OB・OG訪問

【OGOB訪問を就活に活かす方法】目的と当日のマナーを解説

OGOB訪問は早めにおこなうのがおすすめ

就活を有利に進めるためには、業界や企業への理解を深めることが重要です。情報収集の方法はさまざまありますが、その中でもOGOB訪問は特におすすめです。

OGOB訪問をおこなう時期に決まりはありませんが、できるだけ早めの行動を心がけるとよいでしょう。就活が本格的にスタートする直前の1~2月だと、希望者が多くスムーズにOGOB訪問を受け入れてもらえない可能性があります。

また、OGOB訪問は就活生だけではなく、OGOBの仕事の都合も考えて実施されます。つまり、ぎりぎりに申し出てもスケジュールが合わずに実現できないこともあるため注意しなければなりません。

OGOB訪問をおこない就活に役立てるためにも、実施する際の細かいポイントを知っておきましょう。

以下の記事では、OGOB訪問のメリットと質問例について解説しています。

OGOB訪問をおこなう目的

実際にOGOB訪問をおこなうなら、なぜ実施するのかその目的を理解しておくことが大切です。OGOB訪問をおこなう目的はさまざまあり、取り組むことで得られるメリットは多いです。

就活をする上でのメリットになることは確かですが、目的を正しく把握できていないと、実施しても自身のためにならない場合もあるため注意が必要です。目的を理解し、どのような点で就活に役立つのかを知ってから、OGOB訪問をおこないましょう。

具体的な自己分析ができているかアドバイスをもらうため

自己分析に関してアドバイスをもらうために、OGOB訪問をする人は多いです。就活をスムーズに進めるには自己分析は必須ですが、主観だけでは上手く自己理解を深められないこともあります。

自己分析を正しくおこなうには客観的な目線が必要であり、アドバイスをもらう相手としてOGOBは適しています。特に年齢の近いOGOBなら、自身の就活の経験をもとに自己分析についてアドバイスをしてくれるでしょう。自分を客観視し見つめ直すためにも、OGOB訪問で意見やアドバイスをもらうことは重要といえます。

以下の記事では、OGOB訪問で準備しておくべきことや質問内容について解説しています。

企業とのミスマッチを防ぐため

OGOB訪問には、企業とのミスマッチを防ぐという目的もあります。実際にその企業に就職し働いているOGOBの話を聞くことで、仕事の詳細を理解できます。

これは企業研究に役立つだけではなく、その企業が自分に合うかどうかを見極める上でも参考になることが多いです。昔から憧れを持っている企業でも実際に就職してみると想像と違い、自分には合わないと感じてしまうことはあります。

ミスマッチは企業と就活生双方にとって不利益となるため、事前の情報収集を徹底して回避することが大切です。OGOB訪問で社員から話を聞くことで、仕事内容の詳細や企業の雰囲気がわかり、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

これによって、志望先とのミスマッチがないかも考えやすくなるでしょう。

選考を有利にするため

OGOB訪問を実施した就活生を対象に、通常よりも早期に選考を開始したり、一部の選考を免除したりするなど、特別なルートを設ける企業があります

そのため、選考を有利に進めたい人はOGOB訪問をおこなうのがおすすめです。仮にOGOB訪問で選考において優遇されることがなかった場合でも、そこで得た情報は無駄にはなりません。OGOB訪問をすれば他では得られない生の情報を得られるため、選考で有利になるといえます。

OGOB訪問でするべき質問

OGOB訪問を選考に役立てるには、どのような質問をするかを考えておく必要があります。OGOB訪問は質疑応答の形式で進めることが基本であるため、聞くことを事前に考えておくとよりスムーズに欲しい情報を得ることができます

聞いておくべき質問を理解して、OGOB訪問前の準備をおこないましょう。ここでは、OGOB訪問でするべき質問の例を紹介し解説していきます。

企業や働き方についての質問

・働いている中で、どのようなときに楽しさを感じますか?
・仕事をしていて難しいと感じるポイントは何ですか?
・1日の仕事のスケジュールを教えてください。
・現在のキャリアに至るまでに、どのような経緯がありましたか?
・実際に働いてみて、どのような社風だと感じますか?

