業界研究

【放送業界徹底研究ガイド】テレビ業界の役立つ情報を一挙大公開!

放送業界とは

放送業界とは、公衆に視聴される目的を持って無線や有線の通信設備によって放送事業を運営する業界のことを言います。簡単に言ってしまえば、TVやラジオなどを通して視聴者に情報を届ける業界です。

最もポピュラーなのはやはりTVで、報道やバラエティ番組、ドラマ制作に携わりたいなど、放送業界を目指す方は多いでしょう。もちろん、AMやFMなどのラジオ放送業界も人気です。憧れの業界で働くために、多くの就活生がしのぎを削っています。

放送業界に就職したいのであれば、まずは放送業界全体について知っておくことが大切になってきます。

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放送業界の概要

放送業界は、一般企業に比べるとやはり少し独特な業界と言えます。例えば職種一つをとっても、「制作」「技術」「編成」「放送作家」「番組宣伝」など無数の職種が存在しています。

放送業界の職種は大きく三つに分けることが可能です。カメラマンやテクニカルディレクターなどの「技術系」、プロデューサーやディレクターなどの「制作系」、大道具や小道具を担当する「美術系」です。ここに放送作家やリサーチャー、アナウンサーなどが加わって、世界中に情報を発信することが出来るようになります。

人に伝えるということが最終目的になるという仕事の特性上、どの職種につくとしても、高い専門性と独創性が必要とされる業界です。

放送業界の業績推移にいて

  • 平均年収:999万円
  • 平均勤続年数:17年
  • 事業規模:2兆5,654億円

放送業界の平均年収は約999万円となっています。かなり高収入な業界といえるでしょう。平均勤続年数は17年です。事業規模は2兆5,654億円となっています。放送業界では、若者のTV離れが深刻な問題となっています。何故かというと、その原因はインターネットの普及です。

インターネットはTVに次ぐ第二のメディアへと急成長を遂げ、既存のメディア広告を脅かす存在となっています。しかし現状では平均年収も高く、各社が若者のTV離れを防ごうと様々な手段を講じています。「何かを創り出したい」というクリエイティブな人には最適な職場だと言えるでしょう。

業界の細かい職種分類について

  • プロデューサー
  • ディレクター
  • 編成
  • CG作成
  • カメラマン
  • 証明
  • タイムキーパー
  • 音響
  • CM営業
  • 広告営業

放送業界には実にさまざまな職種があります。ディレクターは、TV番組の制作現場で出演者に演出をつけたり指示をだしたりする、番組制作の総指揮官です。

編成は視聴率やスポンサーなどを考慮した上で、テレビ局全体のタイムテーブルを制作したり、番組の改編や組み立てを行います。

カメラマンや照明、タイムキーパー、音響などは、番組を運営する上で必要不可欠な技術職です。CM営業は広告主であるスポンサーに交渉や提案を行います。広告営業は、イベントの提案や、広告宣伝から運営まで幅広い業務を担当する職種です。

そして、スタッフ全員で作り上げた番組を多くの視聴者に発信するのがアナウンサーです。番組の司会や進行、時にはレポーターも務めます。自分がどういった形で放送に関わりたいのかをしっかりと考えておくことが大切です。

放送業界のビジネスモデル

放送業界のビジネスモデルは、大きく2種類に分けられます。ひとつは、加入者から利用料をもらい収益を上げる有料放送です。一定額を支払うと番組が見放題となる、サブスクリプションサービスも人気となっています。

オリジナルのドラマや映画を製作するなど、加入者しか見られないコンテンツで独自性を出しています。もうひとつは、広告費で収益を上げる「無料放送」があります。視聴者は利用料を払う必要がありません。

放送業界の主要トピック2つ

放送業界を目指すのなら、放送業界ならではのトピックや最新のニュースを知っておくことが重要です。当然ですが、就職試験を突破するには自分が受ける企業の属する業界の研究は不可欠になってきます。

業界のトピックやニュースを知ることにより、堅固な志望動機を言えるようになったり、その業界と関わりの深い他の業界の事情にも詳しくなったりできます。そうして仕入れた知識は、時事問題対策にも役立ちますし、何より面接時に活かすことができるのです。

