エンジニアとは
そもそもエンジニアとはどういう意味なのか、正しく理解できていない人もいるでしょう。エンジニアは英語で「Engineer」で、直訳すると技術者や技師という意味があります。これだけでは何か専門的なことをする人ということは分かっても、どんな仕事なのかは判断できないでしょう。企業におけるエンジニアは専門的な立ち位置であることは間違いありません。
もっと平たく訳せば、エンジニアは開発担当者や技術開発者ということになります。職種によってやることは違いますが共通する部分として、エンジニアは専門的なものづくりの仕事です。
詳しい仕事内容
エンジニアの詳しい仕事内容について知っておきましょう。後述しますが、エンジニアにはさまざまな種類があります。どのような種類のエンジニアであるかによって、仕事内容の詳細は変わります。ただし、お客様の要求をヒアリングし、それを満たす成果物を納品するという流れは共通しています。
代表的な流れは、「要求分析→基本設計→詳細設計→テスト」です。どのようなエンジニアであれ、お客様がいて、そのお客様の要求を満たす成果物を完成させなくてはなりません。そのため、一番最初にお客様が何を要求しているのか、その詳細をヒアリングし、分析するところから始まります。
続いて、お客様の要求を満たすために必要なものがどのようなものであるのかを定義し、それに基づいて基本設計をおこないます。基本設計は骨組みであり、その後さらに詳細設計が求められるでしょう。成果物が完成すれば、そのまま納品するのではなく、テストをおこないます。成果物に欠陥がないか慎重にテストして見極めることも、エンジニアには求められます。
エンジニアは主にIT業界で活躍する職種
エンジニアの仕事で活躍しやすいのが、IT業界です。IT業界といっても非常に幅広く、システムの設計やアプリ開発、SNS広告の作成など仕事内容はさまざまです。しかし、すべてにおいてパソコンを用いて仕事をするため、エンジニアが活躍するフィールドも広くあります。エンジニアを目指す人は、ぜひIT業界もチェックしてみてください。
エンジニアの仕事には、数多くの職種があります。そして、それぞれの職種に求められる能力も違います。一般的には、上流工程を担当する職種になるほど、専門的な知識が必要です。同時にITエンジニアは、交渉する力やコミュニケーション能力、表現する力なども求められます。
また、同じ職種だとしても求められる技能が違うこともあります。テストや設計に従っておこなうシステム開発などの下流工程の職種と、企画や営業交渉する上流工程の職種とでは、求められるスキルや能力が違ってきます。
勉強会への参加について、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
エンジニアの主な種への
一口にエンジニアといっても、その種類はさまざまです。エンジニアと聞けばパソコンを操作して、プログラムを作り上げているという姿をイメージする人も多いでしょうが、当然それだけではありません。生活の中で当たり前に利用しているものの多くにエンジニアは携わっています。
もちろんそれはパソコンやネットなどに限ったことではありません。家電や自動車など、いまや生活に欠かせない多くのものにエンジニアは関わっています。まずはどんなエンジニアがいるのか、その種類を知り、その中で自分の興味のある職種を探していきましょう。
システムエンジニア
エンジニアと聞いてよくイメージされるのが、システムエンジニアでしょう。しかし、その仕事の内容は意外に知られていません。
システムエンジニアはクライアントの要求に沿ったシステムを開発することが仕事です。イメージとしてシステムエンジニアはプログラムを作る人と勘違いされていますが、実際に作業をしてプログラムを作るのはプログラマーです。システムエンジニアはクライアントとプログラマーの橋渡しをする仲介役のような存在で、厳密にはプログラミングをするのではなく、開発するシステムの設計図を作る人です。
システムエンジニアはプログラマーの総監督のような存在ではあります。しかし、自分でもプログラミングをする場合が多いです。クライアントの要求をシステムの設計図に落とし込むためには、プログラミングのスキルは必須といえるでしょう。
こちらの記事では、志望動機の書き方などについて詳しく解説しています。
プログラマー
プログラマーの主な仕事は、システムエンジニアが作った設計図・仕様書をベースにプログラミングをしていくことです。しかし、使用するシステムや使用言語によってはプログラマーの呼び方が変わることもあります。
例えば、WebプログラマーやJavaプログラマー、アプリケーションプログラマー、PHPプログラマーなどの名称が挙げられます。また、純粋にプログラミングのみを担当する場合、コーダーと呼ばれることもあります。
プログラマーの仕事は、設計図に従ってプログラミングすることだけではありません。作成中にシステムが上手くいかなかった場合や間違いがあった場合には、仕様書のミスの指摘や提案をおこなう必要もあり、柔軟性が求められます。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
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ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはその名の通りネットワークシステムの構築や管理をおこなうエンジニアです。対象がネットワークに限られるため、より専門性の高い職種になっています。
