面接対策

【グループディスカッションのテーマ例16選】選考突破のための対策

グループディスカッションで頻出度の高いテーマを知っておこう

就活では選考の一環としてグループディスカッションがおこなわれることもあり、おもしろいテーマが出されることも多いです。おもしろいテーマは議論も白熱しやすいですし、選考を受けていてもおもしろいですが、上手に議論を進めていくのが難しいことも多いので注意しなければなりません。

グループディスカッションのテーマは企業によってさまざまですが、頻出のものも数多くありますし、それを知っておくことが大切です。テーマを知っておけばどのように議論を進めていけばいいかを事前に考えることができますし、選考を有利に進めることができます。頻出のテーマを知っておき、しっかりとグループディスカッション対策をしましょう。

企業がグループディスカッションをする目的

企業がおこなう入社試験の面接試験のうち、グループディスカッションをおこなうケースがあります。グループディスカッションは1対1で対話する面接試験とは違い、多数の就活生が集まってテーマについて議論を交わすものです。

ここでは、企業がなぜ採用試験でこのグループディスカッションをおこなうのかという理由と、個人面接との違いについて詳しくみていきます。

企業を訪問する前にこういった違いや目的を知ることで、自分がどのように評価されるのか、どう振る舞うべきなのかを確認しておきましょう。

一度に多くの学生を選考できる

通常の個人でおこなう面接試験は、就活生と採用担当者が1対1、もしくは試験を受ける側は1名で面接官が2~3名という形式でやり取りがおこなわれます。しかしグループディスカッションでは、面接官が平均1~2名に対して、就活生は平均5~8名ほどのグループで参加することになります。または、複数のグループを同じ部屋で同時に選考することもあります。

このような形式の面接は、企業側の視点からみると一度にたくさんの就活生をチェックして評価するということが可能です。面接官の人数が1~2名と少ない状態で、一人ひとりのマナーや、企業入社に対する熱意などの最低限の事柄について、選考するために必要な適性のチェックができます。

協調性やチームワークがあるか分かる

面接官は人事のプロフェッショナルですので、グループディスカッションをしている間にさまざまな評価基準で就活生を見定めています。その中のひとつが、「集団で仕事や作業をするときに、チームワークや協調性を発揮できる人材なのか」ということです。ひとつのテーマについてお互いに意見を出し合って、協調性を発揮しながら結論に近づけることができるのかが大切になってくるのです。

ここで理解しておきたいことは、「協調性とはむやみやたらと相手の意見に迎合するということではない」ということです。人間同士は意見が違うのは当たり前ですので、グループディスカッションではお互いに助け合いながら、足りない部分を補って新たな考えや解決方法を導き出す、という前向きな行動が必要とされるのです。

グループディスカッションで見られている能力

グループディスカッションを攻略するためには、ディスカッションの中で何がみられているのか、評価されている能力を知ることが大切です。グループディスカッションはただ話し合う様子をみられているわけではなく、議論を進める中でどのような能力が備わっているのかがみられています。

議論の組み立て方や発言の端々も注目されていますし、能力をアピールできるようにディスカッションに取り組むことが大切です。グループディスカッションで見られている能力を知ったうえで、どのようにアピールすればいいかをみていきましょう。

論理的思考力

グループディスカッションでみられている能力としては、論理的思考力が挙げられます。どのように議論を進めるのか、根拠を持って発言ができているかなどがみられており、これは仕事をする上でも重要な能力です。自分の考えていることをしっかりと伝えることができるか、適切にアピールできるかがみられていますし、思考力の有無なども評価されています。

どれだけ奇抜なアイデアを出し、目立てたとしても論理が破綻していれば意味はありませんし、評価の対象にもなりません。反対に何気ない発言でも筋道を通して考えられたものであれば、高く評価されます。論理的思考力をアピールするためには、きちんと根拠のある発言をすることが大切ですので、根拠の部分を意識しながら発言を考えていきましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力もグループディスカッションでみられている能力のひとつです。グループディスカッションは自分一人で進めるのではなく、チームで協力して進めなければなりませんし、それはどの形式であっても同じです。形式に関係なく周囲の人と協力しながら議論を進めていくことが大切であり、自分勝手な発言は許されません。

