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グループディスカッションは練習が必要
就職活動において、グループディスカッションが選考として実施されることは多くあります。「話し合いはサークルとかでも日々行っているし、大丈夫だろう」などと甘く考えるのはNGです。グループディスカッションで見られているものは個人面接で見られるものとは異なっており、対策が必要になってくるのです。
この記事では、グループディスカッション対策の方法を解説していきます。グループディスカッションで足切りをおこない、その後、個人面接を実施する企業も多くあります。グループディスカッションで思うようにアピールすることが出来ず、その結果、個人面接にさえ辿り着けないようなことがあっては非常にもったいないです。以下を参考にグループディスカッションの対策も進めておくようにしましょう。
グループディスカッションの練習方法4つ
グループディスカッションで一番見られているのは、積極性とコミュニケーション能力です。そのため、積極的に話かけるだけのコミュニケーション能力が必要になります。グループディスカッションでいきなり初対面の人達の中で議論をするというのは、想像しているよりも難しいものです。人見知りをしないという人ならまったく問題ないでしょうが、そういう人もなかなかいないでしょう。言いないことが言えないという場合もよくあることなのです。
①就活生同士で練習する
グループディスカッションの最も有効な練習手段は、就活生同士で練習することです。就活生同士であれば、お互い身の入った練習ができます。互いの悪い部分を指摘しあったり、相手のいいところを参考にしたりするには、同じ就活生と練習をおこなうのが最適です。
また、本番のグループディスカッションも就活生同士で進めるため、実践的なスキルを養うことが出来ます。実際に就活生同士で練習する場合は、練習の様子をスマートフォンなどで録画するといいでしょう。録画した動画を共有し合うことで、自分の弱点やクセを見抜くことができます。同じ境遇にいる就活生の仲間と練習をすることが、グループディスカッションを極める最大の近道になるでしょう。
グループディスカッションの進め方を確認しておきたい場合はこちらの記事がおすすめです。
メンバーは5人以上で人事役を設ける
就活生同士で集まっても、内容の薄い練習を淡々と重ねていては成長できません。メンバーは5人以上でおこない、人事役を最低1人設けるようにしてください。本番のグループディスカッションでは少なくとも5人、多いところだと9人くらいで1つのグループが作成されます。
それにも関わらず、練習を5人以下でおこなっていては本番の感覚が練習で身につきません。そのため、グループディスカッションの練習は、最低でも5人以上でおこなうようにしてください。また、1人ひとりに評価を下す人事担当者を設けるのがおすすめです。人事役になった場合は、客観的に見た感想ををメンバーに伝えましょう。人事役にもメリットがあり、他の人の良いところや悪いところを見て参考にすることが出来ます。
自己PRが書けない時は、自己PRジェネレーターを活用しよう
自己PRの内容が薄いと、人事に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。
そこで活用したいのが「自己PRジェネレーター」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの自己PRが完成します。
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実際にツールで作成した自己PR例文
(リーダーシップが強みの場合)
私はリーダーシップを発揮できる人材です。 学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。
サークル長を務めていたフットサルサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携が取りきれていないことが問題でした。そこで、大学側に掛け合い週に二回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声かけを行いました。
さらに、週末明けに今週の活動の詳細をメンバーにメールで配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。
問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしてきたいと考えております。
②過去のお題を参考に考える
つぎはグループディスカッションで意見を言うために、自分の意見を作る練習をする必要があります。話す練習をして遠慮なく発言できるようになっても、自分の意見がなければ何の意味もありません。確かに積極性や協調性は評価されるかもしれませんが、それだけでは評価の対象にはなりません。1人で議題を解決策まで持っていけるだけの思考力を身に付けましょう。
結論と理由を考える力を身に着ける