OGOB訪問では企業や働き方についての質問をするのがおすすめです。働いている中で楽しいと感じることや仕事の難しさはもちろん、1日の仕事のスケジュールを聞いてみてもよいでしょう

また、OGやOB自身が実際に仕事をしている中で、どのような社風と感じているかを質問するのもおすすめです。企業についての詳細な情報が得られる質問をすることで、選考でも役立てやすくなります。

以下の記事では、OGOB訪問の質問事項について解説しています。

選考でのアピール方法についての質問

・選考ではどのような自己PR/志望動機でアピールしましたか?
・○○様のときは、どのような流れで選考が進みましたか?
・選考の対策としてしておくべきことはありますか?
・自己PR/志望動機についてアドバイスを頂けないでしょうか。

実際に選考を経験し内定をもらって就職したOGOBだからこそ、選考でのアピール方法についての質問をするのはおすすめです。どのような内容でアピールしたのか、どのような内容を伝えていくと評価されやすいのかなど質問しておきましょう。

また、選考の対策方法を聞いたり、自己PRや志望動機についてのアドバイスをもらうのもおすすめです。

以下の記事では、OGOB訪問での質問例について解説しています。

OGOBの就活での経験についての質問

・自己分析はどのようにおこないましたか?
・選考で気をつけていた点はどこですか?
・就活で悩んだときは、どのようにして問題を解決していましたか?

対応してくれているOGOBに、就活での経験を尋ねてみるのもおすすめです。OGやOBがどのように就活に臨んでいたのか、その際にどのような経験をしたのかを聞いておくことで、就活全体のイメージがしやすくなります。

対応してくれたOGやOBに、社会人の目線からみて就活生にどのようなイメージを持っているか聞いてみてもよいでしょう。就活の先輩として教えてもらえることは多いため、経験について質問しておくのはおすすめです。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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OGOB訪問でのマナー

OGOB訪問をおこなう際には、さまざまなマナーがあります。マナーが守れていないとOGOBに失礼であり迷惑がかかってしまう可能性もあるため、注意しなければなりません。

OGOB訪問での対応を評価されている場合、マナーが守れているかどうかで選考が有利になるかも変わります。OGOB訪問での経験を就活で役立てるためにも、マナーを正しく理解してから臨みましょう。

OGOB訪問の依頼はメールか電話でおこなう

OGOB訪問は、事前にメールや電話で依頼をしておかなければなりません。いきなり企業を訪ねても、アポなしだとOGOB訪問が実施できないどころか迷惑になってしまうため注意が必要です。

連絡の取り方はメールと電話のどちらでも構わず、場合によって方法を選ぶことが大切です。OGOB訪問をお願いしたい日程まで時間があるならメールで、直近での予定になりそうなら電話で連絡しましょう

以下の記事では、OGOB訪問の依頼メールの書き方について解説しています。

OGOB訪問の依頼メール例文

件名:OB訪問のお願い(○○大学○○学部○○)

株式会社○○ 営業部 ○○様

はじめまして。○○大学○○学部の○○と申します。この度は大学のキャリアセンターにて○○様ことを伺い、ご連絡致しました。

貴社の○○事業について興味があり、OB訪問で事業や仕事の詳細についてお話を伺いたく
ご連絡させていただいた次第です。

つきましては下記の日程でお伺いすることはできますでしょうか。

〇月〇日 13~18時
〇月×日 10~18時
〇月△日 11~19時

何卒ご検討のほど、よろしくお願い致します。

────────────────────────
○○ ○○(○○ ○○)
○○大学 ○○学部 ○○学科 ○年
電話番号:090-xxxx-xxxx
メール :xxxx@xxxx.com
────────────────────────

OGOG訪問の依頼をする場合は、まずはどこで連絡先を知ったのかを明記しておきましょう。その上で、いつが都合がよいのかこちらから提案をすることが大切です。もし提案した日時で実施できない場合は、スケジュールを調整し都合のよい日を探しましょう

以下の記事では、OGOB訪問のマナーを解説しています。

OGOB訪問の依頼電話例文

はじめまして。○○大学○○学部の○○と申します。営業部の○○様はいらっしゃいますでしょうか。

お電話代わりました。営業部の○○です。

はじめまして、○○大学○○学部の○○と申します。この度はキャリアセンターから○○様の連絡先を伺い、ご連絡致しました。御社について仕事のやりがいなどについてお話を聞かせて頂きたくお電話しました。ご多忙のところ恐れ入りますが、OB訪問の機会を頂くことは可能でしょうか。

電話の場合は、まずはOGやOBに取り次いでもらい、そこから話を進めていきます。この際も連絡先をどこで入手したのかと、OGOB訪問を希望することを伝えましょう。予定を確認し、スケジュールのすり合わせをしてアポイントメントを取ることが大切です

以下の記事では、OGOB訪問の依頼を電話でおこなう方法について解説しています。

身だしなみに気を付ける

OGOB訪問をおこなう際には、先輩に対して失礼のないように、身だしなみを整えておかなければなりません。スーツ着用は基本であり、シャツやスーツにしわや汚れがないか、髪色や髪型などに清潔感があるか確認しておきましょう

