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履歴書の証明写真は第一印象を左右する
履歴書は証明写真を貼り付けて、企業に提出します。このとき意識しておかなければならないのが、証明写真のルールです。証明写真はただ貼り付けるだけではなく、さまざまな点に注意しなければなりません。
証明写真は本人確認のために必要なだけではなく、第一印象を左右する重要なポイントでもあります。第一印象は評価を決める上での大切なものであり、ここでの評価は選考での合否につながります。
つまり、証明写真での第一印象が悪いと、選考で不利になってしまい、不合格になってしまう可能性が高いため、注意しなければなりません。履歴書から高評価を受けるためにも、証明写真の撮り方や扱い方などのポイントを正しく把握しておきましょう。
下記の記事では、証明写真をきれいに撮るコツを紹介しております。
履歴書に貼る証明写真の基本的なマナー
まずは履歴書に証明写真を貼り付ける際の、基本的なマナーを知っておきましょう。履歴書の書き方にはさまざまなマナーがありますが、これは証明写真でも同じです。
証明写真のマナーが守れていないと、その時点で第一印象が悪くなってしまい、マイナス評価になってしまう可能性があります。証明写真で失敗しないためにも、基本的なマナーは詳細まで把握し、履歴書から第一印象をよくするには、どのような点を意識すべきかを知っておきましょう。
①サイズは縦4センチ×横3センチ
履歴書に貼り付ける証明写真は、サイズが決まっています。履歴書に使用できる証明写真は、縦4センチ×横3センチが基本となります。これより大きいサイズを選んだり、小さすぎるサイズを使用したりすると、マナー違反となるため注意しなければなりません。
サイズが大きいものはカットして使えることもあります。しかし、サイズが小さいと貼り付ける枠が余ってしまい、ミスが目立ちやすいです。大きいサイズのものをカットして使用した場合でも、マナー違反と判断され、マイナス評価になってしまうこともあるため、この点にも注意が必要です。
履歴書はA4とB5サイズの2つがありますが、どちらも証明写真のサイズは変わりません。そのため、縦4センチ×横3センチのサイズで写真を撮っているなら、履歴書のサイズに関係なく使用することができます。
下記の記事では、証明写真の正しいサイズについて解説しております。
②3ヵ月以内に撮影したものを使用する
履歴書に使用する証明写真は、撮影日にも注意が必要です。使用できるのは、撮影してから3ヶ月以内のものです。3ヶ月以上昔の証明写真を使ってしまうと、マナー違反と判断され、評価を下げられてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
証明写真は本人確認のために使用されるものでもあるため、昔の写真を使ってしまうと、確認が取りづらくなってしまいます。そのため、撮影から3ヶ月以内のものを使用することが、基本的なマナーであると考えましょう。
また、証明写真と面接時の自分の姿が変わっていないことも重要です。そのため、髪をバッサリ切るなど、イメージチェンジをする場合は、散髪をしてから証明写真を撮影したほうがよいでしょう。
下記の記事では、履歴書に貼る証明写真の注意点について解説しております。
③背景色は白・青・グレーのいずれかにする
証明写真は背景の色も重要であり、白色か青色、グレーなどを選ぶことがおすすめです。これらの色は見た目が派手に見えづらく、よりフォーマルに見えるため印象がよくなりやすいです。
上記の色以外の背景を選んでしまうと、カジュアルに見えてしまい、印象が悪くなってしまうこともあります。そのため、背景色は白色や青色、グレーなどにしておきましょう。仮にスーツを着てフォーマルな装いをしていても、背景色の選び方次第では印象が悪くなってしまいます。
また、背景色によって、顔色の見え方も違ってきます。顔の印象が変わってしまうこともあるため、普段通りの姿を採用担当者に見せるためにも、背景色の選び方もこだわっておきましょう。
下記の記事では、おすすめの証明写真の撮り方を紹介しております。
④写真の裏に大学名・氏名を記入する
証明写真は適正なサイズや背景色で撮影したものを使用するだけではなく、裏面には自分の情報も記載しておかなければなりません。記載が必要なのは、大学名や氏名などです。
大学名や氏名を書いておくべきなのは、万が一履歴書から写真がはがれてしまった場合に、誰のものかを素早く判断するためです。大学名などの情報が記載されているなら、履歴書に書かれている情報と照らし合わせて、誰のものかを正しく判断できます。
