企業研究

日本郵船の平均年収と想定生涯賃金|年齢別・役職別の想定年収・月給・ボーナス推移と業界比較

日本郵船の平均年収や仕事内容について知ろう

輸送に関わる様々な企業がある中で、海を渡り世界規模の貨物輸送事業をおこなうことが多いのが、海運業です。運輸する貨物も物品に限らず、客船として人を運ぶなどの業務もおこなっている企業もあります。こういった海運業に就職を希望しているのであれば、企業への採用に臨む前に、事前に就職を希望する企業についてしっかりと研究しておく必要があります。

今回は海運業に携わる企業の中でも大手である日本郵船について、企業の平均年収やデータに基づくシミュレーション、企業としての魅力、仕事内容などの詳細をまとめてみました。就職活動をおこなう際は、この記事にまとめられた情報を参考にしつつ、加えて自身で調べた企業情報をあわせて自己PRや志望理由などを考えるようにしましょう。

日本郵船における最近の平均年収推移

日本郵船については、海運業が主軸とはなっていますが、一般貨物輸送事業だけでなく、客船事業や不動産業など、その他多くの事業を展開しています。そのため、さまざまな面から、社会に貢献する企業ということになります。今回は、この企業の平均年収や推定生涯賃金についてご説明します。

日本郵船とは

正式名称:日本郵船株式会社
所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号
従業員数:1,159人
平均年齢:38.9歳
平均勤続年数:13.6年
//www.nyk.com/
※有価証券報告書を参照

東京に本社を置く日本郵船は、従業員数が1,000人を超えていて、規模も大きいです。平均年齢については39歳程度ということですので、上場企業の平均年齢40.44歳と比べると、少し若いということになります。ちなみに、有名な日本郵政株式会社とは全く別の企業です。

近年の平均年収推移

日本郵船の近年の平均年収の推移を調べてみました。

※平均年収の根拠:EDINETなどで確認できる有価証券報告書の数値をもとに、記載しています。
参照元:EDINET
//disclosure.edinet-fsa.go.jp/

※また、こちらで公開する想定金額には、退職金、福利厚生、管理職手当等の情報は考慮に入っていません。これらの充実度によって実際の金額は異なり、本記事で紹介するデータは弊社独自のシミュレーションですので、判断の一助としてご利用ください。また、基礎としたデータの性質上、個々の昇進の可能性については十分に反映されていない可能性があります。ご了承ください。

 

年度 平均年収
平成28年 1,036.0万円
平成27年 1,037.0万円
平成26年 1,021.0万円
平成25年 975.0万円
平成24年 926.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

平均年収については、平成24年度から平成27年度までは増加傾向にあり、平成28年度については、少し減少しています。しかし、減少と言っても1万円ですので、先行き不安というわけではないでしょう。全体を通して、比較的安定した数値と言えそうです。

日本郵船における年齢別平均年収予測

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の推定平均年収と、1歳ごとの平均年収予測をそれぞれ算出しました。

※以下、有価証券報告書を参照した平均年収をもとに、国税庁の事業所規模別・年齢階層別・業種別の給与額推移を加味し、各企業の属性にあわせたシミュレーション数値を算出しています。

国税庁・民間給与実態統計調査
//www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション(予測)

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 668.4万円 44.4万円 136.2万円
25~29歳 895.3万円 59.4万円 182.5万円
30~34歳 1,005.2万円 66.7万円 204.9万円
35~39歳 1,093.4万円 72.6万円 222.8万円
40~44歳 1,140.9万円 75.7万円 232.5万円
45~49歳 1,205.8万円 80.0万円 245.7万円
50~54歳 1,243.7万円 82.5万円 253.5万円
55~59歳 1,224.7万円 81.3万円 249.6万円
60~64歳 845.3万円 56.1万円 172.3万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション(予測)