若者のテレビ離れが進んでいる

テレビを見る時間は、年々減少傾向にあります。特に20代、30代の間ではテレビを全く見ないという人も多くなっています。20代以下では、スマホやタブレット端末などに慣れ親しんだ世代になるため、さらに割合が高くなります。

インターネットの急激な普及にともない、テレビやラジオ、新聞、雑誌などの既存メディアは売り上げが伸び悩んでいる状態です。テレビを見ずに、インターネットで好きな動画を見るという人も増えています。

テレビ番組に対して「新鮮味がない」「CMが多い」など批判的な意見も見られます。スマホなら、自分の都合の良い時間にいつもで見ることができるというメリットもあります。テレビ業界は、今後若年層に対する新たな戦略が必要となるでしょう。

ネット広告の成長により収益の低下が懸念される

近年は、広告費の内訳がテレビからインターネットへ変わってきています。2018年の広告費では1位が地上波テレビ、2位がインターネットとなっていましたが、テレビの増加率が-1.8%なのに対し、インターネットは+16.5%でした。

インターネットの広告費は、5年連続で二桁成長を記録していることも分かっています。数年内にはネット広告がテレビ広告費を抜く可能性もあり、テレビ業界にとって厳しい現状といえるでしょう。テレビ業界は広告収入が主な利益となっているため、今後も大幅な低下が予測されています。

急速な対応策が求められていますが、出遅れているのが現状です。これまでの広告費だけの収入に依存するだけでなく、新しい収益モデルの構築が期待されています。

主要企業5選紹介

放送業界への就職を現実のものとするためには、業界研究だけでなく、企業自体の研究を行うことも大切です。同じ業界とは言っても、それぞれに特徴がありますし、強みも違ってきます。特にテレビ業界の場合は、各テレビ局ごとにカラーが全く違います。

放送している番組の傾向を知ることも大切ですが、なによりも主要局の事業内容を知っておくことが最重要です。事業内容や、企業情報もきちんと知っておきましょう。

①日本テレビ放送網株式会社

  • 企業名:日本テレビ放送網株式会社
  • 代表者名:大久保 好男
  • 従業員数:1,247人
  • 設立年月日:1952年(昭和27年)10月15日

日本テレビ放送網株式会社は「日テレ」の愛称で親しまれている放送局です。一般放送やメディア、その他放送に関連した企業で、民放キー局の一つに数えられます。

視聴率の高い人気番組も多く抱えており、ゴールデンタイムの視聴率では首位を獲得しています。多くの人気番組を抱えていますが、その中でもスポーツ番組には力をいれていて、日テレの強みと言えるでしょう。

さらに、従業員の働きやすさややりがいを大切にする企業でもあり、女性も活躍できるよう環境を整えています。育児などの福利厚生も充実しており、社員を応援する土壌が出来上がっているのも特徴です。人材としては、個性を発揮し、主体的に行動できる人が求められています。

②株式会社フジテレビジョン

  • 企業名:株式会社フジテレビジョン
  • 代表者名:宮内 正喜
  • 従業員数:1,340名
  • 設立年月日:2008年(平成20年)10月1日

番組制作、映画・映像ソフト制作、通信などの事業を行っている企業です。テレビ放送だけではなく、権利ビジネスなど、その他の関連事業でも幅広い活躍をみせています。

近年は視聴率の伸び悩みが課題となってはいますが、売上高はテレビ業界トップを誇っており、テレビ業界を牽引している存在です。多くの人気番組がありますが、とりわけバラエティー番組には力をいれており、強みとなっています。

フジテレビでは、自分らしさを大切にし、多様性を見せられる人材を求めていますので、チャレンジ精神が旺盛な人には最適な企業と言えるでしょう。

③株式会社TBSテレビ

  • 企業名:株式会社TBSテレビ
  • 代表者名:武田 信二
  • 従業員数:1041名
  • 設立年月日:2000年(平成12年)3月21日

TBSテレビは、民放キー局の一つに数えられる、放送事業を行う企業です。売り上げも業界トップクラスの実績を誇っており、多くの視聴者をもつ局ともいえます。また、TBSは通常のテレビ放送だけではなく、「スカパー!」のプラットフォームを持っていることも特徴の一つと言えるでしょう。

