就活その他

【ホワイト企業一覧】就活生が知っておきたい定義と見分け方まで紹介

離職率が低く社員が働きやすいホワイト企業

近年、日本全体で働き方の見直しに注目が集まっており、ニュースなどでよく聞かれる言葉に「ブラック企業」が挙げられます。社員に長時間労働を強いたりするブラック企業に対する世間の風当たりが強い一方、その対比語である「ホワイト企業」も、近年ブラック企業と同様に注目の的です。

就職活動をおこなう上で、企業研究は就活生の誰もがおこなう大切なプロセスです。応募する企業のことをよりよく理解するのに大切な、「ホワイト企業」と「ブラック企業」の違いをしっかり理解しましょう。

本記事では、「ホワイト企業」の定義や「ブラック企業」と比較した際の「ホワイト企業」の特徴などについて詳しく解説していきます。

今の時期に「強みや適職」を知らないと
優良企業に内定できない

就活が本格的に始まる前の今の時期、自分の強みや適性を把握するために自己分析をする必要があります。

もし自己分析をしていないと、自分に合った企業が分からず、企業選びに失敗してしまいます。そうなると入社後やインターン中にミスマッチが生じたり、そもそも選考を突破できないケースが多いです。

そこで、無料の自己分析ツール「My analytics」を活用しましょう。 簡単な質問に答えるだけで、自分の強み・弱み、適性をすぐに診断できます。

今すぐ診断し、自分にあった企業を探すのに役立てましょう!

ホワイト企業の定義とは

ホワイト企業と聞いたとき、皆さんはどのような企業を思い浮かべますでしょうか。ブラック企業と対比する企業であることは分かっていても、具体的にどのような企業なのか、どの業界に多いのかなど、あまり詳しく理解していない方も多いでしょう。

実際、企業がブラック企業かホワイト企業かは、個人の適性や嗜好によって捉え方は異なります。しかし守られるべき法令が遵守されているかなど、企業を選ぶ際に注目すべき項目はいくつかあります。ここからは、まずホワイト企業の定義をみていきましょう。

社員の待遇や福利厚生などの制度が充実している

「ホワイト企業」について、公式な定義はありません。しかし、長時間労働が蔓延し、育児休暇も取得できない「ブラック企業」に対して、「ホワイト企業」は働きやすい環境を積極的に整備しているという特徴があります。

例えばホワイト企業では、各種手当などの福利厚生が充実しているといわれています。福利厚生は、企業が労働力の確保や定着、そして勤労意欲向上のために導入するものです。福利厚生が充実していると社員は安心して働くことができ、自分の能力をしっかり発揮することができます。こうした意味で、ホワイト企業は企業としての健全性が高いといえるかもしれません。

一方ブラック企業では、制度が整っていない、もしくは制度はあったとしても利用できない環境になっているため批判の的になっているのです。

離職率が低く定着率が高い

ホワイト企業は一般的に離職率が低いという特徴もあり、ブラック企業かホワイト企業かを見分ける際には、入社3年以内の退職者の割合をみるのもひとつの手段です。前述のとおり、ホワイト企業は法律をきちんと守り、社員を大切にし、彼らが気持ちよく仕事に集中できるようさまざまな制度を整備しています。

したがって、ブラック企業で起こりがちな「育児休暇が取れない」「過酷な長時間労働」「残業代未払い」「休日出勤」などのケースは、ホワイト企業では少なくなるのです。結果、仕事の内容を理由にした離職はホワイト企業では少なくなり、止むを得ず退職する場合は、長く働いた上で家族などの一身上の都合で退職するケースが多くなるといわれています。

ホワイト企業といわれている会社一覧

ここからは、ホワイト企業といわれている会社の一覧を紹介します。待遇がよく、福利厚生などが充実しているホワイト企業は、長く働き続けるための環境が整っているため社員にとってメリットが多くなっています。

志望先の企業を決める際には、ホワイト企業であるかどうかも条件のひとつとして考慮してみましょう。ホワイト企業といわれている会社には、さまざな業界がありますが、安定して長く働きたい、快適な環境で仕事をしたいという人はぜひ参考にしてみてください。

①三菱地所株式会社

三菱地所株式会社は、ホワイト企業を決めるランキングで3年連続1位になっています。福利厚生・給与・財務指標・成長環境など、総合的な面で高いポイントを獲得しています。1937年に創立された三菱グループのひとつで、丸の内ビルディング、横浜ランドマークタワー、丸の内オアゾなど、国内の有名建築物を所有する企業です。

三菱地所株式会社は、ビル事業、生活産業不動産事業、住宅事業、海外事業、投資マネジメント事業、ホテル・空港事業など幅広い事業を展開しています。経済産業省と日本健康会議が認定する法人部門が認定している「ホワイト500」にも選ばれています。知名度があり給与も高めとなっているため、毎年多くの学生が志望する人気企業です。

