企業研究

科研製薬の平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

科研製薬における最近の平均年収推移

科研製薬は関節機能改善剤「アルツ」や爪白癬治療薬「クレナフィン」といった医薬品を開発・製造・販売している会社です。

製薬会社の中では中堅企業ですが東証1部にも上場しており、年収が高いと評判の会社です。実際にどのくらいの年収になるのかを科研製薬が公開している資料を元に過去の平均年収や年齢別平均年収についてまとめました。

科研製薬とは

正式名称:科研製薬株式会社
所在地:東京都文京区本駒込2-28-8
従業員数:1,398人
平均年齢:39.1歳
平均勤続年数:15.4年
//www.kaken.co.jp/
※有価証券報告書を参照

総務省統計局の「主要職種別平均年齢,勤続年数,実労働時間数と月間給与額(平成27年)」の平均勤続年数を見ると短い職種で5〜6年、長い職種でも11〜13年程度です。それを踏まえて科研製薬の平均勤続年数を見るとかなり長いことがわかります。

近年の平均年収推移

科研製薬の近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 791.0万円
平成27年 781.0万円
平成26年 780.0万円
平成25年 -万円
平成24年 -万円

※有価証券報告書を参照しています。
※科研製薬の公開資料が3年分のため、3年分のみとなります。

大手薬品会社のように平均年収1,000万円、とは行かないですが、700万円後半とかなり高い金額で推移しています。日本人の年収が420万円と言われているので良い数値と言えます。

科研製薬における年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 476.6万円 29.8万円 119.5万円
25~29歳 646.3万円 40.4万円 162.0万円
30~34歳 745.9万円 46.6万円 187.0万円
35~39歳 815.0万円 50.9万円 204.3万円
40~44歳 880.0万円 55.0万円 220.6万円
45~49歳 953.3万円 59.5万円 238.9万円
50~54歳 999.2万円 62.4万円 250.5万円
55~59歳 962.3万円 60.1万円 241.2万円
60~64歳 644.1万円 40.2万円 161.4万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

科研製薬の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 29.8万円 119.5万円 476.6万円
23歳 31.9万円 128.0万円 510.6万円
24歳 34.0万円 136.5万円 544.5万円
25歳 36.1万円 145.0万円 578.5万円
26歳 38.2万円 153.5万円 612.4万円
27歳 40.4万円 162.0万円 646.3万円
28歳 41.6万円 167.0万円 666.3万円
29歳 42.8万円 172.0万円 686.2万円
30歳 44.1万円 177.0万円 706.1万円
31歳 45.3万円 182.0万円 726.0万円
32歳 46.6万円 187.0万円 745.9万円
33歳 47.4万円 190.4万円 759.7万円
34歳 48.3万円 193.9万円 773.5万円
35歳 49.2万円 197.4万円 787.4万円
36歳 50.0万円 200.8万円 801.2万円
37歳 50.9万円 204.3万円 815.0万円
38歳 51.7万円 207.6万円 828.0万円
39歳 52.5万円 210.8万円 841.0万円
40歳 53.3万円 214.1万円 854.0万円
41歳 54.1万円 217.3万円 867.0万円
42歳 55.0万円 220.6万円 880.0万円
43歳 55.9万円 224.2万円 894.6万円
44歳 56.8万円 227.9万円 909.3万円
45歳 57.7万円 231.6万円 924.0万円
46歳 58.6万円 235.3万円 938.6万円
47歳 59.5万円 238.9万円 953.3万円
48歳 60.1万円 241.3万円 962.5万円
49歳 60.7万円 243.6万円 971.7万円
50歳 61.3万円 245.9万円 980.9万円
51歳 61.8万円 248.2万円 990.1万円
52歳 62.4万円 250.5万円 999.2万円
53歳 61.9万円 248.6万円 991.9万円
54歳 61.5万円 246.8万円 984.5万円
55歳 61.0万円 244.9万円 977.1万円
56歳 60.6万円 243.1万円 969.7万円
57歳 60.1万円 241.2万円 962.3万円
58歳 56.1万円 225.3万円 898.7万円
59歳 52.1万円 209.3万円 835.0万円
60歳 48.2万円 193.4万円 771.4万円
61歳 44.2万円 177.4万円 707.7万円
62歳 40.2万円 161.4万円 644.1万円
63歳 32.2万円 129.2万円 515.3万円
64歳 24.1万円 96.9万円 386.5万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

科研製薬の役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 1,418.9万円
課長 1,109.8万円
係長 845.1万円
20~24歳の一般社員 476.6万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

科研製薬の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 23.65万円
大学院卒 26.05万円

※リクナビ2018より参照しています。

大卒の初任給の平均が20万程度、ということを考えると平均より少し高いという感じの初任給です。中堅企業としてもまずまずの初任給と言えるでしょう。

医薬品業界における年収の傾向と生涯賃金

医薬品業界とは

医薬品業界は高齢化や医療の高度化・複雑化によって今後も伸びていくと予想される業界です。医薬品というとドラッグストアに置いてある薬品を思い浮かべがちですが、病院や診療所、調剤薬局で利用される「医療用医薬品」が医薬品市場の90%を占めています。

医薬品業界の業務は研究・開発から製造、流通、営業に至るまで様々なものがあり、就職する職種によって大きく業務内容が異なります。

医薬品業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 科研製薬 医薬品業界
20~24歳 476.6万円 476.7万円
25~29歳 646.3万円 595.2万円
30~34歳 745.9万円 682.4万円
35~39歳 815.0万円 731.8万円
40~44歳 880.0万円 798.3万円
45~49歳 953.3万円 855.6万円
50~54歳 999.2万円 908.9万円
55~59歳 962.3万円 882.6万円
60~64歳 644.1万円 611.4万円
生涯賃金 3.56億円 3.27億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

医薬品業界は上記のように全体的に年収が高く安定して働ける業界と言えます。20〜24歳の時点で全国の平均年収420万円を超えることができるため、高収入を望む場合は就職先の候補に入れたい業界です。

年収の高い医薬品業界の企業と比べても科研製薬は年収が高い会社です。初任給は就職サイトを見る限り他の会社と同程度の金額が設定されていますが、昇給率は高いと考えられます。最も年収の高い50〜54歳では業界の年収平均より100万程度は高い年収を得られるでしょう。

まとめ

科研製薬は製薬会社の中では中堅企業に分類される企業です。しかし、医薬品業界の中では年収が比較的高い企業で、インターネット上に記載されている社員による評価では賞与が6ヶ月+αとかなり高い金額に設定されています。勤続年数や従業員の平均年齢、社員の口コミから見ても、普通に勤めていれば定年まで安定して仕事ができるようです。

業務内容も正社員の場合であれば営業も余裕があり、土日休み、長期休暇も取得しやすくなっているとのことなので私生活も充実させることができるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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