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就活に有利な資格厳選10個|取得の価値を上げる3つのアピール方法

就職に有利な資格は実績だけでなく取得の過程もアピールできる

就活に向けて資格を取ろうと考える学生は少なくありません。履歴書やエントリーシートの資格の欄を見て焦って取れそうな資格を探すという場合も考えられます。

資格があれば履歴書などの資格の項目を埋められるだけでなく、資格取得に向けた取り組み方や、培ったスキルを活かして企業に貢献できるといった姿勢をアピールすることもできます

もしアピールするのであればどのように活用すればよいのかについても、それぞれの資格ごとにご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

就活をするうえでの資格の重要性とは

就職活動を意識し始めたころから、「資格を持っていなければ就職活動を乗り切れないのだろうか」と考える学生は多いです。これは毎年多くの学生が思うことのひとつです。

資格とは、特定の分野に関して「これだけの知識・技術を持っています」ということを証明するツールのひとつです

この記事では、就職活動を乗り切るうえで、「資格を持っていること」が大切なのかということについて詳しく解説します。

就活生に聞いた! 就活に向けた資格の取得

実際のところ就活生が、どれだけ資格を取得しているのか気になる人も多いはず。そこで今回は、就活生の皆さんにアンケートを取り、どの程度就活に向けて資格を取得している人がいるのか調査しました。

就活に向けた資格の取得

結果は、回答者の26.7%と、およそ4人に1人が就活に向けて何かしらの資格を取得しているということがわかりました

資格を取得している就活生は少数派のため、資格を持っている場合はライバルと差別化でき、有利になりそうです。

本当に就職に有利な資格とは

実は、数ある資格の中で「本当に就職に有利な資格」はごく限られたものです。履歴書には「免許・資格」という欄があるため、資格を持っていない人の中には、「何か資格を取らなくては」と焦りを感じている人もいるでしょう。

一方で、「資格は本当に就職で有利になるのか?」と疑問を抱いている人もいるかも知れません。限られた時間を有効活用して資格を取得し、就職活動やその後の社会人生活にぜひ役立てるようにしてください。

資格でスキルのアピールを効果的にする

就職活動において、資格を持っていることで自身のスキルを効果的にアピールすることが可能になります。

たとえば経理など専門職であれば、財務諸表を見て、分析できる能力が求められます。そのため、面接官は「財務諸表を見て分析をおこなうことができそうな人材かどうか」を見極めるためにさまざまな質問を通じて、就職活動生を見ていきます。

この際、簿記検定の資格を持っていると、その資格を取得するにあたって財務諸表の分析方法を学ぶため、その資格を通じて面接官に必要なスキルを効果的にアピールすることができます。

専門職であるととくに、働くにあたって必須のスキルが分野ごとに異なります。資格はスキルを持っていることの証となるものなので、アピールする絶好のツールとなるのです

志望企業の就職に有利な資格を知ろう

持っている資格を有効活用したいのであれば、自分が志望する業界・企業が「どのような業務をしているのか」「どのような人物を求めているのか」をしっかりリサーチすることが大切です

たとえば、前の見出しでも取り上げたように、自分が「経理職」に就くことを希望しているのであれば、「簿記」など会計知識を証明できるものをアピールに取り入れます。

反対に、営業職に就きたいのに「図書館司書」などまったく関係ない資格をアピールしていたとしても、採用試験の際に有利になるとは考えられません。

このように、持っている資格をただ羅列していくだけではなく、資格を少しでも有利に扱いたいのであれば、自分の持っている資格の中でどれが使えそうなのかということを見極めるようにしましょう。

求人資格の要件に関する2つの注意点

求人資格の要件に関する2つの注意点

就職活動の際、どの資格が有利なのかを知るためには、それぞれの企業の求人情報を確認します。しかし、どう読めばよいのかがわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

そこで、ここでは、企業の求人情報の資格要件を見る際に注意しておくべき点を3点ご紹介いたします。ポイントとなる部分ですので、以下で登場する点をしっかりとおさえて、覚えておくようにしてください。今後、求人情報を見るときの参考にしてみてください。

