グループディスカッション

【ディスカッション対策ガイド完全版】目的から進め方のコツや役割についてまで徹底解説!

グループディスカッションを採用する企業は多い

2,3人以上の複数の集団(Group)で与えられたお題に対する答えを討論(Discussion)して導き出すという取り組みである、グループディスカッション。現在では選考の中で取り入れている企業が多くなってきており、すでに経験したことのあるという方も少なからずいるのではないでしょうか。

一方で、これから経験するという方もいるでしょうが、その場合にも、企業がそれを課してくる意図などを知って、事前に対策を進めるようにしましょう。

この記事では「グループディスカッション」に焦点を当て、それを企業が行う目的や議論の進め方、役割とコツ・注意点などをまとめてご紹介していきます。グループディスカッションが気になっている就活生や、取り組みの中で上手な立ち回りをしたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

就活でディスカッションを行う目的とは

  • 履歴書からは見えてこないパーソナルな部分を知る
  • リーダーシップがあるかを見る
  • 論理的思考力を見る

 

 

企業がグループディスカッションを行う主な目的として、ここでは上記の3つを挙げました。1つ目が、取り組みのなかでの立ち回り方や考え方など、履歴書やエントリーシートに書かれている文字列だけでは判別できないより深い部分を知ろうとする目的です。そのため、無発言は評価のしようがありません。

2つ目が、初対面の人をまとめられる力があるかを見極めるものです。司会以外の役職であっても、この力をアピールすることは十分できます。3つ目が、ちゃんとグループで議論したのちに答えが出せているかを見るものです。グループディスカッションは、自分の意見を押し付ける場でも、マジョリティーが答えになる場でもありません。グループの皆が納得できる答えでなくてはならないのです。

 

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ディスカッションで扱われやすいテーマ(題材)

冒頭で少し触れましたが、グループディスカッションは「集団で議論する」というざっくりした特徴しか持っていません。そのため、取り上げられる話題も出題される形式も企業によって異なります。

ここでは、グループディスカッションの中でとくに扱われやすいテーマ・出題形式をご紹介していきます。すべて把握しきるというのは難しいでしょうから、「こういう感じで出されるのだな」と眺める程度に留めておいても大丈夫です。

タイプ①Yes・Noのどちらか決定する

<例>

  • 東京オリンピックの開催の是非について
  • 死刑制度存続に賛成?反対?
  • 朝食はパン派?ごはん派?

選択肢が2つ、場合によってはそれ以上あって、グループでその是非を検討していくというのがこのタイプです。これに関しては、グループ内での自由討論という形式で出題されることもありますし、両陣営に分かれてディベートのような形で進められることもあります。

このケースにおける最大の注意点は、「多数決にしてしまわないこと」です。ときには意見が衝突してしまうこともあるでしょうが、この場ではあくまでみなが納得でき、かつ論理的である答えを出すことが求められています。熱く議論することも大切ですが、冷静さを失わないようにしてください。

タイプ②抽象度の高い設問を解決するケース

<例>

  • 日本にある電柱の数はいくつか(フェルミ推定)
  • 200年後の人類にとって、スマートフォンに替わる必需デバイスはどのようなものになっているか答えよ

目の前に答えがない、もしくはあったとしても誰も知らないような問題に対して、グループで推測して答えにたどり着こうとするのがこのタイプです。これに関しては、集団で時間内に話し合う自由討論の形式で出題されることが多くなっています。

このケースでは、与えられた仮定や現代の社会に存在する情報から、いかに「精度の高い仮説」を立て、それらしい答えを導き出すことができるかというのがポイントとなってきます。ちなみに、このケースは経営にかかわりたい人は疎かにしてはなりません。実際に社会で活躍する経営者は、誰にも分かるはずのない未来を予測し、伸びるであろうモノに投資していくことで、業績を伸ばし続けているのです。

そのほかのタイプについて

そのほかには、「コンビニ経営のケーススタディ」などのように実際に現場を想定したシミュレーションを行うものや、「ディベロッパーとして必要な条件」を議論するものなどが挙げられます。また企業によっては、業界に関係する時事問題を出してくるケースも多いです。

