面接対策

【面接対策ガイド】企業にみられるポイントとよくある質問の回答方法

面接は就活において突破しなければならない選考

面接は、就活の選考試験において重要なポイントです。短い時間のなかで、自分の魅力を企業へしっかり伝えることが、成功の鍵になります。面接では緊張してしまったり、予想外の質問をされて戸惑ってしまったりと、本番になってみないと分からないこともあります。しかし、時間をかけ準備を進め万全の状態で臨むことで、企業へ好印象を与えることができます。

効果的なアピールをするために、あらかじめ面接の流れや企業が面接でみているポイント、選考の段階において気を付ける点などを確認しておきましょう。ここでは、面接対策の詳しい解説と合わせて、面接でよくある質問の回答方法をお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。

面接の流れ

面接の流れや、受付、入退室の方法なども確認しておきましょう。面接会場に着いたら、まずは受付をおこないます。到着時間は、面接開始の10分前を目安とします。遅刻は厳禁ですが、早すぎても企業へ迷惑がかかる可能性がありますので、適切な時間に着けるように余裕を持って出発しましょう。

受付では学校名と氏名、面接を受けに来たことを伝えます。ハキハキと大きな声で明るく話すことを意識しましょう。自分の名前が呼ばれるまではおしゃべりなどはせず、静かに座って待機します。順番が来たら入室のマナーを守り、部屋へ入ります。面接が終わった後の退室のマナーにも注意し、失礼のないようにしましょう。建物に入ってから出るまでが面接だと思って行動してください。

面接で企業がみているポイント

企業が面接で見ているポイントを理解しておくと、注意するべき点がわかります。面接では、質問に対する回答の内容だけでなく、身だしなみや言葉遣いなどのマナーなどもチェックされています。

優れた回答ができても、相手に失礼になるような態度を取ってしまったら、良い印象にはなりません。また、社風に合った人材であるかも重要なポイントです。面接官の立場になって、どのような点に気を付けるべきか考えてみましょう。

身だしなみや言葉遣い

身だしなみは、社会人としてのマナーのひとつです。寝癖がついてたり、スーツにしわや汚れがあったりしては、マイナスの印象を与えてしまいます。家を出る前には、全身をチェックして、清潔感のある身だしなみとなっているか確認しましょう。

また、企業に着いたら受付をおこなう前にもう一度、髪型や服装を確かめておくと安心です。待機中に鏡で身だしなみをチェックするのはマナー違反ですので、あらかじめ確認しておきます。

受付のスタッフや面接官と話をする際は、言葉遣いに注意しましょう。言葉遣いは基本的なマナーで、ビジネスでは重要なポイントになります。言葉遣いはすぐに身に付くものではありませんので、普段から意識して練習しておきましょう。

社風に合った人材であるか

企業は面接でさまざまな質問をすることで、あなたが社風に合った人材であるかをチェックしています。優れた能力を持っていても、企業の考え方や経営方針に合わない人では長く働き続けることはできません。お互いのミスマッチを防ぐためにも、企業と合うかどうかは面接においても非常に大切な点となります。

企業に合った人材であることをアピールするためには、企業分析を念入りにおこない、どのような人が求められているのかを理解することが重要です。同じ業界・職種でも、企業によって求める人材は大きく異なります。志望する企業は何を重視しているのか、どのような方針を持っているかなどをしっかり確認して、アピールポイントをみつけてみましょう。

面接の種類と対策

面接には、選考の段階によっていくつかの種類があります。応募者が多い場合は、一次面接や二次面接で人数を絞り、最終面接がおこなわれます。また、複数の就活生を一度に面接する集団面接や、答えにくい質問などをする圧迫面接、課題が出され解決策を提案するケース面接、企業が早い段階で学生にアプローチをかけるリクルーター面接など、さまざまな種類があります。

それぞれ特徴や対策が異なりますので、事前に確認しておきましょう。

一次・二次面接

一次面接や二次面接は、一般的に人事や配属予定部署の担当者が面接官となり、就活生の能力やスキルなどをチェックします。基本的なビジネスマナーや、企業で働くための基準を満たしているが評価のポイントです。挨拶や身だしなみ、コミュニケーションがうまくできるかなど、就活生の基本的な部分をみています。

一次・二次面接の時間は短いことが多く、一人一人の話をじっくり聞く機会はありません。グループでおこなう集団面接の場合もあり、限られた時間で就活生の基礎的な力をみる傾向が強くなっています。一次面接で合格となると、二次面接・最終面接へと進み、個別に時間をかけて質問をしていきます。

一次面接や二次面接では、多くの応募者の中から一定数に絞り込むことが大きな目的となっていますので、社会人としての基本ができているかが最も重要なポイントといえます。

最終面接

一次面接や二次面接を合格した就活生は、企業が求める一定の基準はクリアしていると考えられます。最終面接ではそこからさらに人数を絞るために、一人ひとりの特徴や、その人にしかない強みなどをチェックします。役員など企業の重役が面接官を務めることもあります。面接時間は平均して30~40分ほどと、一次面接や二次面接より長くなっています。

