面接対策

【一次面接を突破するには】よくある質問の例と対策ポイントを解説

一次面接では社会人としての基礎ができているかみている

選考試験の面接は一次面接、二次面接、最終面接と、数回にわたりおこなわれます。一次面接は、企業の採用担当者と初めて直接顔を合わせて話をする機会であり、就活における大きな局面のひとつです。

一次面接の目的は、多くの応募者の中から人数を絞り込むためだと考えられます。二次面接や最終面接とは違い、一人ひとりの話をじっくり聞く時間はありません。そのため、短い時間のなかでも判断しやすい、社会人として基礎的な能力をチェックして評価をおこないます。一次面接では、仕事に不可欠な能力・スキルがあるか、働くことへの意欲があるかという基本的な部分が重要といえるでしょう。企業が考える「社会人としての基準を満たしている人」が、次の段階へと進むことができるのです。

一次面接の特徴

企業が面接をする目的は、あなたの人柄や考えを深く知るためのもので、これは一次面接でもほかの面接でも変わりません。しかし、初期段階で実施される一次面接ならではの特徴もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

一次面接は集団でおこなわれることが多く、面接官は若手の社員が務める傾向にあります。それぞれの特徴を詳しく解説していきますので、一次面接の対策として、ぜひ参考にしてみてください。

一次面接は集団面接の場合が多い

一次面接は、集団でおこなわれるケースが多くなっています。面接官の数は1~3人、就活生の数は2~6人程度としている企業が一般的です。基本的には、面接官の質問に一人ずつ順番に答えていく形式となります。複数の面接を同時におこなうため、一人が話す時間は短くなり、ほかの就活生の回答を意識しなければなりません。

個人面接とは異なり、どうしても他の人と比較されてしまうため、集団面接に苦手意識を持つ人もいるでしょう。集団面接においての評価は、個人に対する絶対評価と、グループで比較する相対評価の2種類があり企業によって異なります。また、他の就活生が話をしている時の聞く姿勢もチェックされています。

一次面接は若手の社員が面接官になることもある

一次面接では、若手の社員が面接を担当することが多くなっています。まだ初期段階である一次面接は内定に直接関わることがないため、新しく人事担当となった社員や、入社後に上司となる可能性が高い若手の現場社員などが、面接官を務めるケースがあります。

若手の社員が面接官になる場合、「入社後に直属の部下になった場合一緒に働きたいか」という観点から評価をおこないます。年齢が近いと話しやすく感じますが、気を緩めすぎて失礼な態度をとらないように注意しましょう。社会人としてのマナーを守り、正しい言葉遣いや身だしなみを心掛けることが大切です。また、企業によっては一次面接でもベテランの採用担当者や、勤続年数の長い社員が面接官になる場合もあります。

一次面接でチェックされるポイント

ここからは、一次面接で企業がチェックしているポイントをご紹介していきます。一次面接において、どんな点が評価されるのか確認しておきましょう。身だしなみやマナー、話し方などは、あなたの印象を決める重要な要素となります。回答内容だけでなく、コミュニケーションの仕方にも気を配りましょう。

また、企業に対する志望度の高さも一次面接でチェックされるポイントです。面接で意欲がしっかり伝わるように、意識してみてください。

身だしなみやマナー

一次面接では第一印象が重視されるため、身だしなみやマナーが重要です。清潔感のあるスタイルにして、言葉遣いや入退室の仕方などに注意しましょう。髪の毛は顔にかからないように短めに揃え、寝癖などがないかチェックします。女性は後ろに束ねたり、ピンで留めたりと、顔がみえるようなスタイルだと好印象です。ワックスやヘアクリームで整える時には、つけすぎないように注意してください。

リクルートスーツは黒や紺などの落ち着いた色を選び、靴やカバンも合わせましょう。スーツに汚れやしわがないか、靴は磨いてあるかなども忘れずに確認します。一次面接では基本的なマナーも大切なポイントです。入室、面接中、退室はマナーを守り、正しい言葉遣いで話しましょう。