このように、出題される形式や扱われる問題は幅広く存在しているため、「ここではこれが出題されます」というのは一概には言えません。しかし、出された問題には必ず答えなくてはならないため、事前準備として新聞や雑誌を読むなど、知識は絶えず吸収しておくようにしてください。

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ディスカッションの進め方

  • 定義づけ(20%)
  • 意見出し(25%)
  • アイデアの選定(15%)
  • まとめ(20%)
  • プレゼンの準備(20%)

 

グループディスカッションは、以上の流れで進めていきます。ケーススタディなど一部これに含まれないものもありますが、基本はこの進行を意識するようにしましょう。なお、上記の表中にある「%」は、制限時間をどう割り振るべきかという目安です。

まずはじめに行うべきなのが「定義づけ」です。ここで条件などを共有しておくことによって、話がわき道にそれるのを防ぐなど、無駄な時間の消費を抑える役割を果たしてくれます。

それが終われば、今度は意見を多く出していきます。とはいっても、ここに時間を使いすぎるとまとめが弱くなってしまいますので、時間を定めるようにしてください。まとめの後、プレゼンの準備の時間を作るというのもポイントです。発表前に練習をしておくと、より効果的に自分たちの意見を伝えることができるでしょう。

ディスカッションの役割とコツ

グループディスカッションでは、議論を円滑に進めるための役割が存在しています。どういう取り組みの場であれ、必ずいたほうが良いとされているのが、「司会者」「書記」「タイムキーパー」の3つです。

ここではこの3つについて、それぞれが担うべき役割と上手に立ち回るためのコツをご紹介していきます。必ず役についていなければならないというわけではありませんが、自分に合うものがあれば積極的に引き受ける様にしましょう。

①司会者の役割とコツ

司会のもっとも重要な役割は、「活発な議論の促進」です。そのためには、取り組みの最中にも絶えず全体を見渡して、メンバーの意見を引き出していく必要があります。また一方で、「定義づけ」の段階で定めた目的やルールなどから逸れたディスカッションになっていないかを監視し、もしそうなってしまっていたら話を本筋に戻す役割も担わなければなりません。

コツとしては、あくまで公平な立場で、そして皆が意見を出しやすい雰囲気を作るということが大切です。ときには自分の意見と全く違うものが他の人の口から出てくることもありますが、絶対に否定しないようにしてください。

②書記の役割とコツ

書記の役割は、議論の過程の記録です。まとめた議事録は「グループとしての結論」を出していくときに必要になりますので、意見を内容ごとにまとめるなど、わかりやすさを意識するとよいでしょう。

この役を引き受けるのであれば、気にしておくべき点が1つあります。それは、書記はその役割に没頭するがあまり、自分の意見が出せていないというケースが非常に多いということです。

そうなってしまうと、はたから見れば「あの人はまったく発言していない」という見方しかできず、評価のしようがありません。個人としては頑張っているつもりでも、結果としてそうなってしまうのはもったいないことですので、ほかの人の意見をまとめつつ、自分の意見を述べることも忘れないようにしてください。

③タイムキーパーの役割とコツ

タイムキーパーの役割は、「時間の管理」です。はじめにどれくらいの時間を各段階に割くべきかをみんなで共有し、設定した制限時間を過ぎると次の議論に進むことを促していきます。場合によっては、司会者がこの役割を兼任することもあります。

タイムキーパーのコツは、時間に関してこまめな確認と報告をするということです。議論が過熱するとついつい時間を忘れてしまいがちですが、ここは選考の場なので制限時間が設けられています。そのため、皆が設定した時間を忘れないようにするためにも、こまめに時間を共有しておくことが大切なのです。またこの役割につく場合にも、没頭するがあまり無発言になってしまうということは避けるようにしてください。

