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学歴フィルターは存在する?あなたの就活に影響をもたらす「学歴」の正しい書き方から早見表を大公開!

あなたは「学歴」について考えた事がありますか?

先輩、親、ネット。様々なところで見聞きする就活と学歴についての話題。彼らが言う「学歴が大切」とは、ある意味では事実です。ただしそれは履歴書の書き方という意味。「履歴」書というだけあって、書くべきなのはこれまでの自分の社会的な経歴です。まだ就職経験のない学生にとって、履歴書に書く自らの経歴とは「学歴」以外にはありません。履歴書における学歴・経歴はプロフィールの一部であり、名前や生年月日と同列の必要情報なのです。そうは言っても就活生が気になるのは「社会的評価」としての学歴ではないでしょうか。学歴フィルターの存在の真偽など、こちらはいわば就活の暗部とも言うべき側面です。今回はまず、履歴書の学歴欄の正しい書き方を、次に学歴フィルターについて触れたいと思います。

中学?高校?学歴はどこから書くのが正しいのか

履歴書の「学歴・経歴など」の欄はとても行が多いですが、就活生の場合では高校の卒業年から書くのがもっとも一般的です。つまり「◯年◯月 ◯◯高等学校 卒業」から書くのがベター。人によっては中学の卒業年から書くのが良いと言う場合もありますが、それでも特に問題はありません。高校の卒業年からというのはあくまで一般的であるというだけであり、そう書かないといけないという決まりはありません。ただ、高校の卒業年〜大学の卒業見込み年という記載は、企業が必要とする情報を、最低限の労力でもっとも効率的に伝えることができます。その意味でも、高校の卒業年から書くことをおすすめします。学歴をどこまで書くかによって合否が決まることはありませんが、さすがに小学校や、中学入学まで遡って書くことはやめましょう。企業側にとって、それらは必要ない情報だからです。

学歴の書き方には人間性が現れる

手書きの履歴書を丁寧に書くことで、就活に対する真摯な態度をある程度示すことができますが、これは志望動機欄だけでなく、学歴を含むプロフィール欄についても同様です。履歴書を手に取った採用担当者がまず目にするのが、名前から経歴までのプロフィールです。読みやすい字を心がけて誤字脱字に気を付けるだけでなく、学歴の年月なども間違えず丁寧に書きましょう。また当然ですが、詐称は絶対に駄目です。採用後に卒業証明書などを求められるため、もし学歴詐称で内定を取ってもすぐにバレます。面接官が求めているのは、ありのままの学生の情報です。情報の羅列である学歴欄はPRや志望動機と異なり内容を深く読み込むものではないため、面接官は字の丁寧さや情報の正確さをより重視します。次の項目にはいわゆる「学歴早見表」を載せてあります。これを参考にしながら、正確な学歴・経歴を書きましょう。

これを見れば一発!生まれ年から分かる学歴早見表

 

単刀直入に言うと、学歴フィルターは確かに存在します。ただしそれは、「大学名だけで採用」のような盲目的なものとは違います。今の学歴フィルターと呼ばれるものは、どちらかと言えば合理的かつ効率的に採用活動を進めるために、企業が持っている基準のようなものです。特に就活生の多くが憧れるような大企業ほど、学歴を一定の尺度として使っていることが多いです。これは不安定な社会情勢による学生の大企業志向、「大学全入時代」による新卒学生の増加、そしてネットから簡単に応募できるシステムの普及などにより、大企業への学生の応募が殺到しているためです。企業によっては数千を軽く超える数の書類を見なければならないこともあります。膨大な履歴書に対してそれを見る担当者の数は限られており、また採用活動の期間という制約もあります。その中でスムーズに選考を行うため、学歴で学生をフィルタリングすることがあるというわけです。

企業が学歴フィルターを実施する知られざる目的

学歴フィルターの裏には、企業側の様々な目的があります。先ほど触れたように応募が多いため、学歴フィルターで選別をすることで、スムーズに採用活動を行うという意図もそのひとつです。もちろん学歴の良し悪しは個人の能力には必ずしも結びつきませんが、「学歴が良ければ優れている可能性が高い」と、企業側は考えているため、フィルターによる選別が行われているのです。また高学歴の学生は企業にとって高い能力を期待できる存在。高学歴の人間が多い会社はそれだけ社会的なイメージが良く、また実際に期待通りの高い能力を発揮している場合もあります。そのため「良い人材を採用した」として採用担当である人事の評価が上がるのです。一方これまでの採用経験から「この大学の学生は相性がいい」と、自社とマッチングする大学を把握している企業も多く、例えば地元大学の学生を優先するなど学歴の高低以外のフィルターも存在します。

実際にどんな出来事が起こるの?