1.求人資格の要件を確認する

求人の資格要件の中に、「○○必須」や「○○優遇」、あるいは「○○があれば尚可」と書かれているものがあります。これらはそれぞれ意味が違っていますので、しっかりと言葉を確認するようにしましょう。

  • 必須:なければ応募できない
  • 優遇:持っていればプラス評価
  • 尚可:持っていなくてもよいが、持っていてほしい

この中でもっとも応募条件が厳しいのは「必須」で、当該資格を持っていなければそもそも選考を受けられないというものです

志望企業の場合には、資格要件ではじかれてしまうということのないように、過去の求人などもしっかり確認しておくことが大切です。一方、それ以外の2つであれば、持っていなくても採用される可能性は十分あります。

2.資格が必須の業種を確認する

求人の資格要件の中には、そもそも資格がなければ従事できないという業種もあります。それらに関しては、当該資格を持っていなければなりません。

  • 看護師:看護師資格(国家資格)が必要
  • 教師:当該科目の教員免許(各自治体の教育委員会発行)が必要
  • 理容師:理容師免許(国家資格)が必要
  • 美容師:美容師免許(国家資格)が必要

以上が、就職するために資格を持っていることが最低条件となっている主な業種です。主に人の命や人生にかかわることに従事することになるため、教育課程や資格などの過程を滞りなく終えられた人物にしか任せることはできません。

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おすすめの資格と有利になる理由①IT系の資格

まず「本当に就職に有利な資格」として挙げられるのが、IT系の資格です。パソコンスキルはもちろんですが、今はどこでもITスキルが必要とされています。MOSやITパスポートなどの資格を持っていれば、業種・業界を問わずに有利になるでしょう。

1.MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

MOSとはマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(Microsoft Office Specialist)の略称であり、Microsoft Office(Word・Excel・PowerPointなど)のスキルを客観的に証明してくれる資格です
ソフトごとの試験があり、WordとExcelにはスペシャリストレベル(一般)・エキスパートレベル(上級)があります。

2.ITパスポート

社会人に必須とされるITの基礎知識を証明してくれる国家資格です。どの業種・業界を目指すにしても、持っていて損はしません。IT系の資格の中では取得しやすい資格なので、ぜひ挑戦してみてください。 

3.基本情報技術者

ITの基礎知識の他、実践力を証明してくれる国家資格です。IT業界を目指す場合、ITパスポートだけでは実務レベルとして不十分でしょう。
ITパスポートに比べると専門的で難易度も高いですが、IT業界への就職を目指す場合にはぜひ取得しておきたい資格になります

4.応用情報技術者

基本情報技術者よりもさらに高度な知識・実践力を証明する資格です。新卒で取得しているとIT業界では希少価値が高く、評価されやすい資格になります。 

5.ネットワークスペシャリスト(情報処理技術者)

ネットワーク関連に特化した知識・実践力を証明する国家資格です。専門知識が必要になるため、難易度は高めになります。
ただし、その分学生で取得できている人は少なく、ネットワークの知識や技術に関する高い意欲をアピールすることができます。ネットワークエンジニア始め、IT業界の就職活動では有利になる資格です。

理由:就職に欠かせないITスキルがあることを示せる

近年、どの職場でもパソコンスキルやITに関係したスキルが求められています。特にマイクロソフト社のWordやExcelが使用できることが必須としている企業は多くあります。

また情報管理や情報発信など、あらゆる業種・業界でITの使用が求められており、ITに関する知識は社会人としての必須項目と考えられています

そのため幅広いにおいてITスキルを持っている応募者は重宝されます。

おすすめの資格と有利になる理由②経理の資格

簿記検定は会計技術の資格であり、業種・業界関係なく役立ちます。また、経営状況や財務状況など、企業をより多くの角度から見られるようになるため、就職先を選ぶ段階でも非常に役に立ちます。

社会人になってから取得を目指す人も多いですが、いずれ取得する可能性があるのであれば、時間に余裕のある学生の内に取得しておくことが非常におすすめです。

6.日商簿記

日商簿記は、日本商工会議所と各地商の工会議所が主催する簿記の検定試験であり、「日商簿記検定試験」が正式名称です。簿記検定の中では最もよく知られており、社会人や就活生が受けることが多くなっております。

