内定について

【内定式とは】当日までにすべき準備と辞退する際の注意点

内定式について知り当日に備えよう

厳しい就活の結果企業から内定がもらえると、これまでの自分の努力が認められたことへのうれしさ、これから始まる社会人生活への期待や不安を大きく感じるでしょう。このような中で参加する内定式ですが、多くの就活生は内定式に参加することにより、その企業に「就職するんだ」という実感を持つようです。

社会人としてスムースなスタートを切るためにも内定式には余裕をもって出席したいものです。それには、内定式のことを知っているのと知らないのとでは大きな違いが出ます。

そこで、就活生が知っておくべき内定式についての情報をまとめました。これだけ読めば、内定式には安心をして参加することができるでしょう。

就活のマナーを身につけておこう

就活では、きちんとしたマナーを身に付けていないとマイナスの印象を与えてしまいかねません。言葉遣いの他にも、身だしなみやメール・電話のマナーなど細かいところでも求められます。他の就活生がマナーを守る中、振る舞い方を知らないでいると慌てることになります。

そこでおすすめなのが「就活マナーマニュアル」です。こちらでは、就活で必須のマナーを詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、マナーに自信がない就活生は手に入れておきましょう。

そもそも内定式とは

内定がもらえたら内定式に参加することはわかっていても、内定式とは何なのか、どのような内容なのか、何を準備すればいいのかがわからず、心配な就活生も多いのではないでしょうか。

そもそも、内定式とは企業にとっては学生に内定通知を渡す場であり、就活生に採用の意思を伝える場です。内定式の内容は企業によってさまざまですが、ほとんどの会社で行っているのか①内定授与式②社長や役員の挨拶③事業内容の説明の3つです。

メインイベントは内定授与式

内定式のメインイベントは「内定授与式」です。内定授与式で、就活生は企業から採用内定書を受け取ります。この採用内定書とは企業が「あなたを4月から採用します」ということを正式に伝える文書です。これを受けて就活生は採用受託書(採用承諾書ともいう)を企業に提出し、「4月から入社します」という意思を伝えます。つまり、企業と就活生の双方が採用・入社意思を確認し合う場が内定授与式です。これにより労働契約が始まります。

企業は採用内定書を出した段階でよほどのことがない限り、内定の取り消しができなくなります。その一方で、内定者については4月1日の2週間前まではいつでも内定を辞退することができます。とは言え、軽々しくサイン・押印するものではないので、しっかりとした覚悟を持って内定式には出席すべきです。

内定式では社長挨拶などもある

  1. 社長や役員の挨拶
  2. 採用内定書の授与
  3. 事務手続き
  4. 事業案内
  5. 会社見学
  6. 配属発表
  7. 先輩社員との交流会
  8. 懇談会

内定式では、上記のような内容が一般的です。ただし、企業によっては内容はさまざまであり、実施しない企業もあります。

内定式では社長や役員、人事担当の方々が次々と挨拶や説明をします。社長や役員の話は企業の考えを知る上でもとても有効です。また、人事部担当からは今後のスケジュールや入社式までにどんな準備をすれば良いのかについても説明があります。必ずメモをとるようにしましょう。

さらに、企業から渡される採用内定書は重要な書類なので、クリアファイルを用意し、きれいに保管をしておくとよいでしょう。

内定式後には懇談会もある

内定式が終わると、そのまま懇談会を開催する企業が多いようです。懇談会の目的は内定者同士や先輩の社員とのコミュニケーションを図ることです。この懇談会には内定者だけでなく、社長や役員、人事担当の先輩社員なども参加します。

ですから、今後お世話になるであろうさまざまな人と積極的にコミュニケーションを図っておくと入社してからの仕事がスムースになったり、同期との親交を深めるきっかけにもなります。ぜひ人とのつながりを広げていきましょう。

