面接対策

面接の結果を問い合わせる正しいタイミング【例文・注意点付き】

面接結果が気になってしまう就活生は多い

面接が終わった後は、企業からの合否連絡を待つことになります。連絡が来るのは何日か後になりますが、どうしても結果が気になってしまうという就活生が多いでしょう。また、何日後に連絡がくるかわからない、事前に通知された日数をすぎているのに連絡が来ないという場合はなおさら気になります。そういった場合、企業に直接面接結果を問い合わせてもよいのでしょうか。

また、問い合わせをするなら失礼のない聞き方をする必要があります。問い合わせたことで不合格となってしまわないように、印象の悪くない聞き方を知っておきましょう。この記事では、面接の結果を企業に問い合わせる際のマナーについて紹介していきます。

面接結果の問い合わせはしてもいいものか

そもそも、面接の結果は学生から問い合わせをしてもよいものなのでしょうか。面接を受けて合否がわからない場合は、学生から結果を聞くということはもちろんありえます。ただし、会社側の都合をよく考えて問い合わせをする必要があるでしょう。問い合わせ方のマナーが悪かった場合、合格を不合格に変えられてしまう可能性がないとはいえないからです。

面接結果の問い合わせをするということは、企業とのやり取りが発生するということですので、それまでと同じように社会人としてのマナーを守ることが大切でしょう。

あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

あわせて活用したい!

30秒で面接力がわかる!スマホで診断できるお役立ちツールです。

催促する形になるため基本的に連絡しない方がいい

面接結果の問い合わせは、基本的には避けた方がほうがいいとされています。なぜかというと、問い合わせをすることで結果はどうだったのか、連絡を催促するかたちになってしまうからです。面接結果の連絡が遅れているということは、企業側にもそれなりの理由があると考えられます。事前に通知されていた期限を過ぎているといった理由で問い合わせをするのは仕方がありませんが、ただ結果が早く知りたいという理由で問い合わせをするのはNGです。

基本的には、こちらから企業へ問い合わせない方が良いというのを念頭に置いて、連絡を待つようにしましょう。それでも連絡が来る予定日を過ぎてしまっている場合は、こちらから企業へいつごろ結果がわかるのか問い合わせをしても問題ありません。

受けた人数が多いと選考に時間がかかる

面接の結果連絡が遅れている理由として、選考に参加した学生の人数が多かったことが考えられます。受けた人数が多ければ、それだけ選考に時間がかかるのは当然といえるでしょう。多くの学生の中からどの人物を採用するのか判断に迷った結果、連絡が遅れていることが考えられます。

これから一緒に働くことになる社員を決めることになるので、結論を出すのに慎重になってしまうのはどこの企業も同じでしょう。採用担当者が複数いる場合は、それぞれの意見を取りまとめて総合的な判断が必要になりますし、最終面接など役員が参加する面接だった場合はより話し合いに時間がかかるといえます。そういった企業側の理由で、選考に時間がかかっているのです。

面接結果は電話かメールで3日~1週間以内に届く

面接の結果は、どのくらいの期間で届くのでしょうか。「1週間以内にお知らせします」と言われて何日も届かないと、不安になるでしょう。面接の合否結果は、3日から1週間以内に電話かメールで知らされる場合が多いです。

郵送で届く場合はもう少しかかり、2週間ほどで届きます。ただし、この期間には明確な決まりがなく企業によって違います。ほとんどの企業が「〇日までに連絡します」と説明するので、そちらを覚えておきましょう。もしそのような説明がない場合は、「結果はいつ頃いただけますか」と聞くようにしましょう。

10日程度待った後に問い合わせる

面接結果を問い合わせるには、最低でも10日程度は待ってから連絡するようにしないと失礼になります。だいたいの面接で、1週間以内には連絡するといわれるでしょうから、さすがに1週間以内にこちらから連絡するのは失礼になるということはわかるでしょう。また、1週間ちょうどで連絡したりするのも失礼になるのです。

