就活その他

【文系の就活方法】就職率や理系学生との違いについても解説

文系学部の就職率は98.1%

積み上げられた書類

文系は理系に比べて就職が難しいと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。厚生労働省と文部科学省の調査では、2018年3月卒の大学生の就職率は文系学部で過去最高の98.1%となっており、7年連続で上昇していることが分かりました。

また、今回は文系学部の就職率が初めて理系を上回っているという結果になりました。企業の求人選択肢が増えたことなどの背景はありますが、実際は理系も文系も就職率はさほど変わらないと言えるでしょう。ただし、理系の方が文系に比べて内定時期が早いので内定スピードという点で言えば理系が有利であると言えます。しかし内定時期に多少の差はあるものの、今回の内定率を見て分かる通り、最終的には理系も文系も大きな差はないということになります。

文系は選択肢が多く就活しやすい

文系は理系に比べて大学で学んだことが仕事に役立つ場面が少ないということもあり、実際に就職してからその業界を一から学ぶということも多いです。

しかし特定のスキルがないということは、どの業界のどんな職種でも選ぶことがきるということになるので、好きな就職先を選択できるというのが文系の利点でもあります。文系の人の向き・不向きというものもありますが、専門的に学んでいる理系に比べて多くの選択肢の中から就職先を選べるという点は文系の強みであると言えます。

専攻する学部とは関係ない業種に就職する人も多い

理系と比べても、文系の就職活動は早めに準備してしっかり対策をすれば大丈夫であると言えます。しかも文系の場合、専門分野に捉われることなく、様々な業界を視野に就職活動を進めることができます。

文系の主な就職先として挙げられるのは、金融関係、サービス業、マスコミ、出版、保険、不動産など、実に多種多様です。理系とは異なり専門知識が少ない分、大学での専攻に関係なく様々な業界にチャレンジすることがしやすいのです。また企業側も、急激に変化する社会情勢や技術進歩などに対応するため、学部や専攻に関係なく多彩な人材を求めている傾向にあります。その点、文系は理系よりも専門に特化しない分、企業にとっても使い勝手が良く、企業側から大学に赴いて採用活動をおこなうところなども増えてきています。

理系は専門性が高いため推薦で就職する人が多い

文系は自由応募型という一般的な就職スタイルなのに対して、理系は学校・教授推薦型と言う理系特有の就職スタイルが多く見られます。学校・教授推薦型とは、大学や教授によって就活生が企業にエントリーする方式であり、専門分野に対して高い研究能力のある学生が効率よく就職するための制度です。このように理系では専門性の高い分野が多いので、学校と企業が連携しています。これによって、企業は能力の高い学生を効率よく採用できますし、学生にとっても専門分野が活かせる企業に就職できる可能性が高くなるので、お互いのメリットが一致している就職スタイルと言えるでしょう。

しかし、推薦で就職する場合のデメリットとして、原則として内定を蹴ることがしにくいので、第一志望から内定を貰えない場合は望まない就職になる可能性もあります。

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文系学生の就職先人気企業ランキングTOP10

2019年度卒の就活生が選ぶ、人気企業ランキングは次の通りです。

第1位:三菱東京UFJ銀行
第2位:伊藤忠商事
第3位:日本航空(JAL)
第4位:全日本空輸(ANA)
第5位:東京海上日動火災保険
第6位:三菱商事
第7位:三井住友銀行
第8位:サントリーグループ
第9位:三井物産
第10位:みずほフィナンシャルグループ

キャリタス就活2019によるとTOP10に三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループと3大メガバンクがランクインしており、こちらは不動の地位と言っても過言ではありません。その他にも、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)の航空会社大手2社の人気も続いており、航空会社は給料水準、やりがいなど見ても将来性があるといえます。

また、伊藤忠商事(第2位)、三菱商事(第6位)、三井物産(第9位)と総合商社が上位ランクインしています。世界を舞台に活躍する商社マンに対する学生のあこがれはいつの時代も根強く、総合商社は安定して支持を得ています。

