履歴書
【履歴書の書き方完全ガイド】各項目の記入方法と基本のマナー
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選考突破には履歴書の基本の書き方を知っておくことが大切
就活の選考では面接がメインとなって実施されますが、これに挑戦するには書類選考を突破しなければなりません。書類選考は最初の関門であり、いかに評価される履歴書を提出できるかが、結果を左右するポイントとなります。
履歴書は作成方法にルールがあり、これが守れていないとマイナス評価の対象となるため注意が必要です。また、細かい書き方のポイントを知っておくことも大切であり、同じような内容でも、書き方ひとつで評価が大幅に変わることも少なくありません。
マナーを守って履歴書を作成し、採用担当者に好印象を与えましょう。最初の関門である書類選考をスムーズに突破するための、履歴書の書き方における基本的なマナーを紹介します。
以下の記事では、履歴書の種類について解説しています。
履歴書の各項目と書き方
履歴書にはさまざまな項目があり、これらは抜け漏れなく記載しなければなりません。各項目はただ埋めているならよいわけではなく、それぞれ書き方のポイントがあることは理解しておきましょう。
書き方を間違えてしまうと、マイナス評価につながってしまい、書類選考の時点で不合格となってしまうこともあります。各項目の正しい書き方の基本を知り、評価される履歴書を作成しましょう。
以下の記事では、履歴書用紙の選び方について解説しています。
氏名・連絡先欄
応募者の氏名や連絡先などの項目も、書き方には注意しなければなりません。この時点で間違いがあると、間違わずに書類を書くこともできないのかと評価が下がる恐れがあります。
氏名は自身の名前をフルネームで記載し、ふりがなをつけます。ふりがなは「ふりがな」と記載されているならひらがなで、「フリガナ」となっているならカタカナで書きましょう。連絡先は電話番号やメールアドレスを記載します。
電話番号は日中連絡がつきやすいものを選びましょう。基本的には個人の携帯電話の番号が望ましいです。メールアドレスは名前と数字を組み合わせて、シンプルかつ分かりやすいものがおすすめです。また、携帯キャリアのものよりGmailなどのフリーメールがよいでしょう。大学で使用しているメールアドレスを使っても構いません。
以下の記事では、履歴書の書き方について解説しています。
証明写真
履歴書に貼り付ける証明写真は、貼り付ける前に裏面に撮影日と氏名、大学名などを記載しておきましょう。これは万が一写真がはがれてしまった場合に、誰のものかわかるようにするためです。
また、証明写真は原則撮影から3ヶ月以内のものを使用することがルールであるため、撮影日も記載しておくことがおすすめです。証明写真は写真館やスピード写真などで撮影したものを使用します。
スマホなどで撮影することもできますが、映りや写真の材質などが悪印象を与えることがあるため、控えたほうが無難です。履歴書で使用する証明写真のサイズは4×3cmが基本であるため、大きさもあわせましょう。また、就活で使用する証明写真はスーツ着用となるため、私服での撮影はNGです。
以下の記事では、証明写真のデータ化について解説しています。
学歴・職歴欄
新卒の履歴書の学歴欄は、中学卒業後から記載するのが一般的です。詳細にルールが決められているわけではないため、高校入学または卒業から書き始めても問題ないとする企業が多いでしょう。また、学校名は正式名称で記載することがマナーです。高校は「高等学校」と記載するように注意しましょう。
大学は大学名と学部、学科名や専攻コースまで記載します。就活時はまだ大学を卒業していないため、最終学歴は「卒業見込み」と記載しておきましょう。
職歴欄は基本的には「なし」と書いて構いません。一度就職してから大学に入学した場合などは、職歴も書きましょう。学歴と職歴は、最後に「以上」と書いて締めくくります。
以下の記事では、履歴書の学歴欄の書き方について解説しています。
志望動機欄
志望動機欄では、なぜその企業を志望したのか、その理由や就職への熱意などをアピールします。最初に企業を志望した大前提となる理由を提示することが大切であり、結論ファーストでスタートすると考えましょう。
また、その企業だけではなく、業界を志望する理由も述べておくことが大切です。なぜその業界なのか、興味を持った理由やきっかけなどを述べます。企業を志望する理由は、他社との差別化を意識することが大切です。その企業を選んだ理由、他の企業ではだめな理由を記載することで、説得力が高まります。
最後に就職してどのように活躍したいのか、将来のビジョンや自身の採用メリットを提示して締めくくりましょう。
以下の記事では、志望動機の書き出しについて解説しています。