ネット環境を使ったシステムやサービスを開発する際にはこのネットワークエンジニアが必要です。そのため、さまざまなチームに参加して、他のエンジニアと協力して作業することが多い職種になります。ネットワークシステムのトラブルがあったときには利用者への対応など業務内容は多岐にわたります。
ネットワークエンジニアは人材不足の職種です。ネット環境は現代では欠かせないため、仕事がなくなるということはまず考えられないでしょう。
ネットワークエンジニアの志望動機について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
未経験からITエンジニアになれるネットビジョンアカデミー
「エンジニアの勉強もしてきていないけどエンジニアになれるのか」「ITに強いわけでもないけれど、ITエンジニアに挑戦してみたい」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ネットビジョンアカデミーなら、ネットワークエンジニアへの就職に有利な資格であるCCNAの取得率が98%。就職支援まで受けられて、受講料は無料です。
エンジニアに興味ある人はまずはネットビジョンアカデミーについて詳しく見てみてください。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、インフラの設計やサーバーの構築作業をする業務です。担当する企業や部署に適しているサーバーを選んで、その構築のための作業をおこないます。
サーバー選定では、機能面だけでなく予算内で収まるかどうかなども考慮する必要があります。具体的な構築作業は、サーバーの設置やソフトのインストール、その後の設定作業などが含まれます。そして構築後には、顧客側から実際にネットワークにつながるかどうかや、正常な状態で作動するかなどのテストを実施します。
インフラエンジニアの仕事は、システムを構築をして終了ではありません。構築・納品後にシステムがきちんと稼働するかどうかの運用や監視、管理なども業務に含まれています。
webエンジニア
webエンジニアはSNSやECサイトといったwebサイトのアプリを開発するエンジニアです。TwitterやFacebookなどの開発整備をしているといえばイメージしやすいでしょう。他にもECサイトという、楽天やAMAZONなどの通販サイト等の開発もしています。
webサイトを利用することが当たり前になった現代では欠かすことのできない職種で、これからも成長していく分野であると考えられています。
アプリによっては利用しているユーザー数が分かったり、普段の生活のなかで自分が作ったアプリを利用している人をみつけたりできるため、すぐに自分の成果を実感しやすい職種といえるでしょう。
電気系のエンジニア
電気系のエンジニアはデジカメやPC、半導体といった電子部品の開発しています。活躍の幅は一般的な家庭で使われている家電だけにとどまらず、送電線の工事など電力を供給するのも電気系のエンジニアの仕事です。最近ではロボット開発の分野が盛んで、そこで活躍しているのも電気系のエンジニアです。
さまざまなロボットの開発は注目を浴びており、エンジニア職の中でも勢いのある分野といえます。ものづくりの結果が形に残るためやりがいも感じやすく、また常に新しいものを作ろうと探求している職種です。
自動車のエンジニア
自動車のエンジニアは自動車の小さな部品から全体の構成までを開発するエンジニアです。自動車のエンジニアは各パーツごとに専門の担当者がいます。それぞれが自動車のパーツの設計図を開発しますが、自動車のエンジニアはチームで仕事をするというのが特徴でしょう。それぞれのパーツで最善の形を求めることはもちろんですが、それはあくまで自動車の一部であるため、全体を完成させなければ意味がありません。
エンジニア職といえば一人でコツコツと研究するというイメージが強いでしょうが、自動車のエンジニアは一人で研究するより、むしろチーム単位で仕事をすることのほうが多いです。
エンジニア職に向いている人の特徴
エンジニアは一人でコツコツとやっているイメージが強く、専門職であるため専門的な勉強をしている人でないといけないという印象があるでしょう。ここでは、実際にエンジニアに向いているのはどのような人なのかを解説していきます。
実際のエンジニアは世間のイメージと違っている部分もあります。そのため、世間のイメージと照らし合わせると自分は向かない気がするという人も諦める必要はありません。しかし、向き不向きの問題は専門職であるエンジニアにとっては重要なポイントでもあるため注意しておきましょう。
プログラミングを「楽しい」と思える人
原則としてプログラミングを楽しいと思えることが大切です。自分がどうなのかを知るために実際に簡単なプログラミングをしてみたり、基礎を学んでみるといいでしょう。
プログラミングは複雑な作業です。基礎的なことでも挫折する人も多いです。楽しいと思えなかったり、難しくて一向に作業が進まなかったりという人は向いてない可能性があるため、エンジニアになることを一度考え直してみましょう。
通常の職業であれば頑張ればどうにかならないこともないですが、エンジニアは技術職であるため適性が重要です。適性がないと就職も難しいですし、仮に就職できたとしてもその後が大変です。基礎の時点で嫌気がさすようであれば、エンジニアには向いていないといわざるを得ません。
好奇心が強い人