その際には自己紹介や志望動機はもちろん、学生時代のエピソードや趣味の話などを用意しておくとコミュニケーションが深まり、盛り上がります。ただし、多くの企業ではアルコールも用意されています。盛り上がりすぎて言葉がなれなれしくなったりすることのないよう、言葉遣いと話の内容には十分気をつけてください。

内定式は基本的に10月1日

内定式がいつ行われるのかを事前に知っておくと、心の準備や必要書類を早めに用意するなど、きめ細かな準備をしておくことができます。

内定式の実施日は企業により異なるので一概には言えませんが、ほとんどの企業は10月1日におこないます。この10月1日とは日経連による企業間の申し合わせ(倫理憲章)で「正式な内定日は10月1日とする」と定められていたからです。また、内定式の所要時間は3時間以内の企業がほとんどで、一般的には1~2時間程度です。いずれにしても、内定式の時期についてはきちんと確認をしておきましょう。

今後内定式は10月でなくなる可能性がある

経団連は、就活のルールである「採用選考に関する指針」の廃止を決定しました。したがって、内定式がおこなわれる時期は今後10月1日以降でなくなる可能性があります。

採用選考に関する指針では、6月に面接などの選考を解禁していましたが、それより早く選考を開始する企業が多くなっていました。指針を廃止にしたことで、さらに選考が前倒しになることも考えられます。したがって、内定式の時期も企業によって異なってくるといえるのです。

通年採用をおこなっていた企業では指針の廃止を歓迎するという意見もありますが、採用活動が長期化するのではないかという声もあがっているようです。

内定式までにしておくべき準備

内定式はただ出席すればいいというものではありません。当日の持ち物の中には卒業見込み証明書など前日に用意をしようとしても間に合わないものもあります。ですから、早めの準備が必要です。

それでは、内定式にふさわしい服装や髪型、当日の持ち物や事前に準備をしておくことについて説明します。

集合場所や時間をしっかり確認しておく

内定式の前には、集合場所や時間をしっかりと確認しておきましょう。内定式は、企業が実施する式典ですので、遅刻は厳禁です。時間を勘違いしていたり、当日場所が分からずに困ったりすることがないように、前日までに最終確認をしておくことが大切です。

自分ではわかっていたつもりでも、時間を間違えて覚えていたということもありえます。内定式の会場まで行くのにどれくらいの時間が掛かるのか、当日は何時に起きるのかなど逆算して考えておきましょう。また、内定式当日に思わぬアクシデントに見舞われることも考えられます。心配な人は、なるべく早めの時間に会場付近へ到着するようにして、空いた時間はカフェなどで時間をつぶすようにするとよいでしょう。

身だしなみと持ち物を揃える

  • 服装:ビジネススーツ
  • 髪型:清潔感のある髪型
  • 持ち物:ビジネスバック・筆記用具・メモ帳・スケジュール帳・クリアファイル・印鑑

服装や髪型は就活の時と同じと考えてよいでしょう。スーツに清潔感のある髪型が基本です。内定式はフォーマルな場ですから、新人らしい清潔感のある服装・髪型で参加をしましょう。

案内状に「平服で参加してください」と書いてあってもフォーマルな服装が原則です。ここでいう平服とは普段着という意味ではありません。なお、ひげやピアス・口臭・体臭などにも気をつけることを忘れてはいけません。

持ち物については上記のものはたとえ案内状で指定されていなくても持っていった方が無難です。そのほか、卒業見込み証明書や入社受託書などの重要書類の記入・提出が求められる場合がほとんどです。

自己紹介や抱負を考えておく

内定式やその後の懇談会では一人一人の挨拶や自己紹介を求められることがあります。内定式で慌てたり緊張しないためにも何を言うのかを事前に考えておきましょう。そこでの自己紹介があなたの第一印象になるわけですから、できる限りしっかりしたものを用意しておきたいものです。