自己PR欄
自分の長所や強みをアピールする項目が自己PR欄ですが、何を題材にするかは慎重に決めなければなりません。自己PRは何でも好きにアピールしてよいわけではなく、その企業に評価される、自分の魅力を伝えることが大切です。
そのため、志望先が求める人材像は事前にチェックしておき、それに合う自身の魅力をアピールの題材としましょう。書き始めには結論を提示することが大切であり、自分の魅力はなにかを最初に簡潔に説明しましょう。
その後、アピールした能力や特徴を裏付ける根拠を述べていきます。いつその強みを発揮したのか、あるいは強みを身につけた過程などを書くことで、説得力のあるアピールができます。最後に自分の個性を活かして、企業でどのように活躍できるのか、仕事での再現性を提示して締めくくりましょう。
以下の記事は自己PRの作成方法について解説しています。
趣味・特技・資格・免許欄
履歴書には趣味や特技、資格や免許を書く項目もあります。趣味や特技は単語で記載せず、どのような取り組みをしたのか、それによっていかなる成長があったのかを短い文章でまとめましょう。また、仕事に直結しなくても構いませんが、ギャンブルや犯罪を想起させるものなど、ネガティブなイメージがあるものは避けることが大切です。
資格や免許欄の書き方はさまざまで、上から取得年月日が古い順に書く方法と、アピールしたいものから順に書く方法の2つがあります。どちらかというと、上から取得年月日が古い順に書くのが一般的といえるでしょう。
ただし、志望先で必要とされる資格や、仕事に直結する資格などがある場合は、一番上に記載してアピールしても構いません。
以下の記事では、履歴書の資格・免許欄の書き方について解説しています。
本人希望欄
本人希望欄には、志望先の企業に対する自身の要望を記載します。企業への要望を伝えるたえの項目ですが、内容によっては悪い印象を与えることがあるため注意しなければなりません。
健康上の都合や家庭の事情で転勤ができないなど、やむを得ない理由で要望を出さなければならない場合のみ使用すると考えましょう。その他の理由で記載すると、扱いづらいと判断され、マイナス評価につながることも少なくありません。
就活での本人希望記入欄は、「貴社規定に従います」と書くのが一般的です。「特になし」と書くと、仕事への意欲が低いと思われる可能性もあるため、「貴社規定に従います」で統一するのが無難でしょう。
以下の記事では、履歴書の本人希望欄について解説しています。
履歴書を書く際のマナー
履歴書を書く際にはさまざまなマナーがあるため、把握しておきましょう。マナーが守れていないと印象が悪くなることはもちろん、就活の準備ができていない、社会人としての自覚が足りないなどと判断されることもあります。
意欲が低いと思われて不合格になるケースもあるため、マナーはきちんと守らなければなりません。履歴書のマナーは細かい点までチェックされているため、細部まで油断せずに記入しましょう。
以下の記事は履歴書の書き方について解説しています。
投函した日か手渡しする当日の日付を書く
履歴書には日付を記載する部分があります。ここには作成日ではなく提出日を記載すると覚えておきましょう。履歴書の提出方法は企業によって違いますが、郵送の場合はポストに投函する日、手渡しの場合は渡す当日の日付を書くのが一般的です。
また、履歴書には年齢を書く項目がありますが、提出時に誕生日を迎えている場合はその時点での年齢を記載しておくことも覚えておきましょう。日付は細かいポイントですがチェックされており、西暦と和暦のどちらで書いているかも見られています。
西暦と和暦はどちらを使用しても構いませんが、履歴書全体で表記を合わせることが大切です。そのため、生年月日や学歴、資格の取得日や日付などは、すべて西暦か和暦のどちらかに統一しましょう。
以下の記事は、履歴書の書き方について解説しています。
文字は黒のボールペンで記入する
履歴書を書く際には、黒のボールペンを使用します。ボールペン以外の筆記用具は原則認められておらず、鉛筆やシャープペンシルで書いたものは受け付けてもらえないこともあるため注意が必要です。
鉛筆などは消すことができ、内容の改ざんが簡単にできてしまいます。そのため、簡単に変更ができないボールペンで記載する必要があり、摩擦で消せるタイプのボールペンも使用できないことは覚えておきましょう。
履歴書はフォーマルな書類であるため色は黒色のみ使用可能であり、ボールペンでも他の色を使うと印象が悪くなります。インクは水性ではなく、油性のものを使用しましょう。水性だと万が一水に濡れるとインクが滲んで読めなくなるリスクがあるため、油性を選ぶことが大切です。
以下の記事では、履歴書の書き方について解説しています。
書き間違えた場合は新しい履歴書に書き直す
