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【就活シェアハウス6選】利用するメリット・デメリットをご紹介

近年話題の就活シェアハウスとは

就活シェアハウスというものをご存知でしょうか。就活シェアハウスは近年登場したサービスで、文字通り就活生向けのシェアハウスサービスです。シェアハウスといっても長期的な居住を目的にしているわけではなく、あくまで就活期間の一時的な滞在向けのサービスです。

ハウスによっても違いますが、1週間や1ヶ月単位の利用も可能で、場合によっては就活期間丸ごとシェアハウスで過ごせることもあるでしょう。就活シェアハウスは都市部に多数あり、地方学生が就活をする際に利用しています。

シェアハウスで就活をすることによって多数のメリットがあり、就活攻略にも役立ちます。就活シェアハウスとはどのようなサービスなのか、細部まで理解を深めて魅力を知っていきましょう。

就活シェアハウスの3つのメリット

就活シェアハウスの魅力を知るには、まずは利用するメリットを把握することが大切です。地方在住の学生に向けたサービスですが、都市部で就活をするからといって、当然絶対に利用しなければならないわけではありません。

そもそも就活シェアハウス自体が近年登場したサービスですし、先輩たちはシェアハウスを使わずとも就活を攻略しています。しかし、シェアハウスだからこそのメリットがあるのも確かです。便利なサービスのため、メリットを知って、いかに利用するのがおすすめか知っていきましょう。

①コストが安い

就活シェアハウス最大の魅力は、利用料金の安さにあります。ハウスによって滞在費は違いますが、家賃だけだと1日単位で3,000~5,000円程度ということも少なくありません。また、長期滞在になればなるほど割引が適用されることも多く、安いと2,000円程度で利用できることもあります。

地方在住の学生が都市部で就活をするには、交通費だけでも膨大な費用がかかりますし、ホテルの滞在費も必要です。安いホテルはありますが、それでも5,000円以下で泊まれるところはなかなかないでしょう。就活シェアハウスに一定期間住むなら、自宅と会場間をいったりきたりする交通費が不要になりますし、最低限のコストだけで就活に臨めるのは、地方学生にとっては大きなメリットです。

②就活仲間ができる

シェアハウスというからには、当然他の就活生も利用しています。就活生同士での集団生活になるため、仲間意識も芽生えやすく、厳しい就活を一緒に乗り越えるための仲間ができるのもメリットのひとつでしょう。就活で上手くいかないこと、つらいことがあっても、同じ境遇の仲間がいるなら愚痴をいったり、相談したりもしやすいです。

また、共通の目的に向かっているからこそ、お互いのために協力もしやすく、書類の添削や面接の準備といった、選考対策もお願いしやすいでしょう。もちろん、実際にどこまで頼れるかは相手次第、コミュニケーション能力次第ですが、一緒に生活していると距離は縮まりやすいです。

ひとりでは苦しい就活も、仲間がいるなら乗り越えやすくなるため、就活に不安を抱えている人におすすめです。

③就活生同士で情報を共有できる

単に情緒的なサポートをし合えるだけではなく、実際的なサポートができるのも、就活シェアハウスのメリットです。就活生同士なら話題の中心は就活に関することになるでしょうし、普段の会話から自然と情報共有ができます。選考やイベント、就活攻略のノウハウといった、幅広い情報の共有ができると、より有利に就活を進めやすくなります。

就活は情報戦の側面も大きく、有益な情報をいかに上手に獲得できるか、活用できるかも重要です。ひとりで就活していると分からないこと、気づけないことを知れる場合もありますし、可能性は広がりやすいでしょう。

ギブアンドテイクで情報交換をし、互いに高め合えるため、就活へのモチベーションを維持しやすいというメリットもあります。

④コミュニケーション能力を磨ける

シェアハウスで共同生活をおこなうことで、常に誰かと接することになります。そのため、コミュニケーション能力を磨きやすく、就活に役立つ能力の向上に繋がるでしょう。コミュニケーションは人によって得手不得手がありますが、常に人と接することで磨かれていきます。

