就活その他

既存の公務員像をぶっ壊したい! ~これから公務員になる僕の主張~

みなさん、こんにちは!
夏休みも終わり、いよいよ後期の授業が始まりますね!
それと同時に、そろそろ就活について考え始める頃でしょうか。

今回は、ワンランク上の公務員を目指したいと考えている方や、民間就職と公務員で迷っている方向けに、筆者の体験談を踏まえながらアドバイスさせていただきたいと思います。(かなりニッチなコラムですみません笑)
筆者は大学時代に理学部に所属し、国家公務員総合職試験(大卒・経済)に合格した経験があります。
国家公務員以外にも民間企業や地方公務員を視野に入れていたので、その時経験したコトや感じたコトをこの場で還元させていただきたいと思います。

なぜ難関試験を受けてまで公務員を目指すのか

そもそも、なぜ公務員を目指すのでしょうか?
『安定しているから』『定時で上がれるから』『地元で働きたいから』…etc
様々な理由があると思います。
しかし、以上のような消極的理由のみではなく、心の奥底には自身の『ヤリタイコト』があるのではないでしょうか?
私は
①日本に限界を感じている若者の存在(彼らに「日本もまだまだ成長できる!」と思わせたい)
②自身のソリューションを世の中に発信したい
③国家や地域のグランドデザインを描きたい
以上の3つの理由から公務員を目指し始めました。
ヤリタイコトが見つかれば後はそれを達成することができるツールを探すだけです。
少し真剣に考えてみましょう。

何を選択するかは、人生に何をかけるか

重要なのは、自身が何に比重を置くかです。
上記の私の例で言えば
②に比重を置くのであれば民間に就職をしても可能性があるでしょうし
③に比重を置くのであれば公務員を目指すべき、といえるでしょう。
このように自身が何に比重を置くのか、それによってどの選択肢を選ぶのかが変わってきます。

たくさんお金を稼ぎたいのか、自由な時間が欲しいのか、サービスを形にしたいのか、サービスを企画したいのか、地方を活性化したいのか、国を動かす仕事をしたいのか…
当然排反な事象も出てくるでしょう。
その中で自身が何に比重を置くのか。それが後悔しない選択をする上での必要条件となります。

一次情報に触れる

ではこういった判断をするためには何が必要なのでしょう。
それは一次情報、すなわち生の情報に触れることです。
みなさんは日常の中で何から情報を得ていますか?
ネット、テレビ、新聞といったところでしょうか。

しかし、それらは果たして100%真実であるといえるでしょうか?

既存のメディアから得ることができる情報には、無数の誤った情報や偏った情報が含まれています。
TPP関連の報道では、日本にどれだけのリスクがもたらされるかが中心となっていました。
しかし、実際に経済産業省や農林水産省の官僚に話を聞いてみると、日本にどれだけのメリットとデメリットがもたらされるのかが、現場に存在する生の情報として得られます。

私自身、ネットで収集した情報をもとに意見をまとめ、経産省の官僚に質問してみたところ、自身が考えていたTPPの効果とはまったく別の視点からの意味を知ることができました。そして、我々がいかに既存のメディアに依存し、踊らされているかを痛感しました。

もちろん官僚だけでなく、当該事象にかかわる様々なアクターにヒアリングを行うことが不可欠です。
メディアから得られる情報の中にも重要なものは多数存在します。
より多くのアクターや媒体から一次情報を得れば得るほど、あなたの持っている情報の精度は上昇するでしょう。

世間一般のイメージである『公務員は定時に帰れる』『安定している』、民間企業は『稼げる』『忙しい』…etc
本当にこれがどの場面でも当てはまるのか、自身の"目"と"耳"と"心"で確認してみましょう!

片方だけで判断しない

一次情報を得たり自身の見聞を広げていく上で注意したいこととして『片方だけを見るな』ということです。
自分は公務員を目指すから民間就活はしなくていい。これではいけません。
             
公務員は民間企業や国民の全体最適を考え、彼らにディレクションを送る立場です。
当然、アクターである企業や国民の感覚というものを把握しておく必要があるでしょう。
そういった意味では、民間就活を経験することが非常にお勧めです。就活では、採用セミナーや職員訪問を通じ、企業や業界の概要を得ることができます。
自身で問題意識を持って臨めば、多くの一次情報を得ることができるでしょう。

またこの姿勢は、日常の様々な場面においても共通して当てはまります。
物事が何かに行き詰ったときには、別の方向を向いて見ることが効果的です。
一旦当該問題から離れて、別の領域を見てみる。それによって、当該問題を解決するためのヒントがふと見つかったりするものです。

あなたが公務員に向いているか、確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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個の力を磨く

公務員に必要な能力はなんでしょうか?
多くの方が「事務能力」と「コミュニケーション能力」を挙げると思います。

しかし本当にそれだけでしょうか。
よく耳にするのは
『地方公務員になるのに英語なんていらないよね』
『ビジネスのことなんて知らなくてもいいでしょ』
『プログラミングなんてSEの人たちがやってくれるよ』といった言葉。

確かに、公務員にとってはマストな能力ではないかもしれません。
しかし、もしこれらの能力を身に付けることができれば、局面によっては独力で問題を解決できるかもしれません。
その分業務全体がスムーズになり、新たなサービスを企画していくことも可能となるでしょう。
いわゆる「お役所仕事」のみで日々を過ごすのではなく、新たな付加価値を生み出すことのできる力を持った公務員を目指しましょう!
(現在筆者も語学を勉強中です。)

結局はリアルタイムの判断の積み重ね

未来のことは、正確には誰もわかりません。
結局はリアルタイムの判断の積み重ねが未来を創っていきます。
もちろん、常に完璧な判断などあり得ません。もし過去の判断に迷いや後悔があるならば今から別の方向に進めばよいのです。
だからこそ、"今"の自分の領域を固定してしまうのではなく、様々な事柄を自身の"目"と"耳"と"心"で確かめることで、領域をどんどん増やしていってください。
そして、様々な分野に精通し、企業と企業を、人と人とを結びつけることができる付加価値の高い公務員を目指してくださいね!

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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