業界研究

【地方銀行への就職徹底ガイド】業界の特徴と志望動機例文3選

地方銀行は業界研究をした上で就職することが大切

金融業界は就活生に人気の業界であり、就職を希望する人は多いです。ただ、金融業界といっても業種はさまざまであり、代表的な銀行だけではなく証券や保険などの仕事も含まれます。

もっともイメージされやすいのは銀行の分野であり、これにはメガバンクや地方銀行、信用・信託金庫などの種類があります。数ある銀行の中でも、地方銀行への就職を希望するなら、業界研究を念入りにおこなうことが大切です

業界研究をせずに就活を進めてしまうと、就職に失敗する可能性があります。また、仮に就職できても理解度が低いと仕事を始めてから不満を抱えてしまうことも少なくありません。地方銀行に就職するためにも、事前の業界研究は念入りにおこないましょう。

以下の記事では、地方銀行に就職する上で知っておきたい特徴について解説しています。

地方銀行の特徴

まずは地方銀行とはどのような特徴を持ったものなのか、基本的な理解から深めていきましょう。地方銀行は、その名の通り地方に根差した銀行であり、特定の地域で活躍しているものを指します。

地方部での経済を円滑に回すための役割を担っており、その地域で活躍している企業や団体などのサポートをおこなうことが特徴です。

銀行全体で見ると、企業や団体への融資はどの銀行でもおこなわれていますが、地方銀行は特定の地域での活動に力を注いでいることが特徴といえるでしょう。

また、銀行としての業務は、融資だけではありません。金融商品の販売や窓口業務など、通常の銀行業務も他の銀行と同様におこないます。特定の地域に根差した銀行が、地方銀行であると考えてよいでしょう。

以下の記事では、地方銀行の志望動機の書き方について解説しています。

地方銀行とその他の銀行の違い

地方銀行への理解を深めるには、他の銀行とはどのような点で違いがあるのかを知っておくことが大切です。銀行といっても、種類によって特徴は大きく異なります。そのため、それぞれの特徴を把握しておくことで、本当に就職したい銀行の種類がどれなのかを判断できるでしょう

特徴を比較しておきたいものとしては、メガバンクや都市銀行、信用金庫などがあります。それぞれとの違いを知り、地方銀行の特徴についてさらなる理解を深めていきましょう。

メガバンクの特徴

銀行業界の中でも、もっとも規模が大きいものがメガバンクです。メガバンクはみずほ銀行や三井住友銀行、三菱UFJ銀行があげられます。メガバンクは規模の大きさが特徴であり、都市部はもちろん、地方にも支店があります。

つまり、全国に支店があり、大規模な運営しているものが、メガバンクであると考えましょう。メガバンクは支店での窓口業務は地方銀行と同様にありますが、全国の企業に対して融資をおこなう点が異なります。

また、業務自体の規模の大きさにも違いがあり、地方銀行よりもメガバンクのほうが事業として大規模であることも特徴のひとつです。メガバンクには明確に基準があるわけではなく、全国的に知名度が高く、規模の大きいものがメガバンクとして認識されていることも覚えておきましょう。

以下の記事では、地方銀行とメガバンクの違いを解説しています。

都市銀行の特徴

メガバンクほどの規模はないものの、都市部で活躍している銀行が都市銀行です。地方銀行との大きな違いは、対象とするエリアがあげられます。

都市銀行は都市部の経済を円滑に回したり、活性化させたりすることを目的に事業を展開していることが特徴です。

対して地方銀行は地方の特定地域を対象としているため、ターゲットの違いがあることは理解しておきましょう。業務としてはそれぞれ似ていますが、都市部と地方の差から、事業の規模にも違いがあります。

事業規模だけで見るなら、人口の多い都市部を対象としている都市銀行のほうが大きいでしょう。都市部と地方のどちらの地域でメインで活躍しているかが、都市銀行と地方銀行の大きな違いです。