グループディスカッションの過去にでたお題を調べて、それについて日々ひとつずつ自分の中で答えを出してみるのもいいですし、突拍子もない問題を頭の中で作り、それに対して答えを出していくという練習も効果的でしょう。たとえば、「全国に信号機はいくつあるかという問題などです。自分の中で結論と、なぜそう思うかという論理を考える力を身に着けられるよう、日々練習してみてください。
仮説を立てて議論を展開できる力を身に着ける
グループディスカッションの対策として、自身で仮説を立てて議論を展開できる力を身につけることが重要になります。グループディスカッションでは自身の意見を述べる機会も多くあるでしょう。その際、思い付きのような意見をただ述べるのはNGです。
グループディスカッションでは1人1人の意見について建設的に議論し、それによりチームとしての結論を導き出すことが求められています。そのため思い付きのような意見を述べるだけでは議論を深めることは出来ず、かえって議論の妨げになってしまうのです。意見を述べる際にはその根拠を明示し、その上で論理的に議論を展開していくことが必要になります。
人の話を聴く力・人の話を理解する力を身に付ける
グループディスカッションの対策として、人の話を聞き、理解する力を身に付けることも重要なポイントになります。グループディスカッションは話すばかりではありません。人の話をしっかりと聞き、それを理解し、それに反論や同調をすることも必要になります。また議論の方向性を察知し、必要に応じてそれを修正していくことも求められています。
自分の意見を述べて、それに満足しているのではダメなのです。チームとしてより良い結論を導き出すためには他の人の話をしっかりと聞き、それをもとに議論を深めていくことが必要になります。また他の人の意見をしっかりと聞き、理解しているからこそ、議論の流れも敏感に察知し、修正していくことが可能になるのです。
③練習会に参加する
最近では、グループディスカッションの練習会というものも、探せば多数あります。そういった会に参加して、実際のグループディスカッションの雰囲気を体験してみるというのもありでしょう。実践での経験を積むのはなかなか難しいかもしれませんが、こうして知らない人たちの中にまじり、知らない場所でグループディスカッションをできれば、もはや本番と大差ないはずです。
グループディスカッション練習会情報(東京開催)
東京で開催されているグループディスカッション練習会として、「就活予備校プレビズ」が開催しているものが挙げられます。ここでは個人面接、グループディスカッションなど選考全般の対策を受けることが出来ます。企業の面接官経験者が採用コンサルタントとして指導してくれることが特徴です。
時にはディスカッションの様子をビデオ撮影し、それを見直すことで改善の練習を行うこともあります。面接官の目線でフィードバックをもらうことができるので、本番に向けて適切な修正を行っていくことが可能になるのです。
練習会の進め方としても過去問を中心にアウトプットを中心に行っていくため、「グループディスカッションってあまり経験したこと無いから不安」という就活生にとって良い練習の場になると言えるでしょう。
グループディスカッション練習会情報(大阪開催)
大阪で実施されているグループディスカッション練習会として、「就活塾 内定ラボ」が開催しているものが挙げられます。この練習会ではグループディスカッションにおいて頻出となるテーマを多く取り入れ、それらのテーマに沿った演習を行うため、本番で活かせる知識を身につけることが可能になります。
また少人数で行われるため、1人1人へのフィードバックも手厚くおこなわれており、その点もいいといえるでしょう。さらに、グループディスカッションのポイントも学ぶことが可能になります。グループディスカッションと個人面接では、面接官が見ているポイントは異なります。どのようなポイントを見られているのかを学ぶことで、より自身をアピールしやすくなるのです。
④セミナーに参加する
グループディスカッションの対策として最も効果的なのは、セミナーに参加することです。実際にグループディスカッションを経験したことのある講師が担当し、その攻略法を教えてくれます。今では実践型のセミナーも多くあり、本番に近い形でグループディスカッションの練習ができるでしょう。
また、練習会と同じように知らない人たちと練習をおこないます。そのため、本番さながらの緊張感をもって練習することができます。また、その場で直接フィードバックしてもらえることもセミナーの特徴です。自分ができていないこと、自分が足りないものを知れるきっかけになるでしょう。
グループディスカッションのセミナー情報(東京開催)
グループディスカッションのセミナーとして、就職情報サイト JOBRASS新卒における「【新宿】GD対策セミナー 実践で基礎から学ぶグループディスカッション」が挙げられます。このセミナーの特徴は、本番に近い環境でグループディスカッションを実践できることです。
JOBRASS新卒は、企業からオファーが届く逆求人型就活サイトです。逆求人型のサイトではありますが、就活生から企業へ向けてアピールすることも可能となっています。そんなJOBRASS新卒のグループディスカッションセミナーは、新宿で開催されています。服装自由となっていますので、気軽に参加してみるとよいでしょう。参加費は無料です。
ディスカッションのポイントまで解説を聞くことができますので、よりグループディスカッションについて学ぶことが可能です。
