面接対策

【就活の面接練習の方法】気を付けるポイントとおすすめのやり方

面接練習は目的に合わせたやり方で取り組むことが大切

就活では面接が選考の中心になっており、内定を獲得するにはいかに面接で評価されるかが重要です。面接で高評価を獲得することは簡単ではなく、事前の対策なしでは失敗することも少なくありません。

そのため、少しでも合格率を上げるには、面接の練習をしておき、万全の対策を練ってから本番に臨むことが大切です。面接の練習方法はさまざまで、複数のやり方を試すことで、より合格率は高められます。

また、どのような方法があっているかは、その人によって異なります。そのため、方法ごとの特徴の違いを知り、自分にあった練習方法をみつけることも大切です。練習方法の種類や練習時のポイントなどを知り、自分に合ったやり方で万全の選考対策をしておきましょう。

以下の記事は、面接対策とよくある質問について解説しています。

面接練習をするメリット

そもそもなぜ面接の練習が必要か、この意味から理解しておきましょう。面接は練習をしていなければ受けられないというものではなく、まったく対策せずにぶっつけ本番で臨むことも可能です。

しかし、練習していなければ失敗することは多く、対策なしで臨んで内定を獲得できる人は、ごく少数に限られます。練習をすることには大きな意味があり、メリットも複数あるため、これを把握して、練習することがいかに大切かを知っておきましょう。

以下の記事では、面接の練習について詳しく解説しています。

本番の面接で緊張しても力を発揮できるようになる

面接は緊張度が高い場であり、普段は緊張しないという人でも、面接特有の雰囲気にのまれてしまうことも少なくありません。緊張してしまうと本当の実力が発揮できずに、面接官に自分のよさを伝えられないこともありますが、練習しておくことでより実力を発揮しやすくなります。

念入りに練習をしておくことで、自信を持つことができ、面接での緊張を和らげられることも多いです。また、仮に緊張していても、練習で覚えたことは頭に残っているため、質問にもスムーズに回答しやすいでしょう。まったく練習していないと、緊張によって頭が真っ白になることも少なくありません。練習を重ねることで、たとえ緊張しても実力を発揮しやすいことは、大きなメリットです。

客観的に自分の面接する姿を確認できる

就活をスムーズに進めるには、いかに自分を客観視するかが重要です。面接の練習をすることで、自分が面接をする姿を客観的にみることができ、これが失敗の回避や自身の成長につながることも少なくありません。

例えば誰かに面接官役をやってもらうなどの練習をすると、相手の目からみてどのように感じたか、フィードバックを受けられます。これによって自分がどのような態度、表情、言葉遣いで面接に臨んでいるかがわかり、よかった点と悪かった点の両方を知ることができます

実際の面接ではフィードバックはなく、悪い点があったとしても気づきません。これによって同じ失敗を繰り返してしまうことも多いです。面接の姿を客観視することで、失敗している点や自分のよさなどを、改めて認識できるでしょう。

面接練習の方法

実際に面接の練習をするためには、どのような方法があるのかを知っておきましょう。練習方法は多数ありますが、どのやり方が向いているかは人によって異なります。また、就活の進め方次第で、できる方法とできない方法が出てくることもあるため、この点も頭に入れておきましょう。

練習方法の種類を知り、その中から自分に合ったものをみつけて対策を進めましょう。

面接の模擬練習を友達や家族にみてもらう

友達や家族にお願いして面接官役をやってもらい、模擬練習をしてみるのはおすすめです。面接の練習は全体の流れや質問などを想定してイメージトレーニングをするだけではなく、模擬的にでも実際にやってみることが大切です。

頭で思い描くものと、実際に取り組んでみるのとでは、天と地ほどの差があるため、誰かに面接官役をお願いできるなら、その人と模擬練習をしてみましょう。また、模擬練習では相手に面接官役をやってもらうだけではなく、自分が面接官役になって、就活生役の人の面接をしてみるのもおすすめです。

面接官役をしてみることで、企業側の視点から就活生をみることができ、なにがチェックされているのか、評価されているのかなどが理解しやすくなります。

以下の記事では、模擬面接をおこなう方法について詳しく解説しています。

自分の受け答えする様子を撮影して見返す

自分ひとりで練習する場合は、実際の受け答えを想定し、声に出して練習するのがおすすめです。その際には、スマホやカメラなどで回答の様子を録画しておき、後で見返してみましょう。