日本郵船の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 44.4万円 136.2万円 668.4万円
23歳 47.4万円 145.5万円 713.8万円
24歳 50.4万円 154.7万円 759.2万円
25歳 53.4万円 164.0万円 804.6万円
26歳 56.4万円 173.2万円 849.9万円
27歳 59.4万円 182.5万円 895.3万円
28歳 60.9万円 186.9万円 917.3万円
29歳 62.3万円 191.4万円 939.3万円
30歳 63.8万円 195.9万円 961.2万円
31歳 65.2万円 200.4万円 983.2万円
32歳 66.7万円 204.9万円 1,005.2万円
33歳 67.9万円 208.4万円 1,022.8万円
34歳 69.0万円 212.0万円 1,040.5万円
35歳 70.2万円 215.6万円 1,058.1万円
36歳 71.4万円 219.2万円 1,075.8万円
37歳 72.6万円 222.8万円 1,093.4万円
38歳 73.2万円 224.8万円 1,102.9万円
39歳 73.8万円 226.7万円 1,112.4万円
40歳 74.4万円 228.6万円 1,121.9万円
41歳 75.1万円 230.6万円 1,131.4万円
42歳 75.7万円 232.5万円 1,140.9万円
43歳 76.6万円 235.2万円 1,153.9万円
44歳 77.4万円 237.8万円 1,166.9万円
45歳 78.3万円 240.4万円 1,179.8万円
46歳 79.1万円 243.1万円 1,192.8万円
47歳 80.0万円 245.7万円 1,205.8万円
48歳 80.5万円 247.3万円 1,213.3万円
49歳 81.0万円 248.8万円 1,220.9万円
50歳 81.5万円 250.4万円 1,228.5万円
51歳 82.0万円 251.9万円 1,236.1万円
52歳 82.5万円 253.5万円 1,243.7万円
53歳 82.3万円 252.7万円 1,239.9万円
54歳 82.0万円 251.9万円 1,236.1万円
55歳 81.8万円 251.1万円 1,232.3万円
56歳 81.5万円 250.4万円 1,228.5万円
57歳 81.3万円 249.6万円 1,224.7万円
58歳 76.2万円 234.1万円 1,148.9万円
59歳 71.2万円 218.7万円 1,073.0万円
60歳 66.2万円 203.2万円 997.1万円
61歳 61.1万円 187.7万円 921.2万円
62歳 56.1万円 172.3万円 845.3万円
63歳 44.9万円 137.8万円 676.2万円
64歳 33.7万円 103.4万円 507.2万円

 

日本郵船の役職者の年収予測

※以下、有価証券報告書を参照した平均年収をもとに、国税庁の事業所規模別・年齢階層別・業種別の給与額推移を加味し、各企業の属性にあわせたシミュレーション数値を算出しています。

国税庁・民間給与実態統計調査
//www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm

役職者の想定年収について

役職 平均年収
部長 1,989.9万円
課長 1,556.4万円
係長 1,185.2万円
20~24歳の一般社員 668.4万円

 

一般社員と役職の想定年収差は520万以上

前述の根拠をもとに、日本郵船の一般社員と役職者の平均年収を予測しグラフ・表にまとめたものが上記になります。これを踏まえて年収差について比較してみたところ、一般社員と係長の間には516.8万円程の年収差があると予測されています。また一般社員と課長の年収差は888万円程、一般社員と部長の年収差は1321.5万円程あると予想されます。

参考までに各役職ごとの年収差額も比較すると、係長と課長の年収差は371.2万円程、課長と部長の年収差は433.5万円程あると予測できます。

日本郵船の仕事内容

日本郵船の仕事は、大きく分けて陸上職と海上職の2種類の形があります。この2つは名前の通り、陸上と海上で仕事をおこなうエリアが分かれています。それぞれの勤務するエリアで仕事内容も大きく変わることになるので、就職を希望する際はどのような仕事をしたいかを考えた上でエントリーするようにしましょう。

