筆記試験

【適性試験の就活対策ガイド】種類とそれぞれの違いを解説

企業によって異なる適性検査の内容

企業が就活生の知識などを測るために実施されるのが、適性検査です。適性検査には、いくつかの種類があります。企業がどの検査方法を使うかは、実際に確認をしてみるまで分からないことも多いです。

適性検査の内容によっては難易度や検査の受け方も大きく変わってくるため、事前の対策方法も検査ごとに変えておく必要が出てきます。そのため、どのような適性検査がおこなわれても対応できるように、適性検査の基本的な内容がどういったものであるかを理解しておくことも大事になるでしょう。

適性検査の基本的な内容や種類、対策方法などについて、詳しく解説をしていきます。

適性検査では性格検査と能力検査がおこなわれる

適性検査の内容は、主に学習能力などを測るための能力検査と、受験する人間の内面を知るための性格検査に分けられます。ほとんどの適性検査で、能力検査と性格検査の両方がおこなわれています。適性検査の基本の構成といっていいでしょう。ここからさらに、適性検査ごとに細かな内容や出題範囲が変わってくる、ということです。

これら2つの検査での結果を踏まえた上で、採用担当者は受験者を選考していくのです。そのため、適性検査は就活生にとって、忘れずに対策すべき部分であるともいえるでしょう。

性格検査とはその人の内面や性格を知るためのもの

性格検査は受験者に対して質問を提示し、答えた内容によってその人の内面や性格を知るためにおこなわれます。心理テストのような雰囲気だと思うと、イメージしやすいかもしれません。

企業にとって「こういった人材が欲しい」というイメージがある場合、それにできるだけ近い人間を採用したいものです。性格検査はその人の人となりを知ることで、企業の求める人材を選び出すためにも大事な検査になるのです。

大体の問題は選択式となっており、1問30秒~3分以内に答えられるようになっています。さまざまな質問に対し、2択以上の選択肢から答えるというのが一般的です。適性検査はそれぞれ回答時間が定められているため、性格検査もその回答時間内で答えるようにすることが重要になります。

能力検査では言語と非言語の問題が出題される

能力検査は問題解決能力や、基礎の学習能力について測るためのものとなってます。そのため、大抵の適性検査は、中学3年生位までの学習能力で答えられるものになっていることが多いようです。

能力検査の内容は基本的に2つの種類に別れており、それぞれ言語検査と非言語検査と呼ばれています。これらはそれぞれ求められる能力も変わってくるため、それに応じた対策をしなくてはいけません。

時間制限が設けられていることがほとんどですので、対策をする場合も回答時間を意識することが求められます。

言語

言語検査では、言葉を的確にとらえて理解できるかを測るようになっています。問題内容も語句の意味や文の並び替え、言葉の意味や趣旨を問われることが一般的です。長文を読んで内容を理解するなど、回答に時間がかかる問題も存在しています。

これらの問題を通じて、基本的には日本語に関する能力を測ることになると覚えておきましょう。回答時間は決まっていますが、問題数に制限はありません。そのため、提示された全ての問題に答えることができなくても大丈夫です。

検査の種類によって、問題の出題内容の難しさも多少変わってくるようです。その中でもSPIの場合は、言語検査の正答率が高くなるにつれて出題される問題も難しくなっていきます。

非言語

非言語検査は、数学的処理や論理的思考能力を測るための問題が出題されます。こちらもSPIの場合、正答率が高くなるほど難しい問題が出題されます。特に非言語検査では暗算などが必要になってくることから、問題によっては非常に時間を取られてしまいます。その点をどうやって対策していくかが、非言語検査を受ける上で重要になってくるでしょう。

検査の種類や実施方法によっては、非言語検査で電卓を用いる場合もあります。その際は事前にアナウンスがあるため、忘れずに確認するようにしておきましょう。

英語の能力検査がおこなわれることもある

企業によっては日本語だけでなく、英語の検査をおこなう場合もあるようです。こちらも企業から事前にアナウンスがあるかと思われます。特に外資系企業などでは、必ずといっていいほど英語の能力検査がおこなわれると思っておきましょう。