グループディスカッションのセミナー情報(大阪開催)
大阪でも、JOBRASS新卒のセミナーが開催されています。このセミナーの特徴は座学を踏まえ、実践を経験出来る点です。セミナーの前半でグループディスカッションについて、その概要説明からポイント、役割分担について学びます。
これらを踏まえ、実際に練習をおこなえるのです。インプットしたからといって、それが必ずしもアウトプットできるとは限りません。インプットだけでなくアウトプットのトレーニングも並行しておこなう必要があるのです。インプット、アウトプット双方の対策を並行してできる点において、本番に向けたいい対策になるといえるでしょう。
グループディスカッションの前にやっておくべきこと
ここまではグループディスカッションの練習方法についてご紹介しましたが、ここからは実際にグループディスカッションを始める前にやっておくべきことをご紹介します。事前に準備せずにいきなりグループディスカッションを始めても、得られる知識やスキルは限られてきます。何事も、事前知識や準備が必要です。練習の成果を最大限に発揮するためにはどのような事前準備が必要なのか、その対策法についてご紹介していきます。
業界に関する知識を身に付ける
まずは、業界に関する知識を身に付けましょう。業界に関する知識がないのにグループディスカッションをしても、具体的な見解や意見を持つことはできません。まずは知識を身に付けて、自分の意見に確信を持てるようにすることが重要です。
例えば部活動やゼミナールの活動で何か意見を言う場合、その裏には何か根拠や知識があると思われます。グループディスカッションでは、データや根拠がないと自分の意見に自信が持てず結果として抽象的な見解、意見になってしまいます。そうならないためにも業界に関する知識を身に付け、自分の意見に自信や根拠を持てるようにしましょう。
時事問題にも対応できるようにしておく
業界に関する知識とあわせて、時事問題にも対応できるようにしておきましょう。なぜなら、グループディスカッションでは業界に関係する時事問題をテーマに議題が設けられることが多いからです。グループディスカッションが得意な人でも、元となるデータや情報がなければ太刀打ちできません。
こうした時事問題に対応するためには、日々のニュースや新聞で業界に関係することはないか、常にアンテナを張っておく必要があります。特にニュースや新聞を見たときに、普段から自分なりの見解や意見を持つクセをつけておくといいでしょう。時事問題に対応することで、グループディスカッションでの評価は数段階アップすることを覚えていてください。
自己PRが書けない時は、自己PRジェネレーターを活用しよう
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緊張して発言ゼロにならないように注意する
グループディスカッションでは、緊張のあまり発言がゼロになってしまわないように注意が必要です。積極的に発言しようと考えていても、いざ本番になれば緊張して頭が真っ白になってしまった、発言をしないまま終わってしまったということもあります。少なくとも一度は発言するようにし、全く発言しない事態だけは避けることが大切です。
発言がなければ評価の対象にすらならない
グループディスカッションで発言が必要な理由は、発言内容によって評価が決定するためです。どのような発言をしているのか、グループディスカッションにどのように取り組んでいるのかによって、最終的な評価が決定します。発言が少なければそれだけ評価される情報が少ないことになりますし、好印象を与えるのが難しくなってしまいます。
発言が全くないと評価のしようがありませんので、不合格になってしまいます。発言をしないことで評価の対象にならず、やる気がないと取り組む姿勢からもマイナスの印象を与えてしまいます。少なくとも一度でも発言すれば評価の対象にはなるため、必ず一度は発言しておかなければなりません。
グループディスカッションが苦手だと感じる人はこちらの記事も併せて読んでみてください。
発言回数が多ければいいというわけではない
グループディスカッションは発言が評価の対象になるため、一度は発言をしなければなりません。発言回数が多ければ評価される回数も多くなりますし、有利に働くこともあります。ただし、必ずしも高評価にはならないので注意が必要です。何度も発言していればそれだけ注目してもらうことができますが、発言の内容が的外れなものばかりであればマイナスの評価になってしまいます。
どれだけ目立っても悪目立ちでは意味がありません。ただ発言回数を多くするだけではなく、質の高い発言をすることが大切であり、質が良ければたった一度の発言でも合格することがあります。
グループワークのコツについてはこちらの記事で解説しています。是非参考にしてみてください。
グループディスカッションの練習で本番に強くなろう
グループディスカッションに苦手意識を抱いている学生の多くは、それに慣れていない場合がほとんどです。この記事では、グループディスカッションの練習方法を4つご紹介しました。それぞれのステップをきちんと練習していけば、苦手に思うことは少なくなっていきます。自分の始めやすい練習法から実践し、グループディスカッション攻略してください。