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公務員の手取り給与や年齢別の推移とは|初任給・民間企業についてもご紹介【疑問解決】

公務員の初任給の手取りはどれくらいか

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公務員の手取りは、民間企業と比べると、比較的高い給与水準を維持しているといえるでしょう。額面の給与額から各種保険料、所得税などの税金が引かれた値が、おおよその手取りになります。給与から約2割の金額を引いた値が手取りになる場合が多いと覚えておきましょう。

平成28年度の国家公務員の初任給

・国家総合職(院卒) 209,400円
・国家総合職(大卒) 182,700円
・国家一般職(大卒) 178,200円
・国家一般職(高卒) 146,100円

国家公務員の初任給の変遷(行政職俸給表(一))

国家公務員の初任給を例に見てみましょう。平成28年度の国家公務員の初任給は上記のようになります。上記でも述べたように、給与から約2割の金額を引いた値が手取りになる場合が多いようです。初任給から2割の金額を引いた値だと国家総合職の院卒は約167,000円、大卒は約146,000円となります。国家一般職の大卒では約142,000円、高卒は約116,000円程度だと考えておくと良いかもしれません。

国家公務員の手取り

国家公務員は全国に64万人存在しており、2014年のデータによると、その給与額は平均して約41万円となっています。そのうち、健康保険、年金などの各種保険料や、所得税、住民税などの税金を2割引いたとすると約33万円が手取りとなります。年2回のボーナスを約130万円として年収を計算すると622万円(手取り約500万円)が国家公務員の平均年収となります。

キャリアによって手取りは大きく違ってくる

20代前半では支給される給与は月額22万円(手取り18万円)ほどで高い数値ではありませんが、50歳を超えたあたりで月額50万円(手取り40万円)を超える給与が想定されており、本省の課長級以上になれば1,200万円(手取り960万円)を超える年収を得られるようになります。特別な国家公務員となると、例えば国会議員などは平均年収2,000万円を超える規模になります。退職金は平均すると2,300万円ほどで、一般企業と比べると比較的高い水準となっています。

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地方公務員の手取り

地方公務員は全国で275万人存在しており、都道府県職員、市役所職員、警察、消防士、公立学校の教員などがこれに当たります。一般行政職では都道府県職員で給与平均は33万円(手取り26万円)、市職員で32万円(手取り25万円)となっています。
教員では、高校の教員が約37万円(手取り30万円)、小・中学校教員が36万円(29万円)、その他には警察官が32万円(25万円)となっています。

年齢を重ねるごとに手取りも増えていく傾向がある

地方公務員の初任給を見てみると、大卒で手取りは15万円、高卒だと12万円と一般企業と比べても低い値となっています。しかし、年齢を重ねるごとに給与もあがり、全職種の全年齢を平均すると給与額は約37万円(手取り約30万円)と2倍ほどにあがる計算となり、年収は570万円(手取り460万円)が平均となります。地方公務員の退職金は平均すると2,500万円で、国家公務員より多い額になっているのは、意外な一面だと思います。

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民間企業の手取り

これに対して民間の中小企業の一般労働者は、全国で3,217万人存在しており、給与水準は、平均月収30万円(手取り24万円)、ボーナスを37万円とすると年収約430万円(手取り350万円)が平均的な給与となります。民間の新入社員に対する給与は決して多くはなく、一般企業で手取り19万円ほど、地方だと13~15万円が相場のようです。新入社員の場合はボーナスも低く、10万円ほどが相場となっており、年収も150万~230万円ほどが平均のようです。

一部を除いて公務員より全体の手取りは低い

民間の中でも大企業に勤めている人は1,397万人にのぼり、大手企業225社の平均年収を調べてみると745万円(手取り600万円)と高額になります。大手企業の役員になると年収1億円を超えるケースも見受けられます。公務員の退職金が2,000万円以上であるのに対し、民間企業の退職金は平均1,500万円~2,000万円ほどとなっており、公務員より低い場合が多い点が特徴です。

公務員の職種による手取りの大差はないが民間企業との差が大きい

以上公務員の職種別にみる手取りについてご紹介しました。国家公務員と地方公務員を比べてみても給与と手取りにそれほど違いがないという印象を受けます。一般的な民間企業と比べてみると、公務員の手取りはやはり多いようです。2015年の人気職業トップは地方公務員というデータもあり、最近は公務員の人気が高いようです。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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