録画したものを見返すことで、自分の姿を客観的に見つめ直すことができます。どのような点がよかったのか、また反省すべき点はどこかなどをみつけやすく、問題点の改善や強みのブラッシュアップに役立つでしょう。

録画をする際には、入室から退室まで、全体の流れを含めて撮影しておくのがおすすめです。部屋に入って着席してから質問に答え、終了して退室するまでの流れは、カメラを固定して撮影しておきましょう。全体の流れを見返すことで、面接中の自分の様子を詳細まで反省することができます。

以下の記事では、面接の準備について入退室のマナーを解説しています。

模擬面接シミュレーターを使う

マイナビの模擬面接シミュレーターを使うのも、事前練習としてはおすすめです。模擬面接シミュレーターは、パソコンやスマホで簡単に面接の練習ができ、実際の面接形式で取り組むことができます。

気軽に取り組みやすいことはもちろん、サイトへの無料会員登録などだけで利用できる場合が多く、コストがかからない点も魅力です。また、サービスによっては個人面接だけではなく、集団面接に対応しているなど、さまざまなシーンの面接練習ができることもあります。

面接官の目線から面接ができるモードを搭載しているシミュレーターもあり、さまざまな観点から就活の面接を見つめ直せる点は、シミュレーターを使うメリットです。

以下の記事では、場面別の面接質問対策について解説しています。

就活イベントに参加する

就活をサポートするために、学外ではさまざまなイベントが開催されています。就活イベントでは模擬面接が経験できたり、面接のノウハウを教えている講座が開設されていたりすることもあるため、これらに参加してみるのもおすすめです。

イベントによって内容は異なるものの、選考対策のための講座を実施していることは多く、面接練習は特に実施数が多い内容といえます。就活イベントを運営しているのは、コンサルタント経験のある人が多く、いわば就活のプロといえるでしょう。

単に練習ができるだけではなく、プロの目線からみてどのような点がよかったか、改善すべきかなど、フィードバックがもらえる点は魅力です。就活イベントは無料で参加できるものも多いため、イベント情報はこまめにチェックしておきましょう。

就活イベントについては、以下の記事も参考にしましょう。

キャリアセンターを活用する

大学のキャリアセンターでは、模擬面接が経験できます。模擬面接をしてもらうには事前の申し込みが必要ですが、無料で利用できるのは大きなメリットでしょう。また、面接官役となるのは、普段はあまり接することが少ないキャリアセンターの職員であり、面接本番のような緊張感を持ちやすいことも魅力です。

キャリアセンターの職員は、就活に長く携わっているため、就活に関する知識は豊富です。そのため、豊富な知識や経験によって、面接のフィードバックが受けられるため、これが就活成功に役立つことも多いでしょう。模擬面接は事前申し込みが必須であり、就活が本番化すると予約が埋まってしまうこともあります。そのため、申し込みは素早くおこない、混雑しないうちに予約を取っておきましょう。

以下の記事では、志望企業の見つけ方や改善策について解説しています。

ハローワークを利用する

新卒の就活では関係ないと思われがちなハローワークですが、実は選考の対策としておすすめの施設です。ハローワークでは模擬面接を受けることができ、これを利用することで面接の事前練習ができます。

模擬面接をするには、事前にハローワークにて申し込みが必要であり、模擬面接に向けたカウンセリングを受けておかなければなりません。事前カウンセリングには、志望企業の求人票や自身が作成した履歴書などが必要であるため、これらは忘れずに用意しておきましょう。

また、事前カウンセリングをした当日は模擬面接はできません。カウンセリング時に日時を決め、再度改めてハローワークに行って、模擬面接という流れになることも覚えておきましょう。

OB・OG訪問の機会にアドバイスをもらう

就活の事前対策として、業界や企業への理解を深めるためのOB・OG訪問があります。これをおこなう場合は、OB・OGに面接についてのアドバイスを受けるのがおすすめです。

就活をしていたときにはどのような点を意識していたか、気をつけていたかなどを聞いてみてもよいでしょう。OB・OG訪問の際にアドバイスをもらうなら、面接での頻出の質問を書き出し、それらに対する回答内容を紙にまとめてチェックしてもらうのがおすすめです。

回答内容の添削をしてもらうことで、よかった点や改善すべき点がみつけられます。特に年齢の近いOB・OGを訪問する際には、この機会に面接についての詳細なアドバイスをもらっておくとよいでしょう。

