企業研究

川崎汽船の平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

川崎汽船における最近の平均年収推移

世界規模の物流を取り扱う場合、国内だけではなく、国外の運輸業務が重要になってきます。その中でも手広く海運業に関わっている企業のひとつが、川崎汽船です。今回は、川崎汽船の公開情報を用いて、平均年収や業界全体との差額を調査してみました。

川崎汽船とは

正式名称:川崎汽船株式会社
所在地:東京都千代田区内幸町2丁目1番1号(飯野ビルディング)
従業員数:735人
平均年齢:37.9歳
平均勤続年数:13.5年
//www.kline.co.jp/corporate/profile/
※有価証券報告書を参照

海運業では運搬する商品の内容により、様々な船を用いる必要があります。コンテナ専用の船、石油などのエネルギー用運搬用の船などです。

川崎汽船は、海運業界の中でも様々なタイプの船を運用し、世界規模の運搬を支えている、海運用の船隊の運行に特化した企業となっています。日本国内のみならず、アジア全体の海運に関わっているのが特徴です。

近年の平均年収推移

川崎汽船の近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 857.0万円
平成27年 920.0万円
平成26年 878.0万円
平成25年 871.0万円
平成24年 800.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

川崎汽船の平均年収は、概ね800万円台で推移しています。その年の輸出入に影響される部分が大きいのもあり、年収は年ごとに上昇、下降をしています。ですが、全体的な年収水準に大きな変化もたらすほどの金額差ではないようです。

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川崎汽船における年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 577.8万円 39.0万円 109.8万円
25~29歳 745.4万円 50.3万円 141.6万円
30~34歳 825.5万円 55.7万円 156.9万円
35~39歳 889.4万円 60.0万円 169.0万円
40~44歳 929.4万円 62.7万円 176.6万円
45~49歳 980.1万円 66.2万円 186.3万円
50~54歳 1,004.6万円 67.8万円 190.9万円
55~59歳 1,022.3万円 69.0万円 194.3万円
60~64歳 739.9万円 49.9万円 140.6万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

川崎汽船の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 39.0万円 109.8万円 577.8万円
23歳 41.3万円 116.2万円 611.3万円
24歳 43.5万円 122.5万円 644.8万円
25歳 45.8万円 128.9万円 678.3万円
26歳 48.0万円 135.3万円 711.8万円
27歳 50.3万円 141.6万円 745.4万円
28歳 51.4万円 144.7万円 761.4万円
29歳 52.5万円 147.7万円 777.4万円
30歳 53.6万円 150.8万円 793.4万円
31歳 54.6万円 153.8万円 809.4万円
32歳 55.7万円 156.9万円 825.5万円
33歳 56.6万円 159.3万円 838.3万円
34歳 57.4万円 161.7万円 851.1万円
35歳 58.3万円 164.2万円 863.8万円
36歳 59.2万円 166.6万円 876.6万円
37歳 60.0万円 169.0万円 889.4万円
38歳 60.6万円 170.5万円 897.4万円
39歳 61.1万円 172.1万円 905.4万円
40歳 61.7万円 173.6万円 913.4万円
41歳 62.2万円 175.1万円 921.4万円
42歳 62.7万円 176.6万円 929.4万円
43歳 63.4万円 178.5万円 939.5万円
44歳 64.1万円 180.5万円 949.7万円
45歳 64.8万円 182.4万円 959.8万円
46歳 65.5万円 184.3万円 970.0万円
47歳 66.2万円 186.3万円 980.1万円
48歳 66.5万円 187.2万円 985.0万円
49歳 66.8万円 188.1万円 989.9万円
50歳 67.1万円 189.0万円 994.8万円
51歳 67.5万円 190.0万円 999.7万円
52歳 67.8万円 190.9万円 1,004.6万円
53歳 68.0万円 191.6万円 1,008.1万円
54歳 68.3万円 192.2万円 1,011.7万円
55歳 68.5万円 192.9万円 1,015.2万円
56歳 68.8万円 193.6万円 1,018.7万円
57歳 69.0万円 194.3万円 1,022.3万円
58歳 65.2万円 183.5万円 965.8万円
59歳 61.4万円 172.8万円 909.3万円
60歳 57.6万円 162.1万円 852.8万円
61歳 53.8万円 151.3万円 796.3万円
62歳 49.9万円 140.6万円 739.9万円
63歳 40.0万円 112.5万円 591.9万円
64歳 30.0万円 84.4万円 443.9万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

川崎汽船の役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 1,720.0万円
課長 1,345.3万円
係長 1,024.4万円
20~24歳の一般社員 577.8万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