企業は最終面接におけるさまざまな質問を通して、入社後に活躍して企業へ貢献できるか、長く働き続けることができるか、などを判断していきます。また、志望動機や自己PRなどから志望度の高さも大切です。あなたにしかない魅力をしっかりとアピールし、入社への熱意を示すことが、最終面接のポイントといえるでしょう。

集団面接

集団面接は複数の就活生が同時に面接を受ける方法で、一次面接などの初期段階でおこなわれるのが一般的です。面接官の人数は一人から複数まで、企業によって異なります。集団面接は個人面接とは異なり、ほかの就活生の回答をみることとなります。

基本的なマナーやコミュニケーション能力、人柄などみられているポイントは個人面接と大きな違いはありませんが、ほかの就活生と比較されることで、本来の力が発揮できない可能性があります。集団面接では、個人だけをみる絶対評価と、複数名を比べる相対評価の場合がありますが、どちらにしても複数の就活生を一度にチェックするため、個人差が目立ってしまいます。身だしなみや言葉遣い、マナー、話し方など、個人面接と同じく、基本的な対策をしっかりおこなっていきましょう。

圧迫面接

圧迫面接とは、面接官が就活生に対して圧迫感を与える面接のことを指します。「なぜ?」「どうして?」を何度も繰り返し質問されたり、面接官からの否定的な発言が多かったりと、面接官の態度によって就活生が不安に感じることがあります。圧迫面接では、答えにくい質問をされる場合がありますが、無言になると不利になりますので、落ち着いて自分の意見を述べましょう。

圧迫面接が怖いと感じる人も多いと思いますが、企業には圧迫面接をおこなう目的があります。就活生のコミュニケーション能力やストレス耐性、思考力などをチェックして、困難な状況でも臨機応変に対応できるかどうかを見極めているのです。あらかじめ想定できる質問に対して回答を用意しておくと、スムーズに答えられます。

ケース面接

ケース面接は、制限時間内に課題に対して解決策を提案する面接スタイルです。コンサルティング業界や、外資系の企業でおこなわれることが多く、実際に業務で取り組むような内容が課題として出題されます。ケース面接では、就活生の思考力や、問題解決に取り組む姿勢をみて、現場で活躍できるかどうかを見極めています。

面接の時間は、20~40分が一般的です。「業界2位の企業からコンサルティングの依頼を受けました。どのような戦略提案をおこないますか」などの出題があり、最後にプレゼンテーションをおこないます。ケース面接で重要なのは、実現可能な論理的な提案をすることです。知識量よりも、課題に対して的確な回答ができるかどうかがポイントになります。

リクルーター面談

喫茶店などでリクルーターと呼ばれる社員と、複数の学生でおこなわれるのがケース面接です。リクルーターとなる社員は同じ大学出身のOB・OGが多く、人事部から依頼を受け採用活動をおこないます。リクルーター面接は、「社員と話をする」ことを目的として企業から連絡を受けますが、採用選考の一環として選考に影響することがあります。

リクルーター面接の連絡は電話で来るのが一般的で、駅周辺の喫茶店や企業の一室で実施されます。服装はスーツが基本になりますので、通常の面接と同じようにリクルートスーツを着用しましょう。

自己紹介や自分の強み、学生時代に頑張っていたことなど、企業でおこなわれる面接と同じような質問をされますが、リクルーター面接の大きな特徴は、こちらから質問する機会が多いということです。自分の意見を交えつつ、的確な質問でアピールしましょう。

面接でよくある質問の答え方

面接対策では、よくある質問に対してあらかじめ回答を準備しておきましょう。企業によって質問内容は異なりますが、自己紹介や志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったことなどは、面接でよく聞かれます。

自分の考えや意見を企業へしっかり伝え、あなたにしかない強みをアピールできるように、それぞれの質問に対しての答えを考えてみてください。質問にスムーズに答えられるように、本番を想定して練習を重ねておきましょう。

自己紹介

自己紹介は面接の最初に、あなたの基本的な情報を伝えるためにおこないます。自己紹介を求められた際、自己PRをしてしまう人がいますが自己紹介と自己PRは異なります。自己紹介は挨拶が主な目的で、自己PRはあなたの能力やスキルをアピールするものです。

「自己紹介をしてください」といわれ、強みや長所などのアピールをしてしまうと質問の意図を理解していないと判断されることになります。マイナスイメージを与えないためにも、質問の意図を考えて、的確な回答をしましょう。

自己紹介では、大学・学部・学科名、氏名、学校で学んできたこと、学業以外の活動や特技、企業に対して魅力に感じている点、あいさつを含めて1分以内で話せる長さが目安です。