3級は商業簿記のみの試験となりますが、2級より上になると、商業簿記のほかに工業簿記が加わり、幅広い知識が必要になります。

日商簿記の級
1級、2級、3級、簿記初級

大学生が簿記の資格を取得する場合、3級を取得できれば十分とされています。ですが、もし余裕があれば、2級まで取得することをおすすめします。簿記の資格を応募条件とする企業は、「簿記2級以上のみ」としている場合が多いです

2級まで取得することで、就職後に営業部門の予算作成や製造部門でのコスト管理など、より具体的にさまざまな分野で役立てることができます。

特に総務や経理を志望する人の場合、「簿記検定2級は企業の財務担当者に必須のスキル」とされているため、可能であれば2級取得を目指すようにしましょう。

「簿記」について詳しく説明している記事もあるので、併せて確認してみてください。

理由:ビジネススキルとして有用

簿記で身につけることのできるスキルは、経理や事務はもちろんのこと、営業や企画など、さまざまなシーンで活かすことのできるものです。

財務諸表が読めるようになれば、自分の会社や取引先の経営状況・財務状況を把握することができ、自分の会社や取引先の抱える問題を解決したり、改善に役立つ提案ができる可能性もあります

さらに、時代が変わっても通用するスキルであるため、一度身につけてしまえば一生使えるという点もメリットと言えるでしょう。

おすすめの資格と有利になる理由③英語力を示す資格

募集要件としてTOEICのスコアを設定している企業が多く存在します。海外進出する企業、海外の拠点を増やす企業が増加している中で、海外の現地法人でも活躍することができる人材を欲していることが理由として考えられます。

企業にとって、日本国内でしか活躍できない人材より、国にかかわらず活躍できる人材のほうが魅力的に映ります。また、日本国内で働くにしても、海外とのやりとりをおこなえる人材は重宝されるでしょう。

海外の企業とビジネスにおいてかかわりを持つ企業は増え続けています。海外の企業とやり取りをする際、英語のスキルは必須条件となるので、そのような観点からもTOEICのスコアが一定以上の就職活動生を募集要件とする企業もあるのです。

7.TOEIC

TOEICには4つの種類があります。TOEICは「TOEIC Tests」と「TOEIC Bridge Tests」の2につに分けられ、それぞれさらに 「Listening & Reading Test」と「Speaking & Writing Tests」の2種類が用意されています。

TOEICというと一般的には「TOEIC Tests」のほうを指し、就活で有利になるとされるのもこちらです

L&R

「TOEIC Tests」の「聞く力(Listening)」と「読む力(Reading)」を測る試験です。主に中級者から上級者に向けての試験で、学生から社会人まで幅広い層の受験者がいます。

測る能力の種類:聞く力・読む力
難易度:中級〜上級
受験方法:マークシート方式
問題数:計200問=リスニング 100問+リーディング 100問
解答時間:計120分=リスニング 45分+リーディング 75分
スコア:計10~990点=リスニング 5〜495点+リーディング 5〜495点
受験料:6,490円(税込)

S&W

「TOEIC Tests」の「話す力(Speaking)」と「書く(Writing)力」を測る試験です。主に中級者から上級者に向けであり、2006年からスタートした試験となっています。

測る能力の種類:話す力・書く力
難易度:中級〜上級
受験方法:受験会場のパソコン
問題数:計19問=スピーキング 11問+ライティング 8問
解答時間:計80分=スピーキング 20分+ライティング 60分
スコア:計0〜400点=スピーキング 0〜200点+ライティング 0〜200点
受験料:10,450円(税込)

Bridge L&R

「TOEIC Bridge Tests」の「聞く力(Listening)」と「読む力(Reading)」を測る試験です。「Bridge」が橋渡しという意味があり、初級者から中級者に向けた試験になっています。

中学レベルの文法や単語で構成されているため、学生を中心とした受験者層になっています。

測る能力の種類:聞く力・読む力
難易度:初級
受験方法:マークシート方式
問題数:計100問=リスニング 50問+リーディング 50問
解答時間:計60分=リスニング 25分+リーディング 35分
スコア:計30~100点=リスニング 15~50点+リーディング 15~50点
受験料:4,950円(税込)

