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インターンに参加することで就活を効率的に進められる
不動産業界への就職を目指すなら、インターンに参加しておくのがおすすめです。インターンに参加することで業界への理解を深めることができ、就活をより効率的に進められるでしょう。
就活をする上では、いかに業界や企業についての理解を深められるかが重要です。不動産業界は学生ではなかなかかかわることのない分野であるため、インターンなどで知識を身につける必要があるといえます。
不動産業界にはどのような部門があるのか、いかなる仕事をしているのかなど、実務的なことを知るためにも、インターンへの参加はおすすめです。インターンに参加することでどのようなメリットがあるのかを知り、就活に役立てていきましょう。
不動産のインターンに参加するメリット
まずは不動産業界のインターンに参加することで、どのようなメリットが得られるのかを知っておきましょう。参加するメリットを把握しておくことで、モチベーションも高くなり、よりやる気を持って取り組みやすくなります。
また、どのようなメリットがあるのかを知っていると、成長にもつながりやすく、就活にも役立てやすいでしょう。いかなるプラスの要素がインターンにあるのかを知り、不動産業界のインターンではどのように成長できるのかを知っておくことが大切です。
インターンシップの必要性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
不動産業界について理解を深められる
そもそも就活生は不動産業界にかかわる機会が少ないため、どのような業界なのか詳細まで理解できている人は多くはありません。そのため、インターンに参加することで、業界についての理解が深められるのは大きなメリットです。
大学生で下宿をしている人なら、一人暮らしをするために不動産会社と契約して、賃貸物件に住んでいることもあるでしょう。このケースなら不動産業界との接点はありますが、賃貸業務は不動産業界のごく一部に過ぎません。
つまり、不動産業界には他にもさまざまな分野があり、インターンに参加することでこれらについても知れるのは大きな魅力です。普段かかわることの少ない分野だからこそ、インターンに参加して理解を深めておくことが大切といえます。
不動産業界のどの部門に惹かれるのか明確になる
不動産業界には幅広い分野があり、部門ごとに取り扱う業務や企業の特徴が大きく異なります。インターンに参加することで不動産業界の中でも、どの部門に惹かれるのか、自分の興味の方向性を把握できるのは大きなメリットです。
不動産業界を志望するなら、漠然と業界全体に興味を持つだけではなく、多岐にわたる部門の中で自分がもっとも惹かれるのはどの部門なのかを知っておく必要があります。企業ごとに特徴は違うため、複数社のインターンに参加することで、さまざまな部門についての理解が深められ、自分が目指したい分野がどこにあるのかを把握できるでしょう。
いわば不動産業界を志望する際の就活の軸をみつけることができるため、志望先の企業を絞り込みやすくなります。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人
不動産の仕事の種類
不動産業界には幅広い部門があり、それぞれで業務の内容が異なります。そのため、業界への理解を深めるには、どのような仕事があるのか、その種類を知っておくことが大切です。
仕事の種類を把握しておくことで、どの部門に強みを持つ不動産会社のインターンに参加するとよいのかが、判断しやすくなります。インターン先を決める際には、自分の興味がどこに向いているのかを把握しておくことが大切です。
仕事の種類やそれぞれの違いを知り、業界への理解をさらに深めていきましょう。
デベロッパー
不動産業界の中で、主に都市開発などの分野で活躍する会社がデベロッパーと呼ばれるものです。デベロッパーは不動産開発の事業を展開しており、都市の整備や再開発事業などを手掛けることが特徴です。
不動産会社といえば不動産の売買や賃貸などの業務をイメージする人もいますが、デベロッパーはこれらの業務を基本的にはおこなわないと考えましょう。すでに建設された住宅や土地の売買、賃貸をおこなうわけではなく、新たな土地や住宅の開発を通じて、都市開発をおこなうことがデベロッパーの大きな特徴です。
不動産業界の中でも特に規模の大きい事業に取り組んでおり、資金力が高く、大企業などが多いことも、デベロッパーならではの特徴といえるでしょう。
ゼネコン
不動産開発にかかわる仕事のうち、実際に工事や建設などを請け負う企業がゼネコンと呼ばれるものです。デベロッパーと同様に都市開発などを主な事業として展開していますが、開発の構想を練ることではなく、実際に工事を請け負う企業がゼネコンの特徴です。
つまり、デベロッパーが都市開発の計画を立て、それを実行に移すことがゼネコンの仕事と考えましょう。デベロッパーとゼネコンはセットになっているため、それぞれの違いを把握しておくことが大切です。
ゼネコンは工事や建設のすべてを請け負う企業であり、総合的な建設業者ともいえます。企業によって強みのある分野は異なりますが、不動産業界の中でも主に建設の部門を担う企業が、ゼネコンと考えてよいでしょう。
不動産仲介会社
主に仲介業務をおこない、仲介手数料によって利益を獲得している企業が不動産仲介会社です。仲介とは売主や買主、あるいは貸主と借主の仲介をおこない、不動産取引の仲立ちをする業務を指します。