必要な情報が記載されていないと、はがれてしまった際に誰のものかわからず、写真が紛失した状態で履歴書を見られてしまいます。この場合は応募規定を満たしていないと判断され、不合格になってしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
証明写真を撮る際の身だしなみ:男性編
証明写真を撮る際には、身だしなみを整えておく必要があります。身だしなみが正しく整えられていないと、印象が悪くなってしまい、評価も下がるため注意しなければなりません。身だしなみのポイントは男性と女性で異なるため、この点も理解しておきましょう。
まずは男性の場合の身だしなみのポイントを知り、事前の準備をしておくことが大切です。身だしなみはどのように整えておくと印象がよくなりやすいのかを知り、正しい身なりで証明写真を撮影しましょう。
髪はワックスで軽く整える
ヘアスタイルは印象を左右する重要なポイントであるため、清潔感が出せるように整えておく必要があります。髪型を整える際には、ワックスを使用することがおすすめです。ワックスを軽く使って整えておくことで、より清潔感をアピールしやすくなります。
ただし、ワックスを使い過ぎると、べたべたして清潔感がないと思われてしまうため、つけすぎには注意しなければなりません。おすすめの髪型は黒髪で短髪であり、顔のパーツがすべて見えている状態にしておきましょう。
さっぱりして見える髪型としてツーブロックは人気がありますが、刈り上げが高すぎるとビジネスシーンにはふさわしくないと思われてしまうこともあります。そのため、ツーブロックの場合は刈り上げの高さは控えめにして、カジュアルになり過ぎないように注意しましょう。
服装は黒か紺のスーツを着用する
選考ではスーツの着用が基本ですが、これは証明写真を撮影する場合も同じです。証明写真でもスーツの着用が必須であり、色は黒色か紺色などダークカラーにしておきましょう。
淡いグレーなど、明るい色にしてしまうと、カジュアルに見えてしまうため、注意しなければなりません。また、写真を撮影する際には、スーツを着用するだけではなく、シャツも着て、ネクタイも身につけておかなければなりません。シャツは白色無地がおすすめであり、色付きや柄物は避けましょう。
ネクタイは青色や赤色などがおすすめであり、シンプルながらのものだとフォーマルに見えやすいです。証明写真では上半身がとくに見えやすいため、スーツだけではなく、シャツとネクタイもフォーマルなものを選びましょう。
証明写真を撮る際の身だしなみ:女性編
証明写真を撮影する際には身だしなみに気を遣う必要があり、これは男性だけではなく、女性でも同じです。女性の場合は男性とは違ったポイントに気を遣わなければなりません。そのため、女性特有の身だしなみのポイントを正しく理解しておくことが大切です。
女性の場合は髪型や服装はもちろん、メイクにもポイントがあります。撮影時の身だしなみのポイントを正しく把握して、第一印象をよく見せられる証明写真を撮影しましょう。
髪は顔にかからないようにする
男性とは違って、女性はショートカットだけではなく、ミディアムやロングヘアーでも構いません。髪が長くなる場合は邪魔にならないようにヘアゴムやピンなどでまとめておきましょう。
とくにロングヘアーの場合は、おろしたままでまとめずにいると、清潔感にかけると判断される可能性があります。髪型の自由度は男性よりも高いですが、髪が顔にかからないように注意しておきましょう。
前髪が眉毛や目、耳にかからないように気をつけておき、顔のパーツ全体が見えるようにしておくことが大切です。髪が顔にかかっていると、暗い印象を持たれやすいでしょう。ショートならボブ、ロングならくくってまとめたり、ハーフアップにしたりする髪型がおすすめです。
服装は落ち着いた色のスーツを着用する
女性の場合もスーツ着用は必須であり、スーツの色はできる限り落ち着いた色を選びましょう。色は男性と同じで、黒色や紺色などがおすすめです。明るい色のスーツを選んでしまうと、カジュアルな印象を与えてしまい、評価を下げられてしまう可能性があるため注意しなければなりません。
また、ブラウスの選び方にもこだわりましょう。女性の場合は襟付きのシャツカラーと呼ばれるものと、胸元が少し開いたスキッパーシャツがあります。ブラウスはどちらを選んでも構いません。
ただし、色付きや柄入りのものを選んでしまうと、カジュアルに見えてしまい印象が悪くなってしまうため注意が必要です。女性の場合はスカートとスーツの両方を選ぶことができ、どちらを着用しても構いません。
メイクは濃くなりすぎないようにする
