業界研究

【業界とは】就活生が知っておきたい各種類を概要付きで紹介

業界とは企業を産業で分けたもの

業界は、企業を産業で分類したものを指します。例えば、建設業であれば「建物を造る仕事」とイメージする人は多いでしょう。もちろんその名の通り、建設業は家やマンション、ビルを建てる仕事をすると思うはずです。ですが、この他にも、建設に関わる事務職や営業職も建設業として区分けされます。

業界は企業の産業を区分けするものでもありますが、その中身を紐解くと、様々な職種や仕事から構成されています。「●●業界」というように一括りにされていますが、中を開けてみると豊富な業務で溢れています。このように、業界は業種で分ける区分けではなく、産業で分類しています。そのため、業界を知ることは、自分に合う職種を探すためには参考になる選択肢でもあり、就活をする上で非常に重要なのです。

業界の13の種類と概要

null

それでは早速、業界の13の種類がどのようなものであるのかを解説していきます。概要も同時に記載しますので、ぜひ業界の特徴をつかみながら読んでください。業界の違いが見えてくると、業界それぞれの色味や傾向が見えてきます。

もし、就活が始まり、どのような業界に自分が望むフィールドがあるのか悩んでいるという人がいれば、まずは業界から知ることも有効的な解決方法です。業界の特色を把握することで、自分が行きたい道が見えてくるでしょう。

①金融業界

メガバンクや地方銀行・証券、また保険会社なども金融業界に含まれます。また選択としては、日本の企業に限らず、外資も多くあるのが金融業界の特徴です。JPモルガンやゴールドマンサックスなど大手外資金融企業の名前を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

金融業界は個人のお金だけでなく、企業や国のお金を扱う場合も多く、その桁は計り知れません。

②広告業界

広告業界は、クリエイティブな仕事で世の中の人に直接影響を与える事ができる仕事です。テレビで見るCMやビルなどに大きく張り出される看板などは、その最たる例でしょう。いかに人の目にとまるか、そして内容に関心を持ってもらえるかを考えるのは難しくもありますが、多くの人から反響を呼んだ時には大きな達成感を感じることができるでしょう。特に広告業界の仕事は、興味のない人にも興味を持ってもらう必要があるため、必然的に多くの人を意識した仕事をすることになります。

③航空業界

航空業界は、直接人と関わる事がある分やりがいも大きく、命を預かる責任感がある仕事です。空港では国内だけでなく、国外からもたくさんの人がやってきます。空港を利用する人は出身地だけでなく、職業や思想も全く違う人たちばかりです。なかなか他の業界では、ここまで全く違う人を相手にすることはできないので、仕事を通して様々なことも吸収していけます。

就活生に人気のある業界を3つ見ただけでも様々な特色がありました。せっかく就活をしていくのですからしっかりと情報を集めて、自分のやりたいことができる業界に就職をして長く働いていきたいものです。そのための第一歩に、自分の興味のある業界を探してください。何事も好きなことであれば、多少の苦労をしても、成功した時の喜びが分かるため続けていけるものです。
また新しい知識を習得していくことも苦ではないでしょう。興味のある業界が分かることで自分が何をしたいのかが明確になってきます。それは就職後の早期離職を防ぐことにもつながるので、知っておいて損はありません。

④農林・水産業

農林・水産業についてご紹介します。農林・水産業は、農業、林業(一部)、水産業を指します。中でも、農業は穀作農業、ほ場作物農業、果樹園農業、施設園芸、畜産農業、養蚕農業、各種農業、農業サービス業、園芸サービス業などの業種から構成されます。

農林・水産業と聞くと、自然界の産業だとイメージする人が多いかと思います。自然相手の産業なので、天候や災害に左右されやすいです。毎年ニュースで話題になるように、天候などにより農作物は価格変動が発生しやすいです。

変動のある産業ということで、厳しい業界だと印象を受ける人もいるかと思いますが、農林・水産業は、国民が生活をするために必要な材料や食料を生産する産業です。時代の変化に伴い、消費者のニーズと環境の変化に対応することが重要なので、最近ではバイオ技術の開発や、品種改良などの研究も進んでいます。