Bridge S&W

「TOEIC Bridge Tests」の「話す力(Speaking)」と「書く(Writing)力」を測る試験です。こちらも中学レベルの文法や単語で構成されているため、学生を中心とした受験者層になっています。

測る能力の種類:話す力・書く力
難易度:初級
受験方法:受験会場のパソコン
問題数:計19問=スピーキング 11問+ライティング 8問
解答時間:計52分=スピーキング 15分+ライティング 37分
スコア:計30〜100点=スピーキング 15~50点+ライティング 15~50点
受験料:9,350円(税込)

就活で評価されるスコア

就職活動で評価されるTOEICは「L&R」である場合が多いです。また「L&R」のスコアでも評価される点数の基準は企業によってさまざまです。

TOEICを主催する、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した英語活用実態調査では、企業が新卒の応募者に期待するTOEICスコアは平均で545点という結果が出ており、600点以上あたりから英語力を評価するという企業が多くあります

一概に「何点以上がなくてはならない」というわけではありませんが、多くの企業の募集要項にこのような傾向がみられます。そのため志望する会社の募集要項を確認し、「必要最小限のスコア」があるかどうかチェックしておきましょう。

理由①:昇進・昇格試験に活用されるケースもある

ビジネスにおいて海外と関わる機会がある企業の中では、昇進・昇格試験にTOEICのスコアを活用している企業も存在します。このような取り組みがおこなわれている理由としては、企業として英語力の強化をおこないたいという意向があります。

海外企業と関りの強い商社などの業界であれば特に、これから自社をより発展させていくにあたって海外企業との連携は不可欠になっていきます。これまでのような少数の社員だけに、海外とのやり取りを任せるわけにはいかなくなってきているのです。

昇進・昇格試験にTOEICのスコアを活用することで、客観的な数値で英語力を測り、社員一人ひとりの英語スキルの向上に対するモチベーションを高め、それによって企業全体として、英語力を高めようとしているのです

理由②:社内公用語を英語にしている企業もある

近年ではグローバル化が急速に進んでおり、国内企業でも社内公用語が「英語」というところもあります。

  • 株式会社ファーストリテイリング(アパレル、2012年~)
  • 楽天株式会社(IT、2012年~)
  • スミダコーポレーション株式会社(メーカー、2002年~)

入社してから英語を覚えていけばよいと考えている方もいるでしょう。しかし、入社のための選考の受験要項に「TOEICスコア」などの英語スキルの程度の条件を入れているところもあります

そのような企業に入社したいのであれば、大学での学びと並行して英語のスキルも磨いていく必要があるでしょう。コツコツと取り組むことが大切です。

TOEICについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

おすすめの資格と有利になる理由④マナーや一般常識を示す資格

就職に有利になる資格の代表例として「秘書検定」が挙げられます。秘書検定と聞くと、「秘書になるつもりはないし、自分には関係ない」と思う人も多いかもしれません。

しかし、秘書に必要な能力を考えてみると、この検定試験に向け、勉強することが非常に有意義なものであることがわかります。

秘書に必要な能力とはあらゆる場面において正しい礼儀作法、ビジネスマナーで対応できることです。

秘書検定の勉強を通じて、正しい礼儀作法、ビジネスマナーを身につけることが可能であり、そのためこの資格は社会人として必要なスキルを持っている、アピールとして活用することができるのです。

8.秘書検定

秘書検定は級ごとに難易度が違うことに注意しましょう。級が上がるごとに見られるところも細かくなってくるため、最終的な合格率も変わっていきます。

秘書検定の難易度とは?合格率やメリットまで解説|コラム|秘書検定|資格取得なら生涯学習のユーキャン」によれば、各階級ごとの合格率(2021年6月13日第124回)は以下の通りとなっています。

