志望動機

面接官に伝わる志望動機の例10選|伝え方を知って内定に近づこう

志望動機の伝え方を知って内定に近づこう

就職活動を進める中で、面接を受けない人はいないでしょう。そして面接では面接官に志望動機を質問されることが多いです。

しかし、下のように不安な方は多いでしょう。
「面接で失敗したくない」
「例を参考に志望動機を作成したい」
「例と自分の志望動機を比べ、志望動機をよりよくしたい」
「面接で志望動機を聞かれた時の答え方を知りたい」

そこでこの記事では「企業は志望動機の何を見ているのか」や「志望動機作成のポイントと例文」から「志望動機が思い浮かばないときの対処法」まで詳しく解説しています。

そもそも企業が就活生に対して志望動機を聞く主な目的は「就活生の自社に対する志望度を確認するため」です。

新卒採用は中途採用と比較すると、求職者の能力がわかりづらいです。というのも、中途採用の場合には前職や会得しているスキルなどから能力を測ることができます。しかし新卒採用の場合、仕事経験がないことが多いため能力を測ることが難しいのです。

このような事情から、新卒では能力ではなく「仕事に対する意欲」を重要視する傾向があります。そして仕事に対する意欲は志望度で測ることができます。

そのため志望動機は就活において合否を左右する重要な項目です。そして面接官に志望動機が十分に伝わらなければ、採用される可能性は低くなるでしょう。

是非この記事を参考に伝わる志望動機を作成して、内定に近づけるよう準備を進めましょう。

企業が志望動機を聞く理由

先にもお伝えしましたが、企業が就活生に対して志望動機を聞く主な目的は「就活生の自社に対する志望度を確認するため」です。

しかし企業が就活生に対して志望動機を聞く理由は他にもあります。そしてそのすべてを理解しておくことが大切です。なぜなら魅力的な志望動機を作成するためには、なぜ面接官が志望動機を聞くのかを理解しておくことが必要だからです。

企業が志望動機を聞く理由を知ることで、アピールすべきことや、伝えるべきことが明確になります。そして企業が知りたい項目を網羅した志望動機は、面接官に伝わる魅力的な志望動機になるでしょう。

面接官が志望動機を聞く理由を理解して、面接を突破できるよう対策をしておきましょう。それでは実際に、面接官が志望動機を聞く理由を詳しく解説していきます。

1.志望度が高いか

面接官が志望動機を聞く理由の1つ目は「志望度が高いか」を知りたいからです。企業が志望度を知りたい理由は、内定を出すかどうかを判断する・早期退職リスクへの対策が挙げられます。

今回は内定を出すかどうかを判断するために、志望度を聞く場合について解説します。そもそも企業は就活生に内定を出すまでに、採用に膨大な時間と費用をかけています。

例えば、説明会を開催するために会場の手配を行うことや・ナビサイトに自社情報を掲載するための広告費用などが挙げられます。このように企業は採用活動に対して多くの人手と費用をかけているのです。

加えて多くの企業は、技術職5名など採用目標人数が決まっています。そのため内定を出した就活生に辞退されてしまうと、目標人数を採用するために説明会の日程を追加するなど、採用活動を仕切りなおす必要があるのです。

これは企業にとって再び時間と費用を使うことになります。したがって企業は、内定を辞退されることはできる限り避け、辞退される可能性が低い就活生に内定を出したいと考えています。

ではどうやって、内定を辞退する可能性が高いか・低いかを判断しているのでしょうか。それは就活生の志望度です。「志望度が高い」は言い換えると、入社意欲が高いということです。入社意欲が高ければ当然内定を辞退する可能性は低いでしょう。

このように内定を辞退されることはできる限り避け、辞退される可能性が低い就活生に内定を出すために、就活生に志望度を聞いているのです。

2.社風と合っているか

面接官が志望動機を聞く理由の2つ目は「社風と合っているかを知りたい」からです。企業は入社後のミスマッチを起こさないためにも、直接応募者と会って、入社後を想定しながら面接をしています。

ミスマッチが起きてしまうと、早期退職やモチベーションの低下により、企業としての生産性が低下する可能性があります。そのため社風とあっているかを志望動機から判断します。

例えば、社風が「堅実さ」という企業の場合、「一つの物事をコツコツとこなす人」が求める人材の一つとして考えられます。しかし志望動機が「チーム内でも切磋琢磨し、新しい技術や手法を取り入れながらどんどんチャレンジしていきたい」という内容では、実際の社風と学生の考え方にズレが生じてしまいます。

