと考えているといえます。

表面的な回答だけをさらってしまうと、相手に対して間違った印象、解釈を持ってしまうことも少なくありません。間違った解釈でその人を捉え、採用してしまわないように慎重を期して、何度も同じ質問をしているといえるでしょう。

もちろん、あえて答えづらくさせることで圧迫するケースもありますが、実際には人柄を知るための方法として、同じ問いを繰り返す場合もあることは覚えておく必要があります。

威圧的な態度をとられる

圧迫面接の代表的なケースとして、威圧的な態度を取り、学生を委縮させてしまうというケースがあります。腕や足を組んで姿勢を崩していたり、表情をまったく変えず、ぶすっとしたまま面接が進んだりすることも少なくありません。

企業によっては面接を自社のアピールの場と考えていることもあり、人当たりのよい面接官を用意していることも多いです。フランクににこにこと接する人が多い中で、威圧的な態度をとる面接官がいると、圧迫されていると感じる人は多いでしょう。

面接官の態度によっては圧迫されていると感じるケースもありますが、これも企業としては特に意図なくおこなっている場合があります。威圧的だからといって、必ずしも圧迫面接とは限らないため、誤解しないようにしましょう。

年齢が高い場合は筋力がないだけのことがある

面接官が威圧的な態度をとっているように思える場合は、相手がどれくらいの年齢なのかをチェックすることが大切です。年齢層が高い場合は威圧しているわけではなく、単に筋力の衰えから威圧しているようにみえてしまうことも少なくありません。

例えば腕や足を組んでいたり、姿勢が悪かったりする場合でも、ただその姿勢のほうが楽だからという理由でそうなっていることも多いです。加齢によって筋力は落ち、姿勢を正して座るだけでも疲れます。特に普段の仕事で疲れていたり、面接が長時間続いたりすると、疲労によって自然ともっとも楽な姿勢になってしまうことも多いです。

また、表情の筋力も加齢によって落ちていくため、無意識のうちにぶすっとした表情や無表情になっている場合もあることは理解しておきましょう。

学生の発言を否定する

圧迫面接では、学生の発言をことごとく否定するということもあります。人格まで否定されたと感じて傷つく人も多いです。面接では基本的に質問を投げかけられることはあっても、それを頭から否定されるということはまずありません。

肯定的に受け止められるか、あるいはノーコメントで次の質問に続くことがほとんどであるため、否定されると圧迫面接だと感じやすいでしょう。しかし、発言を否定されたからといって、必ずしも圧迫面接であるとは限りません。

面接官の性格次第で否定的な物言いが多くなったり、否定することが癖になってしまっていたりすることもあります。その面接官だけ否定的な発言を繰り返すようなら、個人の性格によるものと考えたほうがよいでしょう。

担当者が面接に対して誤った認識を持っている

否定的な発言が多い場合は、その面接官が面接に対して間違った認識を持っている可能性があります。発言を否定する理由として考えられるのは、否定されたことをいかに強く主張できるか、また相手を納得させられる発言ができるかをみるということでしょう。

確かに議論やプレゼンの能力を見る意味であえて否定するという方法もありますが、面接においてこの手法は間違っているといえます。そもそも面接は議論やプレゼンの場ではなく、その人の個性や人間性を見る場です。つまり、否定したところからどのように発言するかという、ある種特殊ともいえる能力をみる場ではありません。

面接官が面接の在り方を勘違いしていたり、そもそも否定することで相手の真意を見極めようとしていたりすると、このような状態に陥りやすいです。

圧迫面接の対処法

圧迫面接は就活生に厳しく当たりますが、これは全員を不合格にしようと思ってやっているわけではありません。むしろ自社に合った人材を獲得したいと考えた結果、企業が行きついた選考方法でもあるため、取り組み方次第で合格を勝ち取ることは可能です。

圧迫面接は通常の面接とは特徴が違うため、攻略のポイントも異なります。圧迫面接ならではの攻略法、対処法を知り、いつもとは違う面接にも上手に対応しましょう。

普段通り冷静に振る舞う

圧迫面接は就活生を怯えさせるだけではなく、怒らせるように煽ってくる場合も少なくありません。しかし、ここで怒ってしまうとマイナス評価に繋がるため、冷静に振る舞うことを考えましょう。