②グーグル合同株式会社

グーグル合同株式会社は、「働きやすい会社ランキング」で2年連続1位を獲得している企業です。労働時間・やりがい・ストレス度の低さ・休日・給与、全ての項目において満足度が高くなっています。約60ヵ国、150都市に拠点があり、初の海外拠点として2001年に日本法人を設立しました。

長時間労働が多いといわれているIT業界ですが、グーグル合同株式会社は自由な社風が特徴で、働きやすい職場となっています。無料の社員食堂や、お菓子やドリンクなども社員用に用意されているほか、社員同士の交流も盛んで、イベントなども多く開催されています。労働時間や休暇、残業などにおいても社員の不満がなく、ワークライフバランスが取りやすい企業といわれています。

③三井物産株式会社

三井物産は、三井不動産、三井銀行と並ぶ「三井新御三家」のひとつです。1947年に創立、東京に本社があります。金属資源、食料、エネルギーなど幅広い商品販売をおこなっています。従業員数は約5,772人、従業員の平均年齢は42.2歳と若い世代が活躍している企業です。30代前半でも役職に就いたり、責任のある仕事を任せてもらえたりと、若い人材が育つ環境が整えられています。

平均勤続年数は18年6ヶ月ほどと、ほかの上場企業と比較しても高い水準となっていて長く働き続ける人が多いことが分かります。年2回のボーナスがあり、平均年間給与は1,430万円となっています。他社と比べて給与額の平均が高いこともホワイト企業といわれている理由のひとつです。

④三菱商事株式会社

1950年に創立された三菱商事株式会社はエネルギーや金属、機械、化学品、情報、金融、物流などの事業をおこなっています。90ヵ国で200以上のオフィスを持ちグローバルに展開しています。従業員の平均年齢43.1歳、平均勤続年数は19.3年と、長く働き続ける人が多いことが分かります。

総合商社業界トップ5にも入り、平均年収も高くなっています。グローバルな事業展開をしている企業のため、国際色が豊かで社内ではさまざまな国の言葉が飛び交っているといわれています。大学・学部にとらわれず、国際や性別においても多様な人材を採用したいという考えで採用活動をおこなっている企業です。

⑤味の素株式会社

調味料の国内最大手である味の素株式会社は、1925年に創立され、東京都に本社があります。グループ製品を販売している国と地域は130を超え、海外売上高比率は5割を超えるグローバルな企業です。食品・飲料メーカー業界「給料の満足度ランキング」で1位を獲得しています。

2017年から8時15分始業、16時30分終業の「1日7時間15分勤務」を導入していて、残業はほとんどないといわれています。

部署や業務内容によって異なりますが、長時間残業に及ぶような仕事は少なく、残業が必要な場合は手当が支払われます。フレックスタイムの導入やコアタイムの廃止などで、柔軟な働き方が可能です。産休や育児休暇、介護休暇など福利厚生が充実しているため、長く働き続けることができます。

⑥昭和シェル石油株式会社

昭和シェル石油株式会社は、石油元売の昭和石油と、石油製品の輸入販売のシェル石油が1985年に合併して発足した企業です。石油事業を中心に国内燃料販売、付加価値製品販売、化成品の輸出、太陽電池事業、電力事業などを展開しています。経済産業省と日本健康会議が共同で実施している「ホワイト500」では、2年連続で認定されました。

平均年齢44.1歳、平均勤続年数は20.1年となっています。教育や研修に力を入れており、新入社員教育や3年目研修、国内外留学制度、海外トレー二ー制度、異業種交流研修、リーダーシップ研修などを実施しています。育児休暇、産前・産後休業、時短勤務、看護休暇などの制度があり、長く働き続けるための環境が整っているといえます。

⑦伊藤忠商事

伊藤忠商事は、みずほグループの大手総合商社であり、東京と大阪に本社を置く日本を代表する巨大総合商社です。総合商社御三家のひとつともいわれています。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活、情報などの事業を展開しています。総合商社業界の給与ランキングトップ5にも入り、平均年収は1,373万円となっています。

5泊6日で登山をおこなうユニークな新人研修などが話題になり、変化や疲労に負けず行動するタフさが求められます。大手ならではの手厚い福利厚生で、フレックスタイム制度の導入、在宅勤務、産休・育休、介護休暇などを取り入れています。また、東京本社近隣には社員用託児所があり、妊娠・出産後も働きやすい環境が整っています。

⑧特許庁

省庁のひとつである特許庁は、東京都霞が関にあり、産業財産権の付与、産業財産権施策の企画立案、国際的な制度調和と途上国協力の推進、中小企業・大学等に対する支援などをおこなっています。従業員は国家公務員であるため、他の省庁と待遇は変わりませんが、独立して業務を進められるため、業務計画が立てやすく有給休暇が取りやすいといわれています。