その場合「前向きな考え方は素晴らしいが、入社してから職場の雰囲気になじめるか不安である」と面接官が感じる可能性が高いです。

社風は、実際に入社してみないと分かりにくい部分ではあります。社風や社内の雰囲気、従業員の様子は、企業のHPや求人原稿、新卒採用ページに紹介してあることが多いので、あらかじめ確認しておきましょう。

3.人柄や考え方

面接官が志望動機を聞く理由の3つ目は「人柄や考え方を知りたい」からです。これは上と同様に、入社後のミスマッチを防ぐために聞いています。ミスマッチが起きてしまうと、早期退職やモチベーションの低下により、企業としての生産性が低下する可能性があります。

これを防ぐために志望動機を聞き、就活生の人柄や考え方が、会社と似通っているかを知りたいのです。

人柄や考え方を伝えるためには志望動機に具体的なエピソードを交えることが効果的です。つまり個人的な体験に基づく志望動機を伝えることが大切です。下の例文を参考に具体的なエピソードを交えた志望動機を作成してみてください。

個人の体験に基づく志望動機例

私は和食を世界に浸透させていきたいと思っています。特に“刺身”は日本が世界に誇る食文化で、小さい頃に家族で食べた味はいまでも忘れることができません。日本の食習慣の素晴らしさを、改めて世界中の人に理解してもらいたいと思い応募させていただきました。

面接での志望動機の聞かれ方リスト

面接での志望動機の聞かれ方は「志望動機を教えてください」だけではありません。企業によっては、志望動機を直接的に質問しない場合もあります。

そこで面接での志望動機の聞かれ方と関連する質問をリストでご紹介しています。どれも面接で聞かれることが多い質問です。あらかじめ解答を考えて、対策を講じておきましょう。

・志望動機を教えてください
・成し遂げたいことはなんですか?
・あなたの企業選びの軸はなんですか?
・他に受けている業界と他業界ではダメな理由を教えてください。
・弊社で具体的に取り組みたい仕事を教えてください。
・業界内でも弊社を志望する理由を教えてください。

志望動機作成の3つポイント

ここからは面接官に伝わる志望動機を作成するためのポイントを解説していきます。志望動機はこの3点を抑えることで説得力が増し、面接官の伝わりやすくなります。是非参考に志望動機を作成してみてください。

1.業界を選んだ理由を伝える

志望動機では、まずは業界を志望した理由を明らかにすることが大切です。業界を選んだ理由を伝えることで、志望動機の説得力が増すからです。

説得力のある志望動機は面接官の印象に残りやすいほか、入社意欲も伝えられるでしょう。志望動機ではまず業界を志望した理由を明らかにしましょう。

「業界を選んだ理由」を伝えるおすすめの方法は、個人的な体験に基づく理由を伝えることです。

過去の経験とリンクする内容なら、志望度の高さも裏付けやすくアピールにも信憑性が出ます。業界を目指す理由は志望動機のベースとなるため、最初に提示するようにしましょう。

2.その企業でなければいけない理由を伝える

業界を志望する理由だけではなく、その企業を志望する理由も当然伝えなければなりません。そこで大切なのが、「その企業でなければならない理由」を提示することです。

その企業でなければならない理由を提示する理由は、業界を選んだ理由と同様に志望動機の説得力が増すからです。説得力のある志望動機は面接官の印象に残りやすいほか、入社意欲も伝えられるでしょう。

志望動機では業界を志望した理由の次に、その企業でなければならない理由を明らかにしましょう。

企業ごとに仕事は少しずつ違うものの、同じ業界にいる場合は、大枠で見ると共通点が多い場合もあります。例えばメーカーを志望して「モノづくりがしたい」という理由を挙げても、これは業界全体を志望する理由にはなりますが、企業を志望する理由にはなりません。

例にそって考えるなら、モノづくりでも何を作りたいのか、なぜそれを作りたいのかを明らかにすることが大切です。その企業ならではの特徴や魅力を踏まえて伝えることが一番の差別化に繋がるため、このためにも企業研究は必須といえるでしょう。

3.入社後のなりたい姿を伝える

志望動機は企業に就職したい気持ちを述べるだけではなく、「就職後どのように働きたいのか」も伝えなければなりません。企業が学生に求めているのは将来性であり、仕事へのやる気や成長性の高さをチェックしています。