以下の記事では、銀行に就職するメリットについて解説しています。

信用金庫の特徴

地方銀行に似ている存在として、信用金庫というものがあげられます。信用金庫も地方銀行と同様に、地方の特定の地域を対象に事業を展開しています。

企業への融資もおこなっていますが、信用金庫の場合は中小企業にターゲットが絞られている点が大きな特徴です。信用金庫は特定地域の中小企業を支える存在であり、地域経済の発展や地域との共生に重きを置いています。

そのため、信用金庫の資金はその地域にいる信用金庫の会員から集められており、協同組合によって成り立っていることも覚えておきましょう。個人や法人などからも資金を集められる地方銀行とは違い、信用金庫は地域での相互扶助によって事業を展開しています

特定地域を対象にする点は同じですが、そもそも信用金庫と地方銀行では根本的に性質が異なることは理解しておきましょう。

以下の記事では、信用金庫の将来性と現状を紹介しています。

地方銀行の現状

地方銀行への就職を目指すなら、業界の現状を知っておくことが大切です。地方銀行は事業を縮小している企業が多く、他の銀行から吸収されたり、合併したりすることも少なくありません。

これは地方部での人口減少やメガバンクなど別の銀行の事業拡大などが理由です。いわば、地方銀行の利用者が少なくなったため、事業規模を縮小している企業が多いと考えましょう

これは少子高齢化の影響だけではなく、ネット銀行の登場なども関係しています。店舗を持たず、ネットで簡単に利用できる銀行ができたことで、従来の銀行を利用しない人も増えています。

つまり、地方銀行だけではなく、メガバンクや都市銀行なども含めて利用者は減少傾向にあり、業界全体としてやや落ち込んでいることも理解しておきましょう。

以下の記事では、金融業界について詳しく解説しています。

地方銀行の業務内容

業界研究をするなら、実際の業務内容も知っておくことが大切です。業務内容を把握しておくことで、就職してからどのような仕事をすることになるのか、事前にイメージを持ちやすくなります。

仕事への理解を深めておくことで、自己PRや志望動機を考える際に役立つなど、選考の対策にもつなげられることは覚えておきましょう。地方銀行ではどのような業務があるのか、詳しく把握して自分のやりたい仕事があるかを確認しておくことが大切です。

預金・ローン

地方銀行は個人も利用することができ、個人の利用者に対する業務として預金やローンなどがあげられます。預金は窓口で利用者の通帳を作り、預金や引き出しなどをおこなう業務です。

単純な預金や引き出しはATMでもおこなえますが、通帳を作ったり、機械の操作方法がわからないなどで窓口対応をするのが主な業務です。

ローンは家や車など、大きな買い物をする際に利用されるものです。融資額の決定や手続き、資金計画の相談など、幅広い業務を請け負うことになります。

銀行融資は企業に対しておこなうものもありますが、個人に対しての融資としてローンの業務があると考えましょう

以下の記事では、銀行業界の種類や主要企業について解説しています。

企業への融資

特定の地域に根差す企業に対して、融資活動をおこなうことも地方銀行の業務のひとつです。地方銀行は全国の企業に対して融資をおこなうのではなく、地方の企業のみに融資をすることが特徴です。

そのため、融資をする企業の幅は、メガバンクや都市銀行よりも限られていることは理解しておきましょう。融資はただお金を貸すだけではなく、地域経済の発展に貢献できるか、返済のめどが立つかなどもチェックします

つまり、融資をすることで銀行にメリットがあるかもみており、地域にあるすべての企業に融資をおこなっているわけではありません。

そのため、融資の相談を受けるだけではなく、融資を実行するかどうかの審査をおこなうことも業務に含まれると考えましょう。

為替

口座間の資金の移動をおこなうことも、地方銀行の業務の一環です。これを為替と呼び、銀行ならではの業務であることは理解しておきましょう。

一般的に為替というと、円相場やドル相場、株に関することをイメージされることが多いです。しかし、地方銀行における為替業務とは、振込などの口座間の資金移動をおこなう業務を指します。