エンジニアは開発担当者というぐらいですから、常に新しいものに敏感な好奇心の強い人でなければなりません。業務で扱う内容にトレンドがあるため、好奇心旺盛で常に勉強し続けられる人に適性があるといえます。実際のエンジニアの人は世間の動きにアンテナを立て、常に情報を取り入れられる人が多いです。勉強することを苦とも思わず、仕事というよりも趣味に近い感覚で取り組める人もいます。
何かを知ること、作り出すこと、新しいものに飛び込んでいくことに躊躇しない人がエンジニアには向いています。受動的で、新しいものが苦手という人は向いていない可能性が高いです。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人
エンジニアを目指す人が身につけるべきスキル
エンジニアを目指す場合には、どのようなスキルを身につけるべきか疑問に思う人もいるでしょう。エンジニアは専門的な職業であるため、スキルを持っていることはとても重要です。しかし、実は自分の専門分野の知識・スキルだけでは不十分とされるのが現状です。
エンジニアは職人といえますが、自分の会社内の人やお客様など、複数の人と関わる中で仕事を進めていきます。専門分野のスキルが高いだけでなく、他者と関わるという部分でもスキルが要求されます。これらのスキルが十分身についていないと、せっかく専門分野で高いスキルを持っていたとしても、それらを活かせない可能性もあるでしょう。そうならないためにも、ほかの必要スキルについて押さえておく必要があります。
コミュニケーション能力
エンジニアにはさまざまな種類がありますが、どのようなエンジニアであってもお客様がいます。そしてエンジニアの仕事は、お客様の要求を分析するところからスタートします。お客様の要求を満たすものを作り、運用のケアまでするという場合もあるでしょう。
お客様の要求を引き受けるところから仕事がスタートするため、この段階でお客様との間に認識のズレが生じてしまうと、スムーズに仕事をおこなうことができません。ここで重要になってくるのがコミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力というと、自信をなくしてしまうという人もいるでしょう。なかには「流ちょうに話すのが苦手」「話で場を盛り上げるのが苦手」「人前で話すのが苦手」といったことから、コミュニケーションに苦手意識を持っている人もいます。しかし、エンジニアの仕事で求められるコミュニケーション能力は、このようなものではありません。
エンジニアに求められるコミュニケーションとは、「相手の考えや要求を正確に読み取る」「こちらが伝えたいことを正確に伝える」「相手と自分の状況を踏まえ、お互いの認識にズレがあれば解消する」といった能力です。流ちょうに話せるかどうかよりも、丁寧に相手の話を聴き、想像力を働かせることが求められています。
経験者はマネジメントスキルも必要
経験者の場合であれば、マネジメントスキルも求められます。エンジニアの仕事はプロジェクト形式で進んでいくことが多く、プロジェクト全体の管理には経験者を配置します。
どのようなプロジェクトであってもお客様への納期があり、限られた時間でお客様の求める質のものを完成させなければなりません。そのためには時間・人員を最大限活用するためのマネジメントスキルが求められます。
マネジメント能力といっても、それは細かなさまざまなスキルによって成り立っています。プロジェクトの進捗を管理する能力、メンバーに仕事を適切に割り振り、適切な指示を出す能力、成果物の品質を担保する能力、設計書などを的確に作成する能力などです。お客様やメンバーとのやり取りも多いため、先述のコミュニケーション能力も不可欠といえるでしょう。
エンジニアの仕事のやりがい
エンジニアは専門的な技術職ということができます。将来的に自分の努力やがんばり次第で、益々収入アップが期待できる仕事のひとつです。収入がアップすると、仕事に対してやりがいを感じる人も多いでしょう。
エンジニアの仕事では、クライアントと何度も打合せをし、システムやサービスに対して求めることを聞き出したうえで実行に移すことが多いです。完成後のシステムをクライアントが満足したり喜ぶ姿をみることで、達成感ややりがいを感じるという人もいます。
さらに、エンジニアの業務では、チーム数人で協力しながら作業することもあります。一緒に協力して希望通りに仕上げて納品すると、業務に携わった全員が達成感を実感できることも醍醐味といえるでしょう。
エンジニアの仕事内容を把握して就活を進めよう
エンジニアとは、専門的な知識やスキルを使って新しいものを開発する職種です。システム、ネットワーク、Webなどさまざまな種類があります。どのエンジニアであったとしても、お客様の要求を満たす成果物を完成することが求められるでしょう。
お客様の要求をヒアリングし、その要求を満たすために必要なものについて分析・定義したうえで、基本設計・詳細設計をし、完成後にテストをおこなうというのが主な業務の流れです。納品後に運用のケアをするというケースもあるでしょう。
プロジェクトはすべてお客様ありき、チームでの連携ありきで進んでいくため、コミュニケーション能力が求められます。また、プロジェクト全体の管理者を任される可能性もあるため、マネジメント能力も必要です。一度にすべてのスキルを身につけるのは、容易なことではありません。実践を積みながら身につけていくべき部分も多いため、まずは興味のあるところから情報を集め、最初の一歩を踏み出してみましょう。