同じ志望動機を述べていた場合でも、一方は就職をゴールと考え、もう一方はその先の目標達成にゴールがあると設定しているなら、評価されるのは後者です。

仕事をする上でのモチベーションは非常に大切であり、成長力を重視されているからこそ、やる気を明確にアピールした方が良いのです。就職後どのような仕事がしたいのか、自分の何を活かし、どのように活躍したいのかを伝えることで、より高評価は獲得しやすくなります。

志望動機の例文14選

それでは、面接の志望動機例文をご紹介します。ここに記載した例文を参考に、自身の志望動機と照らし合わせながら読み進めてみてください。

自信がない部分や、表現に不安のある部分などは、例文を参考にしながら改善すると良いでしょう。

また志望動機を考えられない、ペンが進まないという経験は誰しもがすることです。もし志望動機に困った場合は、その企業や業界の好きなところを書き出し、なぜ自分はこの企業に惹かれたのかをもう一度見直してください。

自然と企業の魅力や競合他社のことまで考察できるようになり、比較することで頭の中が整理されます。是非例文を参考に面接官に伝わる志望動機を作成してみてください。

OK例

・IT企業の志望動機

私は日本初の○○開発事業に携わりたく、御社に入社したいと考えております。学生時代、プログラミングに興味があり、情報処理部に4年間所属していました。

情報処理部では毎日3時間、パソコンのソフトの使い方やJavaやC++などのプログラミングなどを学びました。資格では、Javaプログラミング能力認定試験1級や、○○試験、基本情報技術者などを取得できました。資格を取得するために、家でも毎日2時間の勉強に励みました。それからこの資格を活かしてIT企業に携わりたいと考えるようになりました。

私は部活動で得た知識を活かして、IT企業の中でも御社の○○開発事業という日本初のプロジェクトに携わりたいと考え、志望いたしました。御社では、どのような仕事も一生懸命取り組み、プログラミングのスキルを高めていきたいと考えています。

この例文は「私は日本初の○○開発事業に携わりたく」と具体的な事業を伝えています。これは企業研究が進んでいることや、志望動機が具体的なため説得力のある志望動機と言えます。

また「Javaプログラミング能力認定試験1級や、○○試験」など入社に向けて努力していることも具体的な資格名とともに伝えられています。入社のために、資格を取得していることは入社意欲が高いという印象を面接官に与えられます。

・介護業界

私は介護業界の中でも、御社の「利用者第一」の理念に共感し、御社を志望いたします。中学2年生の時、祖母が病気で入院したことがきっかけで「介護に携わりたい」と思うようになりました。

高校は福祉系の学科に在学し、介護の仕方や施設での実習、介護福祉士の資格取得などをおこないました。私は2か月間、御社で介護実習をさせていただいたことがあります。実習を通して、御社の設備や○○事業に魅力を感じました。

介護福祉士の資格や実習の経験を活かして、御社の利用者様のサポートをしていきたいと思い志望いたしました。介護業界の中でも、ここにしかない最新の設備や○○という事業に携わりサポートしたいです。御社では、常に利用者様の気持ちを考えて、どのような仕事も自分から行動していきたいと考えています。

この例文は介護業界志望する理由を、自身の経験を交えて具体的に伝えられています。自身の経験を交えた志望動機は、説得力があるため面接官からの印象も良いでしょう。

・プログラマー

より高いレベルでプログラミングスキルを活かしたいと考え、御社を志願いたしました。

私はシステムエンジニア学科に所属しており、プログラミングの勉強をしております。そこでプログラムを組み立てる楽しさを知り、システム関係の仕事がしたいと思ったのが志望のきっかけです。

御社は、幅広く多くのコンテンツを扱っており、高度なスキルを持ち合わせている人材が求められる御社で、私が今まで培ってきたプログラミングスキルを活かしつつ成長したいと考えております。

高校時代は商業科に所属してたため、ユーザーのニーズを掴むことには自信があります。入社後は、ニーズに合ったサービスを提供し続けることで貢献していきたいです。

この例文は志望動機に一貫性があるため良いでしょう。大学でシステムエンジニア学科に所属しているということは、大学受験の学校選びの時点でプログラマーを志望していた可能性が高いです。