資金の移動は同じ銀行間だけではなく、他銀行への資金の移動をおこなうこともあります。また、これは地方銀行に限ったことではなく、メガバンクや都市銀行など、他の種類の銀行でもおこなわれている業務です

そのため、為替の業務は地方銀行特有のものではなく、銀行業界全体で共通しておこなわれているものだと考えましょう

地方銀行に就職するメリット

地方銀行への就職を考えているなら、就職することでどのようなメリットがあるのかを知っておくことが大切です。地方銀行に就職するメリットはさまざまあり、これを理解しておくことで、地方銀行ならではの魅力を深掘りして知ることができます。

就職先を考えるなら、そこに勤めることでどんなメリットがあるのかを把握しておくことは重要です。就職するメリットは大きく2つあるため、これらについて詳細まで頭に入れておきましょう。

社会的な信用が高い

銀行に勤めているということで、社会的な信用が高いことは就職するメリットのひとつです。これは地方銀行はもちろん、その他の銀行に就職した場合でも同じことがいえます。

銀行は他の業界よりも安定しており、経済的な余裕があると判断されやすいことから、社会的な信用は高くみられやすいです。

信用があることで、日常生活で役立つシーンも多く、これは社会人にとっての大きなメリットといえます。社会的な信用が高いことで、例えばクレジットカードが作りやすかったり、ローンの審査に通りやすかったりするなど、金銭的な面でのプラスが多いです

職業によってはローンの審査に通りづらい、クレジットカードの審査に落ちやすいということもあるため、社会的な信用の高さは大きなメリットといえます。

以下の記事では、金融業界の志望動機の書き方について解説しています。

遠方への転勤がない

地方銀行は特定の地域を対象に事業を展開しているため、遠方への転勤がない点が特徴です。地方銀行でも異動はありますが、エリアは決まっています。そのため、A県からB県というように、県外への異動がない点は大きな魅力です。

大企業だと全国に支店があるため、異動で飛び回るということも少なくありません。最初は東京や大阪といった都市部で仕事をしていたとしても、後から異動で地方に飛ばされるということもあり、生活環境が変わることも多いです。

地方銀行ならこの心配はなく、住み慣れた環境で仕事を続けられる点はメリットといえるでしょう。もし今住んでいる地域で就職するなら、社会人になってからもこれまで通りの環境で仕事をすることができ、生活面での変化が少ない点は地方銀行ならではのメリットです。

地方銀行に就職するデメリット

地方銀行に就職することで得られるメリットはさまざまありますが、同時にデメリットもあることは理解しておかなければなりません。デメリットを知らずに就職してしまうと、仕事を始めてから不満を抱えてしまうことも多いです

そのため、デメリットまで含めて知った上で、就職するかどうかを決める必要があります。2つのデメリットを詳細まで知り、就職するかどうかの判断に役立てましょう。

ノルマが厳しい

地方銀行はノルマが厳しいところも多く、場合によっては激務になることも少なくありません。人口減少などによって事業を縮小しているところも多い地方銀行では、より多くの利益を獲得するために、厳しいノルマを課していることが多いです。

また、企業によっては人件費削減のために人員を減らしており、一人当たりの業務量が多くなることもあるため理解しておきましょう。地方銀行の中でもさまざまな仕事がありますが、特に融資などに関係する、法人相手の仕事はノルマが厳しい傾向にあります。

法人営業などは地方銀行内でもっとも忙しいということもあり、部署によって業務の内容だけではなく量も変わります。そのため、自分がやりたい仕事では、ノルマが厳しいかどうかをチェックしておきましょう。

将来性が不透明

地方銀行は将来性が不透明であり、長く続けられるかどうかがわからない点がデメリットです。地方銀行は事業規模を縮小しているところも多く、吸収や合併などによって企業自体がなくなってしまうことも少なくありません。

これは少子高齢化による地域での人口減少が進んでいることが理由です。つまり、地域に人が少なくなっていることで地方銀行を利用する人が少なくなり、これによって企業経営が成り立たなくなっているのです

