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【就活で問われる長所とは】評価を得やすいものから例文まで紹介
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目次
就活で長所について聞かれる理由
面接では、入社後に一緒に仕事をして、この会社を今よりもっと良くして行けるかどうかを見ています。その判断をするために、面接官は質問を投げかけています。どんな人柄なのか、企業が求めている人材として適切なのか?と、入社後にどうか企業に貢献してくれるのか?といった期待を込め、長所を聞いています。
そのため、面接でも重要なポイントになっています。自分の長所を知り、「自分の長所は企業にこのように役に立つのだ」ということを伝えましょう。
どんな人柄なのかを知る
入社後は、一緒に仕事をしていく仲間になります。人柄を知ることによって、求めている人材であるかどうかを見ています。「私の長所は誰とでもすぐに打ちとけ、話をできるところです。」と伝えると、「コミュニケーションを取れる人だな。」という人柄をイメージするでしょう。人と接する機会の多い仕事なら、長所は求めている人材と一致します。
また、一緒に仕事をするイメージが湧くかどうかを面接官は見極めようとしています。先ほどの例だと、入社後に、コミュニケーションを取っている姿をイメージできるかどうかを見ているのです。自分の長所と、希望している企業の求める人材とが一致しているのかを確認しておきましょう。
入社後期待できるものを知る
面接官は、入社後、長所を活かしてどんな活躍をするのか見極めます。「私の長所は、リーダーシップを取って人をまとめることができるところです。」と伝えると、面接官は、「グループで仕事をした時に、人を引っ張って仕事をしてくれるな」とイメージするでしょう。
このように、長所を聞くのは入社後に期待できるものを知るためです。長所を伝える時には、入社後自分の長所はどのように活かすことができるのか考えてみるといいでしょう。
自分の長所を知る方法
就活での自己PRは選考の判断基準のひとつです。自己PRをするためには、自分の長所を知ることが大切です。自分で長所がわかっていると、入社後の自分をイメージしながら、自己PRできます。自分の長所って何だろう?と悩む人もいるかもしれません。
自分の長所を知るには、自分で考えてみる方法と、自分の周りの人に聞いてみる方法とがあります。自分の長所を知る方法を2つご紹介します。
①自分自身のいいところを紙に書き出す
真っ白な紙とペンを用意します。そして、思いつくまま自分自身のいいところを紙に書き出してみます。「遅刻せずに授業に行っている」「友達へのLINEの返信は必ず返す」など、どんな小さなことでもいいのです。
また、過去に友達から褒められたことや驚かれたことも書くといいでしょう。自分では当たり前だと思っていることも、周りからみると長所になります。紙がいっぱいになるまで、書き出してみましょう。
②友人や家族に自分いいところを聞く
友人や家族に自分のいいところを聞くのは恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、勇気を出して聞いてみましょう。友人や家族は自分では思いつかなかった長所を教えてくれます。
さらに友人や家族から見た長所は、客観的にみた長所でもあります。メールやLINEで聞くと、文章が残るのでおすすめです。
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実際にツールで作成した自己PR例文
(リーダーシップが強みの場合)
私はリーダーシップを発揮できる人材です。 学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。
サークル長を務めていたフットサルサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携が取りきれていないことが問題でした。そこで、大学側に掛け合い週に二回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声かけを行いました。
さらに、週末明けに今週の活動の詳細をメンバーにメールで配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。
問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしてきたいと考えております。
自己PRのネタについて悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
就活で高評価を得やすい長所3つ