文系学生におすすめの業界【男女別】

文系学生にとって「おすすめ」の企業について考えてみましょう。就活で学生が一般的に重視するポイントは「給料の良さ」や「雇用形態・ワークライフバランス」、そして「離職率」等です。上記で挙げた三大メガバンクや有名な航空会社などは、確かにこれらの要素をしっかり満たしているでしょう。

しかし、これらの業界以外でも働く上での「強み」を持っている企業や、知名度は高くないけれど社員待遇にとても配慮してくれている会社はたくさんあります。その中でもおすすめな業界について、男女別にご紹介します。

男性は年収1,000万円を超える総合商社

給与面を特に重視するならば、総合商社をおすすめします。総合商社業界での平均年収は1,000万円を超えるとされており、20代の内から海外で大きなプロジェクトに関わることも出来ます。「若いうちからバリバリ活躍したい!」「スケールの大きい仕事がしたい!」といった、ヤル気と行動力にあふれた人にうってつけの業界です。

一方、「仕事ばかりの生活には向かない」といった方には郵便局やJR、そしてインフラ業界などをおすすめします。前者の2つは元々公務員だった為に福利厚生がしっかりしています。後者に関しては、生活基盤に欠かせない上に新規参入が困難な業界なので、社員に対する待遇や労働時間の面で恵まれています。ただし、これらの業界は人気があるゆえに競争率も高いので、志望する人はしっかりとした対策が必要です。

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女性は語学やコミュニケーション力が活かせる旅行業や航空業界

基本的なおすすめ業界の考え方については、男性に関するものと同じです。しかし、福利厚生という面に特に優れているのは銀行業界でしょう。人材育成の観点から海外でのMBAやLLMといった資格取得の支援を行っている企業がいくつもあり、それ以上に福利厚生面では、結婚・出産の際に様々なサポートが受けられます。

接客が好きな方や様々な場所を飛び回りたいという方には、旅行業界や航空業界などはいかがでしょうか。仕事を通して様々な人脈や言語スキルが得られ、新しい経験を日々楽しむことが出来ます。近年では東京オリンピックに向けて一層社員待遇や採用に力を入れており、旅行代理店企業のHISは女性採用数ベストランキングにも入っています。

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文系就活生が選考で評価となる点3つ

文系の学生は、理系とは違って大学で学んできたことと関係のない業界へ就職することも多いため、企業の事業に関連性のない学部の場合は、大学での勉強をアピールしてもあまり意味がありません。

企業は就活生に「この人は就職したら何を頑張ってくれるのか」ということを期待しています。そのため、自分が今まで頑張ってきたことのプロセスや経験などから、企業に自分の可能性をどれだけアピールできるかが、内定を引き寄せる鍵となってきます。

①ポテンシャル

研究内容などの実績が評価される理系学生と違って、文系学生はこの先どのような資質や将来性や可能性があるのかなど、潜在的な能力を重視される傾向にあります。その背景には、不景気が続いたことによって若手社員不足が続いたことなどによって、年齢構成が崩れてしまったことなどが挙げられます。

若手社員不足は企業の将来性にとっても一大事ですので、これを改善するために、例え今は未経験でスキルがなくても、将来的に企業を支えたり、統率するリーダーとなり得る人材を求めています。それには社会人として恥ずかしくない言葉遣いやマナーなどの基礎、成長する意欲、失敗しても諦めない精神、また、「やる気」も大事なポイントとなっています。近年では、ヤフー株式会社を始め、多くの一流企業がポテンシャルを重視した人材の採用方法に力を入れています。

②資格

専攻科目や研究成果のある理系学生と違って、面接官が文系学生を評価するに当たっては、ある程度のところまでは相対的に優秀な学生を採用しようとします。そこで採用の決め手とまでは行きませんが、資格欄にきちんとした資格が記載されている学生は資格を持っていない学生に比べて、その分有利に働きます。

また、一定レベルの資格を取得している学生の場合、「勉強熱心である」「真面目である」「仕事に対してもやる気がある」という風に見られ、面接官に好印象を与えることができます。さらに職種によっては、関連している資格を取得していると、その後の配属先に影響したり、学生の希望がある程度考慮される場合もあるので、資格を取得していると何かと有利に働くと言えるでしょう。

