業界研究

【コンサルの就活とは】仕事内容から選考対策まで幅広く紹介

コンサルは就活生から人気のある職業の1つ

就活生に人気のある職業として、コンサルがあげられます。コンサル業界への就職を目指すなら、業界や選考の特徴などを知っておくことが大切です。コンサルは対企業の職業であるため、就活生では馴染みがないことも少なくありません。

漠然としたイメージだけを持っている人が多いため、実際に就職しようと考えているなら、どのような仕事なのかを明確に知っておく必要があります。仕事や選考の詳細を把握していないと、就活で失敗したり、就職してから理想と現実のギャップを感じてしまうこともあります。就活の失敗や就職後に不満を抱えないためには、正しい知識を身につけておかなければなりません。コンサル業界についての理解を深め、就活を有利に進めていきましょう。

コンサルが就活生に人気な理由

そもそもなぜコンサルの仕事が就活生に人気なのか、その理由を知っておきましょう。人気であることにはさまざまな理由があり、これを把握しておくことは大切です。なぜコンサルの仕事が人気なのかを知っておくことで、業界についての基本的な理解が深められます。

いわば、就職するメリットを把握できるため、就活のモチベーションアップにもつながるでしょう。コンサルの仕事ならではの魅力を知ることが、業界への就職を目指す第一歩といえます。

他業界と比べて高収入

コンサルと他の業界を比較すると、コンサル業界のほうが平均的な年収は高い傾向にあります。コンサルの中でもどの分野の企業に就職するかによって年収は異なりますが、新卒でも500~600万円程度と、高水準の年収を目指せることも少なくありません。

これは仕事の量が多いことや、専門性の高さ、インセンティブ報酬を採用していることなどが理由です。コンサルの仕事は激務になることも多く、仕事量の多さからより高い給料を支払う企業は少なくありません。

また、専門性が高く、仕事の難易度も高いことから、給料水準はよいといえるでしょう。企業によっては仕事の成果に応じてインセンティブ報酬を支払うことも多く、勤続年数に関係なく、仕事で成果を出せると若いうちから高年収になることも多いです。

高いスキルを身につけられる

専門性の高い仕事をすることが多いコンサル業界では、仕事を通じてより高いスキルを身につけられることも多いです。コンサル業界で働くことで、大きく成長できることも、就活生に人気の理由でしょう。

コンサル業界にはさまざまな分野があり、どこで働くかによって求められる能力やスキルは異なります。しかし、基本的には企業などの経営改善を目指すためのアドバイスをすることが仕事であり、このためには各業界への専門知識が必要です。

つまり、仕事で活躍するには高い専門知識を身につける必要があり、これがスキルアップにつながる大きな理由です。また、企業経営に関する知識や経済全体についての理解なども深めやすい職業であり、社会人として必要なスキル全般を伸ばしやすい仕事ともいえるでしょう。

コンサルの仕事内容

コンサル業界への就職を目指すなら、どのような仕事があるのかを知っておくことが大切です。コンサル業界にはさまざまな種類の企業があり、それぞれで仕事の内容が異なります。企業などのアドバイザーとしての役割を担う点は共通していますが、どのようなサポートをおこなうのかは企業ごとに違います。

仕事内容を正しく把握しておくことで、コンサル業界の中でも自分にはどの特徴を持つ企業が合っているのかが判断しやすくなるでしょう。

総合系コンサル

企業の経営改善をおこなうことが、コンサルの主な仕事です。総合系のコンサルティングファームでは仕事内容は多岐にわたり、経営改善のためのすべての仕事をこなすとイメージするとよいでしょう。例えば、クライアント企業が抱える経営問題の洗い出しやそれを改善するためのプランの提示、さらには問題解決のためのプランの実行まで幅広い仕事をおこなうことが特徴です。

コンサル業界ではそれぞれのフェーズごとに専門のコンサル企業がありますが、総合系は1社ですべての業務をまかないます。そのため、企業規模の大きいものが多く、通称BIG4と呼ばれる企業が総合系コンサルとして活躍しています。1社であらゆる問題に取り組むことから、コンサル企業の中でも特に仕事の範囲が広い点が、総合系コンサルの大きな特徴です。

戦略系コンサル

企業が抱える経営問題を解決するための戦略を考えることが、戦略系コンサルの主な仕事です。コンサルティングの仕事と聞いてイメージされやすいものであり、クライアント企業が抱える経営問題の洗い出しから、問題解決のためのプランの提示までをおこないます。