話し方やコミュニケーション能力

話し方や、受け答えの仕方も評価のポイントになります。声が小さかったり、うつむいて話したりすると、元気がなく意欲を感じられません。挨拶は大きな声でおこない、明るくハキハキ話すことを心掛けましょう。会話中は相手の方を向いて目を合わせて話すようにしてください。笑顔は大切ですが、ぎこちない表情は不自然になりますので、口角を少しあげて自然に微笑むくらいにしましょう。

また、一次面接では仕事に欠かせないコミュニケーション能力もみられています。面接官の話をしっかりと聞いて、自分の意見を分かりやすく述べましょう。会話のキャッチボールができているか、質問の意図を的確に捉えて求められる回答ができるかという点にも注意してみてください。

その企業に対する志望度の高さ

企業に対して志望度が高くなければ、採用にはなりません。面接では「なぜほかの企業ではなく、この企業に入社したいのか」という理由をしっかり伝え、仕事への意欲を示しましょう。志望動機については一次面接だけでなく、二次面接や最終面接でもよく聞かれますが、理由を明確に説明できなければ、次のステップには進めません。

なぜこの業界を選んだのか、なぜ同じ業界のほかの企業ではだめなのか、企業のどこに魅力を感じているのかを、自分の言葉で伝えましょう。効果的なアピールをするためには、企業研究を念入りにおこない、企業の特徴やほかにはない魅力を理解することが大切です。面接官に熱意が伝わるように工夫して、志望度の高さを表現しましょう。

質問への受け答え

質問に対して的外れな回答をすると、意図を理解していないと感じられます。話を聞いてない、理解力が乏しいなど、マイナスの印象を与えてしまう可能性がありますので、質問への受け答えにも注意しましょう。面接官に質問をされたら、その意図を捉え、的確な回答をすることが大切です。質問を通して、企業が何を知りたいのか考えてみましょう。

また、話す時に面接官の方をみずに、暗記してきた回答を述べるのはNGです。やる気が感じられませんし、自分で考える力がないように思われてしまいます。あらかじめ質問に対しての回答を準備するのは面接対策として有効ですが、その時の状況に合わせて、自分の言葉で意見をしっかり伝えるように注意しましょう。

一次面接でよくある質問の答え方と回答例文

一次面接でよくある質問は「自己紹介」「自己PR」「志望動機」など、基本的なものがほとんどです。あらかじめ、よくある質問を確認して回答を準備しておくと、スムーズに答えられます。

一次面接では、社会人としての基礎的な力があるかどうかが評価のポイントとなります。身だしなみやマナー、質問に対する受け答えにも気を配りましょう。ここからは、一次面接でよくある質問の答え方と、回答例文を紹介していきます。

自己紹介

〇〇大学〇〇学部〇〇と申します。さまざまな人と関り、自分の世界を広げていくことが好きです。学生時代はイタリアに語学留学をし、語学のスキルを磨きながら現地で世界中から来た人たちと関わることでコミュニケーション能力も向上させてきました。
この時に学んだ人との関わり方は、御社の接客でも活かせると思っております。本日はどうぞ宜しくお願いいたします。

面接の最初に「自己紹介をお願いします」といわれることがあります。大学名と学部、氏名に加えて、学生時代に力を入れたことや、ゼミで研究した内容、学業以外に努力したことなど、自分自身のアピールも伝えましょう。

自己紹介と自己PRは似ていますが、混同しないように注意してください。自己PRで話す内容とは別に、自己紹介の内容を考えておきます。自己紹介は、60秒以内で話せるように簡潔にまとめましょう。

志望動機

私が御社を志望した理由は、人々の生活を支え喜びを与えたいと思ったからです。御社は障害に強い次世代通信ネットワークの構築に力を入れていて、常に新しい技術に挑戦し続けています。私も御社の一員として技術開発に携わり、災害などの障害にも柔軟に対応できるネットワーク作りに貢献したいと考えています。御社で世界中の人々に安心と喜びの生活を届けられる技術者になりたいです。