またディベート形式など意見を戦わせる場合でも、相手の意見に打ち勝てばいいわけではありませんので、協調性を発揮しながら議論を進めていく必要があります。コミュニケーション能力をアピールするためには、周囲の意見を簡単に否定しないことが大切です。周囲の意見を上手く組み込みながら、全体でひとつの意見を出せるように発言を考えていきましょう。

グループディスカッションの形式とテーマ

グループディスカッション対策として、形式を知っておくことも大切です。グループディスカッションと一口にいってもさまざまな形式がありますし、種類によって特徴が違っています。

形式ごとに議論のテーマなども違ってきますし、議論の進め方も違いますのでそれぞれの特徴を知っておくことが大切です。どのようなテーマと形式があるのか、それぞれどのような特徴があるのかを知ってグループディスカッションの突破を目指しましょう。

自由討論型

・働くことの意味とは何か
・理想の社会人とはどのようなものか
・リーダーシップに必要な素質とは何か
・20年後の世の中はどうなっているか

グループディスカッションの形式としては、自由討論型と呼ばれるものがあります。自由討論型とはテーマに対して自由に話し合いを進めるものであり、フリートーク形式と呼ばれることもあります。テーマは幅広く設定されており、「働くことの意味とは」や「理想の社会人とはどのようなものか」など就活に関係したテーマが出されることが多いです。

どのように議論を進めるかもみられていますが、発言によって個性や価値観などもみられていますので注意しなければなりません。発言の一つひとつが評価の対象になっていますので、軽はずみな発言をしないように注意が必要です。テーマも自由に発言しやすいものが多いですし、議論を進めやすい形式といえます。

ディベート型

・夕食は和食と洋食どちらがいいか
・形に残るプレゼントと思い出に残るプレゼントはどちらがいいか
・犬と猫はどちらがいいか
・動画での解説と文章での解説はどちらがいいか

グループディスカッションの形式としてはディベート型というものもあり、これは2つのグループに分けられ討論によって話し合いを進めていくものです。テーマごとに賛成派、反対派など立場が決められており、基本的にはどちらの立場で議論を進めるかは選ぶことはできません。

そのため仮に実際には賛成派の考えを持っていても、反対派の立場から議論しなければならないこともあり、柔軟性が求められることも多いです。また相手の意見を打ち負かせばいいだけではなく、議論をする中でお互いの意見を引き出し、最終的にひとつの結論にまとめていかなければなりません。ただ相手の意見を論破するのではなく、全体でひとつの答えを出すことが求められています。

選択型

・無人島に持っていくとすれば、ロープ、ナイフ、ライターのどれか
・お笑い芸人を採用するなら誰がいいか
・愛、お金、健康でもっとも優先順位が高いのはどれか
・オリンピックの競技を増やすとしたらどれか

グループディスカッションでは選択肢が設定されており、その中からひとつを選んで答えを決める選択型というものもあります。「無人島に持っていくとすれば、ロープ、ナイフ、ライターのどれか」などグループでひとつの答えを選び、その根拠付けをしていきます。選択肢は用意されていますが、どれを選べば正解というものではありません。

何を選んだのかではなく、なぜそれを選んだのか、その根拠が重要視されています。どの選択肢を選んだとしても、根拠や論理さえしっかりとできていれば評価は高いですし、反対に何を選んでもしっかり説明できなければ評価は低くなってしまいます。どのように議論を進めるかが重要視されていますので、しっかりと考えた上で議論を組み立てていくことが大切です。

課題解決型

・あるお店の毎月の売上を今の2倍にするためにはどのような対策があるか
・消費税が増税したあとに売上が落ちないようにするために、どんな方法をとるべきか
・日本の金メダル獲得数を増やすにはどうすればよいか
・日本人がもっと英語が出来るようになるにはどうすればよいか

グループディスカッションの形式としては、課題解決型というタイプのものがあります。課題解決型のディスカッションの形式は、ある仮定の問題などが発生しているときに、それを解決するにはどうしたらよいのか、ということについてお互いが話し合い、答えを導き出していくというタイプのディスカッションです。

