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【自己PRで部活をアピールする方法】魅力的に伝えるコツと例文

自己PRで部活の経験をアピールする学生は多い

就活で自己PRは頻出の質問であり、履歴書から面接まで問われるシーンは多いです。自己PRの題材は自由ですが、部活を題材にする人も多いでしょう。

部活の経験は、どのような努力をし何を成し遂げたかなど、目標の達成をアピールしやすいです。そのため、評価も獲得しやすい題材といえますが、部活の経験をアピールしたからといって、それだけで確実に評価されるわけではありません。

高評価を獲得するには、経験をどのように伝えるかが重要です。アピールの方法次第では、評価されないこともあります。部活の経験で確実に評価されるためにも、どのように伝えるべきかポイントを把握していきましょう。

自己PRが書けない時は、自己PRジェネレーターを活用しよう

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実際にツールで作成した自己PR例文(リーダーシップが強みの場合)
私はリーダーシップを発揮できる人材です。 学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。
サークル長を務めていたフットサルサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携が取りきれていないことが問題でした。そこで、大学側に掛け合い週に二回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声かけを行いました。
さらに、週末明けに今週の活動の詳細をメンバーにメールで配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。
問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしてきたいと考えております。

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自己PRで部活の経験を伝える方法①役割を説明する

自己PRでは部活でこんなことがあったとか、部活でこんな努力をしたとかの経験をアピールしても企業にはあまり響きません。努力をするのが当たり前なのが部活ですし、自分で進んでそれに入ったのですから、それも仕方ないでしょう。そういうことをアピールするのではなく、部活でどんな役割だったかをアピールし、内面を自己PRしていきましょう。

キャッチーな言葉で説明しよう

部活での役割は、キャッチーな言葉で説明するとなおよいです。役割はキャッチーな言葉で表現しやすいですし、そうした印象に残る言葉にした方が、その後の文章に引き込みやすくなります。

例えば、「部活ではムードメーカーでした」「縁の下の力持ちでした」「細かいところまでやたらと気が利く、プレイングマネージャーと呼ばれていました」などが挙げられるでしょう。役割をただ単に説明するのではなく、相手の印象に残る言い回しをすると効果的です。

自己PRで部活の経験を伝える方法②結果に至るプロセスを説明する

部活の経験を上手にアピールするには、結果だけではなくそこに至るまでのプロセスを提示することが大切です。結果を伝えることも大切ですが、それだけで高評価の獲得は難しいでしょう。

自己PRでは結果だけではなく、過程も評価されており、ここでいかに具体的なアピールをするかが重要といえます。プロセスの提示が弱いと、結果の説得力も弱くなり、アピール力全体が下がってしまいます。プロセスを念入りに伝えることを意識し、より評価される自己PRを作成しましょう。

どのような行動を起こして成果をあげたのか述べる

プロセスでアピールするには、どのような行動を起こしたかを提示することが大切です。その上で、その行動がどのような成果に繋がったかを述べましょう。成果はただ提示するだけではなく、それが本当に達成されたことを明確にしなければなりません。

そのため、行動と結果が繋がっていないと、アピール力が下がってしまうため注意が必要です。プロセスのアピールでは、自分で行動を起こしたことが重要です。他の人が始めたことや、必要に迫られてやったことではアピールにはならないため注意しなければなりません。

自発的におこなったことを提示し、何を考え、どのように行動したかを明確にしましょう。行動と結果が密接に結びついていることを提示できると、アピール力は格段に高まります。

自己PRで部活の経験を伝える方法③専門用語は使わない

部活での経験を自己PRに用いる際には、誰にでも分かるような読み物にするということも必須です。ですから、部活での経験を自己PRに用いる際のポイントとして、専門用語は使わないようにするということもいえます。とくに、工夫の際のエピソードのあたりでうっかりその部活を知らないと意味が分からないような専門用語を述べてしまいそうになるので注意です。

第三者に一度見せて客観的な意見を貰おう

たとえば筋トレの細かな名称ですとか、そこの部活独自のしきたりですとか、そういうものは他に人には伝わらないため注意です。それをきちんと人に伝わる自己PRにするためには、世代の異なる方に見てもらうのが一番です。両親や友人などに文章を一度見てもらい、意味がきちんと分かるかどうか確認してもらうようにするといいでしょう。

企業は部活自体に興味を持っているわけではない

注意しなければならないのは、企業は就活生の部活の経験自体に興味を持っているわけではないということです。企業が知りたいのは、部活でどのような経験を積んだかではなく、部活の経験からどのような学びがあったかです。

さらに、ただ学んだ、成長できただけではなく、それが企業の利益に繋がることが重要ということを覚えておきましょう。つまり、どれだけ魅力的に思える経験でも、企業の利益に繋がらないと、評価には至りません。