そして実際、プログラマーを軸として就職活動を進めている点で志望動機に一貫性があると言えます。

・サービス業

子どもたちに笑顔を届ける仕事がしたいと考え、御社を志望いたしました。
幼いころ、御社のテーマパークを訪れたことがあります。迷子になった私を、スタッフの方が明るく元気づけてくれました。アトラクションやショーにも感動し、あの日の出来事は私の家族にとってかけがえのない思い出となりました。
御社は、数あるテーマパークのなかでも、子ども向けのサービスが充実しています。そのうえ、大人数体制による安全管理がおこなわれているため、親が安心して子どもを遊ばせることのできるテーマパークです。私も御社で働くことで、家族にとって大切な思い出を作る手助けがしたいと考えております。
イベントスタッフのアルバイトをしていた経験から、大人数を誘導することが得意です。また、ハプニング時への臨機応変な対応力も鍛えられました。これらの強みを活かして、御社でテーマパークの運営に貢献していきたいです。

この例文はサービス業を志望する理由を、自身の経験を交えて具体的に伝えられています。自身の経験を交えた志望動機は、説得力があるため面接官からの印象も良いでしょう。

・住宅メーカーの営業

私は御社の営業職として活躍し、より多くの人に素晴らしい住宅を提供したいと考えています。私は小さい頃団地に住んでおり、小学校の友人が暮らす一軒家に強い憧れがありました。そこから住宅というものに興味を持つようになり、将来は家に関わる仕事をしたいと考えるようになりました。

家に関わる仕事はさまざまありますが、私は御社が提案する生活空間のプロデュースに重きを置いた住宅販売に惹かれました。家そのものも大切ですが、何よりもそこでの生活が大切であると私は考えます。御社の考える家とよりよい生活空間の提供を通してさまざまな人の生活を作り出し、多くの人を幸せにしたいと考え、御社の営業職を志望しました。

この例文も住宅メーカーの営業に志望する理由を、自身の経験を交えて具体的に伝えられています。「企業が志望動機を聞く理由」でもお伝えしましたが、面接官が志望動機を聞く理由は「人柄や考え方を知りたい」からです。

そして自身の経験を交えた志望動機は、人柄や考え方が如実に現れています。さらに説得力があるため面接官からの印象も良いでしょう。

・医療事務職

私は、患者の不安を拭い安心して診察を受けられるような心のサポートをしたく、御社を志望いたしました。私は幼い頃体が弱く、よく病院に通っていました。病院が怖い私は名前が呼ばれても動こうとせず、先生の手を煩わす子どもでした。しかし、私がどんなに騒いでも、受付のスタッフはいつも笑顔で「大丈夫」と手を握ってくれていました。私は何度あの優しい声に救われたか、今でも計り知れません。

御社はお年寄りから子供まで、幅広い年齢の患者を診察していると伺っております。私も医療事務員として、御社に来てくれる患者の不安を拭い、心のサポートをしたいと思っております。

この例文も医療事務職を志望する理由を、自身の経験を交えて具体的に伝えられています。自身の経験を交えた志望動機は、説得力があるため面接官からの印象も良いでしょう。

また「志望動機作成の3つポイント」でもお伝えしましたが、志望動機では入社後のなりたい姿を伝えることが重要です。

そしてこの例文では「私も医療事務員として、御社に来てくれる患者の不安を拭い、心のサポートをしたいと思っております。」と伝えているため良い例文と言えるでしょう。

・企画職の志望動機

私は生産者が主体となった青果市場の実現を目指し、御社への入社を志望しました。現在、生産者の多くは農協や卸売業者などを通して、野菜や果物などを出荷するのが当たり前として受け入れています。

しかし、市場での取引はもっと自由に行われても良いのではないか、と私は考えています。御社の運営する○○という店舗では、生産者が農作物を直接店舗に卸し、価格も生産者自身が決めていると知り、私は深い感銘を受けました。

このような形態の店舗をもっと増やすためには、運営システムを効率化すると同時に、生産者との交渉などもどんどん行っていく必要があるでしょう。私は、○○企画部にて、そんな生産者と御社とを繋ぐ架け橋になりたいと考えています。