また、国の経済政策も関係しており、マイナス金利政策によって銀行に預金をするメリットがなく、利用者が減っていることも利用者が減少している理由です。さまざまな要素によって将来性が不透明であり、長期的にみると不安もあることは就職のデメリットといえます。

地方銀行の志望動機例文

実際に地方銀行への就職を考えているなら、どのような志望動機だと評価されやすいのかを知っておくことが大切です。志望動機によって評価は左右され、場合によっては評価が下がってしまうことも少なくありません。

つまり、入社意欲をアピールしたにもかかわらず、内容次第では評価が下がってしまうリスクがあることは理解しておきましょう。選考で高評価を得るためにも、例文を参考にして評価される志望動機がどのようなものなのかを知っておくことが大切です。

例文①

地域経済の発展に貢献したいと考え、御行を志望しました。御行は○○県の企業への融資に強く、実際に地域貢献したケースもいくつかあります。私は大学時代から○○県に住んでおり、とても人の温かい、住みやすい地域だと感じています。学生時代お世話になったからこそ恩返しをしたいと思い、御行を志望しました。
大学時代は地域経済についてゼミで学んだだめ、勉強した知識を活かしながら仕事をし、多くの企業への融資を成功させて活躍したいと考えています。

志望動機では、最初に結論を述べることが大切です。なぜ地方銀行に就職したいのか、根本的な理由を最初に述べておきましょう。最初に結論を伝えることで、なぜ地方銀行を選んだのかが明確になり、就職意欲が高いと評価してもらいやすくなります。

例文②

小さい頃から育った地域で、地域の人々に恩返しをしたいと思い、御行を志望しました。御行は○○県の中でも、特に○○地域での事業に強みがあり、多くの企業が融資を受け、地域貢献をしています。私も御行の一員として働き、地域企業を支えることでその地域に住む人へ恩返しをしたいと考えています。
大学時代はマーケティングについての勉強をし、問題の特定や解決などの知識を身につけました。御行では営業部として働き、現場で企業が抱える問題を把握し、適切な融資プランを提示することで問題の解決を図り、活躍したいと考えています。

志望動機は最初に提示した結論に続けて、その企業ならではの志望理由を伝えることが大切です。地方銀行業界を志望する理由に加えて、その中でもなぜその銀行にしたのか、他の銀行と差別化を図った内容でアピールしましょう。

例文③

御行では窓口業務で活躍し、地域の人々が安心して利用できるよう業務に力を入れたいと考えています。私は御行の窓口を利用しており、担当者の方々はとても丁寧に対応してくださります。預貯金などで分からないことがあっても、丁寧に教えてくださる姿勢に感動し、私も御行で同じように地域の人々に貢献できる仕事をしたいと考えました。
大学時代はカフェでアルバイトをし、コミュニケーション能力を身につけました。御行でもコミュニケーション能力を活かして窓口業務に取り組み、地域の人々に安心して利用してもらえる環境を作り活躍したいです。

志望動機ではその業界や企業に就職したい理由を伝えるだけではなく、就職してからどのように活躍するのかも述べることが大切です。志望動機はやる気だけではなく、採用メリットを伝えることも重要であるため、締めくくりではどのように活躍できるかを伝えておきましょう。

地方銀行への就職は現状を理解した上で選考に臨もう

地方銀行への就職を考えているなら、業界についての現状を把握しておくことが大切です。業界への理解が少ないと、選考で失敗することはもちろん、就職してから不満を感じてしまうこともあります。

地方銀行はデメリットとしてノルマが厳しいことや、将来が不透明であることなどがあげられるため、この点は把握しておきましょう。仕事内容や就職するメリットを知ることはもちろん、デメリットも理解して、本当に就職してよいかどうかを判断することが大切です

また、選考の対策をスムーズにおこなうためにも、事前に業界研究をしておくことは重要です。就職してから不満を抱えてしまわないためにも、業界研究は念入りにおこない、地方銀行への理解を深めた上で選考に臨むようにしましょう。

以下の記事では、地方銀行の志望動機の書き方について解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