反対にいえば、人との触れあいがないと育たない能力であるため、トレーニングをしようと思って簡単に鍛えられる能力ではありません。シェアハウスなら他の人とも会話をしやすく、就活という共通の話題があるため、コミュニケーションが苦手な人でも会話の糸口を見つけやすいです。

意図的に向上させることが難しい能力を、集団生活の中で自然に磨いていけるのは大きなメリットでしょう。

就活シェアハウスの2つのデメリット

豊富なメリットがある就活シェアハウスですが、一部デメリットもあるため注意しなければなりません。メリットばかりに気を取られて下調べをせずに利用すると、思わぬところで失敗して、就活に悪影響を及ぼす可能性もあります。

そもそも就活シェアハウスは、絶対に利用しなければならないわけではありません。デメリットはありますし、人によって向き不向きもあるため、デメリットのほうが大きいと感じたなら、従来の方法で取り組むことを考えましょう。

①気が休まらないこともある

常に就活仲間に囲まれ、情報の共有やモチベーションを高め合えるのは魅力ですが、反面それが続くと疲れてしまうこともあります。シェアハウスである以上、どうしても共同生活になりますし、常に誰かと一緒、あるいは他人の気配を感じている状態が続きます。

どれだけ仲良くなれても、他人が近くにいると落ち着かないという人はいるでしょう。完全にひとりの時間が取れず、気が休まらない場合も多いです。もともとひとりの時間が好きな人、自宅ではひとりでゆっくり過ごしたい人は、シェアハウスでの生活に向かない可能性が高いです。

多少費用が高くても、ホテルを取ってひとりでゆっくり過ごしたほうが、リフレッシュできて選考にも晴れやかな気持ちで臨めるでしょう。

②ハウスによって条件が違う

就活シェアハウスのサービスは近年幅広い場所で提供されており、ハウスの数も年々増加しています。基本的には生活拠点として安く利用できますが、詳細な条件はハウスによって違うため注意しなければなりません。完全に寝床として利用するだけで食事はつかない場合もありますし、反対に寮のように食堂が整備されているハウスもあるでしょう。

門限の有無や料金の差、その他整備といった各種条件の違いを把握してから、利用先を決めることが大切です。条件によって向き不向きは違いますし、集団生活が苦にならなくても、条件が合わずに不便を感じてしまうこともあります。どこがよいかは人によって違い、適切な利用先を選ぶのが難しい点は、デメリットといえるでしょう。

就活シェアハウスの2つの種類

ハウスによって特徴は違うため、細部まで確認が必要ですが、種類は大まかに2つに分けられます。就活シェアハウスの名前通り、本当に就活生のみが利用できる場合と、社会人や既卒の就活者と共同で利用する場合があります。

どちらもシェアハウスとしてのサービスは同じですが、利用者が異なる以上、若干の違いがあることは理解しておきましょう。シェアハウスの種類の違いによって、どのような変化が起きるのか、細部の相違点も知っておくことが大切です。

現役就活生のみ

現役就活生のみのハウスは、同年代の人ばかりが集まるため、就活仲間もできやすいでしょう。基本的には現在就活中の3~4回生が集まりますが、インターンでの利用も可能なため、2回生以下が利用することもあります。多少の年齢の違いはあるでしょうが、新卒の就活生という点は共通しており、リアルな情報を共有しやすいのが魅力です。

ただし、全員が就活初心者でもあるため、探り探り就活を進めることになります。就職留年した人がいるなら別ですが、全員が初めての就活の場合は、最初のうちはなかなか有益な情報交換ができない場合もあるでしょう。また、年齢が近いだけに、仲良くなりすぎて就活が疎かにならないように注意しなければなりません。

社会人(既卒)も含む場合

社会人や既卒の就活者も含む場合は、シェアハウスというよりも寮をイメージするとよいでしょう。ハウスによって違いはあるものの、社会人でも入居できる場合は、建物が寮に近い造りになっていて、それぞれに一室が与えられることもあります。

そのため、費用はやや高くなりことも多いですが、ひとりの時間も作りやすいため落ち着いて就活に臨めます。もちろん、ハウスごとに形態は違い、現役就活生のみのハウスと同様に、完全共同生活の場合もあるため注意が必要です。

社会人や既卒の人がいるなら、就活に関する相談がしやすく、アドバイスも受けやすいでしょう。年齢が上な分、多少気は遣うでしょうが、有益な情報を得やすいという点ではおすすめです。

就活シェアハウスはどうやって選ぶ?