志望動機

面接でよく聞かれる質問が志望動機です。企業は志望動機を聞くことで、就活生の能力、入社への熱意、人柄などをチェックしています。自分の強みや意欲、企業と合っていることをアピールしましょう。志望動機で重要となるのが「なぜほかの企業ではなく、この企業を選んだのか」という理由を明確に伝えることです。「私は人の役に立ちたいと思い、この企業を選びました」など漠然とした志望動機では、この企業を選んだ理由にはなりませんし、熱意が伝わりません。

企業の特徴や、あなたがどのような点を魅力と感じているかをはっきりさせて、自分の強みや入社後の目標と合わせて述べるようにしましょう。効果的な志望動機を作成するためには、企業の業務内容や、商品・サービスについて理解を深めることが大切です。

自己PR

企業は、自己PRであなたがどのような人なのかを判断します。これまでどのようなことに力を入れてきたのか、企業とマッチしているか、入社後の成長が期待できそうかなど、人間性や人柄を知ることが自己PRの目的です。

そのため、自己PRはただ能力やスキルをアピールするだけでなく、自分の強みを理解しているか、強みを業務にどう活かせるかを伝えることが重要になります。

企業が求める人物像を理解して、何をアピールするかを考えてみましょう。自己PRを伝える時には、まず結論から述べて、具体的なエピソードでなぜそう思うかという理由を説明します。話を聞いた人が、その時の状況をイメージできるように、簡潔に分かりやすくまとめてみてください。

学生時代に頑張ったこと

「学生時代に頑張ったことは何ですか」という質問から、企業はあなたの人柄をみています。どのようなことに力を入れてきたのか、その時にどのような行動をとって、何を学んだのかを聞けば、あなたの人間性や対応力が分かります。そこから、企業で活躍できそうか、仕事を任せられそうかなどを評価するのです。

また、これまでの経験を相手に分かりやすく説明することで、伝える能力を示すことができます。話す力や、要点をまとめる伝える力はビジネスシーンにおいて大切なスキルです。営業職やサービス業など人と関わる機会が多い職種はもちろん、企業で仕事をしていくうえでは他の人とのコミュニケーションは欠かせません。

学生時代に頑張ったことを述べる際は、過程を具体的に伝え、なぜ頑張れたのかを明確にして、その結果どうなったのかという構成を意識してみましょう。

挫折した経験

企業が挫折の経験を聞く意図は、目標を掲げ取り組んでいけるか、目標達成に向けてどのような努力をするか、挫折した時にどのような行動をとるのかなどを知ることです。回答では、ストレスに対する耐性や学習力、努力を続けていける持続力など、働くうえで重要な素質をアピールすることがポイントとなります。単なる挫折のエピソードを語るのではなく、挫折にどう向き合い、克服したかを伝えましょう。

これまでに大きな挫折経験がなく、面接で何を話せばいいか分からないという人もいると思います。回答を作成する時には、授業やゼミ、アルバイトでの人間関係や環境、失敗などを思い出し、うまくいかなかった経験をピックアップしてみましょう。

長所・短所

長所と短所に関する質問は、あたなの強みや欠点を知るためだけでなはく、自己分析ができているか、企業にマッチする人材であるかなどをチェックするために聞かれます。長所・短所が何かというよりも、客観的に自分を見て自分のことを理解できているかが重要です。長所は自己PRと同じだと思う人もいますが、自己PRが企業で活かせる強みは何かを伝えるのに対して、長所はあなた自身が思う強みをアピールするためのものです。

周りの人から高く評価されたことや、長所を活かして結果を出したエピソードを具体的に紹介しましょう。短所では欠点を伝えるだけでなく、カバーするために努力していることや、注意している点も合わせて述べると効果的です。

逆質問

逆質問は、面接の最後におこなわれるのが一般的です。「何か質問はありますか」と聞かれた時に「特にありません」と答えるのは、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。事前に質問内容を準備しておきましょう。逆質問はあらかじめ回答を準備できる、自由度の高い質問です。意欲や企業との相性のよさを伝える機会ですので、有効に使いましょう。

逆質問で、すでに説明のあったことや、給与・休暇について聞くのはNGです。また、「はい」「いいえ」で答えられる聞き方ではなく、面接官が説明できるような質問にしましょう。例えば「御社では〇〇という資格は必要ですか」と聞くよりも「御社で活躍するためには、どのような能力を身に付ける必要がありますか」と聞いた方が、やる気が感じられ、多くの情報を得ることができます。

面接対策をしっかりおこない選考を突破しよう

面接を突破するためには、時間をかけてしっかりと対策をおこなうことが重要です。よくある質問に対しては、あらかじめ自分の意見をまとめておくと、スムーズに答えられます。面接で企業がみているポイントや、質問の意図、どのような点をアピールすべきかを考えてみましょう。

また、集団面接やケース面接など、面接にもいくつかの種類があり、それぞれの特徴や気を付けるポイントが異なります。志望企業の面接形式を確認して、それに合わせた準備を進めていきましょう。面接の練習を何度もおこなうことで、本番への不安や緊張を和らげ、万全な状態で臨むことができます。面接対策を徹底しておこない、選考突破を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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