志望動機は、面接で必ず聞かれる質問のひとつです。なぜこの企業を志望するのかという理由をしっかり伝えましょう。企業の特徴や商品・サービスを深く理解して、企業が求める人物像を考えると、アピールするべきポイントがみつかります。

自己PR

私の強みは、最後まで粘り強く努力を続けるところです。高校時代にはサッカー部に入りましたがレギュラーにはなれずに補欠からのスタートでした。レギュラーになりたいと思った私は、通常の部活に加えて早朝と帰宅後に毎日2時間の自主練を毎日続けました。また、監督やキャプテンにアドバイスをもらい、自分の弱点を強化するように練習メニューも工夫しました。
3か月間休まずに自主練を続けたことで、自信がつきレギュラーになることができました。3年の時には部長にも任命され、大会で準優勝も経験しました。この経験を活かし、仕事でも粘り強く取り組み、会社に貢献していきたいです。

自己PRは、自分の強みをしっかりアピールしましょう。まず最初に結論を述べ、その後に具体的なエピソードを添えて、なぜそう思うのかを説明します。強みを発揮できた経験を思い出してみましょう。

その時の状況や、あなたがとった行動、その結果どうなったのかを簡潔にまとめ分かりやすく伝えてください。入社後の目標も加えると、前向きな姿勢がアピールできます。

学生時代に頑張ったこと

私が学生時代に頑張ったことは、ボランティア活動でグループメンバーを2倍に増やしたことです。所属していたボランティアグループでは、家族のいない子供たちが住む施設を訪れて一緒にさまざまな活動をおこなっていましたが、メンバーが少なく存続の危機にさらされていました。そこで、他のグループと合同でイベントをおこなったり、大学内で活動を紹介する冊子を配布して、新規メンバーの獲得に力を入れました。
その結果、私達の活動に興味を持ってくれた人がメンバーとして加わり、人数を倍にすることができました。私がグループを卒業した現在も、精力的に活動を続けています。私はこの経験から、困難な状況でも自分のできることを一生懸命やり、前向きに行動していくことの大切さを学びました。

学生時代に頑張ったことは特別なエピソードでなくても構いません、企業は内容よりも、あなたがどのように物事に取り組んで、何を学んだのかを知りたいと思っているのです。経験を通して、何を感じたか、その結果どうようになったのかを具体的に説明しましょう。

長所・短所

私の長所は目標に向かって努力を続ける継続力です。大学2年の時にTOEIC800点を目指し毎日2時間勉強をすることにしました。授業やアルバイトのすきま時間を有効活用し、通学中の電車や休憩時間などに英語のニュースを聞いたり、テキストを解いたりする生活を3ヶ月続けました。その結果、目標としていた800点を超えることができました。
短所は、ひとつに夢中になると、周りが見えなくなってしまう時があることです。英語の勉強をしていた時も、ついほかの勉強がおろそかになってしまいました。この短所をカバーするために、時間を区切ってスケジュールを決め、その時には目の前のことに集中するように心掛けています。あらかじめ計画を立てることで、複数のことを並行して進められるようになりました。

長所と短所では、客観的に自分を分析できているかどうかがポイントです。長所と短所は一貫性を持たせるように意識してみましょう。長所は裏返すと短所にもなり得ます。また、短所は改善するために努力していることも合わせて紹介すると好印象です。

逆質問

・リーダーやマネージャーなど責任のあるポジションを目指したいと考えておりますが、御社ではどのような評価制度や昇進制度がありますか。
・御社に入社しいち早く活躍したいと思っています。入社までに勉強しておくとよいことなどはありますか。
・御社ではどのような方が活躍していますか。その方たちに何か共通する特徴はありますか。