女性の場合はメイクをする必要があり、この際には派手になり過ぎないように注意しなければなりません。厚化粧をしてしまうと、カジュアルに見えてしまい、ビジネスシーンにふさわしくないと判断されます。
そのため、メイクは薄めにしておき、グロスを塗りすぎたり、アイラインを引きすぎたりしないようにしましょう。また、すっぴんもNGです。メイクをしていないとマナー違反とみなされてしまうことも覚えておかなければなりません。
ビジネスでは控えめなメイクが好まれるため、スーツに合うかどうかを意識することが大切です。私服に合わせるメイクでは派手過ぎると判断される可能性があるため、スーツを着ていても違和感がないかをチェックして、ナチュラルなメイクをしましょう。
証明写真を撮る際の身だしなみの注意点
証明写真を撮る際には、身だしなみの面でさまざまな注意点があります。注意点が守れていないと第一印象が悪くなるだけではなく、場合によっては評価を下げられてしまうこともあります。履歴書は記載している内容だけではなく、貼り付けている証明写真によっても評価が変動することは理解しておかなければなりません。
証明写真における注意点は、大きく2つあげられます。2つの注意点を正しく理解して、証明写真でマイナスの印象を与えないようにしましょう。
前髪は目にかからないようにする
証明写真で第一印象を悪くしないためには、前髪が目にかからないようにすることが大切です。ショートカットや短髪などですっきりした髪型であっても、前髪が目にかかっていると、それだけで暗く見えてしまいます。
暗い印象を与えてしまうと、評価も下がりやすいため、注意しなければなりません。少しでも明るい印象を持ってもらうには、前髪が目にかからないようにするだけではなく、眉毛も見えるようにしておくことが大切です。
眉毛まで見えていると、顔全体がすっきりとして見え、清潔感や明るい印象を与えやすくなります。髪が目にかかっているかどうかだけで、見た目の印象は大きく違ってくるため、この点はとくに意識してヘアセットをしておきましょう。
帽子やサングラスは着用しない
証明写真を撮影する際には、帽子やサングラスなどを着用してはいけません。帽子やサングラスなどの装飾品があると、どのような顔をしているのかが見えなかったり、表情がわかりづらくなったりします。
また、そもそも帽子やサングラスなどのアイテムは、就活の場にはふさわしくありません。着用しているとカジュアルな印象を与えてしまい、ビジネスシーンにふさわしくないと判断され、マイナス評価になることは理解しておきましょう。
場合によっては非常識であると思われてしまい、写真を見た時点で不合格となってしまうこともあります。視力が悪い場合の眼鏡は問題ありませんが、就活に必要のないアイテムは、証明写真はもちろん、選考時にも不要です。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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印象のよい証明写真を撮るポイント
証明写真を撮る際には、いかに印象よく撮影するかが重要です。撮影時の細かいポイント次第で、採用担当者に与えられる印象は大きく異なります。そのため、どのような点に気を遣っていると、好印象を与えられるのかは知っておくことが大切です。
印象のよい証明写真を撮るためのポイントは、大きく3つあげられます。詳細なポイントまで把握して、好印象を与えられる証明写真を撮影し、書類選考の時点で高評価を得ましょう。
姿勢を正す
証明写真を撮影する際には、姿勢を正すことが大切です。猫背になっていると、暗い印象を与えてしまったり、だらしないと思われたりして、評価が下がってしまう可能性があります。
また、角度次第では顔に影が落ちてしまい、表情が暗く見えてしまうこともあります。表情が暗く見えると、人柄まで暗いと思われてしまうため、注意しなければなりません。好印象を与えるにはよい姿勢を心がけて、撮影時も気を抜かないことが大切です。
撮影時には座っていることが多いため、椅子に深く腰掛けて、背筋を伸ばすことを意識しましょう。背もたれがある場合も、それにもたれかかってはいけません。背もたれは使わず、背筋を伸ばして座ることで、新卒らしいフレッシュな印象を与えることができます。
表情は自然な笑顔を心がける
採用担当者に与える印象は、表情によっても変わります。好印象を与えるには、自然な笑顔を心がけることが大切です。カメラの前で緊張して無表情になってしまうと、暗い印象を与えてしまうため、マイナス評価になってしまう可能性があります。
ただし、笑顔を意識するといっても、満面の笑みを浮かべる必要はありません。あくまでも自然な笑顔を意識し、歯は見せないようにしましょう。歯が見えるほどの笑顔になってしまうと、カジュアルな印象を与えてしまうことがあります。