すべての人が長所をたくさんもっています。その中でも「就活で高評価を得やすい長所」が存在します。「コミュニケーション能力」「ポジティブ」「リーダーシップ」の3つです。
この3つがなぜ高評価を得やすいのかというと、会社で働く上で大切な能力であるためです。そのため、この3つを長所として伝えると就活では高評価を得やすいでしょう。
①コミュニケーション能力
職場におけるコミュニケーションは、仕事をするうえで必要不可欠です。コミュニケーション能力は、雑談や会話ができるだけでなく、社内や社外で、相手の話の内容を聞き、自分のやることをを理解して行動できる能力でもあります。
他にも、コミュニケーション能力のある人は、相手に合わせることができるので、協調性がある、チームで仕事ができるといった好印象を与えます。面接では、アルバイトやサークル、日常の生活の中の経験を振り返って、どのようなコミュニケーションを行ってきたのか、具体例をあげながら伝えるといいでしょう。
例文
私の長所はどんな年代の人とでも話をして、打ち解けることができるところです。イベントのアルバイトをしており、10代~40代と年齢の幅広いスタッフ達と一緒に働いています。スタッフみんなで、どうやったらお客様にイベントを楽しんでもらえるのかを話し合っています。
同じ学生同士では、考えることが同じになってしまいます。ですが、年上のスタッフは自分達とは違った視点でイベントのことを考えていて、教わりながら進めています。年齢の異なるスタッフとコミュニケーションをとることで、いろんな年代のお客様に対応できるようになりました。
②ポジティブ
仕事では、問題が起きたり、ミスが起こったりと、落ち込んでしまうようなことや失敗することも多くあります。そんな時に「どうやって解決していこうか」と前向きな姿勢が必要です。
ポジティブであることは物事の良い面を探すことができるので、アピールすると好印象です。アルバイトやサークル、部活で問題にぶつかった時にどうやって対処したのかを具体的に伝えるといいでしょう。
例文
アルバイトでイベントの進行をしていて、時間の配分を考えずに進行をしてしまい、時間内に終われなかった失敗をしました。そのため、次はどうしたら時間内に終えることができるかを考えました。自分の進行のやり方を振り返ったり、同じ現場の上司やスタッフに聞いたりして、時間内に終えるように進行の仕方を考え直しました。これら改善をはかったため、次のイベントでは、時間内に終わらせることができ、お客様にも楽しかったですと言葉をいただけました。
③リーダーシップ
グループで仕事を進めていく上で、リーダーシップは必要な能力です。リーダーシップといっても人によってさまざまな考え方があるので、自分の中でリーダーシップをきちんと定義できるようにしておきましょう。例文では、リーダーシップを人をまとめて引っ張っていく能力として定義しています。さらにリーダーシップをどのように発揮したのかを具体的に伝えましょう。
例文
私の長所は、ひとつの目標に向かって周りの人を引っ張っていく力があるところです。イベントのアルバイトをしており、現場のリーダーをしています。30人以上のお客様を相手にするので、お客様に楽しんでいただくために、どうしたらいいのかを考えながら進行を考えています。イベントの準備で一番最初に動き出すようにしたり、同じ現場にいるスタッフが動きやすいように、具体的に仕事をお願いするように心掛けています。
長所をアピールする際の伝え方のポイント
「自分はこんなに良い所があります!」といくつも長所を並べると、「結局この人の長所は何だろう?」と面接官は思ってしまいます。長所をアピールする時は、1つに絞りその長所がどう活かされてきたのかを伝えるといいでしょう。
さらに、人からこう言われるといった評価を入れるのもおすすめです。なぜなら、人からの評価は客観的な長所でもあるので、説得力のあるものになります。
実際の経験を具体的に述べる
例えば「私の長所は、コミュニケーション能力があることです。」と伝えても、どのようにその能力を発揮しているのかを伝えることができなければ、面接官に長所は伝わりません。自分がコミュニケーション能力を発揮している経験を振り返り、その経験を伝えましょう。
実際の経験を具体的に述べる時は、「どのような場面で、どんなことがあって、どう行動したのか、その行動をした結果どうなったか、この経験は仕事にどのように活かせるか」を意識すると相手もイメージしやすくなります。また、話す内容は3分以内にまとめるといいでしょう。
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上記以外の長所を題材にした例文3選