逆質問は自由度が高く、事前に回答を準備できる貴重な質問です。質問を通してやる気や熱意などをアピールしましょう。逆質問でNGとなるのが、給与や休暇などの条件について聞くことです。また、すでに説明があった内容や、企業のホームページなどをみればすぐに分かることを聞くのは控えましょう。

逆質問で「特にありません」と答えるのはせっかくのチャンスを無駄にしてしまいますので、聞かれたらなるべく何か質問をしましょう。

一次面接の前にしておきたい準備

一次面接の前にはしっかり準備をして、万全な状態で本番に臨みましょう。よくある質問に対してはあらかじめ回答を考えて、受け答えの練習をしておくとスムーズに答えられます。

また、企業研究・業界研究を念入りにおこない志望企業について理解を深めましょう。自己分析をして自分のことを客観的にみると、長所や短所、自己PRのヒントになります。ここでは、一次面接の前にしておきたい準備について解説していきます。

企業研究・業界研究をしておく

一次面接の前に、企業や業界について研究し、特徴を確認しておきましょう。基本的な情報のほかに、詳しい事業内容や商品・サービス、教育制度や福利厚生などの働く環境について、企業のホームページの募集要項やOB・OGの話などから調べてまとめておくのがおすすめです。同じ業界でも、企業によって業態や事業規模、資本構成、得意とする分野は大きく異なります。

企業について詳しく知ることは、企業とのマッチ度をチェックするだけでなく、企業の求める人物像を明確にする役割もあり、志望動機や自己PRを作成する際に役立ちます。ほかの企業にはない、その企業だけの魅力を理解して一次面接で志望度の高さを伝えるためにも、企業研究・業界研究は欠かせません。

自己分析をおこなう

就活において、自己分析は非常に重要です。自己分析は、就活の軸を明確にして、自分のことを分かりやすく企業へ説明するために必要な作業といえます。志望動機、長所・短所・自己PRなど、一次面接でよく聞かれる質問の回答を作成する際に、自己分析の結果が役立ちます。自分のことを客観的にみる機会はなかなかありません。就活を機に自分についてさらに理解を深めましょう。

自己分析をおこなう際には、これまでの出来事を振り返り、印象に残っているエピソードを書き出して、一つずつ深堀りしていきます。その時何があったのか、何を感じたのか、なぜそう思ったのか、と自分自身に質問を繰り返して答えを考えてみてください。「なぜ」を何度も繰り返していくと、あなたの価値観がみえてくるようになります。

模擬面接で練習をしておく

一次面接の前には、模擬面接で練習をしておきましょう。何度も繰り返し練習をおこなうことで、本番でもスムーズに行動できます。入退室のマナーや言葉遣いは、すぐに身に付くものではありません。本番を想定して、あらかじめ面接の流れを確認しておきましょう。

模擬面接は第三者から見て、どのように映るかをチェックすると効果的です。友人や家族に頼んだり、大学のキャリアセンターを利用してみましょう。一人でおこなう場合は、面接官がいるつもりで回答し、その様子をスマホなどで動画に取って確認すると改善点が分かります。表情や目線、姿勢、話し方などは自分では気付きにくい部分です。客観的に観察しながら、練習を重ねていきましょう。

一次面接は事前に対策をおこなって好印象を目指そう

一次面接でよく聞かれる質問は、それほど難しいものではありません。あらかじめ回答を準備しておき、受け答えの練習をしておくとスムーズに答えることができるでしょう。一次面接の主な目的は、多くの応募者から次の段階へ進む人を決めることです。社会人として必要な基本的な力が評価されますので、身だしなみやマナー、言葉遣い、話し方などに気を配り、よい印象を与えられるように心掛けましょう。

また、志望度の高さを伝え、熱意をアピールすることも大切です。業界研究・企業研究を念入りにおこない、その企業にしかない魅力を明確にすると効果的な志望動機が作成できます。一次面接に向けてしっかりと対策をおこない、万全な状態で本番に臨みましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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