各自に資料ややり方を書いた紙などが渡される場合と、テーマ(問題)だけが与えられてグループの中で話し合って協力して進めていく、という2つの方法があります。例えば、「あるお店の毎月の売上を今の2倍にするためには、どのような対策があるか」「消費税が増税したあとに売上が落ちないようにするために、どんな方法をとるべきか」などの実例があります。

実際に起こりえる事柄について、個人がそれぞれの意見を出していきます。そして、最終的にグループの中での共通した解決策を導き出す、という方法を取っていくのが課題解決型なのです。

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グループディスカッションの形式別対策方法

グループディスカッションにも、さまざまなテーマや形式があります。企業によって出題するテーマは異なるため、それぞれの対処方法を事前に確認しておきましょう。

同じグループディスカッションでも、自由討論型、ディベート型、選択型、課題解決型、それぞれで注意するべきポイントが変わります。テーマや形式別に注意したい点やディスカッションの進め方などを詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

自由討論型の対策

自由にディスカッションしていく自由討論型は、抽象的なテーマが与えられることが多く、話が意図せぬ方向に行ってしまいがちです。そのため、グループとして結論をまとめられるように、最初にしっかりと定義を決めておくことが重要です。抽象的なテーマでは、誰でも意見がいいやすい半面、それぞれの考えをいうだけで、答えが出ずに終わってしまうことがよくあります。

テーマについて自分の思ったことをいうだけでなく、まずは定義づけをして、最後に結論を出すことを意識してみましょう。例えば「よい会社とは」がテーマなら、「誰にとってよい企業なのか」を最初に定義付けします。最後には必ずグループで結論を出しましょう。

ディベート型の対策

  • ディベート型のディスカッションは、対立する意見を交換して結論を出す形式のため、自分たちの意見を主張することに気を取られ、考えを相手に押し付けてしまうことがあります。議論が成立するように、相手を納得させようとするだけでなく、相手の意見にもしっかりと耳を傾け受け止めましょう。

    また、ディベート型のディスカッションはグループのメンバーそれぞれに異なる役割が与えられるケースが多いです。自分の役割を理解し、他のメンバーが困っていた時にはフォローできるように、周りにも目を向けましょう。自分の意見を通して相手を納得させたくなりますが、主張してばかりだと自己中心的な人だと感じられてしまいますので、注意してください。

    選択型の対策

    選択型のテーマは、グループの意見をまとめることが大切です。最終的にどちらかの結論を選択しなければなりませんが、多数決で答えを出すのはNGです。グループで話し合い、全員が納得できる結論を導き出しましょう。テーマが与えられたら、まずは基準を設定します。例えば「芸能人を企業で採用するなら誰にする?」というテーマだった場合、それぞれの好き嫌いで答えが変わってしまいます。

    個人的な意見での話し合いにならないよう、まずは「企業が求める人物像」を決めてからディスカッションを進めてみましょう。判断基準を決めることで、個人の好みではなく企業にとってのメリットを考えられるようになり、メンバー全員の意見をまとめられます。

    課題解決型の対策

    課題解決型は就活で一番よく出題される形式で、資料がある場合とない場合があります。課題解決をゴールとしていたのにも関わらず、話し合いで論点がずれてしまう場合が多いため、注意が必要です。テーマが出されたら、何について話し合うのか全員で確認してからディスカッションを開始しましょう。

    例えば「店舗の売り上げを伸ばすためにはどうするべきか」がテーマの場合、来客数を増やすための方法を考えるのか、利益の高い商品を売るための方法を考えるのかによって、内容は異なります。ディスカッションで導き出す答えを最初に決めておくことが重要です。途中で論点がずれてしまったら、軌道修正してグループでの解決策をみつけていきましょう。課題解決型では、物事を理論的に考える力が大切です。

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グループディスカッションのテーマ例を把握して対策しよう

グループディスカッションには大きく分けてこのような3つのテーマの中から議題が出されるでしょう。ここで紹介した対策方法やポイントを参考に、しっかりこれらのテーマ例への対策を施しておいてください。そうすることにより自信をもってグループディスカッションに参加でき、高い評価を受けられるようになるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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