⑤漁業

漁業について解説していきます。漁業は、漁業と水産養殖業から構成されています。捕鯨業、一般海面漁業、内水面漁業、海面養殖業などの業種が含まれています。漁業というと、私たちの食卓に並ぶ魚を収穫していると思いがちですが、実は観賞用の魚なども提供する仕事です。昨今では、海外に魚を輸出することで販路を拡大し、規模の大きい事業となっています。また、技術が発達し養殖業も台頭しています。

漁業は、沖合漁業、沿岸漁業、遠洋漁業というように、航海する距離によって種類が分かれます。距離によっては長期宿泊が伴う漁業になりますので、漁業を営む企業に就職を希望している人は、これらの違いについても把握しておくことをおすすめします。

⑥鉱業

鉱業について解説していきます。鉱業は、金属鉱業(非鉄金属鉱業、鉄属鉱業、その他金属鉱業)、石炭・亜炭鉱業(石炭鉱業、亜炭鉱業、石炭選別業)、原油・天然ガス鉱業(原油鉱業、天然ガス鉱業)、非金属鉱業(採石業、窯業原料用鉱業、化学・肥料鉱業、粘土鉱業、他非金属鉱業)の4つから構成されています。

鉱業は、石油や石炭などの燃料が有名です。鉱業と聞くと、力仕事のイメージを持つ人もいるかと思いますが、実は私たちの暮らしに密着している産業ともいえます。そして、燃料は世界中で必要とされているので、グローバル産業ともいえます。その他にも、金、銀、鉄鉱などの金属鉱物や、ガスなどの燃料採集も業種として存在します。

⑦建設業

建設業は主に、総合工事業(一般土木建築業、土木工事業、舗装工事業、しゅんせつ工事、建築工事業、木造建築工事業)、職別工事業(大工工事業、とび大工工事業、鉄骨鉄筋工事業、石工・タイル工事、左官工事業、屋根工事業、板金・金物工事、塗装工事業、その他職別工事)、設備工事業(電気工事業、電気通信工事業、管工事業、さく井工事業、他設備工事業)の3つに分けられます。

建設業と聞くと、ゼネコンを思い浮かべる人も多いでしょう。ゼネコンは大手総合工事業者ともいい、就活生からの人気も高いです。マイホーム、マンション、ビルなどを建築するので、建設工事や土木建築などが業種として存在します。暮らしや住空間に携わりたい方や、地域や都市計画などに興味がある人にも向いている業界です。

⑧製造業

製造業は定義の範囲が広く、様々な業種から構成されています。製造業は繊維工業、他繊維製品製造、木材木製品製造、家具・装備品、パルプ・紙製造、パルプ・紙製造、出版・印刷、化学工業、石油・石炭製品、プラ製品製造業、ゴム製品製造業、革・毛皮製造業、窯業・土石製品、窯業・土石製品、鉄鋼業、非鉄金属製造業、金属製品製造業、一般機械器具、電気機械器具、輸送用機械器具、精密機械器具、武器製造業、その他製造業が分類されます。

製造業はものづくりということもあり、何かを製造することが基本になります。家具の場合、木材の加工から組み立てがあるため製造業に当たります。ただし、材料や素材によっては製造業ではなくなることもあります。このように定義が広範囲なので、もし製造業への就職に興味がある際は、どのようなフィールドで活躍したいかを考えてから業界研究をするようにしましょう。

⑨電気・ガス

電気・ガス業界について解説していきます。電気・ガス業界は、電気業、ガス業、熱供給業、水道業(上水道業、工業用水道業、下水道業)から構成されています。電気やガスは、生活の基盤であり、私たちが暮らしていくためには欠かせない存在です。電気・ガスに関わる業種は、インフラを整備するための必要不可欠な産業といえます。