担当者が忙しい場合がある

採用担当者はなにもあなたとだけやりとりしているわけではありません。日々多くの学生とやりとりしています。そのため、非常に忙しいです。そして、それが就活シーズンともなればなおさらです。そのことも考慮して根気強く待ちましょう。

辛抱強く待つことができず、採用担当者を急かすような連絡をしてしまうと、たとえ合格していたとしても印象が悪くなってしまい、不合格となってしまう可能性もあります。「とても忙しくて単純に連絡が遅れている」ということも考慮しておきましょう。

面接の結果の問い合わせはメールでおこなう

面接結果がなかなか来ないときの問い合わせ方法としては、メールで連絡するのが一番マナーが良いです。メールでの連絡なら、あまり催促している感じも出ませんし、邪魔にもなりません。電話ですと、相手の時間を奪ってしまい、迷惑となります。面接結果を問い合わせる際にもっとも適切な方法は、メールで問い合わせることです。

件名は用件が伝わるように簡潔にする

問い合わせのメールをする際には、何の要件の連絡なのかすぐにわかるような件名にしましょう。いつの面接のことなのか、誰からの問い合わせなのか件名だけで判断できるように「○月○日の面接結果について 大学名・氏名」などと記載するのが適しています。
面接は、他にも複数の日程でおこなわれていることがあるので、日付をしっかり記載するようにしましょう。

また、面接を受けた人は他にも大勢いますので、名前を記載しておくと送られた側にも親切だといえます。同じ名前の人がいることも考えられますので、フルネームで記載する、大学名を一緒に記載するなどの工夫を忘れないようにしましょう。メールを送られた側に迷惑が掛からないように配慮することが大切です。

問い合わせ状で聞くのもマナーがいい

面接結果の問い合わせの方法としては、メール以外にも問い合わせ状を送るという方法があります。この方法でもマナーよく、失礼なく面接結果を問い合わせることができるようになるでしょう。今ではあまり一般的に採用されている方法ではありませんが、もともとはこうした問い合わせはお手紙で問い合わせるのが一番マナーが良いのです。

問い合わせ状が結果としてマナー良い人物と思ってもらえるきっかけになるかもしれませんし、選考にプラスの影響がでることもあるかもしれません。問い合わせ状で面接結果を問い合わせる場合は、手紙なので連絡の行き違いがあるかもしれません。したがって、必ずその旨を記載するようにしておきましょう。

拝啓・敬具・時候の挨拶も入れて作成する

メールよりもより丁寧な文面で書くことが求められるので、拝啓や敬具、時候の挨拶などもきっちり入れて作成するようにしましょう。その他の本文の内容としてはメールで作成するときと同じですが、せっかくお問い合わせ状というもっともマナーの良い方法で問い合わせるのですから、挨拶や拝啓、敬具といった手紙のマナーにも気をつけて作成してください。

時候の一例

【1月】大寒の候、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
【2月】立春の候、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
【3月】春分の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
【4月】春風の候、貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます。
【5月】晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
【6月】立夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
【7月】梅雨明けの候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
【8月】残暑厳しき折、貴社いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
【9月】秋晴の候、貴社いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
【10月】秋涼の頃、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
【11月】晩秋の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
【12月】師走の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。

面接の結果を問い合わせる際の注意点

面接の結果を問い合わせるタイミングをご紹介しましたが、それを守ったとしても失礼になる場合があります。ここでは、面接の結果を問い合わせる際の注意点をご紹介します。問い合わせるタイミングとあわせて、参考にしてください。面接の結果を問い合わせる際の注意点は、質問の仕方です。分かりやすいように、2つの例文をご用意しました。

①面接の結果は合格でしょうか。
②面接の結果はいつ頃いただけますでしょうか。

明らかに2つの文章には違いがあります。「いつ結果が分かるのか」と聞いている②の文章に対して、①の文章は「面接の結果はどうか」と聞いています。企業からの連絡が遅くなる理由は、選考状況に悩んでいる場合が多いです。

そんなときに、「面接の結果が知りたい」と言うのは好ましくありません。担当者も「まだ分からない」としか答えられないでしょう。例文②のように、「いつ頃分かるのか」と聞くようにしてください。