OB・OG訪問については、以下の記事を参考にしましょう。

志望企業以外の面接を実際に受けてみる

面接は事前の練習と本番では空気感が違い、念入りな練習をしていても失敗することはあります。面接対策としてもっともよいのは、実際の面接を経験してみることであり、志望先以外の選考で実践練習をしてみてもよいでしょう。

面接本番に取り組むことで、どのような流れ、形式で面接が進むのか、またいかなる質問をされるのかなどがわかります。面接官との接し方や答え方のポイントなども、経験を通じて詳細まで把握しやすい点は大きなメリットです。

また、本番を経験しておくことが慣れにつながり、緊張を緩和できることもあります。第一志望の企業の面接が初めての本番だと、雰囲気にのまれて失敗することもあるため、本番の空気に慣れる意味でも、志望先以外の選考にもチャレンジしておきましょう。

以下の記事では、面接の回答例とともに解説していますので、ぜひ参考にしてください。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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就活における面接の流れ

面接のスムーズな突破を目指すには、面接全体の流れを知っておくことも大切です。まずは面接当日、指定された時間に企業に向かいます。受付にて面接の予定があることを伝えると待合室に通されるため、そこで呼ばれるのを待ちます。

この際の様子も評価に含まれることは多いため、スマホを触ったり、他の人と話してうるさくしたりしないようにしましょう。自分の順番が来ると、待合室から面接を実施する部屋へと移動します。

入室の際にはノックとあいさつをし、その後部屋に入りましょう。簡単な自己紹介やあいさつをして着席し、そこから面接はスタートです。面接終了の合図でお礼を述べ、あいさつをして退室します。退室後も企業を出るまでみられていることが多いため、社内をうろうろせず、すぐに退社しましょう。

面接の流れについては、以下の記事も参考にしましょう。

面接練習で気を付けるポイント

面接を突破するには、ただ練習に取り組んでいるならよいわけではありません。少しでも合格率を上げるには、練習時から細部まで気を配り、ポイントを押さえて取り組むことが大切です。

面接の練習で気をつけたいポイントがいくつかあり、これが守れていないと本番でも成果を発揮できない可能性があります。効率的な練習をして、面接の合格率を少しでも高めるためにも、練習時に押さえておきたいポイントは細部まで理解しておきましょう。

面接練習で気を付けるべきポイントについては、以下の記事も参考にしてください。

面接でよくある質問を把握しておく

業界や企業によってどのようなことを聞かれるかは異なりますが、面接ではある程度質問の型は決まっています。業界や企業に関係なく聞かれやすい頻出の質問はあるため、これを中心に回答内容を考えて練習を進めておきましょう。

頻出の質問以外の対策ばかりしていると、肝心の部分でアピールができず、評価されない可能性が高いです。また、頻出の質問を正しく把握していないと、そもそもどのように練習してよいのかがわからないことも少なくありません

面接で聞かれやすい質問としては、自己紹介や自己PR、志望動機や長所・短所などがあげられます。他にも就職後にやりたい仕事、キャリアプラン、学生時代に力を入れたことなどは聞かれやすいため、これらは押さえておきましょう。

面接でよくある質問については、以下の記事も参考にしてください。

企業に与える印象にも気を配る

練習のうちから企業に与える印象を意識しておくことも大切です。自分を客観視することを癖づけておきましょう。面接は質疑応答の形式で進み、質問に対してどのような回答をしたかによって評価が決まります。

しかし、同じ回答内容でも答え方やその人の雰囲気などによっては、与えられる印象が異なることも少なくありません。つまり、少しでも高評価を受けるには、質問の対策をするだけではなく、アピールの中でいかにして好印象を与えるのかも考えておくことが大切です。

少しの意識で、企業に与えられる印象はがらりと変わります。自分がどのような印象を与えているかを意識して取り組み、好印象を与えるにはなにが必要なのかも考えておきましょう。

以下の記事では、好印象を与えるための話し方や姿勢について解説しています。

話し方・声の大きさ

回答内容はもちろん、話し方や声の大きさは相手に与える印象を大きく左右します。例えば間延びした話し方や、舌足らずな話し方をしていると、だらしない、幼いなどの印象を与えてしまうことも少なくありません。