不動産会社と聞いてイメージされやすい仕事であり、賃貸住宅に住んでいる人にとっては、身近な存在といえるでしょう。仲介の仕事は多岐にわたり、住宅の賃貸だけではなく、売買の仲立ちもおこないます。
また、土地の売買や賃貸なども手掛けており、不動産全般に対する仲介業務をおこなうことも理解しておきましょう。不動産会社によって得意分野は異なり、どの種類の仲介が得意かも企業によって違います。売買の仲介が得意な企業もあれば、賃貸の仲介に強みを持つ企業もあることは押さえておきましょう。
不動産販売代理会社
不動産業界の中で、特に販売に特化した企業が不動産販売代理会社です。自社で仕入れた不動産を第三者に売却することが主な業務であり、住宅や土地の販売をおこないます。仕入れの方法は企業によって異なり、例えば自社で購入した住宅や土地を売却することもあれば、自社取得した土地に住宅を建設して、販売することもあります。
不動産販売をするには、まず不動産の取得が必要であり、資金力のある企業が多いことも覚えておきましょう。そのため、大企業が多い傾向にあり、企業規模が大きいことも特徴のひとつです。
不動産を販売し、その対価を利益とするだけではなく、自社で仲介業務をおこなって仲介手数料を得ることもあります。そのため、販売の部門だけに留まらず、仲介の部門でも活躍する場合があります。
不動産コンサルタント
主に投資用の不動産を扱う企業が、不動産コンサルタントです。投資家に対してアドバイスや不動産の販売などをおこない、資産運用の手助けをすることが大きな特徴です。コンサルタントは幅広い業界にある仕事であり、これは不動産業界も例外ではないことは覚えておきましょう。
ターゲットは多岐にわたり、個人の投資家を対象にするだけではなく、法人を相手に仕事をすることもあります。不動産投資では大きなお金が動くため、基本的には富裕層、あるいは資金力のある法人に向けた仕事になることも覚えておきましょう。
住まいとしての不動産を提供するだけではなく、投資という側面で不動産を扱っている企業があることも、頭に入れておくべきポイントのひとつです。
不動産の業務内容
不動産業界への理解を深めるには、業界内ではどのような業務がおこなわれているのかを知っておくことも大切です。業務内容を把握しておくことで、実際に就職するとどのような仕事をするのか、それが自分に合っているのかなどが判断できます。
業界内でも部門による違いが大きい不動産業界だからこそ、業務内容を正しく把握しておくことは大切です。不動産業界の業務は大きく3つの種類にわけられるため、それぞれの違いを知っておきましょう。
開発
不動産開発は、主にデベロッパーやゼネコンなどがおこなう業務です。都市開発や再開発などを実施して、より住みやすく利便性の高いエリアを生み出すことが主な仕事であると考えましょう。
新興住宅地の開発や建設などがこれにあたり、多くの人が快適に暮らせるように土地や住宅の開発をおこなうことが仕事です。また、商業施設や鉄道沿線の開発などをおこなうこともあり、業務の範囲は住宅地の開発だけに留まりません。
エリア全体の総合的な開発をおこなうことが仕事であるため、事業規模は大きいと考えましょう。デベロッパーが都市開発の計画を立て、それをゼネコンが実施することで開発を進めていきます。大規模な開発だと関係する企業も多くなり、多数の企業と協力しながら都市開発や再開発をおこなうこともあるでしょう。
流通
すでにある土地や住宅、新たに建設された建物などを扱う業務が流通の仕事です。不動産の流通は仲介会社や販売代理会社がおこなう仕事であり、個人から法人まで幅広いターゲットを対象としています。仲介会社がおこなう流通としては、賃貸と売買の両方があります。
家を貸したい人と住みたい人をつなげる賃貸の仲介から、売りたい人と買いたい人のマッチングをおこなう売買の仲介まで、幅広い業務があると考えましょう。また、販売代理会社の場合は、家や土地などを買いたい人に自社で扱う物件を紹介して、市場への流通を図ります。
不動産を流通させることで市場は活性化し、経済の活発化や景気の上昇にも影響を与えることがあります。現在ある不動産を、個人や法人が活用できるように、賃貸や売買の仲立ちをすることが、流通にかかる主な業務です。
管理
主に賃貸物件の管理をおこなうことが、管理部門の主な業務です。不動産の管理会社とイメージするとわかりやすく、物件の管理はもちろん、入居者の募集や退去時の手続きなどにも対応します。賃貸物件を経営しているオーナーにとってはなじみ深い存在であると同時に、入居者と関係することも多いため、賃貸物件に住んでいる人にとっては身近な存在といえます。
管理といっても業務内容は多岐にわたり、住みやすい物件を維持するための補修や修繕から、入居者の募集活動や苦情への対応なども仕事のひとつです。管理業務をおこなう企業では、物件や入居者の管理のみをおこなう場合から、仲介業務をおこなうケースもあります。そのため、流通の分野とも密接にかかわることがある業務といえるでしょう。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人
不動産のインターンの種類
不動産業界のインターンには、短期と長期の2種類があります。それぞれで特徴が異なり、参加することで得られるものも違います。そのため、種類ごとの違いを知り、自分にはどちらが合っているのかを見極めることが大切です。
また、企業にとってどちらのスタイルを採用しているかも異なるため、志望先が決まっているなら短期と長期のどちらで実施されるのかも確認しておきましょう。インターンはただ参加するだけでなく、自分に合った内容で参加することが成長するための重要なポイントです。
短期インターン
