企業研究

日揮の平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

日揮への就職を目指すなら年収について知っておこう

横浜に本社を置く日揮は、1928年に日本揮発油株式会社として設立され、1976年に現在の社名に変更しています。1960年代から海外での企業活動に力を入れはじめ、設立以来70カ国以上2万件に及ぶプロジェクトを進めてきました。建設会社である日揮ですが、エンジニアリング事業も展開しており、東洋エンジニアリング・千代田化工と並んで「エンジニアリング御三家」と言われています。しかし、現在では純利益・受注残高において日揮が独走している状態であり、日本のエンジニアリング会社の代表といえるでしょう。

日揮では、JGC Wayという企業理念を基本的な軸としており、それを拠り所として目標達成に向けて企業努力をしながら、社会・地球に対して貢献していく姿勢を見せています。就職活動をするにあたって日揮に応募を考えている方は、企業の事業内容などはもちろん、日揮の平均年収や業界の動向などもおさえておくといいでしょう。

日揮における最近の平均年収推移

日揮は石油や天然ガス、次世代燃料などのプラントや施設の設計、建設などを事業展開している企業です。特に石油とガスに関しては、世界各国でプロジェクトを立ち上げ、成功に導いてきており、その技術は高く評価されています。世界で活躍する企業の、気になる年収や生涯賃金などを調べてみました。

日揮とは

正式名称:日揮株式会社
所在地:横浜市西区みなとみらい2-3-1
従業員数:2,323人
平均年齢:43.6歳
平均勤続年数:17.6年
//www.jgc.com/jp/index.html
※有価証券報告書を参照

「日揮」は1928年「日本揮発油株式会社」という社名で設立されました。世界各国で共通する社名として、「JGC」というグローバルネームも持っています。アジアやヨーロッパを始め、中近東にも多くの事業所を持っており、連結企業全体を含めると、7,500人ほどの従業員数になります。

近年の平均年収推移

日揮の近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 1,001.0万円
平成27年 971.0万円
平成26年 990.0万円
平成25年 984.0万円
平成24年 973.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

過去5年間の年収推移をみても、ずっと900万円台後半の高水位をキープしています。平成28年には1,001万円と、1,000万円を超えました。今後も営業黒字が続いていくことが期待され、年収の増加が続いていくことも予想されます。

日揮における年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 620.1万円 41.2万円 125.7万円
25~29歳 816.1万円 54.2万円 165.4万円
30~34歳 945.0万円 62.8万円 191.6万円
35~39歳 1,004.7万円 66.8万円 203.7万円
40~44歳 1,115.7万円 74.1万円 226.2万円
45~49歳 1,188.8万円 79.0万円 241.0万円
50~54歳 1,238.1万円 82.3万円 251.0万円
55~59歳 1,196.9万円 79.5万円 242.6万円
60~64歳 881.2万円 58.5万円 178.6万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

日揮の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 41.2万円 125.7万円 620.1万円
23歳 43.8万円 133.6万円 659.3万円
24歳 46.4万円 141.6万円 698.5万円
25歳 49.0万円 149.5万円 737.7万円
26歳 51.6万円 157.5万円 776.9万円
27歳 54.2万円 165.4万円 816.1万円
28歳 55.9万円 170.7万円 841.9万円
29歳 57.7万円 175.9万円 867.7万円
30歳 59.4万円 181.1万円 893.5万円
31歳 61.1万円 186.3万円 919.3万円
32歳 62.8万円 191.6万円 945.0万円
33歳 63.6万円 194.0万円 957.0万円
34歳 64.4万円 196.4万円 968.9万円
35歳 65.2万円 198.8万円 980.9万円
36歳 66.0万円 201.2万円 992.8万円
37歳 66.8万円 203.7万円 1,004.7万円
38歳 68.2万円 208.2万円 1,026.9万円
39歳 69.7万円 212.7万円 1,049.1万円
40歳 71.2万円 217.2万円 1,071.3万円
41歳 72.7万円 221.7万円 1,093.5万円
42歳 74.1万円 226.2万円 1,115.7万円
43歳 75.1万円 229.1万円 1,130.3万円
44歳 76.1万円 232.1万円 1,144.9万円
45歳 77.0万円 235.0万円 1,159.5万円
46歳 78.0万円 238.0万円 1,174.1万円
47歳 79.0万円 241.0万円 1,188.8万円
48歳 79.6万円 243.0万円 1,198.6万円
49歳 80.3万円 245.0万円 1,208.5万円
50歳 81.0万円 247.0万円 1,218.4万円
51歳 81.6万円 249.0万円 1,228.3万円
52歳 82.3万円 251.0万円 1,238.1万円
53歳 81.7万円 249.3万円 1,229.9万円
54歳 81.2万円 247.6万円 1,221.6万円
55歳 80.6万円 246.0万円 1,213.4万円
56歳 80.1万円 244.3万円 1,205.1万円
57歳 79.5万円 242.6万円 1,196.9万円
58歳 75.3万円 229.8万円 1,133.8万円
59歳 71.1万円 217.0万円 1,070.6万円
60歳 66.9万円 204.2万円 1,007.5万円
61歳 62.7万円 191.4万円 944.4万円
62歳 58.5万円 178.6万円 881.2万円
63歳 46.8万円 142.9万円 705.0万円
64歳 35.1万円 107.2万円 528.7万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