陸上職は更に、事務職と技術職の2種類の仕事に分かれて採用される形となっています。当然ながら採用条件なども変化することになるので、事前に仕事内容を理解しておく必要が出てくるでしょう。以下に、日本郵船が採用している3つの仕事の詳しい内容について、それぞれ解説しました。エントリーをおこなう際の参考にするといいでしょう。

陸上事務職

陸上事務職の主な仕事内容は、海上職を支える運航管理や人事、システム開発などになります。海運業特有の仕事を除けば、陸上事務職の仕事は一般的な事務職と同じような仕事内容であると思っていいでしょう。採用は文系・理系出身者を問わずおこなわれる形となっているようです。

特に陸上事務職には、通常業務をおこないつつ人材や資金などを活用して、企業のビジネスを推進していく力が求められることになります。採用者の業務は特定の仕事や国内での仕事のみならず、国外での仕事に携わることになるようです。これは日本郵船が、全ての社員に対して様々な仕事を3年に一度、ローテーションする形で業務に取り組むというキャリアアップ制度をおこなっているためです。

陸上技術職

陸上技術職の主な仕事は、造船や船舶の保守・管理などになります。また船舶や造船に関する新技術の開発なども、陸上技術職の仕事になります。こちらも陸上事務職と同じく、様々な仕事をローテーションしながらキャリアアップをおこなうようです。但し陸上技術職は全体的に、船舶を新しく作るための技術を高めることが主な仕事内容になると言っていいでしょう。

陸上技術職も陸上事務職と同様に、仕事内容によっては国内だけではなく、国外での仕事をおこなうことになるようです。採用の際の応募資格については陸上事務職と違い、陸上技術職は理工学系の大学出身者のみの採用となっています。文系出身者の採用はおこなわれていないので注意が必要です。

海上職

海上職の主な仕事は、船舶の運航業務になります。海上職には国家資格の取得が必要であり、その際のライセンスで大きく分けると機関士・航海士として仕事をおこなうことになります。そのためキャリアアップのためのローテーションも、機関士・航海士それぞれの仕事内容の中でのみおこなわれることになります。

海上職の新卒採用に関しては陸上職と異なり、事前に船員教育機関を卒業し機関士・航海士としての資格取得をおこなった上で就職活動に臨む就活生以外に、資格がない就活生も採用する形となっています。この場合、一般的な4年制大学卒業者は日本郵船社内で2年程所定の教育、乗船訓練をおこない資格取得ののちに機関士・航海士としての仕事に就くことになります。

日本郵船の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 22.18万円
大学院卒 22.18万円

※リクナビ2018より参照しています。

初任給については、大卒と院卒ともに同額となっています。院卒については、大卒よりも高い額を設定している企業が多いことから、その点では少し珍しいと言えます。

日本郵船の就職者の出身大学の傾向

日本郵船に実際に就職した内定者の出身大学は、どういった傾向があるのかを調べてみました。日本郵船は技術職採用があることもあり、理系大学出身者の採用が多くなっているようです。文系採用は海上職と陸上事務職に限られてくるので、全体的に理系大学出身者が多くなってしまうのだと思われます。

有名大学の出身者を中心に出身大学の傾向を調べたところ、東早慶一工・旧帝大・UCLA出身者が多く採用されているようです。特に東早慶一工・旧帝大出身者は全体の7割程を占めている形となっています。また早慶以外の私立大学については、全体的に採用者が多くないようです。日本郵船では全職種を総合した採用人数が少ないことも、私立大学からの採用者が少ない原因かもしれません。

海運業界における想定年収の傾向と想定生涯賃金

海運業界とは

海運業界は、海の上で輸送すること等によって利益を得る業界です。業界の傾向としては、船の数が多すぎることもあり、純利益を出すのはどの企業も厳しいことが現状です。そのため、現時点では苦戦を強いられていると言えるでしょう。