面接の結果が不合格だと連絡しない企業もある

また、面接の結果が不合格だと連絡自体をしない企業もあります。就活生の間では、「サイレントお祈り」とも呼ばれていますね。担当者からすると、採用人数よりも不採用の人数のほうが多いことがほとんどなので、手間を省くためでもあります。

このサイレントお祈りの場合でも、ほとんどの企業が面接終了時などに「合格の場合は連絡します」や「不合格の場合はご連絡致しません」と口頭で伝えている場合がほとんどです。面接が終わる雰囲気を感じても聞き逃さないように注意しましょう。

面接の結果連絡方法について事前に確認しておく

面接の結果について連絡する方法を企業側が教えてくれる場合が多いですが、特に説明されなかった場合はこちらから確認するようにしましょう。企業の公式サイトにも記載がなく、面接当日も採用担当者から話がなかった場合は、面接がおこなわれたその日に直接聞いてみたほうが無難です。

結果の連絡方法はメール・電話・手紙のどれなのか、何日後ぐらいの連絡になるのか、不合格だった場合にも連絡はあるのかなどを確認できれば、後から連絡が来ないせいで不安になることもないでしょう。ただし、確認する際には相手に失礼がないように、言葉遣いに気をつけながら聞くようにしてください。また、面接のなかで質疑応答や逆質問の時間があった場合は、面接の結果はいつ頃連絡がくるのか聞いてみるのもよいでしょう。

適職診断を試してください。

適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。


診断スタート【無料】

あわせて活用したい!

30秒で面接力がわかる!スマホで診断できるお役立ちツールです。

面接の結果を問い合わせる例文

ここでは面接の結果を問い合わせる際の例文を、メール・問い合わせ状の2つに分けてご紹介します。書き方が間違っていると、連絡を貰った担当者が不快に思ってしまいます。失礼がないように、書き方のマナーを身につけておきましょう。

例文①メール

お世話になっております。
〇〇大学の〇〇です。

先日はお忙しいところ、面接を受けさせて頂きありがとうございます。
面接の結果につきまして、
いつ頃ご連絡いただけるかお伺いしてもよろしいでしょうか。
ご多忙のところ催促の連絡を差し伸べてしまい大変恐縮ですが、
ご連絡いただけますと幸いです。
お忙しいと存じておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

1つ目は、メールで結果を問い合わせる場合の例文です。まず初めに、あなたがどこの誰なのかを書きましょう。最初に書くことで、担当者も分かりやすいです。つぎに、面接を受けさせてもらったことへのお礼を書きます。

この一文があるかないかでは、大きく印象が変わるでしょう。そして、いつ頃連絡してもらえるのか聞きます。面接の結果を直接聞くのではなく、期日を聞くようにしましょう。最後に、催促したことへの謝罪文を書いて完成です。例文には書いていませんが、署名を忘れずに書いてください。

例文②問い合わせ状

貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
先日はお忙しい中、面接をして頂き誠にありがとうございました。

ご返事をお待ち申し上げておりましたが、
その後の状況はいかがなりましたでしょうか。
私の不注意で合否結果のご返答期間を確認しておらず、
このような催促めいたお手紙を差し上げますことを何卒お許しください。

大変恐縮ではございますが、
選考の状況をお知らせいただきますと幸いに存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

2つ目は、手紙で問い合わせる場合の例文です。例文は本文しか書いていませんが、手紙の場合は頭語と結語を忘れずに書いてください。「拝啓」「敬具」と、一般的に使われるもので構いません。本文では、まず時候の挨拶です。

そして、メールで問い合わせる場合と同じように、面接をしてもらったお礼を書きます。合否結果の連絡期間を聞いてない場合や、明らかに過ぎている場合は直接合否結果を聞いて問題ありません。まだ結果が出てない場合は、「〇日までに連絡します」と言われるのでそれに従いましょう。