英語の能力検査は、通常の検査に加える形でおこなわれることが一般的ですので、検査の対策をする前に事前におこなわれるかどうかも調べる必要があります。検査内容は、英語の語彙力・文法の理解力・文章の読解力を測ることが多いようです。検査内容からも分かる通り、適性検査では基本的な英語の能力を測ることになるため、対策としては改めて英語を正しく扱えるようにしっかりと勉強しておくことが大事になるでしょう。

適性検査の種類

適性検査は専門の制作会社によって作成されており、その会社ごとに複数存在しています。企業はその中から選択して、実施することになるのです。企業や職種、業界によって選択する適性検査も変わってくるため、まずはどの種類の適性検査がよく使われているのかを確認することも重要になってきます。

ここでは実際の選考においてよく使用される、5つの適性検査を解説していきます。

SPI

就活で使われる適性検査の中でも、知名度が一番高い適性検査がこのSPIになるでしょう。SPIは検査形式も多く、筆記形式からWebテストでの実施など複数の形で用意されていることもあり、様々な企業で用いられている検査になります。

また専用のテストセンターに予約をすることで、会場でSPI検査を受けることができるのも、SPIの特徴といえるでしょう。テストセンターは全国に用意されているため、企業から離れた場所でも検査を受けられるという特徴があります。

SPIではオプションの検査として英語、構造的把握力を測る検査内容が用意されており、企業によってはこれらをおこなう場合もあるようです。

玉手箱

玉手箱はSPIに次いで使用されることが多い、有名な適性検査です。玉手箱はSPIと違い、自宅受験型の適性検査といわれています。基本はwebページにアクセスし、個別に家や大学などで検査をおこなうこととなるようです。

特にWeb形式で適性検査が実施される場合、大抵は玉手箱を利用する企業が多いといわれている程には、採用率が高い適性検査でもあります。玉手箱は出題範囲が広く設定されており、検査内容も簡単な問題から難しいものまで用意されています。

その中からランダムに問題が出題されるのが一般的なようですので、その分対策をしっかりとおこなう必要があるでしょう。また玉手箱では基本的な能力とあわせて、英語の検査もおこなわれるのが特徴でもあります。

CAB

CABはコンピュータ職適正テストともいわれており、IT系企業やSE、プログラマー職などの選考でよく使われている適性検査になります。IT関連の企業で使用されるという点もあり、問題内容には専門性が高いものが多く、特に非言語能力を測る問題が多いのが特徴となっています。

このCABは制作会社が玉手箱と同じ企業です。そのため、問題の対策の際は玉手箱用の問題集や、対策方法を活用する形になるのが一般的なようです。またこちらも、主にWebテスト形式で検査を実施する場合が多いようです。

コンピューターに関連する仕事の選考に進む場合は、CABが使用される可能性が高いでしょう。それを踏まえた上で、適正検査の対策をするようにしましょう。

GAB

GABは利用企業があまり多くはない適性検査ではありますが、制作会社が玉手箱と同じ適正検査でもあります。制作会社は同じであるものの、玉手箱が一般的な基礎能力や性格を判断するものに対し、GABは新卒総合職向けの適性検査といわれているようです。このため、GABは主に大手有名企業や、総合商社で選考に使われることが多いです。

受験方式はSPIと同様、筆記試験やWebテストが主におこなわれ、また専用のテストセンターでの受験も可能となっています。制作会社が同じであることから、問題の対策については玉手箱の問題集を用いれば、実際の検査に対応しやすいといわれています。

TG-WEB

TG-WEBも利用企業はあまり多くない適性検査ですが、近年では有名企業などが実施することが増えつつある検査のようです。その分、他の適性検査と出題傾向がかなり違い、問題の難易度も高めに設定されているのが特徴であるといえるでしょう。

また問題形式も「従来型」と「新型」と呼ばれる2パターンが存在しており、それぞれに出題される問題の分野が異なるため、対策も難しい適性検査となっています。TG-WEB検査の問題対策は基本的に個別におこなわなくてはならないため、実際に受験する場合、少々手強い適性検査であるといえるでしょう。

通常の適性検査では出されないような問題も多いため、受験の際は事前の対策は必須と考えて行動するようにしましょう。

適性試験を受ける方法

適性検査は比較的早いタイミングで実施されることが多いです。一次面接や企業説明会の場でおこなわれることが一般的ですが、企業によっては他のタイミングで実施する場合もあります。またインターンシップの選考としておこなわれる場合もあります。