海運業界の想定平均年収推移と想定生涯賃金

※以下、有価証券報告書を参照した平均年収をもとに、国税庁の事業所規模別・年齢階層別・業種別の給与額推移を加味し、各企業の属性にあわせたシミュレーション数値を算出しています。

国税庁・民間給与実態統計調査
//www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm

年齢 日本郵船 海運業界
20~24歳 668.4万円 606.8万円
25~29歳 895.3万円 747.6万円
30~34歳 1,005.2万円 813.5万円
35~39歳 1,093.4万円 865.5万円
40~44歳 1,140.9万円 881.1万円
45~49歳 1,205.8万円 896.4万円
50~54歳 1,243.7万円 921.4万円
55~59歳 1,224.7万円 938.1万円
60~64歳 845.3万円 691.5万円
生涯賃金 4.66億円 3.68億円

海運業界と比較すると、どの年齢層でも高い平均年収になっていると予測できます。生涯賃金についても、シミュレーション上は大きく上回っていますね。

年収以外の魅力

年収面で他の海運業界では頭一つ抜きでている感じがある日本郵船ですが、具体的に見ていきましょう。目を引くのは、推定で1000万円を超える年収を30代で迎えるという部分です。役職に就ける人はひと握りですが、役職者の年収は課長クラスでも推定1500万円を超えてくるのです。年収だけを見れば安定しています。それでは年収以外の魅力についても探っていきましょう。

おおらかな社風

高年収な会社ですが、会社内の風通しは良く社風もおおらかです。日本を代表する海運会社なので、どっしりと腰を据えている感があります。社員の教育にも力を注いでおり、新入社員研修、ビジネス英語研修、短期海外語学研修、英語プレゼンテーション研修、財務・コンピュータ研修、MBA留学、M&A研修など多くの研修が設けられています。

成長したいと考えるなら、そのための環境は整えられていると言えるでしょう。NYKビジネスカレッジという研修プログラムの一環として、上記のような各種研修が行われています。勤めることができたなら、自分の力も高められ、将来的にも安定性のある企業と言うことができるでしょう。

福利厚生も充実

日本郵船は創業から100年以上の大企業であり、三菱グループの中核企業です。だからこそ福利厚生も充実しており、共済年金や財形制度、社員持ち株制度といった資産形成もきちんと考えられています。休日もしっかりと取ることができ、これ以上にない待遇の良さです。この他にも独身寮や勤務地ごとにある社宅、グランドやプール、テニスコートがついた総合運動場もあります。

箱根や那須、軽井沢、木曽駒、六甲山などの全国各地に保養地を持っているほか、契約スポーツ施設、社員クラブに保育室もあるので子どもがいても安心して出かけらるでしょう。大企業ならではの豪華な待遇となっています。福利厚生の面だけを見ても、日本郵船は素晴らしい企業と言えるでしょう。

海運業界の動向

今から10年前の2008年に世界的な不況の代表例としてリーマンショックがありました。海運業界も例に漏れず、そのあおりを受けて一時低迷しましたがその後は復調しています。収益の増減はありますが、需要自体がなくなることはないでしょう。世界的な景気に左右される業界ではありますが、近年中国の景気後退を受けて中国関連の需要が減退しています。

また、原油価格にも左右される業界なので、業績を安定させるのが難しい業界と言えます。この海運業界の中で日本郵船は国内1位の座にあり、国内シェアの4割をカバーしています。景気に左右されやすい海運業界の中で、今後も生き残り続けていくためには、多くの課題と直面し、それらを乗り越えていく必要があると言えるでしょう。

まとめ

これまで、日本郵船の特徴や平均年収にまつわるシミュレーションについて見てきました。海運業界の今後については、晴れやかとは言い難いものの、日本郵船の平均年収に大きな減少は見られません。また、海運業界と比較すると、平均年収がとても高い傾向が続いています。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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