就活シェアハウスは数が多く、ハウスごとの違いも大きいため、利用するならじっくり選ばなければなりません。選び方を間違えてしまうと、デメリット部分が大きくなり、就活も難航する可能性があるため注意が必要です。利用するシェアハウスを選ぶ際のポイントは、大きく2つに分けられます。選び方のポイントを正しく把握し、自分に合ったシェアハウスを見つけて、就活のスムーズな攻略に役立てましょう。

滞在の条件をチェック

最大滞在可能期間
最小滞在可能期間
利用料金(長期割引を含む)
建物の設備
門限

シェアハウスを選ぶ上では、滞在の条件は確認が必須です。細かいポイントは数多くありますが、最低限これらは必ず調べておかなければなりません。滞在期間は何日から何日まで可能か調べておき、スケジュールを決める際に役立てましょう。

料金も重要で、メリットを最大化したいならとにかく安さを追及することが大切です。料金の内訳もチェックして、家賃のみなのか、食やその他費用が別途必要でないかも確認しておきましょう。設備や門限の確認は、生活する上での快適さを確保するために必要です。生活がしやすく、かつ好条件で滞在できることが重要なポイントです。

周辺企業へのアクセスもチェック

都市部にいることで企業へのアクセスはよくなりますが、それでもハウスの場所によって利便性は大きく変わります。志望先の企業がある程度決まっているなら、本社がどの辺に固まっているかチェックして、できるだけ近い場所を選びましょう。

企業に近く、アクセスがよい場所ほど料金が高くなることも多いですが、その分利便性は高いです。都市部でも場所によっては移動に1時間以上かかることはありますし、複数企業駆け回るなら、アクセスがよいに越したことはありません。志望企業が明確に決まっていないなら、最寄り駅を確認して、各方面へのアクセスが良さそうかチェックが必要です。都市部なら交通の便は良いですが、場所が少し変わるだけで利便性は大きく変わるため、周辺へのアクセスのしやすさも重視して決めましょう。

おすすめの就活シェアハウス6選

・ジョーカツ
・キャリアパーク
・地方のミカタ
・バレッグス
・絆屋シェアハウス
・CRUWSO

実際に就活でシェアハウスを利用しようと思ったときに、どこから探せばよいのか悩む人は多いでしょう。就活向きのシェアハウスは実は多数用意されており、その中でも次の6つは特におすすめです。

ひとくちにシェアハウスといっても、それぞれで特徴は異なります。自分に合った雰囲気や得られるメリットなどを把握し、就活でプラスになるシェアハウスをみつけましょう。

①ジョーカツ

東京での就活を考えており、できるだけコストを削減したいならジョーカツがおすすめです。ジョーカツは都内にある就活シェアハウスであり、無料で泊まれる点が大きな魅力です。部屋は完全個室の鍵付きであり、男女別棟になっています。

オートロックやスマートキーを導入しているためセキュリティ面もきちんと整備されており、安心して利用できます。また、IHキッチンや洗濯・乾燥機、フライパンや炊飯器、ケトルといった簡単な調理器具はすべて用意されています。

スタッフが定期的に清掃をおこなっているため清潔であり、きれいな部屋で生活できるのも大きな魅力です。全棟Wi-Fiを完備しているためネットも自由に使え、就活のための情報収集や、企業との連絡も取りやすいでしょう。

②キャリアパーク

1週間程度の滞在を考えているなら、キャリアパークが提供するシェアハウスがおすすめです。東京の葛飾区にあるシェアハウスで、宿泊料や賃料は無料となっています。持ち物は服と最低限の生活用品だけで済むため、手軽に参加しやすいのも大きなメリットです。

キャリアパークでは、ただシェアハウスで生活できるだけではなく、企業説明会や選考などにもその場で参加できる点が大きな魅力です。キャリアパークが紹介する企業のイベントに参加できるため、就活をスムーズに進めたい人におすすめでしょう。

