SPI

SPIの克服法3つ|言語・非言語の練習問題やオススメの対策本をご紹介

SPIとは

SPIとは「SPI総合検査」とも呼び、リクルート社が提供している適性検査の1つです。同様の適性検査に「CAB」「GAB」「玉手箱」がありますが、多くの企業はSPIを採用しています。受験方法は、専用の会場でおこなうテストセンター、企業が用意した会場でおこなうペーパーテスト、企業の会議室などでおこなうインハウスCBT、自宅や学校のパソコンでおこなうWebテストの4種類です。

試験内容は、性格を判断する適性テストと学力を判断する能力テストの2つで構成されています。能力テストといってもかなり難しい訳ではなく、国語と算数のような問題です。ただし、出題数が多いのでスピーディーな回答が求められるでしょう。

能力検査と性格検査に分かれる

SPIは、能力検査と性格検査に分けられます。SPIの能力検査は、企業で働くビジネスマンとして必要な知識量をはかる採用テストです。そのため、特別な知識は必要ありません。

また、企業によって合格するラインが異なるため、○点以上取らなければならないという目安がないのが特徴です。対策を怠らずに出来るだけ高得点を狙う必要があります。性格検査は、企業が求める人物として適している人物かどうかを診断されるテストです。

企業は自社に適した人材を採用したいと考えているため、性格の特徴や風土の適応性を知ろうとしています。

能力検査には言語と非言語がある

能力検査には、言語(国語)と非言語(数学)があります。最も実施率が高いテストセンターでは、言語の問題として熟語の意味や文の並べ替えなどが出題されます。熟語の意味は、設問と意味が一致する言葉を探す問題です。

文の並べ替えでは、ばらばらに並べられた選択肢を正しい順番に並び替える必要があります。テストセンターの非言語では、集合や確率がよく出題されます。テストセンターの実施時間は、言語と非言語あわせて約35分です。

同じ時間内に実施されるため、どちらかに偏らないように時間配分をきちんとする必要があります。回答状況によって出題数が変わるのも大きな特徴です。

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SPIが選考内容に含まれている業界

どんな業界、どんな企業がSPIを選考に取り入れているのでしょうか。SPIの特徴と一緒に、見ていきましょう。SPIの特徴は、問題の内容です。SPIの問題は超難問という訳ではなく、対策をしておけば解けるものになっています。問題も言語・非言語、いわゆる国語・算数のようなものです。

そんな特徴があるSPIは、就活生が本当に適しているのかを判断するテストだといえます。したがって、現在日本にあるほとんどの企業が実施しているといえるのです。業界別に見ても、金融・IT・物流など幅広い業界で取り入れられています。

SPIの受検方式おさえておく

前述したように、SPIの受検方法には4つの種類があり、それぞれ攻略法や対策は異なります。テストそのものの対策を怠りなくやっておかなければならなということは共通していますが、専用の会場や企業側が用意した会場の場合、独特の雰囲気に飲まれないための準備が必要です。また、パソコン(PC)を使用するものについては、タイピングを含めた操作に慣れておかなければなりません。

ほとんどの場合、PCのOSはWindows7以上が使用されています。最近はスマホやタブレットばかり操作し、PCはほとんど使ったことがないという学生もいるため、キーボードの扱いの巧拙は大きなカギになるでしょう。では、次に、具体的なテスト形式に沿って、特徴や対策をご紹介します。

テストセンター

SPIを実施している企業のうち、6割以上がテストセンター方式を採用しているといわれています。運営会社であるリクルートキャリアが専用の会場を設け、複数の就活生が用意されたPCで受験するスタイルです。受検期間が指定されるので、自分の都合のいい日時・会場を選んで予約します。

会場は全国主要7都市のほか、47都道府県に臨時会場が設置されます。出題内容は、能力検査(言語、非言語)約35分、性格検査約30分です。企業によっては英語(約20分)を実施するところもあります。特徴は、受検者ごとに違う問題が出されるということです。

また、回答の状況に応じて難易度や問題の数が変わっていきます。全体の制限時間のほか、問題ごとにタイムリミットが設定されているので、解ききれなくても次の問題に進み、誤答扱いとなってしまいます。

Webテスティング

自宅で、自分のパソコンを使って受験する方式です。会場に出向く必要がなく、自分の都合のいい場所で受けられるのが就活生にとっての利点です。SPI全体の中での実施率は約20%といわれています。内容はテストセンターと同様です。解答は入力する形式がほとんどで、選択式と違って解き方を自分で考える必要があります。