日揮の役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 1,845.9万円
課長 1,443.8万円
係長 1,099.4万円
20~24歳の一般社員 620.1万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

部長クラスの年収は2,000万円近くになる

編集部のシミュレーションを基準とし、役職ごとの年収を予測してみますと、グラフや表のような算出結果となっています。20〜24歳の一般社員と係長の年収を比較した場合、年収は480万円ほど上がる見込みです。また、係長と課長を比較しますと345万円ほど、課長と部長を比較しますと400万円ほど年収が上がる予想となっています。

部長の年収は2,000万円近くまで上がる見込みとなっており、20〜24歳の一般社員と比較しますと、金額では1,225万円の差がある予測となっています。また、部長の年収は一般社員のおよそ3倍という見方もできます。役職ごとの年収差は345万円〜480万円となっており、一般社員から係長に昇進した場合が最も年収の差額が大きくなるようです。

日揮の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 21.7万円
修士了 24.6万円

※リクナビ2018より参照しています。

総合職の大卒と修士了では、修士了のほうが3万円ほど高く、24.6万円となっています。企業公式サイトには、博士了で28.8万円、そして高専卒では、19.8万円という初任給も公開されています。専門的な分野の仕事であるため、技術をより修得した人材はそのぶん評価も高いようです。

建設業界における年収の傾向と生涯賃金

建設業界とは

建設業界全体でみると、今後も変わらず需要が高まっていくことが考えられます。具体的には、震災や災害からの復興事業を始め、2020年の東京五輪へ向けて、建設ラッシュが続くことが見込まれるからです。

業界シェアのトップ3は、1位:大林組、2位:大成建設、3位:鹿島建設となっています。人材確保や利益率の低さなど、課題もいくつかありますが、将来的には安定して上向きといえるでしょう。

建設業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 日揮 建設業界
20~24歳 620.1万円 439.1万円
25~29歳 816.1万円 519.3万円
30~34歳 945.0万円 599.4万円
35~39歳 1,004.7万円 607.3万円
40~44歳 1,115.7万円 702.2万円
45~49歳 1,188.8万円 727.3万円
50~54歳 1,238.1万円 762.9万円
55~59歳 1,196.9万円 746.8万円
60~64歳 881.2万円 619.7万円
生涯賃金 4.50億円 2.86億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

20代前半の頃から業界平均との年収の差が200万円近くありますが、技術や知識がより身についてくる30代になってくると、さらにその差がぐんと開きます。およそ400万円ほど年収が高くなり、1,000万円を超えてくることが予測されます。生涯賃金になると4.5億円の収入となり、およそ倍の金額であることが予測されています。

日揮の将来性

日揮は、建設会社であり、エンジニアリング会社としての側面も持っています。建設業界全体では、2020年の東京オリンピックに向けての建設ラッシュが続くと見込まれています。また、エンジニアリング会社としての日揮は、プラント業界での売上高1位を独走しています。プラント業界全体の動向としては、LNGプラントやシェールガスなどエネルギー関連需要が世界で拡大しています。どちらの業界も好調といえる中で、日揮の描く将来性がどのようなものなのかを、2点にしぼって考察してみました。

高い技術力と実績を保持

日揮では、プラントの設計から建設、メンテナンスにいたる全プロジェクトにおいて、総合的にマネジメントをおこなっています。プロジェクトチームは、プロジェクトマネージャーを総責任者として、専門エンジニアや各部門のスタッフで構成されており、基本計画をコントロールすることに全力を注いでいます。

数多くの要素や機能で構成される複雑なシステムであるプラントは、経済性に優れていることはもちろん、信頼性や安全性など多くの条件を満たさなければなりません。日揮では豊富な経験と技術を持ったプロジェクトチームが、高度なエンジニアリング技術と独自のプロジェクトマネジメントシステムを駆使して、世界80カ国の国家プロジェクトを成功に導いています。

積極的な事業展開をおこなっている

日揮の主力事業は国内外におけるプラントの設計・建設・メンテナンスなどですが、それ以外にも積極的な事業展開をおこなっています。ひとつ目は、エンジニアコントラクターの強みを生かして、世界各地で発電・造水、新エネルギー、医療、農業など幅広い領域の事業投資をおこなっています。プラント施設の建設管理などを通じて、事業向上を実現するための事業構築力が生きています。

ふたつ目は、世の中のあらゆるモノがインターネット上でつながっている中で、多くの事業を通じて蓄積してきたさまざまな経験やデータを最大限に駆使し、顧客の事業向上に貢献するビッグデータソリューションサービスを提供しています。
このように、エンジニアリング会社としての強みを活かしつつ、積極的な事業展開を行なっていくことで、さらなる成長を期待することができそうです。

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まとめ

これまで、日揮の年収や生涯賃金をみてきました。エンジニアリング会社という国単位・世界単位でのプロジェクトを、まず計画する段階から始め、研究・開発・建設と進めていくには、多岐の分野に渡り、専門知識を持った人材が必要とされます。

巨大なスケールの事業内容ではありますが、実際に身近な資源として、私たちが石油やガソリン、ガスなどを必要とする限り、企業が安定して発展していくことが予想されるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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