基本的には普段通りの振る舞いが大切で、面接官が挑発するような態度を取っても、それに乗ってはいけません。相手に敬意を表することは忘れず、どのような発言、行動にも冷静に対処できると、ストレス耐性が高いと評価されるでしょう。

答えられないことははっきり分からない、答えられないと述べ、むきになって言い返さないことが大切です。感情的になったら負けといえるため、気持ちを落ち着けて、いつもと違った行動、言動を取ってしまわないよう注意しましょう。

圧迫面接だと意識して割り切る

何度か面接をしていると、圧迫面接と通常の面接の違いは見抜けます。圧迫面接だと判断したなら、割り切って対処することも大切です。圧迫面接はストレス耐性を見たり、無茶な深堀りをしたりして評価するものと割り切った考えを持つことで、多少ストレスは軽減されます。

面接官も本当はいい人なのに、仕事として仕方なく悪人を演じていると考えると、苛立ちも抑えやすいでしょう。お互いに圧迫面接という舞台で、面接官と就活生という役割を演じていると考えると、割り切った気持ちで臨みやすいです。

圧迫面接だからといって、指摘してどうなるものでもなく、現状は変わりません。自分の中で受け入れてしまい、状況合わせて対応することが大切なため、余計な感情は持たないよう心がけましょう。

圧迫面接を受けたときに考えたいこと

圧迫面接が無事終わると、ほっと一息つけるでしょうが、これで終わりではありません。圧迫面接後には考えたいことがあり、これは今後の選考にも関係します。企業が就活生を見極めているのと同様、就活生も企業を見極める必要があります。

圧迫面接をおこなう事実やその内容、面接官の特徴や企業全体の雰囲気から、企業との付き合い方を考えましょう。圧迫面接を受けたからこそ分かることもあるため、面接終了後の反省に活かし、少しでも就活に役立てることが大切です。

本当に就職すべきか

圧迫面接を受けた場合は、いかに志望度が高くても、一度本当に就職すべきか考えてみましょう。圧迫面接をおこなう必要があるということは、それだけ仕事でストレス耐性が必要という証拠でもあります。

就職しても激務が待っている可能性が高く、それが嫌なら別の選択肢を探したほうがよいでしょう。また、就活生に対する態度は、そのまま社員に対する態度ともイコールである可能性が高いです。つまり、就職後も圧迫面接と同じように、高圧的に接され、高ストレスの環境にさらされ続ける可能性もゼロではありません。

もちろん、全ての企業がこの限りとはいえませんが、可能性は高いため注意が必要です。圧迫面接をする企業、しない企業なら、しない企業のほうが安全性は高いでしょう。

意味を持って圧迫面接がおこなわれているか

圧迫面接はおこなっているかどうかだけではなく、そこに意味があるかどうかも重要です。意味がある圧迫面接、つまりあえてやっている圧迫面接なら、採用活動のアプローチのひとつであり、納得はできるでしょう。

しかし、意味なく圧迫面接をしている、圧迫面接になっている場合は、企業での環境が劣悪な可能性が高いです。選考全体を通して高圧的な態度で接せられたり、人格を否定するようなことをいわれたりするなら、意味のない圧迫面接と考えましょう。

対して、就活生を無闇に傷つけることはいわなかったり、ある時点の面接だけ高圧的だったりするなら、意味ある圧迫面接の可能性が高いです。意味の有無も企業を見極める重要なポイントのため、面接では態度の違いを細かくチェックしておきましょう。

圧迫面接は意味を知れば怖くない

圧迫面接は就活生を否定して傷つけるもの、ストレス発散にいじめるものとイメージする人は多いでしょう。確かに悪質な企業ではこのようなことがおこなわれていることもありますが、全てがそうとは限りません。

企業によってはあえて圧迫面接をおこなっていることもあり、通常とは違う方法でアプローチをかけ、就活生を見極めている場合もあります。意図的におこなわれている圧迫面接なら必ず意味があり、それを知っているなら必要以上に恐れる必要はありません。

ポイントさえ踏まえて対処できるなら、圧迫面接も攻略は可能です。圧迫面接は意図的におこなわれているかどうかが重要なため、受けた場合はそこに注目して、企業の狙いを見極めて今後の選考に活かしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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