最短1日から1週間程度でおこなわれるものが、短期インターンです。短期インターンは実施期間が短いため、時間的な拘束が少なく、気軽に参加しやすいことが魅力でしょう。実施期間の短さから実務を経験できない場合が多いものの、実践形式でのグループワークを経験できるため、疑似的に不動産業界の仕事を経験できます。
不動産業界ではどのような仕事をしているのか、その企業の事業はいかなるものなのかなど、基本的な知識を身につけたい人には特におすすめです。不動産業界を志望しているものの、興味のある分野や部門がわからない人は、複数社の短期インターンに参加するとよいでしょう。
グループワークだけではなく、企業で働く人との座談会が設けられていることもあり、業界についての基礎知識を身につけやすいです。
長期インターン
1ヶ月程度の期間をかけておこなわれるのが、長期インターンです。長期インターンは実施期間が長いことから、実務を経験できるケースが多いです。不動産業界では実際にどのような仕事をしているのか、業務に取り組みながら理解を深められるため、より専門的な知識を身につけたい人に向いているでしょう。
拘束時間が長くなることから、気軽には参加しづらいものの、明確に志望先や志望する分野、部門が決まっている人にはおすすめです。実務を経験することで、その企業や部門で自分がやりたい仕事ができるのかを判断できます。また、実際に働いている人とコミュニケーションを取りやすく、専門的な話を聞きやすいことも、長期インターンならではのメリットでしょう。
不動産のインターン選考対策ポイント
インターンは志望者全員が参加できるわけではなく、申し込みをし、選考を通過した人のみ参加できます。そのため、インターンに参加するには、選考の対策が必須といえるでしょう。
対策をせずに選考に臨んでしまうと、インターンに参加できず、業界への理解を深められないということもあります。選考の対策としては何をすべきなのかを知り、事前準備を徹底して、不動産業界のインターンに参加しましょう。
企業研究をおこなう
インターンに参加したいなら、志望先の企業についての理解を深めておくことが大切です。業界全体への知識を身につけることはもちろん、インターン先の企業がどのような事業をおこなっているのか、いかなる特徴があるのかは調べておきましょう。
不動産業界の部門や分野は幅広いため、企業研究をしておかなければ志望先への興味の高さを示すことは難しいです。企業はインターンを通じて就活生に業界や企業への理解を深めてほしい、自身の成長に役立ててほしいと考えています。
つまり、不動産業界や自社への興味があり、成長意欲の高い人を参加させたいと考えていることは覚えておきましょう。企業への理解度はそのまま志望度の高さと判断されるため、事前の企業研究は念入りにおこなう必要があります。
選考でよくある質問をされた場合の回答を考えておく
インターンの選考ではさまざまなことを聞かれ、その内容は企業によって異なります。しかし、志望動機や学生時代に力を入れたことなどは共通して聞かれやすいため、これらの回答を事前に考えておきましょう。
選考で頻出の質問を押さえておくことで、書類選考や面接も有利に進めやすくなり、高評価を得られる可能性も高くなります。また、不動産業界では好きな街やエリア、物件はあるかと聞かれることもあるため、これも考えておきましょう。
土地や住宅に興味があるか、どのような物件に興味を持っているかは、不動産業界ならではの質問といえます。何に興味を持っているのか、どのような点に魅力を感じるのかなど、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
声や態度でコミュニケーション能力の高さをアピールする
不動産業界での仕事は多岐にわたりますが、基本的には対人での仕事が多いです。そのため、コミュニケーション能力をアピールすることが大切であり、これを声や態度で示すことを心がけましょう。
背筋を伸ばして笑顔で面接に取り組み、大きくハキハキした声で受け答えをすると、コミュニケーション能力の高さはアピールしやすいです。例えばデベロッパーやゼネコンでは、都市開発のために多くの人とかかわることになり、コミュニケーション能力は必須です。
また、仲介や販売、投資などでも個人や法人とかかわりながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力は高いレベルが求められます。基本的には営業職や人とかかわる仕事が多い不動産業界だからこそ、対人スキルが重要視されることは覚えておきましょう。
コミュニケーション能力のPRポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
不動産のインターンに参加して就活を有利に進めよう
不動産業界を志望するなら、インターンに参加していかに業界への理解を深めるかが重要です。ひとくちに不動産業界といっても範囲は広く、企業によって得意とする分野や展開している事業は大きく異なります。
そのため、業界全体でどのような仕事があるのか、志望先の企業ではいかなる事業をおこなっているのかを知っておくことが、就活を有利に進めるためには重要です。業界や企業への理解を深めるには、インターンに参加してより専門性の高い知識や情報を仕入れておく必要があります。
インターンに参加することで得られるメリットは多く、インターンだからこそ身につけられる知識や情報もあります。不動産業界への就職を目指すなら、インターンには積極的に参加して、就活を有利に進めていきましょう。
不動産業界の志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。