これらがマイナス評価につながることもあるため、聞き取りやすいようにハキハキ話すことを心がけましょう。また、声の大きさも重要であり、聞こえやすさを重視して、大きな声で話しましょう。

小さい声でぼそぼそと話してしまうと、暗い印象を与えてしまう可能性があります。また、声のトーンも重要であり、好印象を与えるには少し高めのトーンを意識するとよいでしょう。トーンが高いと声も通りやすくなり、声を張らなくても相手は聞き取りやすくなります。

以下の記事では、面接での話し方のコツについて解説しています。

表情

表情も印象を左右する重要なポイントであり、面接では常に笑顔を心がけることが大切です。表情が硬いと無愛想にみえたり、暗い印象を与えてしまったりして、評価を下げられる場合があります。

笑顔を意識して臨むことで、明るい印象を与えることができ、これが評価につながることも少なくありません。面接では一緒に働きたいと思えるかも評価の基準としており、明るくハツラツとしているほうがより好印象を与えられます

面接では緊張によって表情が固まりやすいことも多く、笑顔を忘れることも少なくありません。そのため、練習のうちから表情は意識しておき、本番でも笑顔で臨めるように、トレーニングをしておきましょう。

以下の記事では、面接で上手く話すためのコツについて解説しています。

身だしなみ

見た目の印象も評価を左右するポイントであり、身だしなみはきちんと整えておかなければなりません。事前練習では服装などは気にする必要はありませんが、より本番に近い環境で取り組みたいなら、スーツを着用し、身だしなみもきちんと整えたほうがよいでしょう。

特に本番前の最終練習などは、できる限り本番に近い条件でおこなうのがおすすめです。身だしなみは全身をチェックし、スーツやシャツに汚れやしわはないか、ネクタイが曲がっていないか、カバンや靴はスーツに合っているかなどを確認しましょう

また、髪色や髪型が社会人にふさわしいものか、時計やベルトなどの小物もフォーマルといえるかなど、細かい点までチェックが必要な点は覚えておくことが大切です。

身だしなみについては、以下の記事も参考にしてみてください。

本番のつもりで緊張感をもって取り組む

事前の練習で最大の効果を得るには、本番の気持ちで真剣に取り組むことが大切です。練習だからといって手を抜いてしまうと、得られる効果は少なくなり、十分な対策ができないまま本番を迎えてしまう可能性もあります。

面接は練習と本番では雰囲気が大きく異なり、緊張度もまったく違います。そのため、本番に近い環境で練習していないと、特有の緊張感にのまれてしまい、実力を発揮できずに失敗するケースもあるため注意が必要です

いかに本番の雰囲気に慣れるかが重要であるため、練習でも緊張感は持っておき、一回ずつ真剣に取り組むことが重要です。

回答を丸暗記するのではなく会話を意識する

面接の練習としては、頻出の質問の回答例を考えておき、スムーズに答えられるようにするというものがあげられます。回答内容を考え、頭に入れておくことは大切ですが、これを丸暗記することは避けましょう。

面接は用意してきた答えをスムーズに伝えることが求められているわけではなく、コミュニケーションを通じて就活生を知ることが最大の目的です。そのため、丸暗記した内容を伝えると、個性やコミュニケーション能力がアピールできず、評価を下げられる可能性があります。

丸暗記したものを演説のように伝えるよりも、会話を意識してアピールしたほうが、評価はされやすいです。練習のうちから面接官役の人とは会話をすることを意識し、自然なコミュニケーションの中で自分の魅力を伝えるトレーニングをしておきましょう。

以下の記事では、面接で暗記がNGな理由について詳しく解説しています。

就活の面接は練習を徹底して合格率を上げよう

就活の面接は対策なしで合格できるほど、簡単なものではありません。面接は一筋縄ではいかない難しさがあるからこそ、少しでも合格率を上げるには、事前の対策を念入りにおこなうことが大切です。

面接は自分でも練習することができ、模擬面接をするほか、さまざまな人にアドバイスをもらったり、練習の様子を撮影するなどの方法も有効です。練習方法は多数あるからこそ、なにが自分に合っているかを考え、最適なやり方をみつけることが大切といえます

事前練習を徹底することで、面接本番でも実力を発揮しやすくなり、評価される可能性も高くなります。高評価を得て面接をスムーズに突破するためにも、事前の練習は徹底的におこないましょう。

面接が苦手な就活生は、以下の記事も参考にしてみましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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