面接対策

就活のグループワークが苦手な人へ|高評価を獲得するためのコツ3選

グループワークはコツを知ることで好評価を獲得できる

就活は大前提として、内定を獲得するために選考を突破しなければなりません。そしてグループワークは選考序盤に実施される企業が多いです。つまりグループワーク対策を講じることで内定に近づけるのです。そのため対策は必須でしょう。

しかしグループワークに対して以下のような不安を抱いている就活生は多いでしょう。
「グループワークに対して苦手意識がある」
「そもそもグループワークとは何かを詳しく知らない」
「グループワークはどこを採用担当者に見られているのかがわからない」

この記事では上記のような不安を抱く就活生に向けて、そもそもグループワークとは何かから、苦手と感じている人の原因と対策方法やグループワークで採用担当者は何を評価しているのかまで詳しく解説しています。

この記事を参考にグループワーク対策を進め、グループワークに自信をもって望める状態を目指して内定獲得に近づきましょう。

そもそもグループワークとは何か

そもそもグループワークとは、その企業の選考に臨む学生を数人づつのグループに分け、与えられたテーマについて議論し、その結果を発表する選考方法のことです。

内容としては「社会人に求められる能力・スキルは何か」などのお題について、グループで議論しその結果を発表することなどが挙げられます。

そしてこれらのグループワーク活動を採用担当者は見て、次の選考に進む就活生を見極めています。

そんなグループワークは大きく3種類に分けられます。それは「作業型」「プレゼン型」「ビジネスケース型」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

グループワークは3種類に分けられる

グループワークで与えられる議論のテーマは「作業型」「プレゼン型」「ビジネスケース型」の3種類に大きく分けられます。

まず作業型は「50枚の画用紙を使って、10分以内に出来るだけ高いペーパータワーをつくりなさい」などのテーマが与えられ、そのテーマに対してチームで協力して成果物を作成するものが多いです。主に採用担当者に見られているポイントとしては作業の効率性・協調力が挙げられます。

プレゼン型は「学生と社会人の違いを挙げられるだけ挙げなさい」など答えのないテーマが与えられ、そのテーマに対してチームとしての答えを成果物として採用担当者にプレゼンするものが多いです。

主に採用担当者に見られているポイントとしては、答えのないテーマに対してどのように答えを導き出したのかという課程です。チームメンバー全員が納得できる答えまでどのように各人が行動したのかなどが見られる傾向にあります。

最後のビジネスケース型は「当社の新製品のPR動画を作成しなさい」など、最もビジネス課題に近いテーマが与えられ、そのテーマに対してチームで協力して成果物を発表する形式が多いです。ビジネスケース型は最もビジネス課題に近いテーマが与えられるため、施策の実現可能性や論理性が重要視される傾向にあります。

それぞれのテーマ例を下にまとめています。どの種類のグループワークが実施されても対応できるように、覚えておきましょう。

「作業型」の議論テーマ
50枚の画用紙を使って、10分以内に出来るだけ高いペーパータワーをつくりなさい
2時間以内にグループワークのチームを表すゆるキャラをつくりなさい

「プレゼン型」の議論テーマ
学生と社会人の違いを挙げられるだけ挙げなさい
年功序列制に賛成か反対か
営業職に必要な性格的資質を3つあげなさい

「ビジネスケース型」の議論テーマ
当社の新製品のPR動画を作成しなさい
tiktokの男性会員数を2倍に増やすプロモーション戦略を予算〇円以内で立案しなさい

グループワーク・ディベート・グループディスカッションの違い

ここまでグループワークとその種類についてご紹介してきましたが、グループワークに似た選考形式にディベートとグループディスカッションがあります。そしてそれぞれは似て非なるものです。採用担当者に適切な評価をしてもらうためにも、間違えないように覚えておきましょう。

グループワーク
選考に臨む学生を数人づつのグループに分け、与えられたテーマについて議論し、その結果を発表する選考方法

ディベート
選考に臨む学生を2つの異なる立場に分け、与えられたテーマについて議論し結論を出す選考方法

グループディスカッション
グループワークと基本的に選考内容は同様だが、作業により得られた成果物よりも、ディスカッションを主な評価対象としている場合が多い場合に使用される呼び方。

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企業はなぜグループワークを選考序盤で行うのか

そもそも企業はなぜグループワークを選考序盤で行うのでしょうか。理由は大きく2つあります。この理由を理解しておくことで、グループワークで採用担当者にどこを見られているのかを知ることができます。対策に活かせるように覚えておくと良いでしょう。