この例文では企業研究が進んでいることを伝えられています。企業研究を進め、その企業でなければならない理由を明確に伝えられているため、良い例文と言えるでしょう。

特に業界の課題を端的に伝え、その課題に対して企業が取っている対策に感銘を受けたと伝えている点は良いと言えるでしょう。

・医療メーカー業の志望動機

私は医療の現場を支える一員になりたいと思い、御社を志望しました。私は幼い頃、○○のために大きな手術を受けたことがあります。残念ながらその頃の記憶はほとんどないのですが、両親から「内視鏡手術だったからリスクも少なく、傷跡も目立たずにすんだ」と聞かされてきました。その影響で、医療機器の進歩に貢献できる仕事がしたいと考えるようになりました。

御社では○○や△△といった機器を開発するにあたって、いくつもの特許を取得しており、シェア率や利益よりも品質や機器としての使い勝手を追求する姿勢に強く惹かれました。ぜひとも、御社の開発部門で医療機器の開発に携わり、一人でも多くの医師や患者の手助けになりたいと考えております。

この例文は医療メーカーを志望する理由を、自身の経験を交えて具体的に伝えられています。自身の経験を交えた志望動機は、説得力があるため面接官からの印象も良いでしょう。

・インフラ関連企業の志望動機

私は多くの人の生活を支えるインフラ関係の仕事に携わりたいと考えています。私は熊本地震の際に被災し、ガスも電気も水道も通らない不便さを痛感しました。それまでは、ガスも電気も水道も「使えるのが当たり前」だと感じていたのですが、それはインフラ関係の企業の方々が日々努力を重ねた上でのものだと、考えを改めました。

震災の折、御社はどこよりも早くに電力供給車を熊本県へ派遣してくださいました。それは、○○の責任者による柔軟かつ迅速な判断による対応だったと知り、その柔軟さこそが生活を支えるインフラ関係業務には必要不可欠なのだと感じました。

私は、そんな御社こそが、今後の生活を支えていける企業だと確信しております。その一員として、多くの人の「当たり前の生活」を守っていきたいと考えています。

この例文もインフラ関連企業を志望する理由を、自身の経験を交えて具体的に伝えられています。自身の経験を交えた志望動機は、説得力があるため面接官からの印象も良いでしょう。

NG例

ここからは志望動機のNG例をご紹介していきます。OK例のみならずNG例を確認しておくことで、やりがちなミスや自分では気づかなかったミスに気づくことができるでしょう。OK例文と併せて確認してみてください。

・教育事業の志望動機(説得力がないためNG)

私が御社を志望した理由は、もともと教育事業に携わりたい夢があり、御社の教育サポート事業に興味を感じたからです。オンラインで資格取得ができるサービスを展開している御社では、遠隔から顧客をサポートしているサービス事業も2年前に展開されていて、今では顧客満足度第一位の資格取得サービスを運営されています。資格ビジネスに将来性を感じ、私も教育体制に携わりたいと思いました。

「事業に興味がある」「将来性に惹かれた」と伝える内容ですが、応募しているのですから興味を持っていることが前提です。事業に興味があるから応募してみたというのが志望したきっかけであれば、せっかく事業においてやりたいことを明確にしても、説得力のない文章になってしまいます。

過去の経験からなぜ教育事業に携わりたいのかを志望動機に盛り込むとよいでしょう。

・営業事務職の志望動機(志望動機がNG)

私が御社を志望した理由は、研修が充実しており、教育体制がしっかりしているため、成長できると思ったからです。営業事務は未経験ではありますが、研修を通して誰よりも勉強し、早く一人前になりたいです。私は人をサポートすることが好きです。なので会社をサポートする縁の下の力持ちになれる営業事務を志望しました。

「研修が充実している」「教育体制がしっかりしている」とありますが、会社は学校のように科目ごとに仕事を教えるわけではありません。あくまでも業務や業界の勉強のために特別な勉強時間を設け、万全に仕事をスタートしてもらうための研修です。

4月に入社してからは立派な社会人として見られます。企業が求める人物像は自発的な人です。受け身な考え方をする人だと捉えられないようにしましょう。

・食品メーカーの志望動機(志望動機がNG)

私が御社を志望した理由は、御社の経営理念に共感したからです。『感動と喜びのリーダーになる』という理念から、私も御社の食育事業で製品管理職となり、日本中の農家と提携して食育事業を拡大したいと思いました。社長のお言葉にもありましたように、「食育こそが成長のもと」というお考えに同感しました。食事のパワーで日本中を元気にしたいと考えております。