時期によっては交通費支給などのキャンペーンも実施しており、東京に出てくるまでにコストがかかる人も安心して利用できます。

③地方のミカタ

地方のミカタは格安で滞在できる点が魅力であり、1泊約2,500円程度で宿泊できます。短期間の就活の人にもおすすめであり、ホテルを取って1泊するよりは断然コストを抑えられるでしょう。

また、長期滞在も可能であり、1ヶ月で40,000万円程度で利用できる点も魅力です。就活生限定のシェアハウスであるため安心して利用でき、他の利用者との交流によって情報収集もおこなえます。家具や家電付きの物件となっているため、最低限の荷物を持ち込むだけでよく、短期的な滞在ならキャリーバッグひとつで事足りるでしょう。

キッチンやシャワールームなどの設備があるだけではなく、調理器具も完備されています。また、アイロンやドライヤーなどあると嬉しい備品も設置されており、Wi-Fiが利用できる点も大きな魅力です。

④バレッグス

バレッグス株式会社バレッグスは不動産の賃貸やコンサルティングなどをおこなっている企業ですが、実は就活シェアハウスも運営しています。バレッグスが運営するシェアハウスは基本無料で利用でき、かかる費用はリネン代のみです。

そのため、格安で利用できる点が大きな魅力であり、コスト負担をできるだけ抑えたい人におすすめでしょう。人気のシェアハウスであるため予約は必須であり、満室になっている日もあるため注意しなければなりません。

また、選考の都合などで予定していた日にいけなくなっても、事前にキャンセルができます。連絡一本でキャンセルも可能であるため、気軽に利用しやすいシェアハウスといえるでしょう。

⑤絆屋シェアハウス

長期的に利用するなら、絆屋シェアハウスがおすすめです。絆屋シェアハウスは、賃貸物件のように家賃制となっており、1ヶ月42,000~47,000円程度で利用できます。共益費や光熱費込みの金額となっており、東京での賃貸物件と考えるなら格安でしょう。

通常利用時には事務手数料1,000円と1ヶ月分の家賃が必要ですが、初期契約時に限り、事務手数料1,000円のみで入居できます。キッチンの備品や洗濯機、テレビなども完備されており、リラックスして生活できる環境が用意されている点も魅力です。

また、ただ滞在できるだけではなく、月ごとに違う学び場のサービスも利用できます。英会話やヨガ、料理教室など随時違った内容で実施されているため、プライベートも充実させやすいでしょう。

⑥CRUWSO

大阪での就活を考えているなら、CRUWSOがおすすめです。CRUWSOはJR大阪駅から1駅横の塚本にあり、ターミナルへのアクセスも抜群です。好立地でありながらクレジットカードでの支払いなら1泊1,500円、現金なら2,000円と格安で利用できる点もおすすめのポイントでしょう。

長期の滞在も可能であり、1ヶ月ならクレジットカードでも現金でも、45,000円の統一価格であることも嬉しいポイントです。就活生のみの利用となりますが、対象年齢は20~28歳と広く、さまざまな年齢の人と接することができる点も、魅力といえます。

光ファイバー完備のためネット環境も充実しており、Wi-Fiも利用可能です。設備や家具なども充実しているため、少ない荷物で利用できる点も魅力的でしょう。

就活シェアハウスは地方学生の味方

近年登場した便利なサービスである就活シェアハウスは、コストを抑えて就活をしたい地方学生におすすめです。集団生活になる分、どうしてもストレスはありますが、もともと気にならないなら問題にはならないでしょう。

他の就活生がいることで、就活へのモチベーションも高めやすく、維持しやすいですし、情報交換もできます。大変な就活を一緒に乗り越える仲間が欲しい人にはおすすめで、シェアハウスでの生活から就活攻略のヒントが見つかることもあるでしょう。

ハウスによって特徴は違い、周辺企業のアクセスや建物設備の利便性も異なります。まずはシェアハウスが自分に合うかチェックし、メリットになりそうなら細かい条件も確認して、利用先を検討しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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