1.短時間で大量の学生を選考できるから

まず理由一つ目は、短時間で大量の学生を選考できるからです。そもそもグループワークは選考形式の一種です。選考とは応募してきた就活生の中から次の選考に進む人を選び出すことです。

就活生から人気の高い企業は募集人数50人に対して3000人を超える応募が集まることも多いです。そして集まった就活生3000人全員と面接するとなると、膨大な時間がかかります。

一人1時間と見積もった場合3000時間となり、一日中面接をしても125日になります。1年の半分程に匹敵する時間を、採用担当者が選考に時間を割くことは考えにくいでしょう。このように就活生から人気の高い企業は選考に時間がかかってしまうのです。

このような背景から企業は短時間で大量の学生を選考したいと考えます。そしてグループワークはチームに分かれて作業を進める選考形式なので、短時間で大量の学生を選考するにはうってつけの方法なのです。そして選考する人数の多い、選考序盤にグループワークを実施することで、一定人数を絞れるため企業はグループワークを選考序盤で行うのです。

2.面接では見れない能力を測ることができるから

理由2つ目は、面接では見れない能力を測ることができるからです。面接では、採用担当者が就活生に質問し、その回答によって就活生の能力を判断します。

しかし面接の問題点は、就活生が企業の求める人物像になりきり、嘘の発言をしているかどうかの真偽は判断しづらいことが挙げられます。もちろん、人を見ることに長けている採用担当者は一定見分けられますが、完璧に見分けられる人は少ないでしょう。

また面接では緊張のあまり、自分の実力を十分に発揮できないという人も中にはいるでしょう。このように面接では、就活生の本質的な性格的特徴を判断することは難しいのです。

一方グループワークでは、採用担当者が就活生と直接的にコミュニケーションを取るわけではないため、求める人物像や採用担当者の意見によって就活生が態度を変えることが難しいです。加えて、面接よりもグループワークの方が緊張がほぐれやすいでしょう。

このようにグループワークでは、面接では見れない就活生の能力を測ることができるのです。

グループワークが苦手な人の原因は大きく3つある

グループワークが苦手と感じている就活生は非常に多いでしょう。しかし苦手と感じる原因を理解し、適切な対策を講じることで苦手を克服できる可能性があります。そこでまずはグループワークが苦手と感じる人の原因について解説します。

もし自分が当てはまっていた場合は、グループワークで高評価を獲得するためのコツの見出し等を参考に適切な対策を講じると良いでしょう。

人見知り

まずは人見知りな人はグループワークを苦手と感じる傾向があります。人見知りとは初対面の人と話したりする際に、不安や恐怖を感じる状態を表す言葉です。グループワークではその企業の選考に臨む学生が数人づつのグループに分けれて議論を行います。

そして多くの人は、同じグループのメンバーと初対面でしょう。その初対面の人と議論を交わすのがグループワークであり、人見知りな人からすると不安や恐怖を感じやすくうまく話せないでしょう。

グループワークでうまく自分の意見を発言できなければ、採用担当者からの高評価は得られません。その結果、選考に落ちてしまうのです。そのため人見知りな人はグループワークを苦手と感じる人傾向にあるでしょう。

どのように進めればいいのかわからない

どのように進めればいいのかわからない人も、グループワークに対して苦手意識があるでしょう。グループワークには一定進め方というものがあります。進め方を理解している人は、その進め方にしたがってグループワークを進めている場合が多いです。

そしてどのように進めればいいのか分からないひとは、グループワークを推し進めているメンバーを目の当たりにすることで、自分は何もできないという無力感を感じやすいのです。無力感を感じると、他の人がグループワークを進めてくれるだろうと考える傾向に陥ります。

その結果発言量が減り、積極性がない就活生という印象を採用担当者に与えてしまいます。そのため選考に落ちてしまうのです。したがってどのようにグループワークを進めればいいのか分からない人は、グループワークを苦手と感じる人傾向にあるでしょう。

採用担当者がどこを見て評価しているのかがわからないから

最後は、採用担当者がどこを見て就活生を評価しているのかが分からないため、どのようにグループワークで動けば良いのかが分からないという人です。そもそもグループワークは選考の一種です。そのため採用担当者から就活生は評価をされています。

そしてその採用担当者がどこを見て評価されているのかを知らないことで、高評価を獲得できる動き方が分からないという人もいるでしょう。

動き方が分からず、闇雲に行動しても良い結果は生まれづらいでしょう。そのため採用担当者がどこを見て評価しているのかが分からない人もグループワークを苦手と感じる人傾向にあるでしょう。