「経営理念に共感した」「社長の思いに共感した」という内容ですが、企業のHPをチェックして、経営理念のページと社長挨拶のページを確認しただけの志望動機だと感じられます。HPの文章をただ述べているように聞こえてしまうので、事業内容をもう少し掘り下げたうえで、自分が企業に入社して活躍するイメージを与えることに注力した方がよいでしょう。

・ホテル業界の志望動機(自己PRと混同しているためNG)

私は小さい頃から人懐っこく、誰とでもすぐに仲良くなることが出来ました。コミュニケーション能力に優れているため、人と関わる仕事がしたいと思うようになり、どうせなら高いレベルで働きたいと考え、御社を志望しました。御社はホテル業界の中でも給料の水準が高いため、求められる能力や仕事の質も高いのではないかと考えます。厳しい環境に身を置くことで、社会人として大きく成長し、一人前のホテルマンになって多くのお客様を幸せにしたいと考えています。

例文ではホテル業界の志望動機が述べられていますが、志望動機についてはアピールの中盤以降にしか語られていません。冒頭では自身の説明をしており、コミュニケーション能力がアピールされています。

志望動機は自己PRの場ではないため、質問の意図が理解できていないとして、マイナスの評価でしょう。また、志望動機についても給料について言及されており、これも印象が悪いです。

ホテルマンとしての成長意欲は示せていますが、企業を志望する理由にはなっていませんし、他の企業でもいいのではないかと思われてしまいます。

・幼稚園教諭の志望動機(志望動機が弱いためNG)

私が貴園を志望したのは、子どもが大好きなためです。特に、3歳から6歳までの幼稚園児が好きです。私には兄弟が2人おり、私は長女ですので、幼いころから兄弟の面倒を見ていました。そのため、子どものお世話や遊び相手になることには慣れています。貴園に入社したら、大好きな小さい子供たちに囲まれて、楽しくお仕事をしていきたいと思っています。

上記の例文では、子どもが好きだということを中心に志望動機を書いています。幼稚園教諭の志望動機に「子どもが好き」という理由だけでは、動機としては弱いです。子どもが好きなことを伝えるのはよいですが、子どもの好きなところや理由などを具体的に書くようにしましょう。

また、2人の兄弟がいて、過去に子どものお世話をしていたことをアピールしていますが、兄弟の世話をすることと、幼稚園教諭になって子どもに教育をすることは、全く違います。幼稚園教諭は、子どもと関わるだけでなく、降園後の雑務や保護者とのやり取りなど、さまざまな業務をこなす必要があります。

「幼稚園教諭は子どもたちに囲まれた楽しい職業」だというイメージだけを伝えてしまうと、幼稚園教諭の業務内容を十分に理解していないと思われてしまいかねません。

志望動機が思い浮かばないときの対処法3選

志望動機の書き方に悩んでいるなら、まずは書けない原因を探ってみましょう。志望動機を上手に作成するのは確かに難しいですが、そもそもまったく書き進められない、完成しないというのには何らかの理由があります。

書けない理由を知り、そこから対処法を考えることが、現状を打破する一番のポイントといえます。なぜ志望動機が書けないのか、その理由は大きく以下の3つに分けられます。

志望動機が書けない原因3選

1.自己分析が不足している
2.業界・企業研究ができていない
3.そもそも志望度が低い

今回はこの3つの志望動機が書けない理由をご紹介します。自分の当てはまるものを確認し、対処法も一緒に考えていきましょう。

1.自己分析をやり直してみる

志望動機が書けない理由の多くは、自己分析が不足していることにあります。自己分析は就活の基本中の基本です。これができていないと就活は上手くいかないことが多いです。自己分析は自分を知ることが主な目的であり、内容は自分の能力や個性、仕事への適性から、仕事に求める条件、価値観まで多岐にわたります。

それらを明確に把握できていないと、なぜその業界、企業を選んだのか、そこで何をしたいと思っているのかが分からないため、志望動機も書き進めなくなってしまいます。まずは自分を知り、なぜ自分がその企業を志望しているのか言語化できるようにしましょう。行き詰まりを感じたタイミングで、自己分析をやり直してみるといいでしょう。

自己分析の詳しい方法はこちらの記事を参考にしてみてください。就活の基礎となる自己分析は、就活が進むにつれて必ず必要になってきます。今のうちに進めらておき、就活を一歩リードしていきましょう。

2.業界・企業研究をやり直してみる

業界・企業研究ができていないことも、志望動機が書けない理由のひとつです。志望動機では、「業界を志望する理由」「企業を志望する理由」の2つを提示しなければなりません。