企業は学生の採用をするために存在しているわけではなく、通常業務に支障を来さないために、学歴フィルターを使うというのは、ある意味で理にかなっています。しかしそれは、あくまでも企業側の論理であり事情。多くの就活生にとっては、学歴フィルターとは理不尽以外の何者でもありませんし、現に、その是非については多くの議論を巻き起こしています。学歴フィルターは、企業が内に秘めた思惑というだけでなく、実際に学生の就職活動の過程に様々な障害となって現れます。先輩やその他の就活経験者、あるいはネット上で見聞きしたこともあるのではないでしょうか。ここでは実際に、学歴フィルターがどのような形で学生の目の前に現れるのか、その代表的なものを見ていきましょう。

説明会に参加できない

よく言われるのが、説明会にすら参加できないというもの。説明会の予定は、採用サイトの個人ページなどから申し込むことが多いと思いますが、はじめに登録する際に、必ず大学名を入力するはずです。ここで登録した大学名は実際に企業が使用するシステムのフィルターに通されます。学歴が一定以下と判定された学生の説明会申込みページには、たとえ空席があっても満席とされることがあります。書類選考以前に、そもそも説明会に参加できないという事態もゼロではありません。また、メールや個人ページの通知などで説明会の案内が来ることがありますが、これも同様に企業とシステムの学歴フィルターを通されなかった学生には、届かないようにされていることもあります。

書類選考が通らない

はじめに履歴書を学歴で選別するという話題に触れましたが、学歴フィルターが機能している場合履歴書だけでなくESなどを含めた書類選考全般で弾かれ、通らないということが起こります。これは殺到する応募に対して、スムーズな採用活動を行うという目的を持つ大企業だけではありません。多くの企業は、学歴を期待可能性としてやや合理主義的に考えていたのに対し、未だ「良い大学」という価値観やイメージだけで盲目的に学生を選別する企業も存在します。したがって学歴フィルターによって書類選考が通らないという現象は、必ずしも志望者が多い大企業だけではないのです。どちらにせよ、最悪なのは学生がいかに優れた内容の自己PRや、熱意に溢れた志望動機を書いたとしても、学歴フィルターをかけている企業は、それを見ることさえしないということです。

もちろん全ての企業に存在しているわけではない

とはいえ、すべての企業に学歴フィルターが存在するわけではありません。手間を掛けても、学歴では測れない学生の本質を見極めようとする企業は決して少なくありません。それは大手でも同様で、高学歴ではないから大手に入れないという図式は確実に変わりつつあります。近年はかつての学歴偏重主義に対する反動として、より学生の「ポテンシャル」に重きを置く採用活動を行い、それを公に謳っている企業も増えました。したがって自分が高学歴だからといって安心はできませんし、低学歴だからといって諦める必要もありません。実際に志望企業が学歴をどのように捉えているかは、自分の大学から同じ企業に就職した先輩が過去に存在するかをリサーチすることで、ある程度知ることができます。

学歴にコンプレックスを持つ必要はない

 

 

学歴や偏差値という尺度はつまり、「テストで良い点を取れた」という程度のものでしかありません。確かに勉強ができて、受験を乗り越えてきたというのは良い経験です。しかし学生が経験する試験とは、正解が用意されており、機械的に点数と順位が出されるものです。対して社会に出てから、仕事で直面する問題には正解など存在しません。テストの点の集積でしかない学歴は、決して個人の資質や能力、まして優劣を決めるものではないのです。高学歴だから仕事が出来るとはいえず、また低学歴でも高い能力を発揮するというのはよくある話です。学歴はあくまで勉強が出来たという記録。それにコンプレックスを持つ必要はありません。結局どの企業に入ってもその先成長するかどうかは学歴とは関係なく、自分次第なのです。

ありのままのあなたで勝負しよう

学歴は確かにひとつの尺度ではあります。ただしそれは「机に向かって勉強をして試験でいい成績を取れたかどうか」というものさしです。もちろん忍耐強く勉強を続け、学歴という結果を出したというのはひとつの強みです。しかし逆に言えば、「強みのひとつ」でしかありません。たとえ成績が良くなくても、仕事では大きな功績を残す力をあなたは持っているかもしれません。学歴はあくまで単なる情報のひとつとして考え、それに頼るべきでも絶望するべきでもありません。大切なのはより本質的な「自分」です。自分は何がやりたいのか、どうなりたいのか、そして何ができるのか。ありのままの自分を把握し、自分の熱意と目的を武器にして勝負することが就活においてもっとも重要なのです。

 

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監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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