グループディスカッション

【ディスカッション対策ガイド完全版】目的から進め方のコツや役割についてまで徹底解説!

就活でディスカッションを行なう目的とは

近年、多くの企業の選考でグループディスカッションが行なわれますが、そもそも何のために実施されるものでしょうか。それは、採用側が、学生が実際に働いている時の状況を具体的にイメージしたいからです。グループディスカッションを通じて、会社のミーティングの場などで、どのように動くのかなどが想像しやすくなります。

ですが、グループディスカッションでは、正直なところ、たった30分程度のディスカッションであるため、一定以上の能力の人は優劣があまりつきません。ですので、企業にとっては面接に向けての足切りにしか過ぎないケースが多いです。つまり、グループディスカッションにおける最低限の役割をすることができれば、通過できます。今回はその役割を中心に、お伝えします。

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ディスカッションで扱われやすいテーマ(題材)

ディスカッションのテーマには、「コンビニで売れる新商品の開発」や「企業にふさわしいキャッチコピー」「社会人が活躍するための条件」などさまざまなものがありますが、いずれも意図があっての設問となるケースが多いです。今回は、扱われやすいディスカッションのタイプをご紹介していきます。

タイプ①Yes・Noのどちらか決定する

例:東京オリンピックの開催の是非について

賛成派と反対派に分かれて、とあるテーマの是非を検討するタイプがあります。この場合、個人の信条としてどちらを支持するかどうかということではなく、出すべき答えに対して、どのように論理的な説明を組み立てていくか、という点がポイントとなってきます。

回答例:結論、私◯◯は東京オリンピックの開催について賛成です。理由は大きく二つあります。一つは~で、具体的には…ということ。二つめは、~で、具体的には…ということがあるからです。以上、賛成であると主張します。

結論→理由→根拠、という順で、情報を整理して伝えていくということと、その際に、その理由や根拠につじつまがあっているかどうか、という点は面接官が見るポイントとなります。理由が複数ある場合は、はじめに「大きく◯つです」など、その個数を表明することで、わかりやすく伝えることができます。

タイプ②抽象度の高い設問を解決するケース

例:200年後の人類にとって、スマートフォンに替わる必需デバイスはどのようなものになっているか答えよ

「200年後の人類」というテーマ設定自体、面接官も知っていることではないので、限られた情報をもとに、推論をしていく必要があります。

回答例:結論、私◯◯は「200年後の人類にとってスマートフォンにかわる必需デバイス」は◯◯である、と考えました。理由は大きく二つあります。一つは~で、具体的には…ということ。二つめは、~で、具体的には…ということがあるからです。以上、賛成であると主張します。

こちらも回答の手順としては、上述のケースと同様ですが、いかに現状の社会に存在する情報から、精度の高い仮説を組み立てていくかという点がポイントになります。ソフトバンクの孫正義さんは、300年後の日本を想定したうえで、自社をどのような企業にしていくかということでも知られていますが、経営者やそれに近しい人は「抽象度の高い思考」が求められる機会が多くあります。

のちの経営層に入れてもいいような人材かどうか、といった点が見られる質問例、とも言えるでしょう。

そのほかのタイプについて

企業よっては、業界に関係する時事問題を題材とするケースも多いです。例えば、金融系だと「ATM手数料の価格改正をするならいくらか」や、不動産の場合は「デベロッパーとして必要な条件」などがテーマとしてあげられます。テーマの意味が理解できないとディスカッションが成り立たないため、その業界・企業に関する知識を事前におさえておきましょう。

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ディスカッションの上手な進め方とコツについて

ディスカッションには役割があるため、上手く立ち回るには自分に合うものを選びましょう。ディスカッションの役割は、司会者、書記、監視者、タイムキーパーの4つです。

①司会者の役割とコツ

司会は、議論を活性化させるためにメンバーの意見を引き出す役割があります。全体を見渡して、発言が一部のメンバーに偏らないようにしなければいけません。議論をスタートする時に決めた目的やゴールに対して、それたディスカッションとならないように、進行していくことが期待されます。

コツとしては、ディスカッションを始める最初の数分で、参加するメンバー全員から不信感をもたれないよう、笑顔で、公平さを意識することが重要です。

②書記の役割とコツ

書記は、メンバーの意見を板書していく役割です。意見の内容ごとにまとめて書くなど、分かりやすさを重視しましょう。議事録を書くということは、一見して簡単であるように思われがちですが、実はかなり難易度の高い役割です。

