就活のマナー
「御社」と「貴社」の違い|使い分ける場面と7つの例文
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間違えないように覚えておこう
皆さんは「御社(おんしゃ)」と「貴社(きしゃ)」を正しく使い分けることができますでしょうか。またその違いを説明できますでしょうか。
「御社」と「貴社」の使い分けを理解することは就職活動の第一歩です。エントリーシートを記入する際に間違った使い方をしていると、書類選考の時点でマイナスな印象を与えてしまう可能性があるからです。
正しい言葉遣いを覚えて内定に近づけるよう準備を進めましょう。
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「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉
「御社」と「貴社」はどちらも相手の会社を意味する敬語表現です。就活では面接やエントリーシートの際に、その会社に対する敬意を示す言葉として用います。就活では頻繁に使用する言葉なので、間違えないよう理解しておきましょう。
「御社」と「貴社」の違いは、話し言葉の場合は「御社」・書き言葉の場合は「貴社」を用いることです。つまり会話の中では「御社」を用い、文章の中では「貴社」を用います。
1990年代以前には話し言葉・書き言葉の両面で「貴社」という表現を用いていました。しかし「きしゃ」と発音する同音異義語が多いことから、1990年代以降には話し言葉で相手の会社を指すときには「御社」が用いられるようになりました。こういった背景から話し言葉と書き言葉の場面に応じて使い分ける必要があるのです。
また「御社」と「貴社」はどちらも敬語表現です。そのため「御社様」や「貴社様」は二重敬語となりマナー違反です。違いと合わせて二重敬語にも注意しておきましょう。
使い分ける場面と例文
先にもお伝えしたように話し言葉の場合は「御社」・書き言葉の場合は「貴社」を用います。
話し言葉とは、日常生活で口頭でやりとりする時に使う言葉を指します。*広辞苑
つまり御社を使う場面は「面接」や「座談会」などの会話を行う場面です。
書き言葉とは、文章を書く時に使う言葉を指します。*広辞苑
つまり貴社を使う場面は「エントリーシート」や「履歴書」や「メール」などの文章のなかで用いる表現です。まとめると以下の通りです。
では実際に使用する場面ではどのように使えば良いのでしょうか。使用場面別に例文を記載しているので、是非参考にしてみてください。
「御社」の例文
【使用場面】:面接
【例文】
・『世界中に、アタリマエとシアワセを。』という御社の理念に感銘を受けました。
・私の強みが最大限活かせると考えたため、御社を志望しました。
【使用場面】:座談会
【例文】
・御社で成果を出している人の共通点は何でしょうか?
・御社で働くやりがいは何でしょうか?
「貴社」の例文
【使用場面】:エントリーシート・履歴書
【例文】
・学生時代の経験を活かし、貴社の販促活動に携わっていきたいと考えております。
・貴社のITとソリューションを掛け合わせた社会貢献性の高いサービスに強い興味を抱いております。
【使用場面】:メール
・貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
「御社」「貴社」を使わない場合もある
「御社」や「貴社」は一般企業に対して尊敬を表す表現です。そのため一般企業以外の会社には別の表現を用います。例えば銀行・信用金庫・社会法人・学校などはそれぞれ決まった表現を用います。皆さんの応募先の企業に合わせて使い分ける必要があるので、注意しましょう。「御社」「貴社」と同様に、話し言葉には「御」書き言葉にには「貴」がつきます。間違えないように、確認しておきましょう。
理解度チェックテスト
「御」と「貴」を実際に使い分けることができるか理解度チェックテストで確認しましょう。全5問のテストを用意しているので、是非活用してみてください。
・【問題1】
銀行の面接にて使用する場合は?
【解答】
御行
・【問題2】
学校にメールで連絡する場合は?
【解答】
貴校
・【問題3】
一般企業の面接にて使用する場合は?
【解答】
御社
・【問題4】
一般企業のエントリーシートを提出する場合は?
【解答】
貴社
・【問題5】
信用金庫にエントリーシートを提出する場合は?
【解答】
貴庫
正しい言葉遣いで好印象に!
志望している会社を指す「御社」「貴社」は、就活を進める中で面接やエントリーシートの記入時に使う機会が多い言葉です。また「御社」と「貴社」の使い分けは基本的なビジネスマナーです。間違った使い方をしてしまうと面接官や人事担当者に、基本的な敬語を使えない学生という印象を持たれる可能性があります。正しく使い分けて好印象を獲得しましょう。
言葉の小さな違いですが、就活ではその小さなことにこだわることで内定に近づくことができます。「御社」や「貴社」を正しく使い分けて、就職活動を進めてみてはいかかでしょうか。
以下の記事では就活のマナーを詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。