グループワークで採用担当者は何を評価しているのか

ここではグループワークで採用担当者がどこをみて評価しているのかの例をご紹介します。グループワークで採用担当者が見ているポイントは、企業により異なります。なぜなら求める人物像が企業により異なるため、評価基準も当然違ってくるからです。

そのため一概にグループワークでここが評価されると言い切れません。しかし一定各社共通して評価しているポイントがあります。今回は、そのポイントに絞り解説をします。

そのポイントは結論や成果物はもちろんですがそれ以上に、その結論にたどり着くまでの過程を重要視しているということです。それでは具体的に見ていきましょう。

発言力

まずは企業は過程を重要視しているという前提で、発言力を見ています。そもそも発言力とは、自分の伝えたいことを相手に伝わる言い方や表現で過不足なく情報を伝える力です。

就活生によくある勘違いは発言力を、自分の主張や意見を通すと理解していることです。このような行動は主張がぶつかった際に、チームの輪を乱しかねません。そのため間違えた認識を持っていた場合、採用担当者からの評価は悪くなりやすいため、注意しましょう。

そしてこの発言力はグループワークで皆が納得できる結論に向かうための重要な要素の一つなので、企業は重要視しています。

例えば、Aという主張とBという主張が対立した場合、どちらの方向にチームとして進むべきかを議論するでしょう。その際に、自分の考えを過不足なく相手に伝え、納得してもらうとともに行動変容まで促せると、チームとして良い結論に進めるでしょう。

一方、自分の考えがうまく伝わらないと主張が対立している両者の溝は埋まりづらいため、どちらかが妥協することになります。これはグループワークとしては良い結果とは言えないでしょう。

つまり結論が同じでも、発言力によって相手を納得させられた場合と、妥協した場合では過程が異なるのです。このように発言力はグループワークで皆が納得できる結論に向かうための重要な要素の一つなので、企業は重要視しています。

傾聴力

2つ目は傾聴力です。そもそも傾聴力とは、相手の話の要点を理解し聞きたいことを話してもらう力です。この傾聴力もグループワークで皆が納得できる結論に向かうための重要な要素の一つなので、企業は重要視しています。

先ほどの主張A.Bを例に挙げると、傾聴力があれば対立する両者の主張であっても相手の考えを理解することで、互いの主張を理解しチームとしての結論のために歩み寄れるでしょう。

一方傾聴力を持たないと、互いが主張しあうだけで理解しあえません。その結果チームとしてのまとまりを失う可能性もあります。これではグループワークで皆が納得できる結論には向かえません。

このように傾聴力はグループワークで皆が納得できる結論に向かうための重要な要素の一つなので、企業は重要視しています。

対人折衝能力

最後は対人折衝能力です。そもそも対人折衝能力(たいじんせっしょうのうりょく)とは、利害関係が一致しない相手との問題を解決するために話し合いなどの手段によって駆け引きすることです。

そしてこれは企業に入社し働く上で大前提となる能力です。そもそも企業は様々な人の集まりで成り立っています。そのため利害が一致しない人ともうまく付き合う必要があるのです。

このように対人折衝能力は企業に入社し働く上で重要な能力です。そしてこの点は面接では評価が難しく、グループワークでしか評価ができないポイントです。そのためグループワークでは対人折衝能力が評価されています。

グループワークで高評価を獲得するためのコツ3選

ここからはグループワークで高評価を獲得するためのコツを3つご紹介します。ここまで解説した「採用担当者が評価しているポイント」や「グループワークが苦手な人の原因」に対する対処法の一つでもあります。

グループワークで高評価を獲得し、内定に近づくためにも参考にしてみてください。

課題に対して論理的に答えを導き出すように意識する

まずは課題に対して論理的に答えを導き出すように意識をすることです。そもそも論理的とは、「課題を正しく認識して結論を、筋道を立てて構築するさま」のことです。

前途の通り、グループワークで企業は結果以上に、その結果にたどり着くまでの過程を重要視しています。そして課題に対して論理的に答えを導き出せていると、採用担当者から見ると、過程を理解しやすいため評価を判断しやすいです。

一方非論理的な場合、結果までの道筋が採用担当者に伝わりづらいため、判断を下しにくいでしょう。つまり企業は過程を評価する上で重要視しているため、過程を理解しやすい論理的に答えを導き出せている方が、良い評価を得られる可能性が高いのです。

課題に対して論理的に答えを導き出す方法は、下の見出し「グループワークの進め方」の方法でグループワークを進めることです。

下記の方法でグループワークを進めると、与えられているテーマに対しての課題を明確にしやすいため、論理的に答えを導き出せるでしょう。採用担当者から高評価を獲得するためにも、覚えておきましょう。