そのため分からなかったり、解答に時間がかかると判断した問題は飛ばして次に移るなど、全体を見通した時間配分が必要です。最大の特徴は、非言語の問題が電卓の使用を前提としていることでしょう。テストセンターペーパーテストは暗算や筆算で解きますが、こちらはすべての受検者が電卓を使うため、その扱いに慣れているかどうかで大きな差になります。

ペーパーテスト

シェアは約15%です。前述の2方式と大きく違うところは、マークシート方式で、時間は能力検査(言語、非言語)約70分、性格検査約40分(英語がある場合は約30分)と長いことです。出題範囲も異なっており、言語分野では「文章整序」、「空欄補充」がなく、非言語分野には他にない「グラフと領域」、「モノの流れと比率」、「ブラックボックス」が設けられています。

パソコンを使わないためタイピングの速さは関係ありませんし、試験時間が長いのでじっくり考えることができそうに思えます。しかし、企業に出向いて受けるという独特の環境で緊張感を伴うため、冷静な時間配分は必須です。

また選択方式なので、分かる問題を優先して解き、どうしても手に負えないものは適当にマーキングしておけばいいと思うかもしれません。しかし、そうすれば正答率が下がって、結果的に評価低下につながる恐れがあります。

SPIの克服法①問題集を買い替える

SPIの問題集には、あたり外れがあります。1冊をたくさんやるというのは、間違いなくいいことなのですが、もしそれをしていたのにもかかわらず難しいと感じてしまったのであれば、今まで使用していたSPI対策の問題集が「外れ」だったということです。

これからも何度もそれを繰り返していっても、まったく意味はありません。SPI対策の問題集を買い替えて、それを何度もやるようにしましょう。

同じようなレベルの問題集だと解いても意味がない!

1冊分やっているので、次に取り組むべきは少し難しいと感じるレベルのSPI対策の問題集が一番良いです。同じようなレベルの問題集をやっても意味はありません。1冊やったことにより、間違いなく基礎力はあがっているので、後はより本家に近いレベル、本家に近い問いの作りをしている問題集をするのが1番です。

ぱらぱら見てみて、難しいと感じるレベルの問題集を改めて、何度も解くようにしていきましょう。

異なる受検方式に対応した問題集をそろえる

SPIの対策をする場合は、異なる受検方式に対応した問題集をそろえる必要があります。ここでは、3つの受検方式別におすすめの本を紹介します。テストセンターの対策には、これが本当のSPI3テストセンターだ! 【2019年度版】がおすすめです。新卒採用でテストセンターを実施する企業は多いため、どの受検方式で実施されるかわからない場合は、まずはテストセンターで対策をしておきましょう。WEBテスティングの対策には、必勝・就職試験! 【WEBテスティング・CUBIC・TAP・TAL・ESP・CASEC対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【3】【2019年度版】がおすすめです。自宅で受検するスタイルのWEBテスティングでは、非言語で入力問題が多く出題されます。選択肢から回答を選ぶものは少ないため、他の方式と比べて難易度が高いと言えるでしょう。ペーパーテストの対策には、2019年版 ダントツSPIホントに出る問題集がおすすめです。コンパクトなサイズで持ち運びやすいので、電車などの移動中でも問題を解けます。また、赤シートがついているため、練習問題でいつでも実力を試すことが可能です。

SPIの克服法②毎日取り組む

そうした難しいレベルのSPIの問題集に買い替えたら、それを「必ず」毎日取り組むようにしていってください。SPIの対策として大切なことは、問題の解き方や、問題の答え方になれることです。そのためには、毎日継続して問題集を解いていくということは非常に大切なことです。

毎日その問題に触れていくことで、頭はそれに慣れていくようになるのです。逆に言えば、1日に4時間くらいやろうとも、それが週に一日くらいであれば、大して意味はないのです。

難しいと感じたのならSPIに頭が対応していない証拠!