主に企業戦略を考えることが仕事であり、売り上げアップのためのプランを考えるほか、新規事業展開のアドバイスや買収や合併などのプランを考えることもあります。基本的な業務は企業経営改善のための戦略の提示ですが、近年では提示したプランの実行までコンサル企業が担うことも少なくありません。

外部からのアドバイザーとしての立場だけではなく、企業内部に入り込み、直接的な問題解決に乗り出すこともあるでしょう。

シンクタンク系コンサル

コンサルの仕事は主に民間企業を対象としていますが、シンクタンク系のコンサルは対象がさらに幅広くなります。民間企業のサポートだけではなく、官公庁などのコンサルも対象となっており、公的な仕事を請け負うことも多いことが大きな特徴といえるでしょう。

基本的な仕事としては、市場調査やそれをもとにした経営改善プランの提示や実行であり、総合系コンサルに似た特徴を持ちます。いわば企業や官公庁などの団体の経営アドバイザーとしての役割を担うことが、シンクタンク系コンサルの特徴と考えてよいでしょう。

官公庁など公的な仕事も請け負うことから、知名度や信頼度の高い大企業が多く、コンサル業界の中でも大手と呼ばれている企業が、シンクタンク系には多いです。

IT系コンサル

IT技術やシステムの導入などを武器に、企業の経営改善や改革をおこなうことが、IT系コンサルの大きな特徴です。ITの技術はIT業界のみに留まらず、幅広い業界で必要とされています。

例えば、自社の業務効率化を上げるために新システムを導入しようと考えている企業があったとして、これに対するアドバイスをおこなうことが、IT系コンサルの仕事といえます。企業によっては自社独自の技術やシステムを持っていることもあり、これを導入することでクライアント企業の経営改善を目指すことも特徴です。

単に経営改善のアドバイスやプランの実行をおこなうだけではなく、ITの側面からこのサポートをおこなうことがIT系コンサルの仕事といえます。

組織人事系コンサル

クライアント企業が抱える経営問題を、人事の立場から解決を目指すことが、組織人事系コンサルの主な仕事です。企業が今後成長していくためには、どのような人事制度が必要なのか、いかなる人材を採用すべきかなど、人事に関する総合的なアドバイスをおこないます。

クライアント企業が採用している現行人事制度の見直しや新プランの提示から、実際に企業に入り込んで採用活動のサポートをおこなうこともあります。人材の確保や育成は企業の長期的な成長のためには欠かせないものであり、人と組織の変革を目指すことで、企業の成長を促すことが組織人事系コンサルの仕事といるでしょう。

人材の獲得や人事制度の改善だけに留まらず、人材流失のリスク回避を目指すことも、仕事に含まれます。

業務・業界特化系コンサル

特定の業務や業界に特化した知識を持つ専門家集団として活躍していることが、業務・業界特化系コンサルの大きな特徴です。業務・業界特化系コンサルでは、特定の分野の業務改善や経営課題の解決などを主な仕事としており、その範囲が限定的であることが他のコンサル企業との違いです。

例えば総合系コンサルでは、幅広い業界を対象に業務をおこないますが、業務・業界特化系コンサルの場合は特定の1分野のみのコンサルをおこなうことも少なくありません。つまり、各業界に対応できるオールラウンダーのコンサルタントではなく、特定分野に特化したスペシャリストとしてのコンサルタントが求められると考えましょう。

高い専門知識やスキルが必要であり、1つの強みに特化した仕事をおこなうことが、業務・業界特化系コンサルの大きな特徴です。

コンサルに向いている人の特徴3つ

コンサル業界への就職を目指すなら、どのような人がコンサルの仕事に向いているのか、その特徴を知っておくことが大切です。業界に向いた人の特徴を知ることで、自分がコンサル業界に適しているかどうかが判断しやすくなります。

また、もしその特徴を持っていないとしても、就職に向けてどのような能力を磨くべきなのかも知っておくことができます。高いスキルを求められるコンサル業界だからこそ、どのような人が向いているのかを知っておくことは重要です。

コミュニケーション能力がある

分野によって仕事の内容は異なるものの、対企業、対人コミュニケーションが必要である点は、コンサル業界全体で共通しています。ひとりですべてが完結する仕事ではなく、企業や担当者との交流を通じて問題の解決を目指す仕事であるため、コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。