上記で、「コミュニケーション能力」「ポジティブ」「リーダーシップ」という長所をご紹介しました。次に、上記以外の長所を題材例文をご紹介します。実際に作成しようとしてみると、意外と難しく、魅力的な長所のアピール文が書けなかったりするものです。
例文①行動力
私の強みは「行動力」があることです。大学3年生の夏休み、友人がインターンシップに行く中、八王子から三重県の伊勢神宮までヒッチハイクをしました。これから就職活動が始まる大事な時期でしたが、伊勢神宮で「就活祈願」をしたかったので1人で実行しました。
その結果、車に乗せて頂いた方からは「若さは武器だから、自分の夢に向かって頑張ってね」と言って頂き、「人に影響力を与える大切さを知ること」と「人の優しさに触れること」ができました。私はこの「行動力」を活かして、貴社の業務に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
行動力がある性格を題材とした長所の例文をご紹介しました。行動力がある性格をアピールする際は、自分が行動して学んだことを現在も活かしているエピソードを伝えましょう。ヒッチハイクというワードで「人に影響力を与える大切さ」「人の優しさに触れる」など、伝え方によっては、好奇心旺盛やリーダーシップがあると思われます。
その経験をきっかけにして「現在何かにチャレンジして結果を出した」エピソードなどを織り交ぜるとなおいいでしょう。ヒッチハイクに限らず、今まで自分がやってきた活動を振り返り、自分ならではのエピソードを見つけることが大切です。
例文②気配り
私の強みは「気配り」ができることです。大学1年生から、飲食店のアルバイトを続けています。お客様に対する接客の仕方の他にも、回転率を上げて売上に貢献するために、お客様を上手く誘導するなど「瞬時に考えて行動すること」を意識していました。
その結果、私の担当するホールでは、喫煙席を増やすことで集客を前年比約1.4倍に伸ばすことができました。この経験から、お客様に最も良い雰囲気で楽しんでもらうためには、瞬時に相手が求めていることを考えることが重要だと学びました。この4年間で培った「気配り」を貴社で発揮し、お客様に最高のサービスをお届けしたいと思っております。
気配りができる性格を題材とした長所の例文を紹介しました。気配りができる性格をアピールする際は、過去に実践した気配りを具体的なエピソードを交えて伝えましょう。特に「思いやりがある」「客観的な視点が身に付いている」などをアピールすることが大切です。
過去の経験から洗い出して、気配りのエピソードを探してみてください。グループ内の友人や先輩にあなた自身を客観的に見て気配りができている部分を教えてもらうことも大切です。気配りの経験を伝える際は、「インターンシップ」「アルバイト」「サークル活動」「ゼミ活動」などのグループに所属して学んだエピソードが該当するケースが多いでしょう。
例文③計画性
私の強みは「計画性」があることです。大学時代にオーストラリアに留学をしたのですが、その資金をインターンシップを1年続けて貯めました。オーストラリアの生活や文化に対する不安がありましたが、本やyoutube、インターネットで治安などを念入りに調べることで解消しました。
この経験から学べたことは、目的がある時はしっかりと計画を立てることが重要ということと、トラブルを想定した行動をとることで自分の力を出し切れるということです。この強みを活かして、貴社において効率的に生産性を上げることを指針に業務に取り組みたいと思っております。
計画性がある性格を題材として長所の例文を紹介しました。計画性がある性格をアピールする際は、「計画通りにいかないことを想定して行動したエピソード」を具体的に伝えると良いです。「事前に本やyoutubeで調べた」と伝えることで、さまざまな媒体から情報を収集できるスキルがあるというアピールもできるでしょう。
自分なりにこの題材で自己PRしたいのであれば、詳しく人に説明できるくらいのロジカルな伝え方が必要です。なので、一人で練習するのではなく友人が面接官だと想定して、一緒に練習することが大切です。また、この長所を活かして周りの人に良い影響を与えたエピソードがあればなお良いでしょう。
他にも、負けず嫌いをアピールする方法についてはこちらの記事をチェックしてみてください。
高評価を得やすい長所を知って就活でアピールしよう
就活で高評価を得やすい長所として、「人見知りをしない」「粘り強さ」「勉強熱心」を挙げました。もし、これらの長所がそのまま当てはまるようなら、根拠となるエピソードを探して長所を作成してみてください。長所をアピールする際には、エピソードが大切です。ぜひ本ページの例文を参考にして、魅力的な長所のアピール文を作成しましょう。
短所を魅力的に伝える裏技について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。