  • 1級:25.7%
  • 準1級:39.0%
  • 2級:54.6%
  • 3級:70.2%

秘書検定で問われるものは、「(秘書に)必要とされる資質」・「職務知識」・「一般知識」・「マナー・知識」・「技能」の5つの領域に分かれています

出題形式は、3級~準1級が「選択問題+記述問題」、1級は「すべて記述問題」です。これに加えて、準1級以上には面接試験も課せられています。

「秘書検定」について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

理由:他の応募者とマナー面で差をつけられる

秘書検定を持っていることで他の応募者とマナー面で差をつけることが可能になります。秘書検定合格に向けた勉強の中で、日常における所作から冠婚葬祭でのマナー、ビジネスマナーまで、社会人として必要とされるマナーを網羅することができます。

説明会や面接の場で、話す内容がどんなに素晴らしくても、ひとつひとつの所作の中でその場にふさわしくないものがあれば、選考にマイナスの影響が出てしまう可能性があります。

面接官は話す内容だけでなく、その就職活動生の所作も含め、その人が本当に自社にふさわしい人材なのか吟味しているのです

秘書検定に合格できるだけのビジネスマナーを身につけていれば、他のライバルたちと大きく差をつけることができ、選考も有利に進みやすい可能性があるのです。

おすすめの資格と有利になる理由⑤お金に関する資格

ファイナンシャルプランナーはお金にまつわる幅広い相談に対応できる資格になります。たとえば、「家計管理」「年金」「保険」などが相談テーマとなります。

また企業を経営するためにはお金が必要になりますし、ビジネスとお金は切っても切れない関係にあります。

そのためお金に関する資格は就職活動でも評価されやすく、ファイナンシャルプランナーは金融にかかわるプロとして歓迎されます。

ファイナンシャルプランナーの資格を取得するために身に付けた知識は、企業でも役立つものが多くお金の知識はビジネスマンにとっては必須のものです。

ファイナンシャルプランナーはさまざまな業界でアピールできる資格であり、取得すれば就職活動を有利に進めることができます。

9.AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)

AFPは日本FP協会が実施している民間資格です。認定されることにより、相談者に対して金融に関する適切なアドバイスや提案ができる資格となっています

またAFP資格には「AFP認定研修の受講修了者」「3級FP技能検定合格者」「FP実務経験2年以上」のいずれかに該当する者に受験資格がありますので、注意しましょう。

10.CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)

CFPは日本FP協会が実施している民間資格です。AFPより上位に位置づけられており、「AFP認定者」「協会指定大学院の所定過程修了」のいずれかに該当する者にしか受験資格がありません。

CFPは認定されることにより、AFP認定者よりも幅広い分野と深い知識から、相談者に対して金融に関する適切なアドバイスや提案ができる資格です

国内にとどまらず、世界レベルで通用するプランニングスキルを問われる試験となっていることがAFPとの違いになります。

理由①:金融業界以外でも評価は高い

「ファイナンシャルプランナー=金融業界」の資格と考えている人は多いですし、実際に取得しておくことで金融業界の就職活動を有利に進めることができます。

金融業界は銀行に限らず、お金に深く関わっていることが多くあり、ファイナンシャルプランナーで身に付けた知識が役立てられることはよくあります。

しかしファイナンシャルプランナーの資格は金融業界に限ったことではなく、他の業界であっても高い評価を受けることができます。ビジネスをする以上必ずお金には関わることになりますし、お金に関しての専門的な知識があることで、企業でも歓迎されます。

金融業界を目指す場合ももちろん、その他の業界であっても評価されるためおすすめできる資格です。

理由②:業界・職種を問わずにアピール可能

ファイナンシャルプランナーは業界を問わずに評価されますが、それだけではなく職種も問わずにアピールすることができる資格です。

お金に関しての知識が必要な職種と言えば、事務や経理などがイメージされがちです。しかしお金の知識が活用できるのはそれだけではありません。

営業であればお金に関しての知識があれば、お客様の経営を意識しながら自社のサービスの提案をおこなうことができますし、より高いレベルで仕事を進めることができます。

業界だけではなく、職種も問わずにアピールできる万能な資格ですので、ファイナンシャルプランナーを持っていれば就職活動を大幅に有利に進めることができます

就活生に聞いた! 資格を取得した理由

資格を取得した理由

就活に有利になる資格はさまざまありますが、就活生の皆さんはどのような理由で資格を取得しようと考えて、行動に移したのでしょうか。資格取得の理由を就活生の皆さんに聞いてみたので、ぜひ取得を検討する際の参考にしてみてください。