単に人と問題なくコミュニケーションが取れるだけではなく、相手がなにを考えているのか、求めているのかを把握できる鋭い観察力が必要です。また、相手が求めていることを明確に把握し、それを解決するためのプランが提示できることも求められます。

いわば聞き上手と話し上手両方の性質を持っている必要があり、より高度なコミュニケーション能力を持っている人が、コンサル業界では求められているでしょう。

体力・忍耐力がある

仕事量が多く、激務となりやすいコンサル業界は、体力や忍耐力のある人に向いています。これらの能力がないと激務に耐えきれず、仕事を続けられない場合もあるため注意しなければなりません。

また、単に仕事量が多いだけではなく、コンサルの仕事自体が忍耐を求められる場合も多いことは理解しておきましょう。例えばクライアント企業の経営改善を目指す場合は、数日単位で成果が出るとは限らず、数ヶ月からケースによっては年単位で業務に取り組まなければならないこともあります。

つまり、プランを提示してすぐに結果を出せるわけではなく、時間をかけて1つの仕事の成功を目指すということも多いです。短期的な仕事だけではなく長期スパンで物事を考え、辛抱強く取り組める人にコンサルの仕事は向いているでしょう。

論理的な考え方ができる

クライアント企業が現在抱えている経営問題を洗い出し、それに対して適切なアドバイスをすることがコンサル業界の主な仕事です。そのため、問題はなにか、それを解決するためにはどのようなプランが必要なのかを、論理的に考えられる人が求められます。

経営改善のためのアイデアを豊富に出せることも大切ですが、さらに重要なのは論理的な思考によってより確実なプランを提示できることです。問題を抱えてしまった原因を推測し、それに対する改善案を提示しなければ、クライアントは納得しません。

論理的に考えることができ、より現実的な方法で問題解決を図れる人が、コンサルの仕事には向いているといえるでしょう。

コンサルで実施されやすい選考の様式とその対策

コンサル業界への就職を目指すなら、どのような選考が実施されるのかを把握しておきましょう。選考の様式を知っておくことで、よりスムーズに事前の対策がしやすくなり、内定をもらえる確率も高められます。

コンサル業界は特に選考の難易度が高く、事前の対策なしで内定をもらうのは非常に難しいです。難関企業が多いからこそ、選考の様式を正しく把握して、徹底した対策をおこなってから選考に臨むことが、就職するための確実な一歩といえるでしょう。

筆記試験

他の業界と同様に、コンサル業界でも筆記試験は出題されやすいです。筆記試験は基本的な学力を問うものであり、コンサル業界に関する知識だけではなく、基礎学力が正しく身についていることが求められます。

筆記試験の合格ラインは企業によって異なりますが、コンサル業界では合否のボーダーラインがより高く設定されていることも少なくありません。そのため、高得点を獲得しなければ、次の選考には進めないことは理解しておきましょう。

ひとくちに筆記試験といっても、出題の形式はさまざまであり、問題の傾向も様式によって異なります。コンサル業界で実施される筆記試験には、どのような種類があるのかも把握し、問題の様式に合わせた対策をしておくことも重要です。

玉手箱

幅広い業界で採用されている玉手箱というWebテストは、コンサル業界でも出題されることが多いです。玉手箱の難易度自体はそれほど高くありませんが、短時間で多くの問題を解答しなければなりません。

そのため、スピーディーかつ正確に解答することが求められます。事前の対策としては、何度も問題に取り組み、その様式に慣れておくことが大切です。玉手箱の問題は言語と計数の2つが基本となりますが、企業によっては英語の問題が出題されることもあります。

コンサル業界ではグローバルに活躍する企業も多いため、英語の問題が出題される可能性が高いことは覚えておきましょう。玉手箱は同じ形式で複数問出題されることが特徴であるため、問題の形式に慣れておくとより素早く解答しやすくなります。

SPI

筆記試験の中でもメジャーな種類として、SPIがあげられます。SPIはコンサル業界でも出題されやすいため、傾向と対策は把握しておきましょう。SPIは基本的に言語と非言語で構成されており、場合によっては英語の問題が出題されます。

いわば国語と数学、英語の3つの分野にわけられるため、それぞれの対策をしておくことが大切です。SPIは問題の難易度自体は、それほど高くありません。中学から高校程度の知識で解答できるものが多いですが、問題数は多いため注意が必要です。

つまり、短時間に大量の問題に解答する必要があり、事前対策ではいかに問題数をこなし、形式に慣れておくかが重要といえるでしょう。時間内に全問題を解答することが大切なため、1問に時間をかけすぎないことが重要です。