放送している番組は人気の高いものが多く、これからのTV業界にも十分対応していける推進量があります。TBSは、ドラマに力を入れている局でもあり、日本最大規模のスタジオももつことなども強みです。

TBSが求める人材は、テレビ好きであることが大前提であり、そこへ加えてテレビに対しての情熱の高い、明確なビジョンをもった人物が求められています。

④テレビ東京ホールディングス

  • 企業名:株式会社テレビ東京
  • 代表者名:小孫 茂
  • 従業員数:743名
  • 設立年月日:1964年(昭和39年)4月12日

テレビ東京は「テレ東」の愛称で親しまれている放送局です。他のテレビ局とは一線を画した番組作りの姿勢を持っているのが特徴です。他局が一斉に通常放送を取りやめ、特別番組に切り替える災害時などでも、情報はテロップで流し、通常通りに番組を続けるぶれない姿勢を持っています。

「アニメ・経済報道・健全なエンターテインメント」という3つの分野で独自性を発揮しています。またBSジャパンでは「心地良さ・役に立つ」というコンセプトをもって番組作りに取り組んでいるのが特徴です。

求められる人材は、一つのことに固執するのではなく、自由な発想で新たな試みにチャレンジしていける柔軟な姿勢を持てる人物です。

⑤株式会社テレビ朝日

  • 企業名:株式会社テレビ朝日
  • 代表者名:角南 源五
  • 従業員数:1,244人(連結)
  • 設立年月日:1957年(昭和32年)11月1日

テレビ朝日は「テレ朝」の愛称で親しまれている、放送事業を行う企業です。民間キー局の一つとして業界を牽引しています。TBSと同様に、「スカパー!」のプラットフォームを持っていることも特徴と言えるでしょう。

近年のテレビ離れで、放送収益は減少しています。しかし、情報エンターテイメント番組の中で他の企業とコラボレーションをするなどし、新たなビジネスモデルを模索している柔軟性のある企業です。

また「報道の朝日」と言われるほどに、報道・情報番組に力を入れており、強みになっています。「時代の最先端を目指す」という社風があり、向上心と行動力がある人物が求められています。

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放送業界研究おすすめの書籍紹介

放送業界のことを知るにはインターネットでニュースなどの情報を集めることが有効です。しかし、書籍を利用することでより深い知識を獲得することが可能です。

書籍には、インターネットやテレビ放送では知りえない様々な情報が書かれており、専門的な内容も多く含まれています。書籍を利用して、より放送業界への知識を深めてみてください。

図解入門業界研究最新放送業界の動向とカラクリがよくわかる本【第4版】

図解入門業界研究 最新放送業界の動向とカラクリがよくわかる本[第4版]という本は、プランニング・ファクトリーサイコ代表の中野明氏による著書です。スマホやPCなど、どのデバイスからでも視聴できる安価な定額動画配信サービスがユーザー数を伸ばしています。テレビ放送はこうしたサービスと戦う時代になってきました。

放送業界の市場構造や収益源、ネットとテレビの融合など、放送デジタル化の現状まで、放送業界について幅広く紹介されている業界入門書となっています。

テレビ局の裏側(新潮新書)

テレビ局の裏側 (新潮新書)という本は、実在のテレビディレクターが書き上げた本です。報道からドキュメンタリー、バラエティまで幅広く番組制作を手掛けた著者が「なぜ新聞を読み上げるだけの情報番組が横行するのか?」など、まさにテレビ局の裏側に迫っています。きれいごとではない、実際のテレビ業界を知るのに最適な本と言えます。

放送業界を知って就活を有利に進めよう!

放送業界は、就活生に非常に人気が高く、競争率も相当な数字です。その狭き門を潜り抜け、憧れの放送業界に入るには、企業の研究と同時に自分自身を磨いていくことが大切になってきます。しっかりと研究をかさね、自分が望む職種での就職を目指してください。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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