履歴書に貼り付ける証明写真は、ビジネスの場で用いられるものです。そのため、笑顔もビジネスシーンを意識する必要があります。笑い過ぎないように注意しましょう。
撮影直前に身だしなみの最終チェックをする
身だしなみによって証明写真で与えられる印象は変わるため、撮影前には最終チェックをしておくことが大切です。家を出るまでは身だしなみが完璧であっても、撮影に向かう途中で身だしなみが崩れてしまうこともあります。
とくに風が強かったり、電車移動などで立ち座りが多かったりすると、衣服やヘアスタイルの乱れが起きやすいため、注意しなければなりません。最終チェックをしておくことで、撮影前に身だしなみが乱れていたとしても、修正して万全の状態で写真を撮ることができます。
撮影時には鏡で髪型や服装などで、乱れているところがないかを確認しておきましょう。最終チェックを怠ってしまうと、写真撮影で失敗しやすいため、注意しなければなりません。
履歴書の証明写真を撮る3つの方法
履歴書で使用する証明写真の撮影方法は、大きく3つあります。どの方法で撮影するかは個人の自由です。そのため、撮影方法が違うからといって、どれが間違いとはならないことは覚えておきましょう。
ただし、方法によって特徴が異なり、撮影時のポイントも違います。そのため、撮影方法ごとの違いを知っておくことは重要です。3つの方法ごとの特徴の違いを知るだけではなく、自分の場合はどのやり方がよいのかを考えておきましょう。
①写真館
証明写真の撮影方法で悩む場合は、写真館で撮ってもらうことをおすすめします。写真館ではプロのカメラマンが撮影してくれるため、失敗する心配がありません。
また、事前に就活用の写真を撮りたいと伝えておくことで、身だしなみのチェックやヘアセットなどをしてくれることもあります。就活用の写真撮影に強みのある写真館なら、カメラマンのアドバイスに従うことで履歴書に適した写真を撮影できる点は、大きなメリットです。
また、写真をデータでもらえる写真館なら、焼き増しもしてもらうことができます。追加で写真が必要になった際でも、証明写真の入手に手間はかかりません。撮影にかかる費用が高くなる点はデメリットですが、好印象の写真を確実に撮りたい人にはおすすめの方法です。
②スピード写真
より手軽に証明写真を入手したいなら、スピード写真を利用することがおすすめです。スピード写真なら数百円で証明写真を入手することができ、コストが安いです。この点は大きなメリットでしょう。
また、24時間いつでも撮影できるため、急に証明写真が必要となった場合でも、すぐに対応できる点も魅力でしょう。スピード写真の場合は、自分で身だしなみを整え、撮影時の角度などにも注意しなければなりません。写真館のようにプロのカメラマンによる確認がないため、セルフチェックが必要な点は覚えておきましょう。
スピード写真は機種によってはデータを入手することも可能です。そのため、データを持っておくと焼き増しもスムーズにでき、急遽写真が必要な場合でも対応しやすいです。
③自撮り
履歴書で使用する証明写真でも、自撮りで撮影することは可能です。自撮りをする場合は身だしなみを整えるだけではなく、背景にも注意しなければなりません。背景は白色や青色、グレーなどがよく、部屋の壁の色を確認して撮影しましょう。
また、インカメラで撮影すると、どうしても角度がついてしまいます。顔に影ができてしまったり、背筋が曲がってしまったりする可能性もあるため、誰かに撮影してもらったほうがよいでしょう。スマホでは証明写真用のアプリもあるため、既存のカメラよりもアプリを使用することがおすすめです。
ただし、自撮りは失敗することも多く、きちんとした写真でないと、印象が悪くなることも多いです。そのため、基本的には写真館やスピード写真を利用し、どうしても間に合わない場合のみ自撮りで対応しましょう。
印象のよい履歴書の証明写真を撮ろう
履歴書は証明写真によって、どのような印象を与えられるかが異なります。そのため、写真の撮影には気を遣う必要があります。好印象を与えるためにはさまざまなポイントをチェックしておかなければなりません。
撮影前に身だしなみを確認することはもちろん、髪型の乱れがないかもチェックしておきましょう。証明写真は第一印象を決める重要なものであり、写真次第で評価が大幅に変わってしまうことも多いです。選考を有利に進めるには、写真の撮影方法や履歴書への貼り方など、細かい点まで意識する必要があります。
証明写真は本人確認のためだけではなく、評価を決めるポイントでもあります。印象のよい証明写真を履歴書に使用することで、書類選考から高評価を獲得し、選考を有利に進めましょう。