履歴書を作成していて書き間違えた場合は、修正はせずに新しいものに書き直しましょう。間違った部分に二重線を引き、訂正印を押して修正するという方法もありますが、書き直したほうが印象はよいです。
修正の跡があると、書き直しの手間を省いていると判断する企業もあり、マイナス評価に繋がってしまいます。また、修正していると見栄えが悪くなることもあるため、書き直した方がよいといえます。
もし間違えてしまうかもしれないと不安なら、最初に薄く鉛筆で下書きをし、その後ボールペンで清書するのがおすすめです。下書きをする場合はインクが乾いてから消しゴムをかけ、下書きの跡が残らないようにしてから提出しましょう。
以下の記事は、履歴書での言葉遣いについて解説しています。
メールアドレスは就活用のものを用意する
履歴書に記載するメールアドレスは、日中素早く確認できて連絡が取りやすいものがよいといえます。プライベートのメールと区別するためにも、就活用のメールアドレスを用意しておくのがおすすめです。
普段使用しているメールアドレスは、フォーマルなシーンに適さないと判断されることもあり、履歴書にそのまま記載すると印象が悪くなることもあります。例えば、好きなバンドや恋人の名前、その他奇抜な文言が並んでいるようなメールアドレスは、印象が悪くなりやすいため注意が必要です。
就活で使用するなら、名前+数字のシンプルなメールアドレスが簡潔で分かりやすいでしょう。就活用のメールアドレスを作ることで、プライベートなメールと交ざらず、見落としが減らせる点もメリットといえます。
以下の記事では、メールアドレスの例について解説しています。
履歴書の提出の仕方とマナー
履歴書は書き方ではなく、提出の仕方にも気をつけなければなりません。内容は同じでも提出の仕方次第で印象が変わることもあり、これが評価を左右するというケースもあります。
また、提出方法のマナーが守れていないと、マイナス評価になる可能性もあるため、注意しなければなりません。少しでも好印象を与えるため、またマイナス評価を受けないためにも、提出の仕方ごとのマナーの違いも正しく把握しておきましょう。
以下の記事では、履歴書に書くメールアドレスについて解説しています。
郵送する場合
履歴書を郵送する場合は、角形2号サイズの白封筒を使用することが一般的です。このサイズはA4サイズの書類を折らずに入れられるため、きれいな状態で企業に届けられます。また、封筒は茶封筒でも可とする企業もありますが、白封筒を使ったほうが印象はよくなりやすいです。
ビジネスでは社内での私信や書類の受け渡しなどは茶封筒、取引先への書類の郵送などは白封筒でおこなわれているため、白封筒を使用したほうが無難といえます。封筒は宛先を間違いなく記載し、表面に赤枠で囲って「履歴書在中」と書いておきましょう。
また、履歴書だけではなく添え状も同封し、書類は透明のクリアファイルに入れてから封筒に入れます。これによって書類が折れるのを防ぎ、かつ雨などで汚れることを防止できます。
以下の記事では、履歴書の郵送方法について解説しています。
面接会場に持参する場合
企業によっては面接会場に履歴書を持参し、手渡しで提出する場合があります。手渡しの場合も履歴書は封筒に入れておき、提出を求められた際に封筒から出すようにしましょう。クリアファイルなどに入れて持ち運ぶことも可能ですが、封筒から出して渡したほうが、より丁寧な印象を与えられます。
また、封筒は綴じずに持参し、スムーズに取り出せるようにしておきましょう。企業によっては受付で提出することもありますが、この場合は封筒に入れたまま渡します。受付では封筒ごと、採用担当者には中身の履歴書のみ提出するという違いも覚えておくことが大切です。また、片手で渡すと失礼にあたるため、必ず両手で持ち、「よろしくお願いします」などの言葉を添えて提出しましょう。
以下の記事は、履歴書の封筒を手渡しする際のマナーについて解説しています。
履歴書はマナーを守って丁寧に作成しよう
最初の関門である書類選考を突破するには、履歴書の作成方法を正しく把握しておくことが大切です。履歴書の書き方には細かいポイントが多数あり、これが守れていないとマイナス評価になってしまいます。
ルールやマナーを守って作成できていないと、場合によってはその時点で不合格になってしまうこともあります。また、作成時だけではなく、提出方法も知っておくことが大切です。郵送で提出するのか、企業に持参して直接手渡しするのかでは、提出の仕方やマナーが異なります。
内容はよくても、提出方法で失敗すると、評価が下がるため注意しなければなりません。履歴書で高評価を受けて書類選考をスムーズに突破するためにも、ルールやマナーは細部までチェックし、正しく理解して就活に臨みましょう。
以下の記事は、履歴書を提出する際のマナーについて解説しています。