忙しいのはわかりますし、時間をなかなかそこに割けないというのも仕方ないですが、難しいと感じたのであれば、頭がSPIへ対応していないということの証拠です。ますます日々勉強して頭を慣れさせる必要があります。毎日少しづつその新しい、難しい問題集に取り組んでいってください。

SPIの克服法③分からない問題に時間をかけない

そうして勉強すれば、そもそも本番のSPIで難しいと感じるような問題も少なくなってくることでしょう。しかし、それでももちろん難しいと感じる問題、わからない問題はでてきます。そんなときには、「あれだけ勉強したんだからわかるはず」と粘らずに、その段階で難しいと感じた問題、わからないと思った問題は、適当に回答して次の問題に行くようにしましょう。

5分たっても分からないのなら次の問題を解くこと

具体的には、難しい、わからない、と感じてから5分くらいたってもまだわからないようであれば次に行った方が良いです。SPIの目的は何も100点をとることではありません。あくまでも、ボーダーラインを超えることですから、わからない問題に時間をかけて時間がなくなり、その後の問題で焦ってイージーミスをしてしまうのが一番最悪です。

こうして勉強してもわからないというような問題は、さっさと切り捨てるというのも、SPIを克服するための秘策だったりするのです。

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未回答の問題は作らないようにする

大学生を対象とするSPI-Uでは、誤謬率といって間違った回答の割合を測定することはありません。そのため、間違ってたらどうしようと思って何も回答しないより、自信がなくても答えることがおすすめです。テストセンターでは、制限時間を過ぎると未回答でも次の問題に進んでしまいます。

未回答にならないように、時間制限を意識して問題を解いてください。対策としては、問題を解く前に選択肢の中から適当にひとつ選んでおくことがおすすめです。そうすることで、時間が経過してしまっても未回答がない状態で次の問題に進めます。

SPIを克服するための練習問題4つ

それではここで、SPIの練習問題を4つ問題と回答、および解説についてご紹介しましよう。最初の2つは言語問題、あとの2つは非言語の内容となっています。現時点であなたがどの程度答えられるかを、気軽な気持ちで試してみましょう。

そして、この4つの問題のうち苦手だと感じた問題に関しては、講座や対策本などを通じて弱点を克服しておくことが肝要です。完璧にできる必要はありませんが、企業によっては高い得点率を求められることがありますので、その点は覚えておく必要があります。

練習問題①

次の文章を読んで(A)に入る最も適切な表現を選びなさい
新聞などの大衆に向けて発信する文章を書くときに気を付けなければならないことは(A)である。なぜなら、書かれた文章というものはあくまで筆者の視点から見た場合にのみ正しいのであり、第3者の視点からみた場合には根本的に間違っていることすらあるためである。

あ 主観的な視点から書くこと
い 客観的な視点から書くこと
う 論理的な視点から書くこと
え 抽象的な視点から書くこと
お 普遍的な視点から書くこと

答え:い

文章中では文章は筆者の視点、つまり主観で見て正しいのであり、第3者の視点、つまり客観で見た場合は正しくない可能性があると述べられています。主観で書かれた文章は間違っている可能性がある、という結論になっているために、その前の分で「気を付けなければならないことは」と尋ねられているために、「客観的な視点から書くこと」が正解です。

練習問題②

次のA~Eの文章を意味が通るように並び替えた時、Dの次にくる文章を選びなさい
A:なぜなら私自身が実際に何百社も受験したが、内定を得ることはできなかったからである。
B:しかし、これを仕上げなければ面接にたどり着くことすらできないのだから、歯を食いしばってがんばるしかない。
C:就職活動をする学生にとってエントリーシートを書くことは大変である。
D:このように巷ではささやかれているが、私はまったく信用できないのである。E:中には何百社も応募し続ければ、必ずどこかでご縁があるものである、という人もいる。答え:A

以下解説をします。まず並び替えの問題では、どの文章が一番先頭に来るかを考えることが大切です。A~Eの場合、話題を最初に明確に述べている文章はCだけですので、Cが一番最初です。そしてCに続きそうな文章を考えると話題が就職活動の話であることから、Bの面接にたどり着くことすらできない時点、でここに関連性があることわかるため、2番目はBです。

3番目が悩みどころですが、文章の流れとしては次に、「何百社」という単語があるAとEが繋がりそうですが、その前にDの「私は全く信用できないのである。」が何を信用できないのかを考える必要があります。

Aは結果を、Eは一般的な事象を述べているために、信用できないものは通常は結果ではなく一般的に述べられている事象ですので、3番目がE、4番目がDとなり、最後は自動的にAとなります。よって、正解の順番は「CBEDA」となり、「A」が正解となります。