英語を使って仕事をしたいという理由でTOEICを受験した就活生が多数

集まった回答の中で特に多かったのが、海外での勤務や英語を使った仕事に就くためにTOEICを取得して、英語力のアピールをしたいと考えたというものでした。

海外に渡っての仕事や、海外の人々と仕事をしたいと考えている就活生が一定数いるようです。さらに、グローバル化が進み、英語を取り入れる企業は増えてきており、日本国内に居ても英語に触れる機会はより多くなり、英語が話せるというスキルは重宝されます。

働く環境や職業の選択肢を狭めないためにも英語を習得しておくことが大切で、その英語力を企業にアピールするためにTOEICの受験は有効な手段と言えるでしょう。

どんな企業でも役立つと考えた資格を取ったという回答も

一方、どのような企業に向けても、持っておいて損はないだろうという基礎的で万能な資格を取って就活を有利に進めたいと考えたという声もありました。

万能な資格である分、就活の軸や志望業界が固まる前に資格を先に取っておいたという就活生が一定数いることが考えられます。就活が本格化する直前は、筆記試験や企業研究の対策をおこなう必要があり、資格の勉強と並行するのは難しいでしょう。

そのため、万能な資格を取得するか、早めに志望業界や方向性を決め、それに必要な資格を確認しておくことで余裕を持って準備することが就活を有利に進めるうえで重要です

資格をアピールするための3つのポイント

資格をアピールするための3つのポイント

就職活動において、上記のような資格を保有していることで、選考を有利に進めることができる可能性があります。しかしその資格を持っているだけでは、効果的なアピールをおこなうことはできません。

資格によって就職活動を有利に進めるには、ポイントを押さえて資格をアピールする必要があります。

ここでは就職活動において資格をアピールするポイントを3点挙げ、解説していきます。せっかく保有している資格を活用しないのはもったいないです。資格をアピールするポイントをしっかり押さえましょう。

1.資格を取得した目的を明確にする

就職活動において資格をアピールするポイントの1つ目は「資格を取得した目的を明確にすること」です。周囲に勧められるままに資格を取得したのであれば、目的意識を持って行動したわけではないと判断され、高評価にはつながりません。

「将来グローバルに活躍したいと思い、TOEICに取り組んだ」など、その資格を取得しようと思った背景について、しっかりと伝えることができるようにしておくことが重要になります。

自己分析を通じ、自身が資格を取得した理由を深掘りしてみましょう。そしてそこで明らかになった目的を面接で伝えることができるよう、しっかりと準備しておくことが大切なのです。

自己分析のやり方についてはこちらの記事で確認しておきましょう。

2.資格取得までの努力過程を伝える

就職活動において資格をアピールするポイントの2つ目は、「資格の取得に至るまでの努力過程を伝えるということ」です。難関な資格であればあるほど、資格を取得する過程で、困難に感じることもあるでしょう。

そのような経験をする中で、どのようにその困難を乗り越え、資格を取得するに至ったかまで踏み込んで述べましょう。それにより「目標の達成に向けて努力できるんだな」と好感触を持ってもらえる可能性がでてきます。

もちろん、資格を持っていること自体もアピールできる材料です。しかしそれを保有するに至った努力過程までしっかりと述べることで、より効果的な自己PRをおこなうことができるのです。

努力家として自己PRしたい場合は、こちらの記事を併せて読んでみてください。

3.企業での活かし方を伝える

就職活動において資格をアピールするポイントの3つ目は、「企業での活かし方を伝えること」です。企業は自社で活躍してくれる人材を探すために採用活動をおこなっています。