自己PRは企業に自身の採用メリットを売り込むことが重要であるため、最終的には仕事に繋がるということを意識しましょう。部活の経験から学んだことを、いかに企業での再現性に結び付けられるかが、評価されるための重要なポイントです。

自己PRで部活の経験を伝える例文3選

ここでは、自己PRで部活の経験を盛り込んだ例文を3つご紹介します。部活での経験を正しくアピールできれば、担当者からの評価も大きく変わります。どんな書き方が効果的なのか、例文を参考にしてください。それでは、例文を見ていきましょう。

例文①

私は高校のとき、陸上部のマネージャーとして選手たちをサポートしてきました。陸上部のマネージャーは、道具の準備やタイム測定など限られた仕事しかないと思われがちですが、そうではありません。選手たちの体調のチェックやタイムの管理、ストレッチなどもあります。私がこの中でもとくに力を入れたことは、ストレッチです。普通ストレッチは、トレーナーなどの専門家がする場合が多いです。
しかし私は、どうしても自分の手で選手たちの体をケアしたかったので、筋肉について勉強することにしました。また、近くのジムに通いジムトレーナーの方に相談したこともあります。次第に知識が付き、選手のストレッチをするだけでどこの筋肉が弱いのか、どこの筋肉が疲れているのか判断できるようになりました。選手たちからも「タイムが伸びた」や「怪我しなくなった」と、ありがたい言葉を頂きました。

1つ目は、マネージャーとしてサポートしたという例文です。部活の経験を伝えるといっても、選手としてのエピソードだけではありません。マネージャーとしての経験も、十分アピールできるのです。何を目的にどんな取り組みをしたのか、具体的に書きましょう。

例文②

私は、野球部のムードメーカーでした。野球の経験はほとんどありませんでしたが、ムードメーカーということから1年生でベンチに入ることができました。しかし、先輩たちの試合ではムードメーカーらしいことは何もできず、「ベンチに入れなかった3年生のことも考えろ」と言われたことがあります。そのとき、「ムードメーカーというのはただ元気なだけじゃいけない」と気づくことができました。私はムードメーカとしてどんな存在にならないといけないのか監督に相談したり、違う部活の練習を見たりして、私が在るべき姿を必死に探しました。
もちろん、野球の練習も手は抜いていません。ベンチにいる自分の仕事を探す中、とうとう先輩の最後の試合を迎えました。私は自分が信じるムードメーカーとしての仕事を全力でやり遂げ、先輩にも「お前のおかげで流れが変わった」と言ってもらうことができました。試合には負けましたが、チームを救う存在になれたんだと実感しました。

2つ目は、ムードメーカーとしての経験を述べた例文です。ムードメーカーという要素を盛り込んだ自己PRは、ほかの就活生と重複する可能性があります。過去の経験を具体的に書き、差別化を図りましょう。どんな取り組みをしたのかを述べる際に、可視化できる数値を用いることで説得力が増します。「またこの自己PRか」と担当者に思われないように、内容が充実したものを作成してください。

例文③

私は、サッカー部のキャプテンとしてチームを引っ張ってきました。熱血キャプテンのように指導するのではなく、相手のことを考えてサポートすることができます。私が所属するサッカー部は人数が少なく、満足いく練習がほとんどできません。選手たちのモチベーションも下がり、ただただ時間をつぶすもったいない練習をしていました。私はこのままではいけないと思い、どうしたら限られた練習で士気が上がるのか、技術が向上するのかを考えました。
私がまずおこなったことは、選手との面談です。今のサッカー部をどう思っているのか、これからどうしたいのかを一人一人聞いていきました。「上手くなりたい」や「試合に勝ちたい」という人がほとんどで、どんな練習をするべきなのか選手全員で考えることになりました。自分のチームでしかできない練習や、オリジナルのルールを作り制限された中で練習するなど、積極的にアイディアを出し合うことで選手たちのやる気を上げることに成功しました。このように、ただぶっきらぼうに引っ張るのではなく、根本的な問題を把握し改善することができます。

3つ目は、キャプテンとしてリーダーシップを発揮した例文です。「キャプテンだった」だけでは、何のアピールにもなりません。どんなキャプテンで、ほかのキャプテンと何が違うのかを伝えましょう。自己PRすべてに言えることですが、「〇〇ができる」だけだとただの自慢になってしまいます。どんな課題に直面し、どんな取り組みをしたのか、その結果何を学んだのかを押さえて自己PRを書くようにしましょう。

自己PRで部活の経験を伝える際は自分の役割を絡めながら述べる

以上、部活での経験を自己PRに用いる際のポイントのご紹介でした。これらのポイントを参考に、的確に部活でのことをアピールするようにしていきましょう。大事なのは、自己PRでアピールするべきでは実績ではなく、人柄や工夫や努力であるということです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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