チームで課題を解決するために主体的に行動する

2つ目は主体的に行動することです。グループワークはその企業の選考に臨む学生数人がチームとなり与えられたテーマに取り組みます。そのためチームメンバーは同じ課題を解決するために協力し合う同志です。しかし稀にチームのメンバーはライバルだと認識して、主体的に取り組まないという就活生がいます。

上でお伝えしましたが、グループワークで採用担当者が評価しているポイントは発言力・傾聴力・対人折衝能力です。このうち発言力・傾聴力はグループワークに主体的に取り組んでいなければ、そもそも採用担当者はその就活生を評価することができません。

採用担当者が評価をできなければ、高評価を獲得するどころか選考を通過することはできないでしょう。そのためグループワークでは、チームで課題を解決するために主体的に行動することが高評価を獲得するコツと言えます。主体的に行動することを意識しましょう。

そして主体的に行動する方法は、まず自分の伝えたいことを相手に伝わる言い方や表現で過不足なく情報を伝えること、そして次に相手の話の要点を理解することの2点に注力すると良いでしょう。試してみてください。

自分の意見を相手の受け取り方に配慮して伝える

最後は自分の意見を相手の受け取り方に配慮して伝えることです。グループワークはチームで取り組むため、大切です。また企業に入社する人は、円滑に仕事を進める上でも重要な項目です。

なぜなら自分の発言が相手を萎縮させ実力を発揮できず、チームとして円滑に課題に取り組めなくなる可能性があるからです。課題を円滑に取り組めなければ、チームとして良い結果を出すことは難しいでしょう。その結果高評価を獲得しづらくなります。そのため自分の意見を相手の受け取り方に配慮して伝えることは大切です。

例えば、Aと主張している人がBと主張している人に対して「Bという主張は間違っている」などと相手の受け取り方に配慮せず直接的に伝えると、相手が傷つく可能性があります。これではチームとして課題を円滑に取り組めません。

自分の意見を相手の受け取り方に配慮して「Bという主張もとても理解できます。しかし今取り組んでいる課題は○○なので私は、この件に関してはBという主張ではなくAの方が○○の点において適していると思う」などと伝えるようにしましょう。

課題を円滑に進め結果と過程を評価してもらうためにも、自分の意見を相手の受け取り方に配慮して伝えるようにしましょう。

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グループワークの進め方

ここからはグループワークの進め方をご紹介します。この進め方を覚え実践することで、課題に対して論理的に結論を導き出しやすくなります。実践してみてください。

1.役割分担

まずは役割分担です。役割分担は課題に取り組む上で、議論を効率的に進めやすくなるため重要です。主な役割は3つあり「ファシリテーター」「タイムキーパー」「書記」が挙げられます。

これらはそれぞれ役割が異なります。加えてそれぞれの役割に対する個人の適性も異なります。詳しくは下の見出しで解説しています。参考にしてみてください。

2.目的・問題の特定

役割が決まれば次は、目的を定め問題の特定を行います。与えられたテーマに対するゴールとなる目的を定めることで、チームとして何を目指して議論を進めるのかが明確になります。そしてゴールとなる目的が明確になれば、目的を達成するために解決すべき問題が浮き彫りになります。

すると、チームとして一体感が生まれやすくメンバー全員が主体的に取り組みやすい環境を構築できます。その結果、チームとして良い結論に進みやすいでしょう。

「当社の新製品のPR動画を作成しなさい」というテーマが与えられていた場合「東京都内在住の20代に向けて、1か月で1000個新商品を売る。そのためにyoutube広告に出す30秒のPR動画を制作する」などの目的を立てましょう。

するとPR動画をどのように制作するかや、新商品を一日何個売る必要があるかなどの問題が浮き彫りになるでしょう。

このように目的を定め問題の特定を行うと、チームとして何を目指して議論を進めるのかが明確になるため効率的でしょう。

3.課題解決方法の策定

次は、目的を達成するために解決すべき問題を課題に分け、それぞれの課題に対する解決方法を選定・実践する工程です。

例えば「PR動画をどのように制作するか」という問題は「どのように撮影するか」・「どのように動画を制作するか」などの課題に分けられるでしょう。

そしてそれぞれの課題に対して「iPhoneの動画撮影機能を用いて撮影する」・「動画制作を経験したことがあるメンバー数人がスマホのアプリで動画を制作する」など解決策を選定・実践します。

