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【英検の履歴書への記入方法】就活生が知るべき書き方ガイド

英検は必ず正式名称で履歴書に書こう

履歴書の資格欄に「英検」と書いていることはありませんか。実はそれは間違いになります。英検の正式名称は、公益財団法人日本英語検定協会が実施している「実用英語能力検定」です。

口頭で伝える場合には、「英検」と略しても問題視されることは少ないですが、履歴書などの正式な書類に記入する場合、省略してはいけません。もちろん採用担当者の方に伝わりはしますが、良い印象は与えません。

履歴書に書ける英検の2つの特徴

履歴書に書ける英検の2つの特徴を表した図

履歴書に英検を記入する際のお悩みのひとつとして挙げられるのが、「英検って何級から履歴書に書けるのだろう?」という悩みです。TOEICであれば、スコアの記載だけで問題ありません。

履歴書に書ける英検の級を理解し、ミスのない履歴書を作成しましょう。

1.「2級」は高校卒業程度

英検は難易度ごとに試験内容が分かれているので、各級ごとに履歴書へ記入できます。英検2級は「高校卒業程度の英語を習得している」という証明です。これが履歴書の資格欄に記入できる「最低のライン」となります。

しかし「2級」の英語力があれば、社会生活からビジネスシーンまで、基本的に必要な英語力は備わっています。そのため、ビジネスシーンにおいても英語力をアピールできるレベルには達しています。英検2級以上を取得している方は、資格欄に記入しておきましょう。

2.「準1級」以上は高い評価を受けることが出来る

英検準1級は、大学中級程度のレベルとされています。実際に使える英語力として評価されているため、ビジネスでも通用するといえるでしょう。

英検の準1級には、一次試験と二次試験があります。一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングの3技能、二次試験ではスピーキングの能力を判定するテストがおこなわれるのです。

二次試験は面接形式のテストであり、面接官と1対1で話します。英検1級は大学上級程度のレベルであり、英語が必要な企業では採用において有利に働くことが期待されます。準1級と同じように一次試験と二次試験にわかれており、社会性の高い幅広い分野の話題が出題されるのが特徴です。

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英検を履歴書に書く際の5つの注意点

英検で履歴書を書く際の5つの注意点を表した図

英検を履歴書の資格欄に書く際の悩みとして挙げられるのが、「自分の取得した英検がいつ取ったものなのかが分からない」ということです。英検に限らず、資格を取得したという事実は頭に残っていますが、取得年月日に関してはついつい忘れてしまいがちです。

しかし、取得年月日の記入は資格を記載する際の必須項目になります。資格を取得した年月日を書かずに提出すると、虚偽の情報だと疑われる可能性もあるのです。

このように英検を履歴書に書く際の注意点はいくつか存在します。注意点を把握し、ミスを減らすことで、就活を優位に進めましょう。

1.合格証明証の再発行は手数料がかかる

英検に合格すると「合否通知」「合格証書」「合格証明書」が無料で発行されます。

合格証書は、紛失しても再発行をすることはできません。合格証明書は就職の際に正式な書類として利用できるものであり、こちらは再発行が可能です。

合格証明書を再発行する際は、1,100円手数料がかかります。再発行をする際は「英検の合格証明書 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会」から再発行できるので、チェックしておきましょう。

全部の級が同じ金額であり、送料込みです。通常は1週間~10日ほどで発行されますが、11~1月や大型連休は時間がかかるため、早めに申し込む必要があります。また、海外への送付はおこなっていないため、国内の住所を指定しなければなりませんので、注意しましょう。

2.英検に有効期限はない

英検には、資格取得後の有効期限はありません。そのため、取得さえしておけば、ここぞというタイミングで、自分の英語レベルを証明するツールとして使うことができます。

また資格を持っていることで自身のスキルを効果的にアピールすることが可能になります。取得した資格は、その人の「努力の証」として企業にアピールすることが出来るからです。そのため意欲があり、時間などに余裕があるのであれば、取得しておいて損はありません。