また、希望に応じて他省庁や大学への出向、海外赴任、留学など特許庁以外での仕事を経験できるチャンスがあります。他の省庁と比較すると自由な雰囲気で、風通しのよい職場環が整っていることが、ホワイト企業として選ばれた理由のひとつです。一人一人の裁量範囲が大きく、与えられた仕事に対しては自由に進められるといわれています。

⑨住友商事株式会社

2019年に創立100周年を迎えた住友商事株式会社は、五大総合商社のひとつで、資源・化学品、金属、輸送機・建機、環境・インフラなどの事業を展開しています。「常に変化を先取りして新たな価値を創造し、広く社会に貢献するグローバルな企業グループを目指す」ことを企業理念として掲げています。従業員の平均年齢は42.7歳、平均年収は1,304万円です。

全社でコアタイムを持たないフレックスタイム制を導入し、標準勤務時間を7時間15分に設定しています。年次有給休暇のほか、リフレッシュ休暇や半日休暇など休暇制度も充実しています。

企業全体で残業も少なく、効率的な職場環境が整っているといわれています。福利厚生の中でも、特に社宅の評価が高く、高級住宅地にあり家賃を抑えられる点が人気です。独身者用の寮では、食事の提供やトレーニングルームなどの設備があります。

⑩サントリーホールディングス株式会社

東京都と大阪に本社を置くサントリーホールディングス株式会社は、1899年に創業した鳥井商店を起源に持ち、1963年に現在のサントリー株式会社に社名変更しました。酒類事業、清涼飲料水事業、健康食品事業などの事業を展開しています。平均年収は約1,150万円で、国内平均よりもかなり高い水準となっています。

有給休暇は最低16日を取得するように指示があるなど、休暇を取りやすい環境が整っています。また、従業員の健康維持にも力を入れており、健康セミナー、オンライン保健指導などさまざまな取り組みを継続的に実施しています。2020年には経済産業省と日本健康会議が実施するホワイト500に認定されました。

大企業=ホワイト企業ではない

ホワイト企業を探す際に失敗しがちなのが、大企業ばかりを目指してしまうことです。確かに大企業では労働環境が良かったり、給料が良い企業も多いため、ホワイト企業と呼べる企業はたくさんあります。しかし大企業のすべてがホワイト企業であるとは限りません。

大企業=ホワイト企業ではありませんので、その違いについてもきちんと理解しておく必要があります。ホワイト企業であるかどうかは企業規模には関係しませんので、企業規模や知名度だけに惑わされないようにしましょう。

大企業でも部署によってはブラックな場合も

大企業では福利厚生も充実していますし、給料などが高いためホワイト企業が多いのは確かです。しかし企業全体としては、ホワイトな傾向にあっても、部署ごとにはブラックな場合もあるため注意しなければなりません。ホワイト企業であると有名で就職したとしても、配属になる部署によって忙しさや待遇などは違ってきます。

同じ会社に勤めながら扱いが全く違うということも少なくありませんので、自分の志望する部署や配属可能性のある部署についてはある程度調べておかなければなりません。大企業は部署の数も多いですし、部署ごとの特徴もさまざまです。一見ホワイトにみえていても、いざ働き始めるとブラックである可能性もありますので、大企業ばかりにこだわらないように注意しましょう。

中小企業でもホワイト企業は多い

大企業が必ずしもホワイトであるとは限らないのと同様に、中小企業もブラック企業であるとは限りません。中小企業は労働環境がきちんと整えられていない、忙しいなどのイメージを持つ人が多いですが、実際にはホワイトな企業もたくさんあります。特に就活生から知られていないだけで、その業界・分野では有名な企業もたくさんあり、隠れた優良企業も多いです。

ホワイト企業かどうかは企業規模には関係しませんので、中小企業にも目を向けて就職先を探すことが大切です。中小企業でも専門分野での競争力だけでいえば大企業に劣らないことも多く、優れた企業はたくさんあります。大企業が必ずしも良いとは限りませんので、中小企業にも目を向けながら選択肢を広げていきましょう。

ホワイト企業一覧を参考に就活を進めてみよう

ここまで、ホワイト企業の定義や企業一覧、それらの見分け方について詳しく解説してきました。多くの場合、ホワイト企業では法令が遵守され、福利厚生などの制度がしっかりと運用されています。結果、有給の取得率が比較的高く、結婚・出産を理由にした退職も少なくなることがわかりました。

前述のとおり、業務上どうしてもブラック企業が多くなってしまう業界は存在します。しかし、それらの業界に属する全ての企業がブラック企業な訳ではありません。また、最終的にブラック企業かホワイト企業かを決めるのは、個々人の適性や嗜好です。

企業研究をおこなう際には、会社説明会への参加やOBOG訪問をおこなうなどして直接情報を仕入れ、自分にとって本当に働きやすい企業なのかしっかりと研究してみてください。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