4.結論を出す

4つ目は結論を出す工程です。「当社の新製品のPR動画を作成しなさい」というテーマが与えられていた場合は、制作した動画を完成させる工程です。

「iPhoneの動画撮影機能を用いて撮影する」ことを任された人はその責務を果たし、「動画制作を経験したことがあるメンバー数人がスマホのアプリで動画を制作する」人は、動画を制作します。そして動画を完成させます。

5.発表

最後は発表です。グループワークでは最後にその選考やインターンに参加した就活生に向けてグループで導き出した結論を発表する時間が設けられていることが多いです。

そのため完成させた動画についてどのようにチームで考え取り組んだのかをまとめ、発表しましょう。

そしてこの際上記の「2.目的・問題の特定」「3.課題解決方法の策定」「4.結論を出す」という工程で議論を進めていると、課題に対して論理的に結論を導き出している状態になるため、過程が採用担当者に伝わりやすく、発表も行いやすいです。

この方法を参考に、グループワークを進めてみてください。

グループワークの役割とそれぞれの適性

ここからはグループワークの役割とそれぞれの適性について解説します。役割分担は課題に取り組む上で、議論を効率的に進めやすくなるため重要です。主な役割は3つありますが、自分の適性のある役職を知っておくと、役割を決める際に手を上げやすくなるでしょう。

グループワークで高評価を獲得するためにも、自分はどの役割に適性があるかを理解しておきましょう!

ファシリテーター

ファシリテーターとは、効率的かつスムーズな議論を実現するために司会進行をする役割です。司会進行の役割を担うため、リーダーと捉える就活生が多いですが、リーダーではありません。

ファシリテーターの仕事は、司会進行やチームで論議した内容を整理したり、発言していない人に話を振りチーム全員から意見を引き出すことが挙げられます。このように与えられた課題に対する議論の矛盾点や方向性を指摘しチームとして進みたい結論に導きます。

このような仕事によって、チームの議論を効率的かつスムーズに活性化させるのです。以下にファシリテーターに適性のある人・ない人をのせています。確認してみてください。

適性のある人
論理的に考えられる
普段から話の矛盾に気づきやすい
物事は効率的に進めたい
話の要点を捉えるのが得意

適性のない人
人見知りな性格
論理よりも感情を重要視している人
大雑把な人

タイムキーパー

タイムキーパーとは、制限時間内に与えられた課題に対する結論を出すために、時間を管理する役割です。

タイムキーパーの主な仕事はファシリテーターと協力し「○○の課題について〇時まで議論をしましょう」や「時間なので次の議論に移りましょう」など時間を管理します。

このような仕事によって、制限時間内に与えられた課題に対する結論を出せるようチームを支えるのです。以下にタイムキーパーに適性のある人・ない人をのせています。確認してみてください。

適性のある人
普段からスケジュールを立てて行動する人
部活動でマネージャーをしていた人

適性のない人
時に時間を忘れ、物思いにふける瞬間がある人
人見知りな性格の人

書記

書記とは、議論の全体像を把握するためにテーマや内容をメモとして書き残す役割です。そのため議論が正しく結論に向かっているかを確認する重要な役割です。

またグループワークの最後には発表があります。チームは発表の際、書記メモを参考に発表内容を確認します。そのため議論内容をメモとして書き残すだけでなく、目的・問題・課題・改善策のように全体の流れを書き出すとチームに貢献できるでしょう。

書記は基本的メモを取る役割なので、発言量が少なくなる傾向にあります。そのため採用担当者の印象に残りづらいです。そこで採用担当者から高評価を獲得するためのおすすめの方法は、メモにまとめた議論の全体像から自分の意見を発言することです。行ってみてください。

以下に書記に適性のある人・ない人をのせています。確認してみてください。

適性のある人
人見知りな人
ものを書くことが好きな人
物事の共通点を見つけるのが得意な人

適性のない人
人の話しを聞くのが苦手な人
メモを取ることが嫌いな人

グループワークが苦手な原因と対処法を理解して選考突破を目指そう!

「グループワークに対して苦手意識がある」
「そもそもグループワークとは何かを詳しく知らない」
「グループワークはどこを採用担当者に見られているのかがわからない」

この記事では上記のような不安を抱く就活生に向けて、そもそもグループワークとは何かから、苦手と感じている人の原因と対策方法やグループワークで採用担当者は何を評価しているのかまで詳しく解説してきました。

この記事を参考にグループワークが苦手な原因と対処法を理解して、グループワーク対策を進めて選考突破を目指しましょう。またグループワークに自信をもって望める状態を目指して内定獲得に近づきましょう!

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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