努力家のタイプについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

3.西暦と和暦を他の資格と同じように記載する

履歴書に資格を取得した年月日を書く際は、西暦と和暦のどちらでも構いません。しかし、西暦と和暦どちらかに統一する必要があります。

例えば、漢字検定は「2017年」英検は「平成29年」と別々に書くのは避けなければなりません。西暦と和暦を揃えるのは、資格欄だけでなく学歴欄も含めます。

履歴書全体で、西暦と和暦を揃える必要があります。年月日の表示方法がバラバラだと、採用担当者が読みづらくなってしまいます。大量の履歴書に目を通すため、このような細かな配慮ができていないと悪目立ちし、評価を下げられる可能性があるため注意しましょう。

年号の書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

4.アピールしたい資格がある場合は優先してOK

履歴書に資格を記入する基本は取得した年月日順ということを紹介してきました。しかし自分が一番PRしたい資格が入っている場合は、どのように記載するべきか悩む人もおおいのではないでしょうか。

結論としては、希望している職種に直接関連のある資格や免許で、書類選考や面接でアピールしたい資格ならば、その資格を優先して一番上の目立つ位置に記入することも可能です。

資格を時系列順に記入すると、見つけにくくなる場合もあります。企業の採用担当も応募書類を確認する時に、一番上の目立つ箇所に資格が書かれていると探しやすいという特徴があります。これらを踏まえて、履歴書を書くときには応募する企業ごとにアピールできる資格や免許があれば、一番上に書くなど使い分けて書いておきましょう。

自己PRについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

5.仕事に活かせる資格は評価が高い

資格や免許はたくさんの種類がありますが、就活生の中には複数取得している人も多いのではないでしょうか。資格は国家資格から特定の認定団体が作った民間資格、趣味の資格など、資格取得する元の団体も変わってきます。

企業担当者のなかには、「資格はその人が時間を割いて努力して取ったものだが、あまりにもたくさん記入してあると、まるで資格マニアのようだ」と思う人もいるようです。資格は、仕事上に関連するものをピックアップして厳選したものを記入しましょう。

特に就職後に仕事に活かすことができる資格は、企業側の評価がより高くなります。就職後に、会社が社員に特定の資格を取るように推奨している企業も多くあるのです。そのような企業に応募するとき、自分が関連する資格を取得しているということは大きなPRとなり、印象度もアップすることでしょう。

就活に有利な資格について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

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英検に対する2つの企業の評価

英検に対する2つの企業の評価を表した図

英検を含め、履歴書の資格欄に取得(見込みを含む)資格を記入する際に気になるのが、「資格が自分の評価にどう影響するのか」ということでしょう。これについては、「応募する職種による」としか言いようがありません。

記入したこと、それ自体が悪いほうに作用してしまうことはありません。しかし企業によっては個人の資格欄にどんな資格が記載されていようと、選考の際、評価の対象には全く入れていないという場合もあります。

1.企業によって異なる

英検が評価の対象になるかどうかは志望する企業によって異なります。

例えば、楽天株式会社ではTOEIC800点を入社までに取得する必要があります。選考には影響ないとされていますが、内定から入社までに800点を取得するにはそれに近いスコアがあるか、多くの時間を勉強に費やすことが求められるでしょう。

楽天株式会社では開発部全体の約50%が外国人であるため、会議や業務で英語が必須となる場面が多いです。このように、業務を円滑進める上で英語が必要になる企業では、採用において評価の対象になります。

2.取得日から年月が経っていると評価されないこともある

英検を取得してから数年経っている場合は、評価されない可能性もあります。英検には期限がないため記入できますが、大学生になる前に取得した場合は評価が低くなるでしょう。中学生や高校生のときに取得したと英検は、レベルもその当時に応じたものであるケースが多いです。

英検2級が高校卒業程度であるため、就職でアピールする場合は2級以上が必要です。中学生や高校生で取得した英検が2級に満たない場合は、記入しない方がいいでしょう。

英検は正式名称で2級以上を履歴書には記載する

英検の履歴書の書き方について紹介しました。就活中、言葉で話す分には「英検」と言っても問題ありませんが、履歴書など書類に記載する場合は、「実用英語能力検定」と正式名称で記載しましょう。

また、書くことのできるレベルは、最低2級です。評価を求める場合には、それ以上の資格取得が必要です。英検の履歴書への書き方について、そのほか取得年月日を忘れた場合や、記載順についても紹介しましたので、履歴書を作成する際はぜひ参考にしてください。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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