川崎汽船の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 21.43万円
大学院卒 21.43万円

※リクナビ2018より参照しています。

大学卒、大学院卒に関わらず、川崎汽船の初任給は変化がないようです。文理どちらの学部からも採用を行っており、就職時には専門の研修制度も非常に充実しているようです。

海運業業界における年収の傾向と生涯賃金

海運業業界とは

あらゆる商品を運搬する運送業の中でも、世界規模で動くのが航空運送と海運になります。特に海運業界は、一般的な商品以外に、石油などのエネルギー資源、製品製造のための原材料を運輸する業務も請け負っている企業が多く、製造業にも大きな影響を与えています。

物を運ぶ業務が主体なだけあり、景気の影響を受けやすいのも、海運業界の特徴です。

海運業業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 川崎汽船 海運業界
20~24歳 577.8万円 606.8万円
25~29歳 745.4万円 747.6万円
30~34歳 825.5万円 813.5万円
35~39歳 889.4万円 865.5万円
40~44歳 929.4万円 881.1万円
45~49歳 980.1万円 896.4万円
50~54歳 1,004.6万円 921.4万円
55~59歳 1,022.3万円 938.1万円
60~64歳 739.9万円 691.5万円
生涯賃金 3.86億円 3.68億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

川崎汽船における年収は、海運業界全体の平均より高いと予測されています。特に40代〜50代の年収が川崎汽船では高く見積もられており、50代前半で比較すると、66.5万円の差があると予測されます。

ですが、生涯賃金を比較した場合、川崎汽船は海運業界全体より高いものの、予測上は0.18億円の差額に留まっていることから、総合した平均年収に関しては大きな差はないようです。

年収以外の魅力

川崎汽船は非財閥系企業でありながら、海運業のトップに並ぶ実力を持った企業です。海運業の双璧である日本郵船と商船三井に対抗する企業です。チャレンジ精神が根付いており、川崎汽船の特色といえるまでになっています。グローバルな環境で挑戦をしたいという人には魅力的な企業だと言えるでしょう。

ここでは川崎汽船の魅力を年収以外の観点から紹介していきます。川崎汽船の年収情報を読んでみて就職を検討している場合は、企業研究の材料として活用してみてください。

グローバルな環境に身を置ける

海運業は特に大きな規模となれば、外国とのやり取りが必然的に多い業界です。川崎汽船も例外ではなく、海外勤務や取引先とのやり取りで英語が必要になってきます。場合によっては業務の大半を英語でおこなうために、ある程度の英語の語学力が必要です。一人当たりの業務が基本的に多いので、ゆったりとできる余裕は少ないですが、充実した時間を過ごすことができます。

海運業のため経済によって大きな影響を受けやすく、常に世界規模での情報に気をつけておく必要があります。海外的発想も多く取り入れられているためか、職場環境は風通しが良く仕事で充実したい人は多くのことを学び得られるでしょう。また研修関係も充実しているので、英語が流暢ではなくてもやる気があれば上達できる環境があります。

チャレンジ志向が強い

川崎汽船はチャレンジ精神の非常に強い企業です。大々的なものでは日本初の自動車専用船の竣工の他、日本国籍初のLNG船を就航させたりといったことがあげられるでしょう。川崎汽船がチャレンジ精神を大事にするのは、海運業の大手である財閥系企業に対抗するための結果だと言われていますが、川崎汽船の人材にはフロンティア精神を持つ人が多く在籍している傾向にあります。

そのため一人一人のスペックが高く、互いに切磋琢磨できる環境が形成されています。フレンドリーな雰囲気のある職場で社員同士での交流を深めやすく、互いに助け合っていくことも可能です。やりがいが非常にある環境なので、大幅なキャリアアップが見込めるといっていいでしょう。

海運業界の動向


海運業の状況は好調とは言えません。リーマンショックの影響から抜け出し、新興国の需要で活気が増えたと思ったところである平成20年に、アメリカの金融危機がありまた不調になりました。そこからまた、海運業全体での売上に増加の傾向が見られましたが、平成27年には減少の傾向にあります。海運業には内航・外航、コンテナ、バラ積みなどの種類があり、バラ積みの不調が業界全体に影響を及ぼしています。

川崎汽船も例外ではなく不況の影響が売り上げに出ています。海運業は原油価格や経済の影響に色濃く左右されるので難しい業界です。しかし海運業は経済の不況などの影響を受ける感覚に差があるので、不況にはある程度の備えをすることができると言えるでしょう。

まとめ

世界的な景気、輸出入量の影響を受けやすい海運業界では、商品の運輸以外にも、周辺の様々な業務が業績を安定させることに繋がります。川崎汽船は、その中でもコンテナターミナルの管理、国内における陸上への運送など、海運業に関わる業務を中心に手広い展開を行っています。

国内外を問わず運送を行う、川崎汽船の業務内容は、多少景気に左右されることはあれ、運送業の中でも安定した事業を行っているという信頼感を感じられます。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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