これらを提示するには両方への理解を深めることが大切で、理解が深められていないと、何を提示し、アピールの根幹にすべきか分からなくなります。特に企業を志望する理由では、その企業でなければならない理由が必要であり、ほかの企業との差別化ができているかが試されます。理解するだけではなく、伝えられるまで業界・企業研究はしっかりと行うことが大切なのです。

業界や企業への理解が深まっていないことで、仮に志望動機ができたとしても完成度は低く、高い評価を得るのは難しいでしょう。業界・企業研究も自己分析と同様、就活の基礎であるため、念入りにおこないましょう。

業界・企業研究をするには専用のノートを作成することをおすすめします。書籍やウェブサイトで読むだけでなく実際に自分で調べて書くことで、わからないことを明確にすることができます。

業界研究をするときは、「特徴」「魅力」「リーディングカンパニー」「気になる企業」「関連業界」の5つの要素を盛り込むと良いでしょう。企業研究では、「企業概要」「将来性」「扱う商材」「募集要項」「労働環境」の5つをしっかりと調べましょう。業界・企業研究においてより詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

3.そもそも志望度が高い企業かどうか考えてみる

3つ目は志望度がそもそも低いということです。就職先の選択肢は幅広く、どの業界、企業を選ぶべきか分からず、とにかく選考にチャレンジするという人もいるでしょう。

内定はそれほど簡単に出るものではありません。そのためある程度志望数を増やすことは大切です。しかし、闇雲に何十社も受けていると、結局どこが本命なのか、そもそも本当に就職したいのかが分からず、志望動機が書けなくなることも多いです。

特に惹かれることもなく何となく志望した企業の場合、本当に就職したいとは思えないために、志望動機が思い浮かばないということもあるでしょう。

複数社受けることは大切ですが、受かっても結局就職しないくらい志望度が低い企業は受ける意味がありません。その時間はほかの企業の選考の対策時間にあてたり、志望したいと思えるの企業を探す時間にしてもよいかもしれません。

面接官に響かない志望動機では内定を得られない

自己流の志望動機だと内容が薄くなりやすく、志望企業に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作りこむ必要があります。

そこで活用したいのが、志望動機作成ツールの「志望動機ジェネレーター」です。

このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの志望動機が完成します。

無料で試せるので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

面接での志望動機の伝え方

それでは、面接での志望動機の伝え方をご紹介します。ご紹介するポイントを実行することで、志望動機が面接官に伝わりやすくなります。

全てを実行するのはすぐには難しいと思いますが、小さな積み重ねが成功のもとです。今すぐ改善できるポイントもあるので、できることはさっそくチャレンジしていきましょう。そして志望動機を話すためのコツを少しづつ身につけ、本番でも成功できるようにこまめに練習するとよいでしょう。

結論ファーストで伝える

面接での志望動機の伝え方で大切なポイントは結論ファーストで伝えることです。面接では志望動機や自己PRなど、さまざまな種類の質問をされますが、どの質問に対しても結論から伝えるという点は共通しています。志望動機なら「御社を志望したのは○○だからです」、自己PRなら「私の強みは○○です」のように、最初に結論を述べましょう。

結論ファーストで伝えることで、何を話したいのかが明確になり、その後に述べることも分かりやすくなります。反対に結論を後回しにしてしまうと、結局何が一番伝えたいのかが分からず、アピール全体がぼやけた印象を持たれてしまうことも少なくありません。

ポイントはそれを聞いただけで何を伝えたいのかが分かるということであり、最初に明確な結論を提示して、アピール内容を印象付けるようにしましょう。

姿勢を正す

面接時は姿勢も評価の対象になっていますので、姿勢にも常に注意をしておかなければなりません。

猫背は暗い印象ややる気のない印象を与えてしまうためNGです。常に背筋を伸ばすことを心がけておきましょう。これは入退室だけではなく、面接本番で椅子に座っているときも同じです。座っているときは、背中が背もたれにつかないようにして座りましょう。

また集団面接では、ほかの人の話を聞く姿勢、自分が話すときの姿勢の両方も見られています。他の人が話すときにも、しっかりと聞いているかが見られています。伝えるだけではなく、聞くことも意識しておくことが大切です。