面接の結果を問い合わせるときのNG例文

面接の結果がなかなか来ない場合、「もう待てないから直接問い合わせしよう」と考える就活生もいることでしょう。もちろん問い合わせを行うこと自体は上述の通り、間違った対応ではありません。しかし問い合わせを行う場合、守るべきマナーがいくつか存在します。

これらを守らずに問い合わせを行うと、採用担当者に良くない印象を与えてしまう可能性があり、かえって選考結果に悪影響が出てしまうのです。以下、ケースごとの問い合わせにおけるNG例文を解説していきます。例文とポイントをしっかりと押さえ、マナーを守った問い合わせ方法を理解しましょう。

NG例文①メール

〇〇株式会社
人事部人事課
〇〇  様

いつもお世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇と申します。

先日は面接を行うため貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。
先日の選考の結果についてなのですが、
合否について教えて頂いても宜しいでしょうか。
お忙しい中大変恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。

この例文のNGポイントは合否について直接的な表現で質問している点です。もちろんいわゆる「サイレントお祈り」である可能性もあります。しかし選考が遅れており、まだ合否の判断が出来ていない可能性もあるのです。

そのような際、直接的な表現で質問するのは失礼にあたります。「いつ頃結果を頂くことが出来るのか、お教え頂くことは可能でしょうか」などと、少し遠回しな表現で伝えるようにしましょう。また急な連絡に関する謝罪の言葉も含めて作成しておくのがおすすめです。

NG例文②問い合わせ状

先日の選考に関して

いつもお世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇と申します。

先日は面接を行うため貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。
先日の選考に関してなのですが、
いつ頃結果の連絡を頂くことが出来るか教えて頂くことは可能でしょうか。
面接の際にこちらから聞いておくべきことであったにも関わらず、
このような形でお手を煩わせてしまい誠に申し訳ございません。
お忙しい中大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

この例文のNGポイントは問い合わせ状としてのマナーが守れていないことです。問い合わせを行う際、その手段としては、便利であることから電話やメールで行うことが一般的です。そのような中でわざわざ問い合わせ状を作成し、問い合わせを行ったことは採用担当者の目に高評価に映る可能性はあります。

しかし手紙である場合、メールよりも丁寧な文面で作成することが求められます。頭語に「拝啓」と記入し、その後に「時候の挨拶」を述べることがマナーになります。そして文の末尾には「敬具」と結びの言葉を置くことも大切なことになります。問い合わせ状を作成するのであれば、必ず手紙におけるマナーを確認してから作成するようにしてください。

NG例文③電話

〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。いつもお世話になっております。人事部人事課の〇〇様でいらっしゃいますか。

はい、〇〇です。

先日の選考の件でお電話させていただきました。お忙しい中恐縮ですが、今お時間少々よろしいでしょうか。

はい、大丈夫です。

その節は、貴重なお時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。その際、結果の連絡は1週間後とお伺いしていたのですが、選考結果はどのようになっているでしょうか。お忙しいなか申し訳ございませんが、教えて頂きたく、ご連絡させて頂いた次第です。何卒宜しくお願い致します。

この例文のNGポイントは問い合わせ方が責めているような印象を与える言い方になっている点です。「結果の連絡は1週間後とお伺いしていたのですが」という言い方をしてしまうと、「1週間経ったのに何故まだ結果の連絡をしてこないんだ」というニュアンスに捉えられてしまう恐れがあります。選考連絡が予定より時間がかかることはあり得ることです。

なにより、このような言い方をすることで採用担当者にマイナスの印象を与えてしまい、選考に悪影響が出てしまっては元も子もないです。「いつ頃選考の結果についてご連絡を頂くことが出来るのかお教えいただくことは可能でしょうか」というように、丁寧な言い回しを意識して行うようにしてください。

面接結果の問い合わせは10日程度待つ

面接結果の問い合わせ方と、問い合わせるべきタイミングについてはお分かりいただけましたでしょうか。上記でも軽く触れましたが、まったく問い合わせないというのも、本当に何らかの伝聞ミスが生じている可能性もありますから、よくありません。しっかり問い合わせるようにしていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