練習問題③

問題
箱の中に、5本の赤い棒と6本の青い棒が入ってる。この棒を2本同時に引いたとき、両方とも赤い棒である確率を求めよ

答え:11分の2

この計算方法として考えるときには、公式もありますが公式は使わない方法で論理的に考えますと、以下のようになります。

2本同時に引くわけですが、引いた棒を戻さない以上1本1本引いて、両方とも赤い棒である確率を求めよ、という内容と同じです。よって最初の一本が赤である確率は全体が11本あるうちの5本なので、確率はそのまま「11分の5」です。

そして次の一本も赤である確率は、今度は全体が10本になり赤を1回目で一本引いているので、4本となります。これを引ける確率は「10分の4」になります。両方とも赤である確率は「11分の5」かつ「10分の4」の場合なので、11分の5×10分の4=11分の2となり、「11分の2」が答えになります。

練習問題④

問題
山田君、鈴木君、田中さん、川村さんの4人でクラス会の景品を買うことになった。この景品を用意するために、山田君は4,000円、鈴木君は3400円、田中さんは2600円の景品を買ったが、川村さんは何も買わなかった。この4人が景品代を平等に同額ずつ負担するためには、川村さんは誰にいくらずつ払えばよいだろうか。下記の空欄を埋めなさい。

※川村さんは山田君に(A)円、鈴木君に(B)円、田中さんに(C)円、払えばよい。

答え:A=1,500 B=900 C=100

この手の問題は、この4人がまず合計でいくら使ったのかを確認する必要があります。すると問題文に「山田君は4,000円、鈴木君は3,400円、田中さんは2,600円の景品を買った」とあるので、合計は10,000円になります。

同額ずつ負担するには4人で割ることによって、1人あたり2500円負担すればいいことになります。回答には川村さん以外の払いすぎた額を埋めていけばよいので、それぞれ引き算で計算するとA:4,000-2,500=1,500 B:3,400-2,500=900 C:2,600-2,500=100となり、川村さんは山田君に1,500円、鈴木君に900円、田中さんに100円、払えばよいことになります。

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オススメ本をご紹介

最後に、おすすめのSPI対策本をご紹介します。ここでは3冊ご紹介しますが、これだけをすれば大丈夫という訳ではありません。自分に合った理解しやすいものを探し、繰り返し練習をおこないましょう。

おすすめ本①

1つ目におすすめする本が、「主要3方式対応】これが本当のSPI3だ! 【2019年度版】」です。SPIについて何もわからない、どう勉強していいのか分からない就活生にこの本をおすすめします。いわゆる、初級編です。この本をおすすめする理由は、解説の分かりやすさにあります。

例えば、中学校で習った数学の公式など忘れているものを、分かりやすく丁寧に解説しているのです。また性格テストについても触れているので、「最初の1冊」として相応しいものになるでしょう。

おすすめ本②

2つ目におすすめする本は、「2019最新版 史上最強SPI&テストセンター 超実践問題集」です。1つ目にご紹介した本に比べると、より実践に近い対策をすることができます。この本は、最近主流になっているテストセンターとペーパーテストに焦点を当て、頻繁に出題させる問題を解説しています。

回答が別冊になっているため、答え合わせが楽にできるのも特徴です。さらにこの本をおすすめする1番の理由は、実践で使えるスピード解法が紹介されていることです。問題数が多いSPIでは、スピードが非常に重要になってきます。この1冊でSPI対策は、万全にできるでしょう。

おすすめ本③

3つ目におすすめする本は、「「1日30分30日」完全突破! SPI最強問題集'18年版」です。この本は、就活ゼミ講師により出題傾向の徹底分析がなされたものです。SPI対策本の中でも、最強の1冊といっても過言ではないでしょう。

やはり、1日30分でSPIを対策できることは魅力的に感じます。「SPIの対策をしたいけどなかなか勉強ができない」「集中力が続かない」という就活生は、ぜひ活用してみてください。

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SPIでは分からない問題に時間をかけない!

SPIは問題集を買い替え、毎日問題に取り組めば克服できます。これらのことを考えていけば、SPIを克服することは決して不可能ではありません。どんな方であろうとも、こうして対策していけば、まずSPIで切られるということはなくなっていくことでしょう。もともとはそんなに難しいものではありませんから、ぜひ頑張ってみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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