姿勢についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

普段よりも声のボリュームを上げて話す

話す内容も大切ですが、それだけではなく声のボリュームも重要です。アピール内容が素晴らしくても、声が小さいと伝わりづらくなってしまうため、できるだけ大きな声で、はきはき伝えることを意識しましょう。

声の大きさからも自信の有無は見られており、小さな声でぼそぼそ話してしまうと、自信がなく説得力もないといった印象を与えてしまう可能性があります。また、単に声を大きくするだけではなく、抑揚をつけてどこが重要なところか、本当に伝えたいことかを明確にすることも大切です。

大きな声でも全て棒読みになってしまうと、伝えたいことの印象が薄れて、高評価の獲得が難しくなります。大げさに抑揚をつける必要はありませんが、重要なところではある程度強弱をつけて、一本調子にならないようアピールしましょう。

志望動機の作成・伝える際の注意点

志望動機は上手く作成するポイントがある一方で、注意しなければならないポイントがあります。作成方法や伝え方をを間違えると、評価されないどころか、マイナスの印象を与えてしまう可能性もあるため注意しなければなりません。

注意点を守ってミスなく書き上げることも、志望動機で高評価を獲得する秘訣といえます。志望動機の作成・伝える際の注意点を知って、マイナスの印象を与えることを防ぎましょう。

志望動機が待遇面だとNG

同じ業界、企業を志望する場合でも、人によって志望動機が違うのは当然で、千差万別あって構いません。そのため、基本的には何を理由にしても構いませんが、待遇を理由にして伝えるのは避けましょう。

仕事をする上で待遇面は非常に大切ですが、待遇が理由で入社されることに良い印象は受けません。仕事そのものへのやる気にも乏しいと思われてしまっては、入社してからの活躍に期待することもできないのです。企業選択の際に待遇を調べるのはとても大切ではありますが、志望動機として伝えるのは避けましょう。

志望動機が長すぎること

志望動機が長すぎることにも注意が必要です。面接では伝えたいことが明確に伝わるということが重要なです。そのため何を伝えるのか、話す内容を整理しておく必要があります。

志望動機で入社したい理由が2つ以上ある場合には、話が色々な方向に飛んでしまい、最終的に何を伝えたいのかが分からなくなってしまうことが多いです。

そのため熱意をもって面接官に伝えていても、理解してもらえないばかりではなく、自分でも伝えたいことを見失ってしまうことがあります。上手に伝えるには、結論→根拠→結論という順番で話すことが大切です。

話を3つに分け、構造化して伝えることで、内容が整理され聞き手もスムーズに受け止めやすくなります。まずは一度落ち着き、何をどのような順番で話すか頭の中で構築しながら、順を追って話すことを心がけましょう。

志望動機を丸暗記すること

面接に自信がない就活生に多いのが、質問に対する回答をすべて丸暗記しておき、暗記した内容をそのまま話すというやり方です。

しかし、暗記した内容を話すだけだと、原稿を読んでいるような話し方になってしまい、面接官に対してやる気や熱意が伝わりません。さらに少しでも違う質問がされた時、丸暗記していると柔軟に対応できずに答えられない可能性もあります。

質問に対する回答を準備するのは大事ですが、回答を丸暗記するのではなく、質問に対する回答のキーワードだけ覚えておきましょう。面接練習で、質問に対する回答のキーワードを思い出しながら、話を組み立てて回答する方法を練習するのが効果的です。

自分の志望動機を自信をもって採用担当者に伝えよう

就職活動を進める中で、面接を受けない人はいないでしょう。そして面接では面接官に志望動機を質問されることが多いです。しかし自分の志望動機を自信をもって採用担当者に伝えられる人は多くないでしょう。

そこでこの記事では
「面接で失敗したくない」
「例を参考に志望動機を作成したい」
「例と自分の志望動機を比べ、志望動機をよりよくしたい」
「面接で志望動機を聞かれた時の答え方を知りたい」
と不安な方に向けて「企業は志望動機の何を見ているのか」や「志望動機作成のポイントと例文」から「志望動機が思い浮かばないときの対処法」まで詳しくを紹介してきました。

まだ志望動機を作成していない方は、この記事を参考に作成してみてください。

また自分で作成した志望動機に自信を持てない方は、OK例文・NG例文や伝わる志望動機の作成方法を参考に志望動機をアップデートしてみてください。

是非この記事を参考に伝わる志望動機を作成して、内定に近づけるよう準備を進めましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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