身だしなみが整えられていないと、相手に失礼になるだけではなく、評価が下がってしまうことがあります。また、OGOB訪問は企業でおこなうことも多く、他の社員からみられることもあります。

身だしなみが整えられていないとそれだけで印象が悪くなってしまい、あいさつなどの礼儀がきちんとできていてもマイナス評価になりやすいため注意が必要です。

以下の記事では、OGOB訪問の服装について解説しています。

一方的に質問するのではなく会話のキャッチボールを意識する

OGOB訪問は質疑応答の形式で進みますが、就活生から一方的に質問をするのはマナー違反です。自分から積極的に質問をすることは大切ですが、一方的にならないように注意しましょう。

OGOB訪問でコミュニケーションを取る際には、会話のキャッチボールを意識することが大切です。自分のことばかり話さず、相手の話にも耳を傾けるようにし、会話をしながら情報収集をおこないましょう

就活での経験や仕事での取り組み、選考でどのような点が重要だと考えるのかなどは、詳細まで聞いておきましょう。会話のキャッチボールを意識してコミュニケーションを取ることで、さまざまな情報が得られるだけではなく、相手にも好印象を与えられます。

食事をごちそうになったらお礼を伝える

OGOB訪問では先輩から食事をごちそうになることもあります。ごちそうになったとしても、失礼にはならないことは覚えておきましょう。また、OGOB訪問はカフェでおこなうことも多く、そのついでに食事をすることもあります。

食事をする場合はごちそうになっても構いませんが、忘れずにお礼を伝えるようにしましょう。その場でお礼をした上で、帰宅後にもう一度メールでお礼を伝えておくことが大切です。OGOBが自らごちそうすることを提案した場合でも、おごってもらうのが当たり前だという態度をとるのは印象が悪くマナー違反です。

以下の記事では、OGOB訪問をする場所と食事をした場合の会計について解説しています。

OGOB訪問後はお礼メールを送る

OGOB訪問をしてもらった後は、食事をごちそうになったかどうかに関係なく、お礼のメールを送りましょう。お礼メールを送ることでより好印象を与えやすくなり、関係性がよくなることでその後の就活を応援してもらえる場合もあります。

お礼メールはOGOB訪問を実施したその日のうちに送るのがおすすめです。できるだけ素早くお礼メールを送ることで感謝の気持ちを伝えやすく、先輩にも好印象を与えやすくなるでしょう。もし当日中に送ることが難しいなら、翌日の午前中のうちには連絡しておくことが大切です。

お礼メールがあまりにも遅くなると、印象が薄れてしまったり場合によっては失礼だと思われたりする可能性があります。マイナスの印象を持たれないためにも、お礼メールはできるだけ早く送りましょう。

以下の記事では、OGOB訪問のお礼メールの書き方について解説しています。

お礼メールの例文

件名:OB訪問のお礼(○○大学○○学部○○)

○○株式会社 営業部 ○○様

お世話になっております。○○大学○○学部の○○と申します。
本日はOB訪問のお時間を頂き、誠にありがとうございます。○○様に仕事の楽しさや大変さを教えて頂くことで、貴社への理解がさらに深められました。

特に新商品販売のお話は印象的であり、将来私も同じように営業職として活躍し、○○様のように販売戦略を成功させてみたいと思いました。

本日はお忙しい中、貴重な時間を頂き、ありがとうございます。今日の経験を就活に活かしたいと思いますので、今度とも何卒よろしくお願い致します。

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○○ ○○(○○ ○○)
○○大学 ○○学部 ○○学科 ○年
電話番号:090-xxxx-xxxx
メール :xxxx@xxxx.com
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お礼メールでは、OGOB訪問をしてもらったことへのお礼と、どのような話が印象に残ったのかなどを伝えましょう。OGOB訪問の経験をどのように活かしたいかなど、詳細まで伝えることでより好印象を持ってもらいやすくなるため、感想を述べることも大切です。

以下の記事では、OGOB訪問後に送るお礼メールの書き方について解説しています。

OGOB訪問を企業研究や選考対策に活かそう

就活を有利に進めるには、OGOB訪問をおこなうのがおすすめです。OGOB訪問では仕事や就活について、さまざまなことを質問できます。情報収集にはうってつけの機会であり、上手に活用することで企業研究や選考の対策に役立てることができます。

OGOB訪問を成功させるには、当日どのような質問をするのか、事前に考えておくことが大切です。聞くべきことを頭に入れ、質問内容を考えておくことで欲しい情報をスムーズに得ることができます。また、OGOB訪問はマナーを守っておこなうことも重要です。先輩に失礼にならないように気をつけましょう。

以下の記事では、OGOB訪問の時期について解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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