語学系

  1. 実用英語技能検定(英検)
  2. TOEIC
  3. TOEFL(トーフル)
  4. 国際連合公用語英語検定試験(国連英検)

上記の資格は語学系資格の中でもとくに有名なものたちです。特に英検やTOEICといった資格は誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。これらは語学系の資格の中でも最も優先順位の高い資格たちです。

どちらも英語のコミュニケーション能力を図るテストですが、英検は取得できると語学留学や入試において優遇制度があるなど、非常に高い信頼性を持ちます。そのため人事から評価されやすいです。

またTOEIC-英検、共に知名度が高く、資格取得者の能力の高さが知名度のない語学資格と比べて分かりやすく、評価されやすいです。以上の理由から英検やTOEICは語学系資格の中ではまず最優先で取りたい資格といえます。

PC系

  1. MOS
  2. P検
  3. プログラミング
  4. CAD

上記の資格はIT系資格の中でとくに有名とされるモノです。どれもパソコンやそのソフト(wordなど)などに関しての基礎的な知識を証明する資格です。ただそれだけにあくまで基礎的な知識を持っているということしかアピールできず、就活での訴求力はあまり高くない傾向にあります。

またプログラミングの能力などは、実践技術であり筆記試験で全てを把握しきれるものではありません。そのためこれらITに関しては資格をもっていることよりも実務経験の方がに評価されやすい傾向にあります。ですから基本的にIT系の資格に関しては、無いよりはいいものの語学系の資格などと比べるとどうしても受けが悪くなってしまうということが現状です。

実践系

  1. ファイナンシャルプランナー
  2. 日商簿記

上記の資格は実務において必須とされる能力があることを証明する資格です。なぜなら試験自体が実務を再現した演習だからです。これらはIT系の資格とは違い筆記試験でその能力を図ることが可能なため資格だけでも十分重宝される傾向があります。

ただそれだけに難易度も桁違いであり、簿記やファイナンシャルプランナーの上級は難関といわれる資格です。どれ程かといえば、日商簿記の2級は簿記を専門とすることがある商業高校卒業生が3年間学んでようやく到達するレベルといえば実感として伝わると思います。

しかしそれだけ難易度がある分、取得した際には就活において完全に周りと差をつけることが可能な資格です。

③人柄

文系学生の就活では、専門的な知識をアピールする代わりに、「熱意」や「人柄」「コミュニケーション能力」といった、人間性重視のアピールが必要です。個々の性格やタイプなど曖昧なものはアピールしにくい部分でもあり、なかなか対策が取りづらい箇所でもあります。ある企業の面接では、いくらESや履歴書が優秀であっても、実際に学生とコミュニケーションをとり不安を感じたら見送る場合もあります。

例えば、面接前の受付など、ここでぞんざいな対応をとる就活生もいるようです。それらの何気ない行動一つ一つが実はチェックされているものであり、採用の可否に少なからず影響を及ぼしているのです。また、集団面接は協調性を見るのに最も適している場でもあります。自己アピールばかりに力を入れて、周りとの調和がとれない、気配りができない人はそれだけでマイナス評価となってしまい、逆に臨機応変に対応できる人は高評価につながることも大いにあります。

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文系の就活生は幅広い職種から業界・企業研究をしていこう

就活を成功させるには業界研究が必須ですが、その業界はある程度ターゲットを絞っておこなうのが一般的です。しかし、志望業界が絞れていない人や文系学生の場合は、様々な業界へ就活する可能性があるため、絞らずに広く浅く業界研究をおこないましょう。

業界研究に費やす時間がないと慌てる必要はありません。業界の扱っている商品や基本理念、利益の出し方などの概況を中心に大まかな情報を集めたり、「業界地図」を利用したりするのも一つの手です。

業界地図には、各業界の情報が一通り載っているため、情報を集めるだけでなく比較検討することもできます。インターネット、新聞、ビジネス雑誌、書籍などからより多くの職種について知識を広げていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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