「○○大学○○学部の○○です。○○という理由でこの会社を選びました。先輩の教えを受けながら精一杯努力をしていきます」等、出身大学・学部・名前・志望動機・今後の抱負などを簡潔に言いましょう。その際、声の大きさも大切です。会場に響き渡るような大きな声で言うと好印象です。また、自慢話や愚痴・下ネタは避けましょう。

内定式前後で辞退する場合の注意点

就活では1社だけでなく、多くの企業に応募することが一般的です。その結果、複数の企業から内定がもらえることは十分に考えられます。

一度内定をもらうと辞退ができるのかどうか心配になるでしょうが、法的には内定をもらった後も辞退をすることは可能です。しかし、対応の仕方を間違えてしまうとトラブルになることもあります。そのため、内定辞退のポイントをしっかり押さえて失礼のないようにしましょう。

内定式前に辞退する場合は早めに連絡する

内定辞退はできる限り早めに連絡するのがマナーです。謝罪の気持ちを誠心誠意伝えれば、企業もわかってくれるはずです。伝え方としては「複数の内定をいただいており、御社については最後まで悩みましたが、今回は辞退とさせていただきます」や「他にもやりたい仕事が見つかったので御社への入社は辞退させていただきます」、「地元に帰ってがんばることにしたので、御社への入社は辞退させていただきます」などが良いでしょう。

簡潔に、誠意を持って伝えることが大切です。ただし、内定辞退を伝えると引き留められることもあります。弱気な態度は厳禁です。誠意を示しながらもはっきりと伝えた方がよいでしょう。

なお、内定辞退のような確実に相手に伝えなければならない連絡は電話でするのがビジネスマナーです。話す内容を紙にまとめてから電話をすることをお勧めします。

内定式後でも辞退はできる

内定式で採用内定書を受け取り、採用受託書を企業に提出した段階で雇用契約が成立します。とは言っても、たとえ内定式後であっても就活生の皆さんにとってはまだ辞退しても問題はありません。原則として入社する2週間前までであれば内定辞退は可能です。これは、民法でも定められていることです。

それでも、企業からすれば採用予定者が1人減ってしまうわけですから、大変な迷惑をかけてしまうことを忘れてはいけません。特に大学からの紹介企業や先輩・上司などの知り合いから紹介された企業であればなおさらです。内定を辞退する際には電話で連絡をした後に手紙を書くなど、丁寧な対応をすることであなたの誠意を伝えると良いでしょう。

誠意を忘れず電話で連絡する

内定辞退の連絡はメール等ではなく、電話で行いましょう。採用担当者が不在の時は電話に出た方に内定辞退の件で連絡をしたことを伝え、改めて電話をする旨を伝えます。先にメールで内定辞退の連絡をしておき、採用担当者が戻り次第改めて電話で連絡しても構いません。メールだけでは企業に失礼に当たり、あなたの誠意は伝わりません。

その際、「せっかく内定をいただいたにもかかわらず、私の都合でご迷惑をおかけして申し訳ありません」という一言を添えるとよいでしょう。

「電話では気まずいからメールで…」と思う人もいるかもしれませんが、電話で謝罪の言葉を添えて辞退することを伝え、あなたの誠実な気持ちを伝えることが大切です。

内定式で良い印象を残そう

内定式とは企業と学生双方が正式に入社を確認する場です。内定式の内容は企業によってさまざまですが、メインイベントは内定授与式です。学生は企業から採用内定書を受け取り、採用受託書を企業に提出します。なお、これで労働契約がスタートしますが、学生は入社の2週間前までであれば内定を辞退することができます。その際には、早めに連絡をすることがマナーです。誠意を持って電話で伝えましょう。

この内定式はフォーマルな場なので、面接の時と同じように新人らしい清潔感のある服装や髪型で参加します。また、筆記用具等、持ち物にも気をつけましょう。さらに、自己紹介の場があることを考え、話す内容を事前に考えておくと良いでしょう。

内定式が終わると懇談会があります。内定者だけでなく、企業の役員や先輩社員も参加をするので積極的にコミュニケーションを図り、今後につなげていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