コツとしては、情報を極力簡潔に書いていくということと、できるだけ箇条書きにして、内容が端的に伝わりやすいようにメモをとっていくことが期待されます。

③監視者の役割とコツ

監視者は、ディスカッションが正しく進行するように監視する役割です。メンバーから出る意見が、本来の目的から、議論がそれていないかを気に掛けましょう。状況に応じては、司会者がこの役割を担うこともありますが、課題解決に対して、ブレがないかどうかということをしっかり意識することが期待されます。

④タイムキーパーの役割とコツ

タイムキーパーは、ディスカッションの時間を管理する役割です。結論を出す時間を考慮して、まとめに入るタイミングを呼び掛ける必要があります。こまめな確認と報告が、期待される役割です。

ディスカッションの注意点

ディスカッションで注意しなければならないポイントは、自身がやるべきことを考え、その上で他の就活生と協調して議論を進めるという点です。上述の通り、ディスカッションの目的はチームの中でどのような働きが出来るのかを見ることにあります。

ディスカッションにおける役割というと、司会進行役が「花形」のように映りやすいですが、全員が司会進行役をおこなうとチームとして機能しません。チームの中で自分がやるべきことは何なのかを考え、その上で行動することが求められているのです。

個人プレイではなく連係プレイを円滑におこなうことで、面接官の印象がよくなります。自分1人がよい印象を持たれようとするのではなく、チーム全員でディスカッションを突破できるように取り組みましょう。

明確な根拠を持って発言する

ディスカッションを有意義なものにするためには、明確な根拠を持って、他の学生が理解できるように自身の意見を述べることが重要です。ディスカッションにおいて、その意見が正しい、正しくないということはあまり重要視されません。

そもそも、正解のない議論をおこなうこともありえます。面接官がディスカッションによって評価していることは、「チームとして機能することが出来たか」「チームが機能するために自分のやるべきことを考え、動くことが出来ていたか」です。

チーム内のディスカッションを深めていくためにも、1人1人が自分の意見を持ち、それを周囲に分かりやすく伝えるという意識が重要になります。難しい言葉を使わずに噛み砕いて伝えるなど、周囲を思いやった言動を心掛けましょう。

他の就活生の意見を聞く姿勢に気を付ける

ディスカッションでは、他の就活生の意見をしっかと聞くようにしましょう。これまで述べてきたように、ディスカッションにおいては、その意見が正しいかどうかは重要なポイントではなく、チームとして結論を出す際のプロセスがみられています。

そのため、自分の意見と真っ向から対立するような意見が出ても、それをさえぎって自分の意見をねじ込むような言動はNGです。適度に相づちを打つなど、相手が話しやすい環境を作ってあげる必要があります。そして、相手の意見を最後までしっかりと聞き、その上で議論を深めていくようにしましょう。

実際に社会に出ると、自分とは異なる様々な考えを持った人に出会います。そしてそれらの考えには、その人達なりの根拠があるのです。そのような人達と共に働いていくには、異なる考えを受け入れる姿勢が大切といえます。

ディスカッションをさらに理解するためのおすすめ書籍

①東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート

まず一番最初に、分厚い理論書などを読むのではなく、本書がおすすめです。理由は、語り口調の文体で書かれているため、無理なく読むことができるという点と、かなり具体的に、ディスカッションにおいて担うべき役割が記述されているため、この一冊から始めるのが良いでしょう。

https://store.toyokeizai.net/books/9784492557525/

②ファシリテーションの教科書

グロービスから出ている分厚い解説書。主に、司会者(ファシリテイター)としてその場をどのように回していくかについて、詳細が記述されています。思考のプロセスについてていねいに書かれていることと、用語の解説もていねいなので、辞書としても利用することをおすすめしたいです。

https://store.toyokeizai.net/books/9784492533482/

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ディスカッションでは自らの役割を徹底しよう

上述してきましたように、ディスカッションとは自らの役割をしっかりと理解して、その役割に徹することが重要です。自分だけがいい意見を言えばいいというわけではなく、あくまでも目的は、議論する際のゴールに必ずたどり着くということが大切です。

時には上手くいかないこともあるか思いますが、毎回自分がどんな価値をチームにもたらせたのか、真摯に向き合うことで必ず突破できます。ここに書かれたポイントを守って、グループディスカッションを突破しましょう。

グループディスカッション対策マニュアル完全版【実践編】

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。