そのため優秀な人材であれば誰でも良いというわけではなく、「自社において活かすことのできるスキルを持った、優秀な人材」を求めているのです

TOEIC900点以上のスコアを保有していたとしても、その企業が社員に英語能力を欲していないのであれば、アピールにはつながりません。

自身の保有している資格が企業においてどのように活かすことのできるものなのか考え、それに沿ったアピールをおこなうことが重要なのです。

資格をアピールする際には、その資格を企業においてどのように活かすことができるか、まで踏み込んで採用担当者にアピールしましょう。

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就活生に聞いた! 資格をアピールするときのコツ

資格をアピールするときのコツ

資格をせっかく取得しても、履歴書の資格欄に書いておくだけでは十分なアピール材料とはなりません。資格を取得したことを活かすために必要なこととは、どのようなことなのでしょうか。

今回は就活生の皆さんに、面接で資格についてアピールするときのコツを着てみたので、ぜひアピールの参考にしてみてください。

資格取得の過程での努力を盛り込んだという回答が多数

資格を取るための勉強に対する取り組み方や、努力について回答に盛り込んでアピールしたという声が多く寄せられました。

同じ資格を取得した就活生が大勢いたとしても、その過程の努力の仕方はさまざまです。どのような努力をしたのか、どこが課題で、それをどのように克服したのかなどを伝え、オリジナリティのある自己PRにつなげることが大切です

なぜ資格を取得しようとしたのかを伝えたという回答も

なぜ資格を取得しようと考えたのかを伝えて、人柄や考え方のアピールにつなげたという声も多数集まりました。

業界についての知識や、業務に役立つ資格を取ろうとした理由を志望動機に絡めてアピールしている就活生もいるようです。

取得のきっかけからどのようなことに関心を持っているのかや、資格をどう活かしたいのかを伝えることができます。特定の業界で特に必要とされる資格であるほど、入社意欲をアピールする際の説得力につながるでしょう。

資格をアピールする際の2つの注意点

資格をアピールする際の2つの注意点

資格を持っていることで自身のスキルや知識などを明確にアピールすることができますし、高評価にもつながりやすいです。

企業としても能力が高く、企業で活躍できる人材を採用したいと考えていますので資格を持っていることで、スキルの高さをアピールするのは大切なことです。

しかし資格をアピールしたからといって、必ずしも合格するわけではありません。資格を持っていれば選考でも有利になるものの、合格が確約されるわけではないことは覚えておきましょう。

1.資格はあくまでアピールできる武器のひとつ

資格を持っていることで選考でも有利になることが多いですが、資格をアピールするだけではアピール不足になってしまうこともあります。企業は就職活動生の能力はもちろん、個性、人柄などを知りたいと考えています。

そのためアピールが資格一辺倒になってしまうと資格を持っているだけの人と評価されてしまい、内定を得ることは難しくなります。資格はあくまでアピールできる武器のひとつであり、それがすべてではありません。

企業では単純な労働力が欲しいのではなく、「その人にしかできない仕事(資格)を任せられる人(個性、人柄)」を求めています

新卒では就職後の成長力を見られていることも多く、資格だけではなく個性もアピールして、成長力の高さを伝えていくことが大切です。

2.資格を含めた幅広いアピールが大切

資格のアピールだけでは高評価を獲得することはできませんが、これは資格をアピールしてはいけないというわけではありません。資格は武器のひとつですし、上手にアピールすれば高評価を得ることもできます。

大切なのは資格ばかりをアピールしないことであり、資格を含めてさまざまなことをアピールすれば何も問題はありません

人柄や個性、その他の能力などのアピールを主軸に据えながら、プラスアルファのアピールとして資格を使うことが大切です。

資格のアピールをメインにしてしまうと、どうしても資格を持っているだけの人とマイナスイメージがついてしまいます。自分を知ってもらうことを第一に考え、その手段の一つとして資格もアピールしていきましょう。

資格取得で就職を有利に進めよう

ここまで就職活動に有利な資格を紹介してきましたが、資格は取得するという結果だけでなく、取得までの過程やきっかけも、大事にすることをおすすめします。なぜなら面接では、資格を取ったきっかけや、その過程について聞かれるケースもあるからです。

その際、資格取得の動機やどう取り組んだかを一貫性を持って伝えることで、自分の考え方や人柄を企業にアピールすることができます。このように、資格取得にはメリットがたくさんあります。上記で紹介した内容を参考に、ぜひ挑戦してみてください。

資格取得に関する調査

調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2022年7月8日~13日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の226人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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