暮らしに密接する産業なので、人々の暮らしを支えたい仕事に就きたい方や、社会整備やインフラ事業に携わりたい方にはおすすめの業界です。また、生活基盤ということもあり、全国に支店や営業所が展開されていることも特徴です。就職を希望する人は、転勤などの情報にも着目するとよいでしょう。

⑩運輸・通信業

運輸・通信業について解説していきます。運輸・通信業は、鉄道業、道路旅客運送業、道路貨物運送業、水運業、航空運輸業、倉庫業、運輸サービス、通信業が分類されます。主に物流に関わる業種を指していました。ですが、昨今の急速なインターネットの普及により、インターネットや電子関連産業も運輸・通信業に加味されています。

運輸・通信業と聞くと、郵便局や宅配便を想像する人も多いでしょう。ですが、実際は、配達物の倉庫管理や、在庫管理、商品の梱包などから、貨物船、飛行機のように人間を運ぶ輸送機も運輸業・通信業に入るのです。運輸・通信業と一言でまとめられていても、中身は幅広い産業が詰まっているのです。

⑪小売り・飲食業

null

売・小売り・飲食業について解説していきます。卸売・小売り・飲食業は、各種商品卸売業、繊・機・建材卸、衣・食・家具卸、代理商・仲立業、各種商品小売業、織物衣料小売業、飲食料小売業、自動車小売業、家具建具小売業、その他小売業、一般飲食店、その他飲食店から構成されています。

卸売・小売り・飲食業も、分野が広く様々な産業が分類されています。店舗で食事を作って提供するのは飲食業ですが、食品を工場で製造して販売することは製造業に当たります。食べ物に関わる職種であっても、どのように提供していくのかで大いに変わります。また、小売り業は商品を卸すイメージが強いですが、商品の範囲が非常に広く、多くの業種が存在しています。

⑫不動産業

不動産業について解説していきます。不動産業は、不動産取引業(建売業・土地売買業、不動産代理業・仲介業)、不動産賃貸業(不動産賃貸業、貸家業・貸間業、不動産管理業)から構成されています。不動産の管理・販売・仲介をする業種です。

不動産と聞くと、土地や家を連想すると思います。決して安い買い物ではないので、販売するためには大きな責任が伴います。不動産業に就職する際は、通称宅建と呼ばれる宅地建物取引士という国家資格を所有していると大変有利です。契約を成約させたり、宅地建物取引業法に基づいて業務を行ったりするので、法律への知識も身につけておくことをおすすめします。

⑬サービス業

サービス業はサービスを提供する業種であり、目に見えない商品が多くを占めます。そのため、こちらの業種も多様多種で、幅広い産業が存在しています。サービス業は、物品賃貸業、ホテル・旅館、家事サービス業、洗濯・理容業、他個人サービス、映画業、娯楽業、放送業、駐車場業、自動車整備業、その他修理業、情報・広告業、他事業サービス、専門サービス業、医療業、廃棄物処理業、他サービス業から構成されています。

一言でサービス業といっても、上記の業種全てがサービス業に当てはまります。ホテル業や家事サービス業のように、衣食住に関わるサービスを提供する産業もあれば、映画業のように映画を制作して興行収入を得るという産業も存在します。様々な産業があるので、サービス業に就職したいと考えている人は、様々なサービス業を一度確認してみるとよいでしょう。

業界の意味を知り正しく使おう

null

業界についての全体像はつかむことはできましたでしょうか。業界がわかれば、どのような産業が社会にうずめいてるのかを知ることができます。業界を意識して就活をせず、重要視していなかった人というは、業界の意味をしっかりと理解し、業界研究を進めてください。業界に対して正しい理解をすることで、あなたの選択肢は大きく膨らむでしょう。

また、「こんな業界があったんだ」「私に合いそうな業界かもしれない」という気づきは、より深い自己分析のきっかけになりますし、何よりも自分を知ることで適性や志向をもっと把握することができます。就活で行き詰っている人も、一度業界を洗いざらい見直して、本当に自分がやりたいことや、興味のある業界を見つけ出してもよいでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