ディスカッションの注意点

前の見出しでは、ディスカッション中の役割について解説してきました。しかし、グループの人数は役割の数以上の場合が多いため、何の役も引き受けられなかったということも少なくないでしょう。その場合にも、守るべき点はいくつかあります。

ここでは、役割の有無にかかわらず、ディスカッション中に気を付けておくべき立ち振る舞いなどを4点ご紹介していきます。これはどのディスカッションの形態でも言えることですので、覚えておくようにしましょう。

積極的に発言する

ディスカッションを有意義なものにするためには、積極的に発言することが大切です。議論の場では、皆がなるべく多くの意見を出すというのが重要なことなのであり、それが正しいか正しくないかというのは問題ではありません。

そのため、少しでも思うことがあるのであれば包み隠さずに発言しましょう。「言ってしまったら場の空気が悪くなるのではないか…」などの考えから言い控えてしまうと、結果として無発言になってしまうということもあります。先述の通り、無発言は評価のしようがありません。発言する場合には、わかりやすさを意識するようにしてください。専門用語などを使わずに、かみ砕いた表現で発言するようにしましょう。

他の就活生の意見を聞く姿勢に気を付ける

活発な議論を生むために、ほかの就活生の意見を聞く姿勢に気を付けるようにしてください。具体的には「意見を否定しない」ことや、相槌を打つことをはじめとして「相手が話しやすい環境づくり」をすることなどが挙げられます。

集団で議論するのですから、ときには自分の意見と真っ向から対立するようなものが出てくることがあるでしょう。しかし、そこで自分の意見を押し通すようなことをしてしまうと、場の空気が悪くなってしまいます。そうなってしまうと、活発な議論が難しくなってしまうでしょう。それでももし違う意見を出したいのであれば、「~~さんの意見は○○です。ですが、私は××という意見を持っています。いかがでしょうか。」などと発言するようにしてください。

なるべく多数決にしない

グループディスカッションで出す答え・結論は、なるべく多数決にしないというのがポイントです。議論の中で採用担当者は、グループの中での個人の立ち回りのほかにも、「グループとして機能することができたか」というところを見ています。したがって、「チームの皆が納得する答えを出せているか」ということも大切になってくるのです。

「過半数が賛同しているから」ということだけで意見を決めてしまうと、採用担当者からは「適当な進め方で結論を出した」と評価されてしまうことになりかねません。そうなれば、グループのメンバー全員が選考に落ちてしまうという可能性も高くなってしまうことでしょう。それは非常にもったいないことですので、「議論を進めていく中で結論を導く」ということを忘れないようにしてください。

クラッシャーにも柔軟に対応する

人の性格はそれぞれなので、いわゆる「クラッシャー」と呼ばれるような人がグループの中に入ることもあるでしょう。しかし、そのような場合にも、決して無視や放置をするようなことはせずに対応すること大切です。

例えば、何も言わないタイプのクラッシャーであれば、「はい」か「いいえ」で答えられる質問など返しやすい質問を投げかけてみましょう。ほかの学生の否定ばかりをして回るタイプのクラッシャーであれば、その人自身の意見に対して疑問を投げかけるようにすると、冷静化を図ることができます。そのほかにもクラッシャーに挙げられるタイプはいくつかありますが、決してその方々を否定するようなことはせずに、それぞれに応じた対応を取るようにしてください。

ディスカッションでは自らの役割を徹底しよう

この記事では「グループディスカッション」に焦点を当て、それを企業が行う目的や議論の進め方、役割とコツ・注意点などをまとめてご紹介してきました。グループディスカッションでは「司会者」をはじめとした役割がありますが、これをやっているから有利というものはありません。

また、自分の発言が採用されるのが良いというものでもありません。この場で大切なのは、役割の有無にかかわらず自分の置かれた状況をしっかりと理解して、それに合った立ち回りをすることです。

時にはうまくいかないという場合もあるかもしれませんが、この記事で登場した情報を参考にしたうえで、少しでも良い立ち回りができるように努力しましょう。そして、目指すはグループディスカッション選考の突破です。

グループディスカッション対策マニュアル完全版【実践編】

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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