受験方法も複数存在しており、インターネットを用いたWebテスト形式であったり、説明会や面接の場で筆記検査がおこなわれるという風にばらつきがあります。特にWebテストの場合は、受験可能な日時が指定されている場合がほとんどです。

その分ネット環境とパソコンさえあればどこでもできるという手軽さから、企業も積極的に利用する傾向にあります。他にもテストセンターという指定会場に申し込むケースもあります。こちらは事前にWebで性格検査をおこなった後に、テストセンターで能力検査がおこなわれます。

適性試験の対策方法

適性検査は受験内容や種類の違いに関係なく、ある程度対策方法としては一定の方法があります。特に時間制限が設けられている適性検査では、事前の問題への対策は特に重要になってきます。

適性検査で制限時間内にスムーズに回答ができるよう、しっかりと対策をするように心がけておきましょう。事前の対策次第で、検査の点数は大きく変わっくるのです。
ここでは、実際の適性検査に向けてどういった対策をおこなうといいか、その内容を解説していきたいと思います。

志望企業の適性試験の種類を調べておく

企業がどういった適性検査をおこなうかどうかは、その後の対策にもとても重要な部分となります。そのため口コミなどを利用して、ある程度企業が使うであろう適性検査の種類を調べるようにしておきましょう。

場合によっては、先輩や他の就活生に聞いてみたりするのも、問題の種類を調べるのには有効な方法です。企業によってはそういった情報が少ない場合もあるでしょう。この場合は適性検査の対策も、総当たりになってしまいがちです。

このような場合の対策としては、一般的な文系の企業であればSPI・玉手箱・TG-WEB・GAB・CABの順に対策をしておくとよいでしょう。これがIT系の場合には、SPI・玉手箱・CAB・TG-WEB・GABの順に対策を考えることになります。

適性試験の問題集を繰り返し解く

ある程度企業が出すであろう適性検査が分かったら、その適性検査用の問題集を繰り返し解くことが一番の対策になります。適性検査で特に重要になるのが、制限時間内に回答しやすい問題をどれだけ多く答えられるかです。学生時代の試験のように全てを回答する必要はありませんが、その分答えられた量によって能力を測るということになるのです。

このため、適性検査では特に時間配分が重要になってきます。時間配分を考えるためにも、どの問題でどの程度の時間がかかるのかを理解しておく必要が出てきます。
何回も同じ問題を解いていくことで、自分の中でのそれぞれの問題への時間配分も、ある程度理解できるようになるでしょう。その中で、確実に答えられる問題に力を入れることになるはずです。

性格検査は素直に回答すると心得ておく

性格検査の対策としては、できるだけ素直に回答するということを心がけるようにしたいところです。実は、性格検査にはこれといった対策方法がないことがほとんどです。仮に企業の求める人材に見合うように意図的に回答した場合、かえって不自然になって採用されないということもあるのです。

そのため、できるだけ企業の求める人材に近くなるよう、自分の中で素直で、自然な回答をする以外に対策はないといってもいいでしょう。性格検査において自然に回答するためにも、自分自身が就職を目指す企業にどの程度適正があるかをしっかりと事前に分析した上で、その内容を反映させた回答をすることが大事です。まずは企業が、どのような人材を求めているかをしっかりと調べることから始めましょう。

適性試験の種類に合わせて事前の対策をしておこう

適性検査はよく使用されるものだけでも5種類ほど存在しており、それぞれに問題の傾向や難易度が違う部分があります。また企業や職種によっても、どの適性検査をおこなうか違ってくる場合がほとんどです。

そういった点を踏まえて、適性検査に臨む前にはどういった検査がおこなわれるのか、事前の準備と対策が特に重要になってくると覚えておきましょう。最近は問題をスマートフォンで解くことができるアプリも複数あり、自由にダウンロードできるようになっています。勉強の時間を確保するためにも、問題集だけでなくこういったアプリをうまく活用することも大事といえるでしょう。

自分の受けるであろう適性検査に合わせた対策をしっかり取っておくことで、選考への準備をするようにしておきましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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