TG-WEB

筆記試験の中でも特に難易度が高いのは、TG-WEBという問題形式です。TG-WEBを採用するコンサル企業は多いため、就職を目指すならこの対策もしておきましょう。TG-WEBは玉手箱やSPIとは問題の傾向が大きく異なり、暗号の解読など論理的な思考を試すものも少なくありません。

そのため、事前対策としては、とにかく問題に慣れておくことが重要です。ネットでTG-WEBの問題を探して練習したり、問題集などを購入してやりこんでおいたりすることが対策としてはおすすめでしょう。

また、TG-WEBにもさまざまな種類があり、難関な問題が少数出題されるパターンから、中程度の難易度で多数の問題が出題されるケースもあります。どちらも時間内に素早く解答することが重要なため、何度も繰り返し練習して解答スピードを上げることが大切です。

フェルミ推定

論理的思考力が求められるコンサル業界では、フェルミ推定という特殊な問題が選考で出題されることもあります。フェルミ推定とは、実際に調査しなければ詳細な数値がわからない事柄を、わかっている数値を使って概算で答えを導くというものです。

例えば「あるテーマパークの1日平均入場者数を○人としたとき、△というアトラクションの1日平均利用者は何人か」というものです。これを導き出すには、現在わかっている数値を整理して、そこから論理的に推測していかなければなりません。

どの数値をいかに使うかを考える必要があり、実際に経験していないと評価を受けることは難しいでしょう。フェルミ推定は特に難関であるため、事前に問題集などで勉強しておくことが対策の近道です。

ケース面接

コンサル業界では通常の面接だけではなく、ケース面接という選考方式が採用されていることも多いです。ケース面接とは、仮定されたケースに対して回答するというものであり、架空の企業が抱える問題に対して、経営改善のプランを提示するなどが例としてあげられます。

いわばコンサルタントとしての能力や資質を問われるものであり、提示されたケースに対して、いかに論理的な回答でプランを提示できるかが求められます。ケース面接で高評価を得るには、問題を整理し解決のための具体的なプランを述べることが大切です。

どのような原因でそうなるのかを考え、解決策を提案できる論理的な思考力が必要であるため、実際にケース面接の例を知り練習しておくことが重要でしょう。

グループディスカッション

企業が提示する問題に対して、グループで議論をして解決策を導き出すという、グループディスカッションがおこなわれることも多いです。グループディスカッションでは、コンサルタントならではの問題が出題されることも多く、架空の企業が抱える経営問題をいかに解決するかを話し合うことも少なくありません。

ケース面接にも似ていますが、重要なのはひとりではなく、グループで話し合い、最終的な結論を出すということです。つまり、コンサルタントとして必要な問題解決能力や論理的な思考力はもちろん、コミュニケーション能力もチェックされています。

最終的な結論も重要ですが、そこに至るまでの過程もチェックされているため、他の人の意見を聞きながら、自分の意見を述べることを意識しましょう。

戦略系コンサルはインターンシップから内定を出すこともある

基本的には選考を通じて内定を出す企業が多いですが、戦略系コンサルではインターンシップが採用に直結していることも少なくありません。戦略系コンサルはインターンシップを実施しており、長期でおこない実務が経験できることも多いです。

実際にコンサルタントの仕事を経験する中で、活躍できるか資質があるかなどがチェックされており、それが採用の評価につながることもあるでしょう。能力が高いと判断されると、選考を受けずに内定がもらえることもあるため、参加するなら積極的に自分のスキルをアピールすることが重要です。

また、直接採用にはならなくても、インターンシップでの活躍が選考での評価にプラスされるケースが多いことは、頭に入れておきましょう。

コンサルに関する情報を知って就活に活かそう

就活生に人気のコンサル業界は、倍率が高いだけではなく、選考自体が難関な企業も多いです。そのため、就職難易度は非常に高く、内定をもらうには徹底した選考の対策が必要といえるでしょう。

コンサル業界に就職したいなら、まずは業界についての理解を深めることが大切です。コンサルではどのような仕事があるのか、いかなる選考様式があるのかは、把握しておかなければなりません。情報不足で選考に臨むと失敗しやすいため、事前の情報収集が重要であることは理解しておきましょう。

漠然としたイメージを持っているだけでは、コンサル業界に就職することは難しいです。業界や企業についての情報は念入りに集め、理解度を高めて就活に臨みましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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